「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」を編集中
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暫定的な内容であり、本編の内容は差し控えてください。 | 暫定的な内容であり、本編の内容は差し控えてください。 | ||
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− | + | == 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(MOBILE SUIT GUNDAM IRON-BLOODED ORPHANS) == | |
− | + | :ガンダムシリーズにおけるTVシリーズでは第19作目にあたる。TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として放送された。二期構成で製作され、2015年10月から2016年3月までを第一期、2016年10月から2017年4月までを第二期とする。 | |
− | + | :キャッチフレーズは「'''いのちの糧は、戦場にある'''」。 | |
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;第一期 | ;第一期 | ||
− | :『厄祭戦』――かつて全人類を滅亡の淵にまで追い込んだ大戦争があった。その戦争が終結して300年、『厄祭戦』で活躍した家門「[[セブンスターズ]] | + | :『厄祭戦』――かつて全人類を滅亡の淵にまで追い込んだ大戦争があった。その戦争が終結して300年、『厄祭戦』で活躍した家門「[[セブンスターズ]]」の庇護のもと、破壊しつくされた人々の生活がようやく安定を取り戻し始めていた。しかし一方、地球圏から遠く離れた火星では、様々な問題への対処や法整備が遅れており、特に貧困、「ヒューマンデブリ」と呼ばれる人身売買は公然と行われており、社会問題として根強く残っていた。火星に本拠を置く民間軍事会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」もそんなヒューマンデブリを劣悪な環境で業務に従事させる「火星の一般的な企業」である。そんなある日、CGSに大きな仕事が舞い込んでくる。「火星独立運動の乙女」[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]の護衛任務である。だが火星の独立を望まない勢力から命を狙われる立場にあった彼女からの依頼は、CGSに敵を呼び込むことになってしまった。モビルスーツをも投入した大勢力に、少年達を見捨てて逃げ出していく大人達。絶体絶命の危機に、地下深くに眠る[[ガンダム・フレーム]]が目覚めを待つ……。 |
;第二期 | ;第二期 | ||
− | :[[オルガ・イツカ]]率いる[[鉄華団]]は、大きな犠牲を出しながらも[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]] | + | :[[オルガ・イツカ]]率いる[[鉄華団]]は、大きな犠牲を出しながらも[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]、蒔苗東護ノ介の護衛を完遂し、火星圏に大きな利益をもたらした。また、蒔苗の推挙によってアーブラウ軍事顧問を務めることとなり、「鉄華団」の名は広く知られることとなった。一方、対照的に[[ギャラルホルン]]は蒔苗東護ノ介の復権を強引な形で妨害しようとしたことがきっかけで内部の腐敗が明らかになり、その信頼を失墜させていた。新米社長として多忙な日々を送るオルガや鉄華団の面々はようやく「自分たちの居場所」を見つけ、その前途は揚々たるものであった。しかし、そうした彼らの躍進は、本来味方であるテイワズ内部からの反感を買うことになってしまう。[[ギャラルホルン]]もまた同様に、[[マクギリス・ファリド]]をはじめとする若きセブンスターズによって長老達の立場が脅かされつつあった。主導権を得るために味方が味方を撃ち、敵が味方となる混乱の世代闘争の幕開けである。 |
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+ | == 概要 == | ||
+ | :英語タイトルのORPHANSとは孤児の意味。社会的弱者の貧困や搾取などの社会問題を取り上げ、第一話からしてBPO案件になってしまうなど衝撃のスタートを切った。ガンダムシリーズはもともと戦争という世界の暗部に触れるものではあるが、同様のタブーにも踏み込んでいくことで大きな話題となる。監督の長井龍雪は、戦争は単純な勧善懲悪で割り切れるものではないため敵味方それぞれに戦う理由があり、また責められるべき瑕疵があるとして、時に主人公側である鉄華団も冷徹な行動を取るシーンも描写された。また、派手さを優先されやすいロボットアニメでありながら、「宇宙空間という極限環境で稼働し作業に従事するものがビーム一発で壊れるのはおかしい。もっとひしゃげたりつぶれたりするはず」という意見から本作ではビーム兵器はほとんど存在せず、爆発するよりも割れたり砕けたりする破壊描写を取っている。 | ||
+ | :第一期では[[オルガ・イツカ]]を中心に団結した少年たちの物語として展開。命以外何一つ持たないという彼らの「持たざる者の強み」と「命の軽さ」というまさしく体を張った生き様で、「ヒューマンデブリ」「宇宙ネズミ」と侮られてきた彼らが一つの大仕事を自分たちの手で成し遂げるという一種のサクセス・ストーリーであった。 | ||
