差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
12行目: 12行目:  
| 分類 = 他惑星用試作型[[モビルスーツ]]
 
| 分類 = 他惑星用試作型[[モビルスーツ]]
 
| 型式番号 =  
 
| 型式番号 =  
XM-X3(海賊軍用)
+
*XM-X3 (海賊軍用)
F97(サナリィ側)
+
*F97 (サナリィ側)
 
| 頭頂高 = 15.9m
 
| 頭頂高 = 15.9m
 
| 全高 =  
 
| 全高 =  
21行目: 21行目:  
| ジェネレーター出力 = 5,280kW
 
| ジェネレーター出力 = 5,280kW
 
| スラスター推力 = 25,000kg×4 (最大:30,000kg×4)
 
| スラスター推力 = 25,000kg×4 (最大:30,000kg×4)
| 装甲材質 = ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
+
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]ハイセラミック複合材
 
| センサー有効半径 =  
 
| センサー有効半径 =  
 
| 開発組織 = [[サナリィ]]
 
| 開発組織 = [[サナリィ]]
32行目: 32行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]の運用する[[クロスボーン・ガンダム]]の3番機<ref>実際にはこの機体とは別に[[クロスボーン・ガンダムX0|サナリィにとっての3番機]]も存在するが、海賊軍への引き渡しの際の事故で漂流の憂き目に遭っている。</ref>。カラーリングはホワイトとライトブルーを基調としている。
+
[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]の運用する[[クロスボーン・ガンダム]]の3番機<ref>実際にはこの機体とは別に[[クロスボーン・ガンダムX-0|サナリィにとっての3番機]]も存在するが、海賊軍への引き渡しの際の事故で漂流の憂き目に遭っている。</ref>。カラーリングはホワイトとライトブルーを基調としており、頭部ブレードアンテナ基部には髑髏のレリーフが施されたX1、2とは異なり、数字の「3」をかたどったようなレリーフが施されている。
   −
このX3は、武装パーツを一部改修された以外は基本的にそれまでのものと同一であり、機体性能も変化はしていない。改修された部分は胸部前面装甲と前腕部であり、胸部装甲は装甲厚を増すとともにガトリング砲を2門追加し、より接近戦を意識したものとなっている。最大の変更部である前腕部には、それまでの[[ビーム・シールド]]の替わりに[[Iフィールド]]発生装置が取り付けられている。[[宇宙世紀]]0123年後の小型MSの高出力化に伴い、改めて導入が検討された。また、X3と同時に渡された新装備として、14本のビーム・サーベルと1門のビーム・ガンを束ねた「ムラマサ・ブラスター」がある。
+
このX3は、武装パーツを一部改修された以外は基本的にそれまでのものと同一であり、機体性能も変化はしていない。改修された部分は胸部前面装甲と前腕部であり、胸部装甲は装甲厚を増すとともにガトリング砲を2門追加し、より接近戦を意識したものとなっている。最大の変更部である前腕部には、それまでの[[ビーム・シールド]]の替わりに[[Iフィールド]]発生装置が取り付けられている。[[宇宙世紀]]0123年後の小型MSの高出力化に伴い、改めて導入が検討された。また、X3と同時に渡された新装備として、14本のビーム・サーベルと1門のビーム・ガン(ビーム・サーベルと兼用可)を束ねた「ムラマサ・ブラスター」がある。
    
これらの武装の基本はいかに最強の「矛」と「盾」を両立させるかという物であり、Iフィールドとムラマサ・ブラスターは両方ともクロスボーン・バンガードの戦闘データから腕利きのパイロットが使う事を前提に作られたふしがあり、唯一の誤算は、これが素人同然の[[トビア・アロナクス]]の手に渡ってしまった事だろう。
 
