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| ==概要 == | | ==概要 == |
− | [[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した反地球連邦組織「[[マフティー・ナビーユ・エリン|マフティー]]」の試作型[[モビルスーツ]]。第5世代[[MS]]の一機であり、マフティーがアナハイムへ極秘裏に発注して完成させた。アナハイム製である事を知られないよう、それを示す物証となるような物は徹底的に排除されている。 | + | [[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した反地球連邦組織「[[マフティー・ナビーユ・エリン|マフティー]]」の試作型[[モビルスーツ]]。マフティーがアナハイムへ極秘裏に発注して完成させたが、アナハイムによる反連邦勢力への加担が露見しないよう、開発元を示すマーキング等は徹底的に排除されている。名称のギリシャアルファベット部分は「クスィー」と読み、[[アムロ・レイ]]が最後に搭乗した[[νガンダム]]を引き継ぐという意図で付けられた。 |
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− | 同じ第5世代機の[[ペーネロペー]]は兄弟機にあたり、サイズも同じく30m級と他のMSよりも一回り大きい。本機も両肩部や両脚部に[[ミノフスキークラフト]]を搭載しており、[[サブ・フライト・システム]]無しでの単独飛行を可能とする。ビーム・バリアを併用すれば音速を超える事もできるが、こちらはペーネロペーと異なり肩部の装甲と背部の翼状のパーツを展開するだけで事足りるようになっている。その為、フライトフォームへの変形機構は搭載されていない。飛行中の安定性を高める為か、脚部にはスタビライザーが設置されている。
| + | 両肩・両脚に[[ミノフスキークラフト]]を搭載した第5世代[[MS]]の一機であり、同じく第5世代MSとして開発された[[ペーネロペー]]とは兄弟機に位置づけられている。しかし、ミノフスキークラフトの搭載によって機体サイズはこれまでのMSと比較して一回り大型化している。 |
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| + | ミノフスキークラフトの恩恵によって、[[サブ・フライト・システム]]に頼らない単独飛行が可能であるが、更にビーム・バリアを併用すれば音速を超えた飛行も実現出来る。この機能はペーネロペーの時点で実装されている物であったが、音速飛行時にフライト・フォームへの変形を必要としたペーネロペーとは異なり、後発機であるΞガンダムは肩部の装甲と背部の翼状のパーツを展開するだけで事足りる。 |
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| 本機は高性能な[[ニュータイプ]]専用機でもあり、可動式アンテナと共に頭部に搭載された[[サイコミュシステム]]でパイロットの脳波を拡大可能。武装も誘導性の高いファンネル・ミサイルが用意された。他にもメガ粒子砲や通常タイプのミサイル、オプションのミサイル・ポッド等を装備し、高い火力を有している。 | | 本機は高性能な[[ニュータイプ]]専用機でもあり、可動式アンテナと共に頭部に搭載された[[サイコミュシステム]]でパイロットの脳波を拡大可能。武装も誘導性の高いファンネル・ミサイルが用意された。他にもメガ粒子砲や通常タイプのミサイル、オプションのミサイル・ポッド等を装備し、高い火力を有している。 |
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− | 名称のギリシャアルファベット部分は「クスィー」と読む。これはかつて[[アムロ・レイ]]が最後に搭乗した[[νガンダム]]を引き継ぐという意図で付けられた。
| + | [[宇宙世紀]]0105年時において単独での飛行を可能とするMSは本機とペーネロペー以外に存在せず、マフティーが寡兵でありながら[[地球連邦軍]]と渡り合えたのも偏に切り札たる本機が持つ高い戦闘力によるものと言えよう。一方で、組織の懐事情もあってか、運搬作業等に使用される事もあった。 |
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− | [[宇宙世紀]]0105年時において単独での飛行を可能とするMSは本機とペーネロペー以外に存在せず、マフティーが寡兵でありながら[[地球連邦軍]]と渡り合えたのも偏に切り札たる本機が持つ高い戦闘力によるものと言えよう。 | |
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− | 一方で組織の懐事情もあってか、運搬作業等に使用される事もあった。
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− | ゲーム『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|SDガンダム G GENERATION F]]』に『閃光のハサウェイ』が参戦した際、森木氏によってデザインが一新された。顔はよりガンダムらしいものに変更され、胸部のコクピットブロックは小説デザインだと頭部を模した形状となっていたためアンテナが設置されていたが、リファイン後は無くなっている。