+ | :第二期では社会的に大きな認知されることになった鉄華団と、台頭してきた彼らを敵視するテイワズ内部の不満を抱えた勢力との身内での対立が始まる。また、腐敗した体制を露見してしまったギャラルホルンも[[マクギリス・ファリド]]が復興の旗手としてその発言力を高めつつあることを器具する[[ラスタル・エリオン]]達と緊張を高めつつあった。新興勢力と既得権勢力との対立図式は味方同士の足の引っ張り合いと、敵同士での結託という混迷の物語へとシフトしていく。 | ||
+ | :「とらドラ!」で非常に高い評価を受けている長井龍雪監督とのタッグで知られる岡田麿里の脚本は対立や駆け引きなどの人間ドラマが秀逸とされ、本作でも同様に人間同士の物語として展開していく。しかし、ストーリーが進行するに従って登場人物が次々に命を落としていく展開が目立つようになる。これは物語開始当初から「主人公勢力の敗北」という結末が決まっていたため、どんどん味方が居なくなっていくという絶望的な状況で、なお足掻くという彼らの姿を描くためであったとされている。しかし、その描写は様々あるものの「その回でクローズアップ→その回で退場」とパターン化し、キャラクターの生死が記号としての印象が強くなってしまった。最終的には前述のとおり鉄華団は組織として壊滅。死亡した団員以外は傭兵業から完全に足を洗った者や別の働き方を見つけた者、あるいは鉄華団の呪縛から逃れられなかった者など様々あるが「それでも彼らは生きている」として物語は幕を閉じることになる。 | ||
+ | :現在でも様々な議論がなされており鉄華団の役割を始め、マクギリス・ファリドが望んだものとは何だったのか、モビルアーマーとは、厄祭戦とは何だったのかなどなど枚挙に暇がない。これはインタビューなどで岡田麿里氏の発言からいくつか回答がなされているが、それらの中には作中で語られるべき大きな要因があったにも関わらず「(作中たびたびあった同性でのやや親密な描写に関して)火星では同性婚が認められている」「マクギリスはガンダム・バエルを手に入れた時点で計画が完了しており、その後は何も考えてなかった」「(終盤でダインスレイフ中心の戦闘に関して)ダインスレイフはエースパイロットなら難なくよけられる(※作中で「外れた」ことはあっても「避けられた」描写はほとんどない)」など、結果として人間に対しては万能のヒットマン、モビルスーツに対してはダインスレイフという記号的な、ありていに言えば雑な展開に終始し、「[[ラスタル・エリオン]]は[[マクギリス・ファリド]]がやろうとしたことをずっと平和的にやるつもりだった」など物語そのものの根本すら否定しかねない発言まであり、岡田麿里氏の悪評である「物語の整合性がつけるのが苦手」という部分で批判を浴びた。さらには「登場人物の声当てをした声優が気に入ったのでストーリーを改変した」など作品を私物化するような発言もあり、で大きく評価を落とした。 | ||
== 登場人物 == | == 登場人物 == | ||
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;[[ネモ・バクラザン]] | ;[[ネモ・バクラザン]] | ||
;[[エレク・ファルク]] | ;[[エレク・ファルク]] | ||
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公式サイトからの記述を参考。 | 公式サイトからの記述を参考。 | ||
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+ | ;原作 | ||
+ | :矢立肇、富野由悠季 | ||
+ | :サンライズ | ||
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+ | :矢立 肇 | ||
+ | :富野 由悠季 | ||
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+ | ;監督 | ||
+ | :長井 龍雪 | ||
+ | ;シリーズ構成 | ||
+ | :岡田 麿里 | ||
+ | ;キャラクターデザイン原案 | ||
+ | :伊藤 悠 | ||
+ | ;キャラクターデザイン | ||
+ | :千葉 道徳 | ||
+ | ;メカデザイン | ||
+ | :鷲尾 直広 | ||
+ | :海老川 兼武 | ||
+ | :形部 一平 | ||
+ | :寺岡 賢司 | ||
+ | :篠原 保 | ||
+ | ;美術 | ||
+ | :草薙 | ||
+ | :音楽 | ||
+ | :横山 克 | ||
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+ | ;制作協力 | ||
+ | :創通・ADK | ||
+ | ;製作 | ||
+ | :サンライズ・MBS | ||
== 主題歌 == | == 主題歌 == | ||
337行目: | 159行目: | ||
| 話数 || タイトル | | 話数 || タイトル | ||
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− | | colspan="2" | | + | | colspan="2" | 1期 |
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| 第1話 || 鉄と血と | | 第1話 || 鉄と血と | ||
389行目: | 211行目: | ||
| 第25話 || 鉄華団 | | 第25話 || 鉄華団 | ||
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− | | colspan="2" | | + | | colspan="2" | 2期 |
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| 第26話 || 新しい血 | | 第26話 || 新しい血 |