これらの武装の基本はいかに最強の「矛」と「盾」を両立させるかという物であり、Iフィールドとムラマサ・ブラスターは両方ともクロスボーン・バンガードの戦闘データから腕利きのパイロットが使う事を前提に作られたふしがあり、唯一の誤算は、これが素人同然の[[トビア・アロナクス]]の手に渡ってしまった事だろう。
 +
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
:初登場作品。[[トビア・アロナクス]][[シェリンドン・ロナ|シェリンドン]]の下から脱走する際に強奪し、そのまま[[ベルナデット・ブリエット|ベルナデット]]の救助に向かって[[エレゴレラ]]と交戦。苦戦しながらも撃破して彼女も助け出した。カプセルで地球に降りた後、[[死の旋風隊]]との戦闘で[[アビジョ]]と[[トトゥガ]]を撃破し、最終決戦では[[ノーティラス]]を始めとするニュータイプ部隊と激闘を繰り広げながらも[[クラックス・ドゥガチ|ドゥガチ]]の[[ディビニダド]]と相討ちになり大破。トビアはコア・ファイターで脱出している。
+
:初登場作品。主人公[[トビア・アロナクス]]の[[ペズ・バタラ]]に代わる搭乗機として物語後半の主役機を務めた。第4巻第3話で初登場し、[[ブッホ・コンツェルン]]から[[マザー・バンガード]]への補給のため[[エオス・ニュクス]]が輸送していた機体をトビアが[[シェリンドン・ロナ|シェリンドン]]の下から脱走する際に強奪した。そのまま[[ベルナデット・ブリエット|ベルナデット]]の救助に向かって[[エレゴレラ]]と交戦し、苦戦しながらも撃破して彼女も助け出した。カプセルで地球に降りた後、[[死の旋風隊]]との戦闘で[[アビジョ]]と[[トトゥガ]]を撃破し、最終決戦では[[ノーティラス]]を始めとするニュータイプ部隊と激闘を繰り広げながらも[[クラックス・ドゥガチ|ドゥガチ]]の[[ディビニダド]]と相討ちになり爆散。トビアは直前にコア・ファイターで脱出している。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;腕部[[Iフィールド]]発生器
 
;腕部[[Iフィールド]]発生器
:両前腕部に内蔵された実験装備。「Iフィールド・ハンド」とも呼ばれる。
+
:両前腕部に内蔵された実験装備。「Iフィールド・ハンド」とも呼ばれる。<br/>使用時にカバーを展開し、掌から強力な磁場を発生させる事で敵のビームを湾曲、もしくは拡散する。ビームをビームで弾き返す、あるいは相殺しようとするビーム・シールドとは基本的にシステムが異なる。<br/>性能は一長一短ではあるが、戦艦級のビームが命中した場合、ビーム・シールドでは機体の大破は免れないが、ビームをそらす形で作用するIフィールドなら直撃は避けられるという点で、Iフィールドの方が防御力は高いとも言える。加えて、本機のIフィールドはビーム・サーベルのような'''刀身状のビームをマニピュレーターで直接受け止める'''事も可能になっている。<br/>ただし、これも現状の技術では、一方の作動時間が105秒、冷却時間が120秒必要であり、連続使用した場合、約15秒の間完全に無防備になってしまう。パイロットの生存を考えるならば、とても好ましい方法とはいえず、実験機ならではの装備と言えた。
:使用時にカバーを展開し、掌から強力な磁場を発生させる事で敵のビームを湾曲、もしくは拡散する。ビームをビームで弾き返す、あるいは相殺しようとするビーム・シールドとは基本的にシステムが異なる。
  −
:性能は一長一短ではあるが、戦艦級のビームが命中した場合、ビーム・シールドでは機体の大破は免れないが、ビームをそらす形で作用するIフィールドなら直撃は避けられるという点で、Iフィールドの方が防御力は高いとも言える。
  −
:ただし、これも現状の技術では、一方の作動時間が105秒、冷却時間が120秒必要であり、連続使用した場合、約15秒の間完全に無防備になってしまう。パイロットの生存を考えるならば、とても好ましい方法とはいえず、実験機ならではの装備と言えた。
  −
;多段式ロケット
  −
:[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]第117基地に保管されていた旧世代の固形燃料ロケット。これとメインスラスターを接続し、[[ビーム・シールド]]を展開する事で単機での大気圏離脱が可能となる。
  −
:最終決戦の為に基地ごと奪取し、木星軍への奇襲に使用された。
   
;[[コアブロックシステム]]
 
;[[コアブロックシステム]]
 
:コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。基礎構造は[[クラスターガンダム]]のコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。
 
:コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。基礎構造は[[クラスターガンダム]]のコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。
62行目: 57行目:  
::ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
 
::ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
 
;ガトリング砲
 
;ガトリング砲
:胸部レリーフの目の部分に2門内蔵されている実体弾兵装。接近戦を意識して追加された装備。主に頭部バルカンやビーム・ガンと併用して用いられる。
+
:胸部にある髑髏のレリーフの目の部分に2門内蔵されている実体弾兵装。接近戦を意識して追加された装備。主に頭部バルカンやビーム・ガンと併用して用いられる。
;ザンバスター
  −
:本機専用の[[ビーム・ライフル]]。前後で分離する事でバスターガンとビーム・ザンバーとして運用出来るようにした装備。
  −
:X3はムラマサ・ブラスターをメインウェポンとしている為、[[ジュピトリス9]]から発射されたミサイルの迎撃や核グレネードの発射時にのみ使用された。
  −
:;核グレネード弾
  −
::小型の核弾頭弾。左腰部に装着されたラックから取り出す。装弾数は1発のみ。通常のグレネード弾頭と同じくザンバスターの銃口に装着して発射する。
   
