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| == アクシズ・ショック(AXIS Shock) == | | == アクシズ・ショック(AXIS Shock) == |
− | [[第二次ネオ・ジオン抗争]]終盤、[[νガンダム]]の[[サイコフレーム]]の共振によって、地球に落下する[[アクシズ]]が押し返された現象。誰が言い出したかは不明だが、物理法則を無視し、世界のパワーバランスを崩しかねないその現象はまさに衝撃的であり、戦後数カ月後には連邦軍の上層部でその名で浸透していた。 | + | [[第二次ネオ・ジオン抗争]]終盤、[[νガンダム]]の[[サイコフレーム]]の共振によって、地球に落下する[[アクシズ]]が押し返された現象。物理法則を無視し、世界のパワーバランスを崩しかねないその現象はまさに衝撃的であり、戦後数カ月後には連邦軍の上層部でその名で浸透していた。 |
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− | 連邦軍調査班はアクシズの落下による地球の壊滅という恐怖を前に人類全体が共有した危機感が無意識的にνガンダムへ集積され、サイコフレームを依り代に膨大なエネルギーに転化したという見解を出している<ref>νガンダム単体のサイコフレームにそれほどの受信能力があったかは疑わしいが、他にこの現象を説明できる論は無いとしている。異説として、戦闘宙域に散布された[[ミノフスキー粒子]]がνガンダムのサイコフレームを触媒として[[ミノフスキークラフト]]と同じ効果を発揮した、という物がある。</ref>。だが、[[アムロ・レイ]]と[[シャア・アズナブル]]という二人の[[ニュータイプ]]を人柱に人類の集団無意識がサイコミュによってエネルギーに転化されたとする発表は[[ジオニズム]]に血肉を与える「神の御業」に他ならず、対ジオニズム闘争を宗教戦争に発展させる事を望まない連邦政府としてはそれを否定する必要があり<ref>宗教戦争は人の起こす戦争の中でもっとも調停が難しく、長く過酷な殺し合いである。</ref>、連邦政府は当事者の一人である[[ブライト・ノア]]を抱き込み、「アクシズの軌道が逸れたのは[[ロンド・ベル]]の作戦が成功したからであり、その際の発光現象は爆発で飛散した破片が大気の摩擦熱で焼かれ生じたもの」と発表した。
| + | 『虹に乗れなかった男』では、連邦軍調査班はアクシズの落下による地球の壊滅という恐怖を前に人類全体が共有した危機感が無意識的にνガンダムとサザビーに搭載されたサイコ・フレームへ集積され、サイコ・フレームを依り代に膨大なエネルギーに転化したという見解を出している<ref>同作では、νガンダム単体のサイコフレームにそれほどの受信能力があったかは疑わしいが、他にこの現象を説明できる論は無いとしている。『虹に乗れなかった男』の出版前には、旭屋出版の「逆襲のシャア フィルムコミック」において、戦闘宙域に散布された[[ミノフスキー粒子]]がνガンダムのサイコフレームを触媒として[[ミノフスキークラフト]]と同じ効果を発揮したという解釈が掲載されたが、その設定を用いた作品は出てきておらず、皆河有伽著の総解説ガンダム事典Ver.1.5に取り上げられたのみである。</ref>。 |
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− | しかし、事の発端となったサイコフレームは連邦軍の[[UC計画]]下で開発が続行され、人々は[[ラプラス事変]]で再びアクシズ・ショックに比肩する衝撃を目撃する事になった。 | + | 同作で[[ブライト・ノア]]を査問していた連邦政府の高官達によれば、[[アムロ・レイ]]と[[シャア・アズナブル]]という二人の[[ニュータイプ]]を人柱に人類の集団無意識がサイコミュによってエネルギーに転化されたとする発表は[[ジオニズム]]に血肉を与える「神の御業」に他ならず、対ジオニズム闘争を宗教戦争に発展させる事を望まない連邦政府としてはそれを否定する必要があり<ref>宗教戦争は人の起こす戦争の中でもっとも調停が難しく、長く過酷な殺し合いである。</ref>、連邦政府は当事者の一人である[[ブライト・ノア]]を抱き込み、「アクシズの軌道が逸れたのは[[ロンド・ベル]]の作戦が成功したからであり、その際の発光現象は爆発で飛散した破片が大気の摩擦熱で焼かれ生じたもの」と発表した。 |
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| + | しかし、事の発端となったサイコフレームは連邦軍の[[UC計画]]下で開発が続行され、人々は[[ラプラス事変]]で再びアクシズ・ショックに比肩する衝撃、ユニコーンガンダム2機がコロニーレーザーを消失させる怪現象を目撃する事になった。 |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
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| :[[カムナ・タチバナ]]の視点で同現象が描かれた。ロンド・ベルの一員として戦闘中、カムナはネオ・ジオンに降った元部下の[[パミル・マクダミル]]と再会。和解したパミルを加えアクシズを押し返すために奮闘した。 | | :[[カムナ・タチバナ]]の視点で同現象が描かれた。ロンド・ベルの一員として戦闘中、カムナはネオ・ジオンに降った元部下の[[パミル・マクダミル]]と再会。和解したパミルを加えアクシズを押し返すために奮闘した。 |
| ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] | | ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] |
− | :ハサウェイ・ノアの回想でその時の出来事が語られている。主人公となった小説であるが、アクシズ・ショックに関しては触れずに、シャアの反乱において、クェス・パラヤの死と、宇宙の戦場で死んでいった多くの人びとの魂の声をきいたと回想をしている。 | + | :ハサウェイ・ノアの回想でシャアの反乱当時が語られている。アクシズ・ショックに関しては触れずに、シャアの反乱において、クェス・パラヤの死と、宇宙の戦場で死んでいった多くの人びとの魂の声をきいたと回想をしている。 |
| + | :劇場版では、小説を元にした同様のシーンでアクシズ・ショックを起こしたνガンダムが回想されている。 |
| ;[[機動戦士ガンダムF90]] | | ;[[機動戦士ガンダムF90]] |
− | :アクシズ・ショックを目撃した初のキャラクター、ボッシュが登場する。彼は本現象を「'''悪魔の力'''」と解釈し、ガンダムに対する思想が歪んだものへと変貌していった。また、彼の乗る[[ガンダムF90]]のOSには、シャア・アズナブルを模した疑似人格を採用している。 | + | :『逆襲のシャア』劇中に登場しておらず、アクシズ・ショックを目撃した過去を持った初のキャラクター、ボッシュが登場する。彼は本現象を「'''悪魔の力'''」と解釈し、ガンダムに対する思想が歪んだものへと変貌していった。また、彼の乗る[[ガンダムF90]]のOSには、シャア・アズナブルを模した疑似人格を採用している。 |
| ;[[機動戦士ガンダムF90FF]] | | ;[[機動戦士ガンダムF90FF]] |
| :第26話にてボッシュがアクシズ・ショックを目撃した件が掘り下げられ、当時の状況が語られた。また、この際に[[ジョブ・ジョン]]や『[[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]』の[[カール・シュビッツ]]もその場に居合わせた設定が追加されている。 | | :第26話にてボッシュがアクシズ・ショックを目撃した件が掘り下げられ、当時の状況が語られた。また、この際に[[ジョブ・ジョン]]や『[[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]』の[[カール・シュビッツ]]もその場に居合わせた設定が追加されている。 |
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| :アムロと同じくアクシズ・ショックの中心におり、アムロと共に消息不明となった。 | | :アムロと同じくアクシズ・ショックの中心におり、アムロと共に消息不明となった。 |
| ;[[ブライト・ノア]] | | ;[[ブライト・ノア]] |
− | :[[ロンド・ベル]]司令。アクシズ・ショックを最前線で目撃し、その後、連邦軍高官らの査問会でこの現象のニュータイプの関与を否定するよう迫られるが、全体の一部となったアムロ達の幻影に説得される形でそれに応じた。 | + | :[[ロンド・ベル]]司令。アクシズ・ショックを最前線で目撃し、その後、連邦軍高官らの査問会でこの現象のニュータイプの関与を否定するよう迫られるが、全体の一部となったアムロ達の生霊に説得される形でそれに応じた。 |
| ;[[ハサウェイ・ノア]] | | ;[[ハサウェイ・ノア]] |
| :シャアの反乱に出撃し、ネオ・ジオン軍のギラ・ドーガを撃墜した民間人の少年で、ブライト・ノアの息子。 | | :シャアの反乱に出撃し、ネオ・ジオン軍のギラ・ドーガを撃墜した民間人の少年で、ブライト・ノアの息子。 |
| :アクシズ・ショックを戦場でモビルスーツに搭乗したまま間近で目撃し、生き残った数少ない名有り人間の1人であり、地球から離れるアクシズを呆然として見送った。 | | :アクシズ・ショックを戦場でモビルスーツに搭乗したまま間近で目撃し、生き残った数少ない名有り人間の1人であり、地球から離れるアクシズを呆然として見送った。 |
| ;[[ユウ・カジマ]] | | ;[[ユウ・カジマ]] |
− | :連邦軍大佐。アクシズを押し返そうとするνガンダムの応援としてジェガンで馳せ参じ、アクシズ・ショックの場に居合わせた<ref>原作ゲームはマルチエンディングであるため決まった歴史を持っていないが、小説版を始めとして、多くの媒体で「ジェガンでアクシズを押し返す」描写が採用されている。</ref>。 | + | :連邦軍大佐。アクシズを押し返そうとするνガンダムの応援としてジェガンで馳せ参じ、アクシズ・ショックの場に居合わせた<ref>原作ゲームはマルチエンディングであった為、決まった歴史を持っていないが、皆河有伽の小説版から大佐になったユウ・カジマがジェガンに乗っているという設定が確立し、以降Gジェネレーションシリーズや漫画『GUNDAM LEGACY』など多くの媒体で「ジェガンでアクシズを押し返す」描写が採用されている。</ref>。 |
| ;[[イアゴ・ハーカナ]] | | ;[[イアゴ・ハーカナ]] |
| :後の[[シェザール隊]]隊長。『NT』においてはアクシズ・ショックを目撃した兵士の一人として描かれている。 | | :後の[[シェザール隊]]隊長。『NT』においてはアクシズ・ショックを目撃した兵士の一人として描かれている。 |