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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ゲルググ]]に増速用ブースター・パックを装備したバリエーション機。B型とも呼称され、通常のA型から換装した機体と、初めからB型として製造された2種が存在する。
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[[ゲルググ]]に増速用ブースター・パックを装備したバリエーション機。B型とも呼称され、A型もしくは先行量産型にバックパックを増設した機体と、設計段階から高機動型として製造された機体の2種が存在する。
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増速用ブースター・パックは[[高機動型ザクII]]のランドセルを踏襲した構造となっており、複数の推進器とプロペラントタンクから構成されている。推進器はメインに偏向可能な増速用ブースターを備え、両側面にサイドスラスター、上部にフィックスドスラスターを搭載。このブースター・パックにより初期加速能力が大幅に強化されており、一撃離脱戦法に適した機体として完成している。
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ゲルググは[[ザクII|ザク]]と同じかそれ以上の汎用性を持たせる事が可能であったため、最小限のオプションで多用な戦術に対応出来るよう設計されている。基本的にはノンオプションで最高水準の性能を発揮するが、膨大な初期加速が必要とされる一撃離脱作戦等に対応するための高機動型バックパックなどは、背面パネルごと換装する事ができた。このタイプは先行量産型でも多く見られ、ザク系の機体ではこの程度の変更でも内装部品の交換や多岐にわたる調整が必要だったが、ゲルググはほとんど無改造でこれらオプションを装着した上で稼働する事ができた。
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高機動型ゲルググは通常のゲルググに増速用ブースター・パックを追加しただけの極めて単純な仕様と言え、強化された機動力により一般パイロットにとっては操縦しにくい機体である。だがエースパイロットにとっては、総合性能の高さとビーム兵器の標準装備というゲルググの強みはそのままに、約1.3倍に強化された推力と優れた技量が合わさることで恐るべき戦闘能力を発揮する機体となっている。
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ハードウェア上はノーマルのゲルググに推進器/プロペラントタンク一体型のランドセルを追加だけの仕様だが、初期加速能力が大幅に向上しており、エースパイロットの操縦によって高い戦闘能力を発揮した。高機動型は先行量産型の生産に前後して67機が生産され、その全てが実戦に参加していたとされる。
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増速用ブースター・パックはスイッチ1つで簡単に着脱できる構造となっており、B型からブースター・パックを取り外すことでA型として運用が可能で、逆にA型にブースター・パックを取り付け小改造することでB型として運用することも可能であった。また戦闘中のパージにも対応していたとされる。この構造と腕部の換装機構により、作戦に合わせた装備の変更も可能となっている。なお、一部の資料では出力の多くを推力に回すために、武装は実体弾主体であったともされている。
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ジオンにおけるMS作戦行動では通常3機のMSで構成される小隊単位を最小規模とするが、消耗の激しい前線ではその限りではなく、大戦末期ではMSの充足率の低下や[[モビルアーマー]]を含む新型兵器の運用により部隊の編成は煩雑なものとなっており、[[キマイラ隊]]でも受領した24機のゲルググを重火力を担うキャノンタイプ1機に対し、高機動型を直衛機として1機随伴させるという変則的な編成を行っている。
 
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[[キマイラ隊]]に配備された24機の先行量産型ゲルググの内12機が、それぞれのパイロットに合わせて高機動型ゲルググとしてチューニングされ、試験運用と訓練が行われた。その運用データを反映して、高機動型ゲルググは67機生産されている。
      
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;換装
 
;換装
:前腕部の装備及びランドセルの換装が可能。
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:ゲルググは開発当初から各種のオプション装備が想定されており、基本的にはノンオプションで最高水準の性能を発揮したが、地上への投入や特殊な任務への対応を考え、膨大な初期加速が必要とされる一撃離脱作戦に対応するためのバックパックなどは、背面パネルごと換装する事ができた。
    
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;[[ビーム・ライフル]]
 
;[[ビーム・ライフル]]
:通常の[[ゲルググ]]と同様のビーム・ライフル。ビーム・ナギナタと同様に本機の代表的武装であるが、ジェネレーター出力の多くを推力に回すパイロットが多く、通常機ほど多用されていないとする資料もある。
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:通常の[[ゲルググ]]と同型のビーム・ライフル。[[ガンダム]]の使用するそれに勝るとも劣らない性能を持ち、高性能センサーにより高い照準値を誇る。<br/>ビーム・ナギナタと同様に本機の代表的武装であるが、ジェネレーター出力の多くを推力に回すパイロットが多く、通常機ほど多用されていないとする資料もある。
 
;ジャイアント・バズ
 
;ジャイアント・バズ
 
:主に[[ドム]]系列機に装備された360mm口径バズーカ砲。
 
:主に[[ドム]]系列機に装備された360mm口径バズーカ砲。
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:ブルパップ式の360mm口径ロケット・ランチャー。同口径のジャイアント・バズと比べて取り回しが良い。
 
:ブルパップ式の360mm口径ロケット・ランチャー。同口径のジャイアント・バズと比べて取り回しが良い。
 
;ビーム・ナギナタ
 
;ビーム・ナギナタ
:柄の両端からS字にビーム刃を発振する両刃型の[[ビーム・サーベル]]。非使用時には腰背部にマウント可能。
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:ゲルググが装備する[[ビーム・サーベル]]。ナギナタ状のビーム刃をユニットの両端で発生させるツインソードが採用されている。ビーム刃を片側のみ発生させ、サーベルとして使用する事も可能。両刃を展開した状態でマニピュレータごと回転させて攻撃するといった運用も可能であった。
 
;シールド
 
;シールド
:腕部に装備される楕円形のシールド。
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:アーモンド型に象られた防御装備。耐ビームコーティングが施されており、ビーム攻撃にもある程度耐える事ができた。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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