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− | リファインは2000年と2008年の二度にわたって行われたとされる。
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] | | ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] |
− | :初登場作品。パイロットは[[マフティー・ナビーユ・エリン]]こと[[ハサウェイ・ノア]]。<br />カーゴ・ピサによって月から地球へと運ばれ、ハサウェイが乗り込んで[[キルケー部隊]]と交戦し[[グスタフ・カール]]を撃墜、[[ペーネロペー]]をも圧倒した。この時、ペーネロペーに同乗していた[[ガウマン・ノビル]]も回収している。エアーズロックでの戦闘や連邦軍基地の襲撃等でも高い戦果を挙げたが、アデレートの閣僚会議を襲撃した際にペーネロペーと激闘を繰り広げて追い詰めるも会場の周辺に罠として仕掛けられていたビーム・バリアーが展開され、それに接触してしまった事で行動不能に陥り擱座。機体も鹵獲された。その後の本機の行方は不明。 | + | :初登場作品。パイロットは[[マフティー・ナビーユ・エリン]]こと[[ハサウェイ・ノア]]。 |
| + | :カーゴ・ピサによって月から地球へと運ばれ、ハサウェイが乗り込んで[[キルケー部隊]]と交戦し[[グスタフ・カール]]を撃墜、[[ペーネロペー]]をも圧倒した。この時、ペーネロペーに同乗していた[[ガウマン・ノビル]]も回収している。エアーズロックでの戦闘や連邦軍基地の襲撃等でも高い戦果を挙げたが、アデレートの閣僚会議を襲撃した際にペーネロペーと激闘を繰り広げて追い詰めるも会場の周辺に罠として仕掛けられていたビーム・バリアーが展開され、それに接触してしまった事で行動不能に陥り擱座。機体も鹵獲された。その後の本機の行方は不明。 |
| ;[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]] | | ;[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]] |
| :『閃ハサ』が初参戦した『F』で初登場。上述した通り、森木氏によってリデザインされ、機体装備についても「ビーム・サーベル使用時にビーム・バリアーが展開される」「高速で飛び交うファンネル・ミサイル」といったようにアニメーションで見られるようになった。 | | :『閃ハサ』が初参戦した『F』で初登場。上述した通り、森木氏によってリデザインされ、機体装備についても「ビーム・サーベル使用時にビーム・バリアーが展開される」「高速で飛び交うファンネル・ミサイル」といったようにアニメーションで見られるようになった。 |
| + | :なお、頭部デザインはガンダムらしいものに変更され、胸部のコクピットブロックは小説デザインだと頭部を模した形状となっていたためアンテナが設置されていたが、リファイン後は無くなっている。 |
| ;[[ガンダムビルドファイターズトライ]] | | ;[[ガンダムビルドファイターズトライ]] |
| :最終回で遂に公式アニメーション化。同じくアニメーション化された[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]]]などと共に[[カリマ・ケイ]]の[[ラフレシア]]を撃破した。なお、ここのシーンで使用したファンネル・ミサイルは緑色に発光している。 | | :最終回で遂に公式アニメーション化。同じくアニメーション化された[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]]]などと共に[[カリマ・ケイ]]の[[ラフレシア]]を撃破した。なお、ここのシーンで使用したファンネル・ミサイルは緑色に発光している。 |
| ;[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]] | | ;[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]] |
− | :第1話のGBNアップデート告知映像の最後に、[[ユニコーンガンダム]]と相対する本機の姿が描かれている。[[宇宙世紀]]0100年を跨いだ新旧ガンダム対決である。 | + | :第1話のGBNアップデート告知映像の最後に、[[ユニコーンガンダム]]と相対する本機の姿が描かれ、[[宇宙世紀]]0100年を跨いだ新旧ガンダム対決を実現した。 |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
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| === 特殊機能 === | | === 特殊機能 === |
| + | ;ミノフスキークラフト |
| + | :[[ミノフスキー粒子]]の性質を利用した空中浮遊システム。第5世代MSの必須技術であり、これによってSFSに頼らない高高度での空中戦が可能となったが、その反面機体の大型化を招く一因となった。 |
