マリー・パーファシー

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ソーマ・ピーリス / マリー・パーファシー

声 - 小笠原亜里沙

人革連軍のMSパイロットで、『1st』では18歳。2289年5月21日生まれ。階級は少尉。「超人機関技術研究所」で遺伝子工学により生み出されたデザインベビーで、ナノマシンによって身体機能の強化・改造を施された超兵1号である。研究所にいた頃は「マリー・パーファシー」という名前を持ち、そこで「被験体E-57」と呼ばれていたアレルヤと出会い、記憶と名前がなかった彼に名前を授けている。CBによる武力介入開始より僅か数か月前、成果を出せずに焦った超人機関によって「ソーマ・ピーリス」という人格を上書きされ、失っていた五感の復元と引き換えにマリーとしての人格と記憶を封印された。表向きは「完全体の超兵」として送り出されたが、それは超人機関が組織の存続のために行った欺瞞であり、本来超兵に求められた能力の実現には至っていない。なお、アレルヤ・ハレルヤと異なりソーマとマリーはある程度感情や記憶を共有しているようで、マリーは目覚めた直後から自身の置かれた状況を理解していた他、ソーマが持っていたセルゲイへの思慕もそのまま有している。

アニューによれば脳量子波使いとしてのレベルはC。これはイノベイターを自称するイノベイド達が自身のレベルをAだと信じた場合で、実際のピーリスのレベルはDであるらしい。機体は超兵専用にカスタマイズされた「ティエレンタオツー」に搭乗する。

彼女の放つ脳量子波はアレルヤの脳量子波と強い干渉を引き起こすため、初めてアレルヤと接近した際には暴走状態に陥り、軌道エレベーターの重力ブロックを破壊する事件を起こしている。しかしパイロットスーツに外部からの脳量子波を遮断する処置を施した後は、アレルヤに対して一方的なプレッシャーを与える手段として、戦闘で大きな威力を発揮した。また、超兵であることに強い自尊心を持つように刷り込みが施されており、同じく超兵であるアレルヤに対しては、唯一の完全なる超兵であるとの自負から強い対抗心を抱いた。

当初は沈着冷静だが感情表現に乏しく、自身を単なる兵器としか考えていないような言動が目立った。しかしセルゲイの部下として戦いを重ね、1人の人間として扱われるうちに徐々に人間らしい感情に目覚め、『1st』終盤におけるCBとの決戦では、セルゲイと共にジンクスに搭乗してキュリオスと激しい戦闘を行い、大破したキュリオスに止めを刺すよりもセルゲイの救助を優先するなど、大きな成長を遂げている。

『2nd』では23歳。当初は別々の部署に配属されていたが、キム中将がピーリスの出自を持て余したことと彼女自身が希望した為、セルゲイと同居していた。連邦軍中尉となっており、セルゲイとは親子に近い関係を築いていた。養子縁組の話が持ち上がるが、CBの活動再開と同時にアロウズへの転属命令が下され保留となった。再びガンダムとの戦いに臨むが、アロウズの行う非人道的な作戦に対しては任務として割り切りながらも大きな嫌悪感を持っていた。アロウズに転属して半年経った頃に養子縁組を受ける決意をしてセルゲイにもその旨を伝えるが、その直後にカタロン基地でのオートマトンによる大量虐殺を目の当たりにし、自身もまた兵器であるとの超人機関に植え付けられた認識ゆえに、一旦は受諾した養子縁組を固辞し戦場に留まった。同時期にルイスと知り合い、彼女が微弱ながら脳量子波を有していた事から、戦いに対する複雑な感情や自身と同じように無理をしていることを読み取っている。

収監されていたアレルヤとの接触により封じられた記憶が揺り起こされ、後の戦闘でアレルヤとともに墜落し、再び呼びかけを受けたことで、マリーとしての人格と記憶を完全に取り戻した。そしてアレルヤと共に生きることを選び、セルゲイに涙ながらの別れを告げてCBに保護される。当初はピーリスとして犯した罪を巡りフェルトから責められるなどCBのメンバー達からは複雑な感情を向けられていたが、徐々に仲間として認められていった。アレルヤの意思により戦闘に参加することはなかったが、メメントモリ攻略戦の際にはスメラギの依頼により脳量子波によってメメントモリの発射タイミングを見極めるという形で協力している。

一方で、自分に出来ることで過去を償うべきではないかとも悩んでおり、「ブレイク・ピラー」事件では、破片の迎撃を行うべくGNアーチャーで出撃、セルゲイとの再会も果たした。しかしその後、セルゲイが撃墜され死亡する瞬間を目撃し、それが息子であるアンドレイの手によるものであることを知り大きな衝撃を受け、再びピーリスの人格が表面化した。以後はアレルヤに対しても心を閉ざし、セルゲイの仇討ちを果たすべく超兵仕様に調整されたGNアーチャーを駆り、戦場でアンドレイを探し求めるようになる。第19話の戦闘で遂にアンドレイを発見し猛追するが、アレルヤの制止と復讐の虚しさを叫ぶ沙慈の言葉で追撃の手を止める。それ以降、沙慈が自分の思いを貫き通したことや、アニューと死別した悲しみをライルが乗り越えていったことで、憎しみで戦うことに対して少しずつ心境が変化していく。アロウズとの決戦前には、自分達のような存在を二度と生み出さない為にというアレルヤの想いに触れ、もう一人の自分であるマリーの存在を認め、アレルヤにその名で呼ぶことを許している。

イノベイター勢力との最終決戦では、アリオスや0ガンダムと共にプトレマイオス2の防衛に全力を尽くすが、機体が粒子切れを起こしてガガ部隊の特攻を受け、意識を失う。ダブルオーライザーのトランザムバーストが発動した最中に意識を取り戻すが、既に人格交代が起こりマリーの人格が表面化していた。機体が大破し漂流中のアンドレイと意識を感応させ、セルゲイ殺害の理由を問い質し、互いにブレイク・ピラー事件での悲劇は2人の想いがすれ違った末に起こったことを知り、セルゲイが息子に告げられずにいた本当の想い(愛情)を伝えた。最終決戦後は、アレルヤと共に巡礼の旅に出ている。

『劇場版』では25歳。アレルヤと人革連領のモンゴル自治区を巡る途中、たどり着いた太陽光受信施設にてELSの襲撃を受けるが、ハレルヤの機転とライルの救援で難を逃れた。その後はアレルヤと共に宇宙へ上がり、再び戦うことを決意する。戦闘ではアレルヤと共にハルートに搭乗して火器管制を担当し、アレルヤを全面的にサポートした。また、『2nd』のようにピーリスが表面化することは無いが、マリー自身はピーリスとして戦場に臨んでおり、それを汲んだアレルヤが「ピーリス」と呼び掛けてもいる。地球圏防衛の最終決戦時にハルートは大破するも、アレルヤと共に脱出して無事生還した。小説版、BDBOX付属の絵コンテでは、アレルヤと共にイノベイターに変革したと思われる描写がある。