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| タイトル = スペック | | タイトル = スペック | ||
| 分類 = 汎用量産型[[モビルスーツ]] | | 分類 = 汎用量産型[[モビルスーツ]] | ||
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| 型式番号 = MSA-003 | | 型式番号 = MSA-003 | ||
| 頭頂高 = 18.5m | | 頭頂高 = 18.5m | ||
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | [[アナハイム・エレクトロニクス社]]が[[エゥーゴ]]と共同で開発した<ref> | + | [[アナハイム・エレクトロニクス社]]が[[エゥーゴ]]と共同で開発した<ref>正確には百式と同じAEアンマン工場設計・開発。当時のエゥーゴは[[Ζ計画]]を優先し財政難に陥っていた(ジムIIの適正配備すらままならなかった程だという)が、AE社は自社の生産能力を維持すべく敢えて本機を生産したとされている。</ref>量産型[[モビルスーツ]]。当時の[[地球連邦軍]]の主力量産機である[[ジムII]]とはまた別系統の[[ジムシリーズ|ジム系]]の発展機であり、[[リック・ディアス]]・[[百式]]の系譜にも当たるとされている。 |
− | [[ | + | [[ムーバブルフレーム]]は百式やリック・ディアスの生産データから一から設計し直されており、宇宙・地上双方での運用は元より、寒冷地や熱帯地域といった局地でも問題も無く運用できる程の優れた汎用性を得た。また、脚部のフレームは場所を問わず高い機動力を発揮できるだけの性能を持たされた以外に地球降下作戦での運用も視野に入れられた結果、耐落下・衝撃性や柔軟性の高い構造となっている。 |
− | + | 装甲材には[[ガンダリウム合金]]が採用されているが、これには[[マラサイ]]で確立されたガンダリウムγの量産化技術が使われている。それによって性能の高さと低コスト化を両立させた。 | |
− | + | 背部のバックパックや脚部スラスターは[[ジム・スナイパーII]]と同様の構成となっており、シンプルな外見ながら高い機動性を本機に与えている。一方、腕部のモジュール設計は百式のそれを踏襲しているが、高い耐久性を得つつ機体のポテンシャルを引き出す事が出来るようになっている。 | |
− | + | 用意された武装は多くが他の機体からの流用で、既存の武装(標準的な物のみ)も連邦・ジオン製に関係なく使用可能。練度の低い新兵でも比較的簡単に操縦できるなど操縦性も良好<ref>ただし、連邦系操縦システムでしかMSを操縦した事の無い生粋の連邦系MSパイロットにはジオン系インタフェース寄りの本機を「扱い辛い」と評する者も居た。</ref>で、結果として本機はジムIIや[[ハイザック]]以上の高性能かつ優秀な機体として完成した。その結果、「[[グリプス戦役]]時に開発された機体の中で一番トータルバランスに優れている」との評価を受けたが、完成度の高さが災いし小規模の設計変更や換装での性能向上の余地が無くなり改修機や後継機に恵まれず、[[第二次ネオ・ジオン抗争]]期に[[ジムIII]]と統合された[[ジェガン]]がその後継を担う事になった。 | |
− | + | エゥーゴは当初、マラサイを主力機とし本機はその支援機として連繋運用する予定であったが、そのマラサイはアナハイムとの政治的な取引で[[ティターンズ]]に譲渡される事になってしまった為、本機がエゥーゴの主力機として運用されたという経緯があり、マラサイの代替にはリック・ディアスが充てられた。 | |
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== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
;[[機動戦士Ζガンダム]] | ;[[機動戦士Ζガンダム]] | ||
− | : | + | :主なパイロットは[[カツ・コバヤシ]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[ロザミア・バダム|ロザミア・バダム(ロザミィ時)]]。[[アーガマ]]を始めとするエゥーゴの各部隊に主戦力として配備され、活躍した。 |
:また[[ジャブロー]]降下作戦で使われた機体は[[カラバ]]に譲渡され、こちらでも主力機として運用された。 | :また[[ジャブロー]]降下作戦で使われた機体は[[カラバ]]に譲渡され、こちらでも主力機として運用された。 | ||
− | : | + | :量産機の宿命か、劇中では一撃で易々撃墜されるモブやられ役の印象があるが、ロザミア搭乗時は百式の攻撃を数度躱し、また[[Ζガンダム]]に追従するといった実績も上げている。劇中では通常カラーの機体以外にリックディアスと同じ赤色の機体、スードリの鹵獲機(ジムII連邦軍カラー)が登場している。 |
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]] | ;[[機動戦士ガンダムΖΖ]] | ||
:[[ラビアンローズ]]内に頭部の無い本機の姿を確認できる。 | :[[ラビアンローズ]]内に頭部の無い本機の姿を確認できる。 | ||
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:サイド2の守備隊や[[アラハス]]と合流予定だった護衛艦の艦載機として登場。どちらもやられ役としての扱い。 | :サイド2の守備隊や[[アラハス]]と合流予定だった護衛艦の艦載機として登場。どちらもやられ役としての扱い。 | ||
;[[機動戦士ガンダムUC]] | ;[[機動戦士ガンダムUC]] | ||
− | : | + | :ダカール(アニメ版)とトリントン基地の防衛戦力として登場。ダカールの機体は青系、トリントン基地の機体は[[ジム改]]と同じデザートカラーと、2種類のカラーリングの機体が存在している。 |
;[[機動戦士ガンダムNT]] | ;[[機動戦士ガンダムNT]] | ||
− | :劇中の回想で[[オーガスタ研究所]] | + | :劇中の回想で[[オーガスタ研究所]]を占拠した機体が登場。 |
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
;60mmバルカン砲 | ;60mmバルカン砲 | ||
− | : | + | :頭部に2門内蔵。主に牽制や迎撃等に使用され、接近戦にも有効である。 |
− | ; | + | ;ビーム・ライフル |