;ヒート・ダガー
 
;ヒート・ダガー
 
:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。
 
:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。
74行目: 64行目:  
:フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される。
 
:フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される。
 
;ムラマサ・ブラスター
 
;ムラマサ・ブラスター
:X3と同時に開発された新装備。ザンバスターが日本の斬馬刀に由来するのと同じく、日本の名刀ムラマサの名を冠する。
+
:X3と同時に開発された新装備。ザンバスターが日本の斬馬刀に由来するのと同じく、日本の名刀「村正」の名を冠する。<br/>剣状の形態のヘリに沿って連なる14本のビーム・サーベルと、先端部の1門のビーム・ガン兼用ビーム・サーベルから構成され、射撃時と近接戦闘時でグリップを持ち替える。ビーム・サーベルの発振方式は14本のビーム刃を両刃ノコギリのように発振する形式とビーム・ガンから大型ビーム・サーベルを発振する形式の2種類存在し、これで切れぬものは(本機のIフィールドを除き)ありえないとされる。<br/>強力な装備ではあるがエネルギー消費が激しいという欠点があり、長時間の使用は不可能である。また、当初はビーム発振器にセーフティがかけられており、本兵装を奪取した[[エレゴレラ]]によって解除されるまでトビアは鈍器として用いている。
:剣状の形態のヘリに沿って連なる14本のビーム・サーベルと、先端部の1門のビーム・ガンから構成され、これで切れぬものはありえないとされる。
+
 
:強力な装備ではあるがエネルギー消費が激しいという欠点があり、長時間の使用は不可能である。
+
=== オプション装備 ===
;[[ビーム・シールド]]
+
;ザンバスター (ビーム・ザンバー / バスターガン)
 +
:クロスボーン・ガンダム専用の[[ビーム・ライフル]]。前後で分離する事でバスターガンとビーム・ザンバーとして運用出来るようにした装備。<br/>X3はムラマサ・ブラスターをメインウェポンとしている為、[[ジュピトリス9]]から発射されたミサイルの迎撃や核グレネードの発射時にのみ使用された。
 +
:;核グレネード弾
 +
::小型の核弾頭弾。左腰部に装着されたラックから取り出す。装弾数は1発のみ。通常のグレネード弾頭と同じくザンバスターの銃口に装着して発射する。
 +
;[[ビーム・シールド]] (ブランド・マーカー)
 
:X3は腕部にIフィールドを内蔵する関係上、ビーム・シールドを装備しておらず、使用する際は前腕部にオプションとして装備する必要がある。
 
:X3は腕部にIフィールドを内蔵する関係上、ビーム・シールドを装備しておらず、使用する際は前腕部にオプションとして装備する必要がある。
 +
;多段式ロケット
 +
:[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]第117基地に保管されていた旧世代の固形燃料ロケット。これとメインスラスターを接続し、[[ビーム・シールド]]を展開する事で単機での大気圏離脱が可能となる。<br/>最終決戦の為に基地ごと奪取し、木星軍への奇襲に使用された。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
93行目: 89行目:  
=== 同型機 ===
 
=== 同型機 ===
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク]] / [[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク]] / [[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス]]
:X3の予備パーツを流用して改修されたX1。
+
:X3の予備パーツを流用して改修されたX1改・改。
;[[クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス]]
+
;[[クロスボーン・ガンダムX-0]]
:X3のIフィールド・ハンドは、この機体のフルクロスに内蔵されたIフィールドの技術を転用したものと考えられている。
+
:サナリィにとっての本来の3番機。
 +
:;[[クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス]]
 +
::X3のIフィールド・ハンドは、この機体のフルクロスに内蔵されたIフィールドの技術を転用したものと考えられている。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1]]
 
:クロスボーン・ガンダムの1番機。
 
:クロスボーン・ガンダムの1番機。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
 
:クロスボーン・ガンダムの2番機。
 
:クロスボーン・ガンダムの2番機。
;[[クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
  −
:サナリィにとっての3番機。
   
;[[フリント]]
 
;[[フリント]]
 
:クロスボーン・ガンダムの地球圏仕様機。
 
:クロスボーン・ガンダムの地球圏仕様機。

案内メニュー