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しかし、コンセプトの先進性に対して基礎技術が追いついておらず、特に土星エンジンの性能に機体の強度が追いついていない。その為、高速移動時に方向転換を行った場合に機体が負荷に耐えきれずに空中分解するという致命的な欠点を抱えていた<ref>ザクIとのトライアルで敗北したのも、ザクIの1.8倍にも及ぶ高コストもさる事ながら、この空中分解事故が原因とされている。</ref>。
 
しかし、コンセプトの先進性に対して基礎技術が追いついておらず、特に土星エンジンの性能に機体の強度が追いついていない。その為、高速移動時に方向転換を行った場合に機体が負荷に耐えきれずに空中分解するという致命的な欠点を抱えていた<ref>ザクIとのトライアルで敗北したのも、ザクIの1.8倍にも及ぶ高コストもさる事ながら、この空中分解事故が原因とされている。</ref>。
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その後、ツィマッド社が[[ドム]]の開発に成功し、その改修機である[[リック・ドム]]が(ザクとゲルググの中継ぎではあるが)公国軍の宇宙戦力の中核として正式採用された事により、ヅダは事実上の「塩漬け」とされていた。しかし、総帥府によってプロパガンダの主役として抜擢され、仮初めの新鋭機「EMS-10 ヅダ」として[[第603技術試験隊]]へ4機が配備された。
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その後、ツィマッド社が[[ドム]]の開発に成功し、その改修機である[[リック・ドム]]が(ザクとゲルググの中継ぎではあるが)公国軍の宇宙戦力の中核として正式採用された事により、ヅダは事実上の「塩漬け」とされていた。しかし、総帥部によってプロパガンダの主役として抜擢され、仮初めの新鋭機「EMS-10 ヅダ」として[[第603技術試験隊]]へ4機が配備された。
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EMS-10 ヅダはEMS-04をベースにエンジンの交換を始めとして改良を施した機体と謳われているが、外観が若干変更された程度で基本的には同じ物であり、その欠点も引き継がれている。ただし、逆説的に言えば性能限界を超える運用さえしなければ優秀な機体であった事もまた事実であり、機体強度の許す限りの機動性については[[ザクII]]をも上回る。
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EMS-10 ヅダはEMS-04をベースにエンジンの交換を始めとして改良を施した機体と謳われているが、外観が若干変更された程度で基本的には同じ物であった。当然、機体の加速曲線、限界点その他スペックはEMS-04と全く同じ物であり、その欠点も引き継がれている。ただし、逆説的に言えば性能限界を超える運用さえしなければ優秀な機体であった事もまた事実であり、機体強度の許す限りの機動性については[[ザクII]]をも上回る。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]]
 
;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]]
:初出作品。『一年戦争秘録』第3話「軌道上に幻影は疾る」から登場。1~3番機と予備機の全4機が[[ヨーツンヘイム]]へ配備されたが、3番機はテスト中の暴走事故によって喪失。時期を同じくして連邦軍の放送によってヅダの素性を暴露され、プロパガンダは失敗に終わり、残った機体も試験を中断させられる事になった。
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:初出作品。『一年戦争秘録』第3話「軌道上に幻影は疾る」から登場。1~3番機と予備機の全4機が[[ヨーツンヘイム]]へ配備されたが、3番機はテスト中の暴走事故によって喪失。時期を同じくして連邦軍のプロパガンダ放送によってヅダの素性を暴露され、ジオン側のプロパガンダは失敗に終わり、残った機体も飛行禁止処分を受ける事になった。
:その後、[[オデッサ]]から撤退する部隊を連邦軍部隊から守る為、試験再開を名目に1、2番機及び予備機が運用された。その際、1番機がエンジンをオーバーロードさせ、[[ジム]]を高速機動に誘い込み、空中分解に至らしめたが、エンジンの暴走によって1番機は爆散した。
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:その後、[[オデッサ]]から撤退する部隊を連邦軍部隊から守る為、試験再開を名目に1、2番機及び予備機が運用された。その際、1番機がエンジンをオーバーロードさせ、撤退部隊を襲撃する[[ジム]]を高速機動に誘い込み、空中分解に至らしめたが、エンジンの暴走によって1番機は爆散した。
 
:その後、残存した2号機と予備機は『黙示録0079』最終回まで無事戦い抜いている。
 
:その後、残存した2号機と予備機は『黙示録0079』最終回まで無事戦い抜いている。
 
;[[機動戦士ガンダム 黒衣の狩人]]
 
;[[機動戦士ガンダム 黒衣の狩人]]
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