− | : | + | :本機の主兵装。ジムIIと同じモデル。ビームスプレーガンと同じ生産ラインを流用しているが、ネモのエネルギーサプライドライバー等に改良が加えられた事もあって連射力が上がるなどこちらの方が効率的にライフルの性能を引き出し切れるとの事。この時期の主流であるEパック方式ではなく、旧式の[[エネルギーCAP|内蔵E-CAP]]本体供給方式なので継戦能力はあまり高くない。 |
− | ; | + | ;ビーム・サーベル |
− | : | + | :リアスカートに2基マウント<ref>左右どちらでも取れる様に対となる配置にされている</ref>されている。リック・ディアスや百式等に採用されているエゥーゴ標準仕様ビームサーベル。 |
;シールド | ;シールド | ||
− | : | + | :防御用の実体盾。流用の多い本機の武装では唯一の専用品である。スライド伸縮で面積調整が自在なので取り回しが良くなっている。ハサミの様な上側は打突攻撃にも使用可能で、裏側にはオプション用のマウントラッチが設置された。 |
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;クレイ・バズーカ | ;クレイ・バズーカ | ||
:リック・ディアスが携行している物と同型のバズーカ。リック・ディアスと同じ赤いカラーの機体などが使用している。 | :リック・ディアスが携行している物と同型のバズーカ。リック・ディアスと同じ赤いカラーの機体などが使用している。 | ||
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;ジム・ライフル | ;ジム・ライフル | ||
:[[ジム・カスタム]]が携行している物と同型の実弾式ブルパップライフル。OVA版『UC』でのダカール配備機や『NT』でオーガスタ研を襲撃した機体が使用している。 | :[[ジム・カスタム]]が携行している物と同型の実弾式ブルパップライフル。OVA版『UC』でのダカール配備機や『NT』でオーガスタ研を襲撃した機体が使用している。 | ||
− | ; | + | ;ブルパップ・マシンガン |
:一年戦争時に連邦軍で広く普及していた90mmマシンガン。OVA版『UC』でトリントン基地の守備隊が使用している。 | :一年戦争時に連邦軍で広く普及していた90mmマシンガン。OVA版『UC』でトリントン基地の守備隊が使用している。 | ||
;170mmキャノン砲 | ;170mmキャノン砲 | ||
:グリップが逆手持ちになっている大型長距離砲。両手と腕部シールドマウントを介して保持し使用する。OVA版『ガンダムUC』でトリントン基地の守備隊が使用している。 | :グリップが逆手持ちになっている大型長距離砲。両手と腕部シールドマウントを介して保持し使用する。OVA版『ガンダムUC』でトリントン基地の守備隊が使用している。 | ||
;ビーム・カノン | ;ビーム・カノン | ||
− | : | + | :メガ・バズーカ・ランチャーを小型化する方針で開発された携行型ビーム砲。使用時には頭部に長距離射撃用ゴーグルが装着される他、砲身下部には多目的ランチャーや固定用パイル等のオプション装備を総チャック可能。『AOZ』で使用。 |
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== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
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;[[ネモ・ハイマニューバー]] | ;[[ネモ・ハイマニューバー]] | ||
:百式のバックパックとビーム・ライフルを装備する現地改修機に近いカスタム型。 | :百式のバックパックとビーム・ライフルを装備する現地改修機に近いカスタム型。 | ||
125行目: | 96行目: | ||
;[[ネモ・リメス]] | ;[[ネモ・リメス]] | ||
:強化改修機。 | :強化改修機。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[ネモSTI]] |
− | : | + | :『[[TYRANT SWORD of NEOFALIA|タイラントソード]]』で設定のみ登場。[[ジム]]の後継機として開発された機体。 |
− | + | :;[[ネモ・ソード改]] | |
− | + | ::ネモSTIを基にした「SEシステム」の実験機。 | |
− | ;[[リック・ディアス]] / [[百式]] | + | ;[[リック・ディアス]]/[[百式]] |
:設計が本機のフレーム開発に活かされた。 | :設計が本機のフレーム開発に活かされた。 | ||
;[[ジム・スナイパーII]] | ;[[ジム・スナイパーII]] | ||
− | : | + | :一部設計に共通点が見られる。 |
;[[マラサイ]] | ;[[マラサイ]] | ||
:本機の装甲材にはこの機体で培われたガンダリウムγの量産化技術が活かされている。またこの機体がエゥーゴに配備された際、本機はその支援機として運用される予定だった。 | :本機の装甲材にはこの機体で培われたガンダリウムγの量産化技術が活かされている。またこの機体がエゥーゴに配備された際、本機はその支援機として運用される予定だった。 | ||
;[[ジェガン]] | ;[[ジェガン]] | ||
:ネモと[[ジムIII]]の設計を統合した機体。 | :ネモと[[ジムIII]]の設計を統合した機体。 | ||
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<!-- == 余談 == --> | <!-- == 余談 == --> | ||
+ | <!-- *説明 --> | ||
==商品情報== | ==商品情報== | ||
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=== [[ガンプラ]] === | === [[ガンプラ]] === | ||
+ | <amazon>B000CQM348</amazon> | ||
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<amazon>B001JSZ5YI</amazon> | <amazon>B001JSZ5YI</amazon> | ||
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=== フィギュア === | === フィギュア === | ||
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