| ;ビーム・バリアー | | ;ビーム・バリアー |
− | :超音速飛行時に展開される機能。波形を変化させたビームを進行方向に向かって放射し、大気の干渉を拡散させて空気抵抗を減らす役割を持つ。展開中はまるで機体が発光しているように見え、この状態ならば大気圏内でマッハ2以上の速度が出せるとされる。<br /> | + | :超音速飛行時に展開される機能。波形を変化させたビームを進行方向に向かって放射し、大気の干渉を拡散させて空気抵抗を減らす役割を持つ。展開中はまるで機体が発光しているように見え、この状態ならば大気圏内でマッハ2以上の速度が出せるとされる。 |
− | ;分離
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− | :ミサイル・ポッドを分離可能。
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| ;バルカン砲 | | ;バルカン砲 |
− | :頭部に2門内蔵されている。<br />リファイン後に追加された武器で、小説デザインでは存在しない。 | + | :頭部に2門内蔵されている。 |
| + | :リファイン後に追加された武器で、小説版デザインには存在しない。 |
| ;ビーム・ライフル | | ;ビーム・ライフル |
| :携行式のビーム砲。過去に造られた物と比較して倍に近い初速を有している。 | | :携行式のビーム砲。過去に造られた物と比較して倍に近い初速を有している。 |
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| :両肩部に1本ずつ、計2本マウントされている接近戦用の武器。手に持って使用する他、マウントしたままでもビーム刃を形成して攻撃可能とされる。 | | :両肩部に1本ずつ、計2本マウントされている接近戦用の武器。手に持って使用する他、マウントしたままでもビーム刃を形成して攻撃可能とされる。 |
| ;メガ粒子砲 | | ;メガ粒子砲 |
− | :両肩部の前面装甲に1門ずつ、計2門を内蔵。「メガ・ビーム・キャノン」とも呼ばれる。<br />発射時には砲口が装甲ごと前方に向けられる。 | + | :両肩部の前面装甲に1門ずつ、計2門を内蔵。「メガ・ビーム・キャノン」とも呼ばれる。 |
| + | :発射時には砲口が装甲ごと前方に向けられる。 |
| ;[[ファンネル・ミサイル]] | | ;[[ファンネル・ミサイル]] |
| :両肩部(装弾数不明)とフロントスカート(10発)に格納されている。サイコミュによって無線誘導される特殊なミサイルであり、大気圏内でも問題なく使用可能。通常のファンネルと違ってビーム砲は内蔵されておらず、それ自体が相手に突撃して破壊する。 | | :両肩部(装弾数不明)とフロントスカート(10発)に格納されている。サイコミュによって無線誘導される特殊なミサイルであり、大気圏内でも問題なく使用可能。通常のファンネルと違ってビーム砲は内蔵されておらず、それ自体が相手に突撃して破壊する。 |
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| :両肘部と両膝部に3発ずつ、計12発を内蔵している。こちらは通常弾で、サイコミュによる誘導は不可能。 | | :両肘部と両膝部に3発ずつ、計12発を内蔵している。こちらは通常弾で、サイコミュによる誘導は不可能。 |
| ;ミサイル・ポッド | | ;ミサイル・ポッド |
− | :リアスカートに追加可能なオプション装備。両側面から多数のマイクロミサイルが、カバーとなっているフィルムを突き破って発射されるようになっている。5基のスラスターやランディングギアも設置されている。<br />二度目のリファインの際に「ミサイル・ポッドを付けてほしい」という要望を受けて追加され、尻尾や3番目の脚に見えるようデザインしたとの事。 | + | :リアスカートに追加可能なオプション装備。5基のスラスターやランディング・ギアも設置されており、その形は後方に伸びる尾や第三の脚を思わせる。 |
| + | :多数のマイクロミサイルが両側面からカバーとなっているフィルムを突き破って発射される。使い切った後は装備をパージし、デッドウェイト化を回避する事が可能。 |
| + | :二度目のリファインの際に「ミサイル・ポッドを付けてほしい」という要望を受けて追加された経緯がある。 |
| ;シールド | | ;シールド |
| :主に左腕部に装着される実体盾。 | | :主に左腕部に装着される実体盾。 |
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| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
| ;[[ペーネロペー]]([[オデュッセウスガンダム]]) | | ;[[ペーネロペー]]([[オデュッセウスガンダム]]) |
− | :兄弟機。 | + | :兄弟機。Ξガンダムの方が後発である為、機体としての完成度はΞに軍配が上がる。 |
| ;[[クシャトリヤ・リペアード]] | | ;[[クシャトリヤ・リペアード]] |
| :ファンネル・ミサイルと同じ武器である「改造ファンネル」を装備している。 | | :ファンネル・ミサイルと同じ武器である「改造ファンネル」を装備している。 |