{{登場メカ概要
| 外国語表記 = HARDYGUN
| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]
| デザイナー =
}}
{{登場メカ概要
| タイトル = スペック
| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
| 生産形態 = 量産機原型
| 型式番号 = RGM-111
| 頭頂高 = 15.9m
| 本体重量 = 9.8t
| 全備重量 = 24.1t
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
| ジェネレーター出力 = 3,540kW
| スラスター推力 =
*19,920 kg×3
*9,980 kg×4
| スラスター総推力 = 99,680kg
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金|ガンダリウム合金セラミック複合材]]
| 開発組織 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
| 所属 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
| 主なパイロット =
*[[ケビン・フォレスト]]
*他
}}
概要
[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[宇宙世紀]]0112年6月14日、小型MSの開発で[[サナリィ]]に遅れを取った[[アナハイム・エレクトロニクス社]]は、連邦軍の次期主力兵器の開発製造からスポイルされる事を懸念し、[[フォーミュラ計画]]と同等の技術獲得およびその超克を目指し[[シルエットフォーミュラプロジェクト]]を発動。その過程で一旦は[[キャノンガンダム]]に敗れ廃案となっていた[[ヘビーガンII]]をベースとし、合法・非合法問わずかき集められたフォーミュラ計画のデータを投入し再設計した機体がハーディガンである。
[[ガンダムF90]]のフィードバック機であるキャノンガンダムから直接リニューアルされた機体であり、同時期に進行していたキャノンガンダムの量産プロジェクトであるGキャノンと同時並行で開発が進行していたため、系統的には[[ヘビーガン]]と[[Gキャノン]]の中間に位置し、計画の初期段階からF90及びF70のデータが盛り込まれることは決定していた。対外的には「[[プロト・ハーディガン|ヘビーガン・カスタム]]」を経て独自に開発した機体であるとアナウンスされているが、一部ミッションパックに対応している事から、同機がアナハイム版[[F80 ガンレイド|F80]]であることをうかがわせる。
Gキャノンは戦時下での開発ではなかった為、暴徒鎮圧などを主任務として作られていたが、ハーディガンは対MS戦闘を想定しており、通常装備のGキャノンを上回る戦闘性能を有している。また、サナリィの技術で大幅なジェネレーターのパワーアップも達成され、F90と同様のハードポイントが装備された事でマニピュレータのフレキシビリティが温存されており、[[ビーム・ライフル]]などの武装を各所に装着する事が可能である。
また、ハーディガンは当初からその主兵装として[[ヴェスバー]]を搭載することを前提としている。当時のヴェスバーはサナリィの極秘技術であり、一時は代替案として[[ジェスタ・キャノン]]のビーム・キャノンをダウンサイジングした[[メガ粒子砲]]、ないしは[[MSA-120|MSA-0120]]のハイ・インパクト・ガンを改修した擬似重力レールガンの搭載も検討されていた。いずれもヴェスバーに比して実用性で大きく水を開けられていたが、その後宇宙世紀0116年に[[フロンティアI]]から流出した情報から開発された簡易ヴェスバーがビーム・ランチャーとして搭載されることになった。
結果、キャノンガンダムの性能を引き継ぎ、ヘビーガンとGキャノン譲りの整備性を持ちながら[[ガンダムF90-Vタイプ]]並みの火力を持った汎用モビルスーツとしてロールアウトしたハーディガンは、仮想敵とも言うべきF80ともども次期量産機MSコンペティションであるRGM-X計画に提出されたが、キャノンガンダム譲りの高コストが評価に影響し、[[プロト・ジェムズガン]]に敗北することになった。しかし、大火力とドッグファイト性能が評価され、高級量産機として正規軍及び[[マン・ハンター]]に納入されている。
[[コスモ・バビロニア建国戦争]]ではフロンティア・サイドに配備されていなかった(少数が配備されていたとする説もある)ため、その交戦記録は殆ど残されていないが、その後の地球圏紛争においてはその高性能が遺憾なく発揮され、シルエットフォーミュラ計画の結実と呼ぶにふさわしい機体となった。
なお、ハーディガンのフレームおよびエクステリア、そして簡易ヴェスバーはサナリィに対する特許侵害および技術盗用であるとして係争に発展するが、鉄壁で知られるアナハイム弁護団はこれを粉砕。フレームとエクステリアの盗用についてもあくまでヘビーガンIIの再設計であるとして押し通した(型式番号が採用年と一致しないのも、これに起因している)。
登場作品と操縦者
;[[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]
:初出作品。[[ブレイウッド]]に1機が試験運用機体として配備されており、[[ケビン・フォレスト]]がテストパイロットを務めている。作中の[[ゼブラゾーン事件]]はケビンにとって初の実戦だった事もあり、危うい状況に見舞われる場面もあったが、[[ダーク・タイガー隊]]との戦闘では[[カール・シュビッツ|カール]]のフォローもあり、敵の[[デナン・ゾン]]1機の撃破に成功。その後も[[トキオ・ランドール|トキオ]]と[[アイリス・オーランド|アイリス]]の窮地を2度に渡って救い、事件の収束まで無事に生き残った。
;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
:バリエーション機として[[プロト・ハーディガン]]や[[Gカスタム]]などが設定された。
;[[月刊モビルマシーン]]
:宇宙世紀0140年代には近代化改修を経て連邦正規軍やコロニー国家軍によって運用された事が語られている他、VOLUME29でプロト・ハーディガンからの開発系譜が改めて解説された。この際、ロールアウトに際してサナリィとアナハイムの間で係争があったことも示唆されている。
;[[機動戦士ガンダムF90クラスター]]
:[[ダンシネイン]]の[[ディヤウス]]が駆る機体が登場。[[オリンポス・キャノン]]内での[[デス・ガンズ]]とF90ウルス・ラグナの戦いに割って入る形で登場した。
装備・機能
特殊機能
;換装
:機体各所に配置されたハードポイントを介しヘビーガンのオプション装備やF90の一部ミッションパックなどを換装可能。
武装・必殺攻撃
;バルカン砲
:頭部に左右一対2門内蔵されている小口径機関砲。
;メガ・マシンキャノン
:両肩口に1基ずつ計2基内蔵されている中口径機関砲。
;[[ビーム・ライフル]]
:ヘビーガンと同型の携行射撃火器。
;[[ビーム・サーベル]]
:バックパック左側に1基マウントされている格闘兵装。グリップ部及び性能自体はヘビーガンと同一。
;ダブルビーム・ガン
:両腕部の手甲アーマー部に内蔵されている2連装の小型ビーム砲。
;3連グレネードラック
:両腰部にヘビーガンの物より大型の計6発のグレネードが装備されている。投擲も自律推進射出も可能なのはヘビーガンの物と同一。
;ビーム・ランチャー
:バックパック右側に装備されている大出力ビーム砲。非常に広い可動範囲を誇り、非要時には腰部にマウントするような形を取ることも可能。サナリィから得たデータで可変速機能を盛り込んで開発されたため、ビームの可変速制御と収束距離の高速変換をある程度可能としているが[[ヴェスバー]]の様な無段階可変速機能は持たない。また砲撃精度も[[ガンダムF90II-Lタイプ|F90Lタイプ]]のロングレンジライフルに劣るものの、それが比較対象になるレベルの高い命中精度を誇る。
;シールド
:本機専用の実体式シールド。手持ち携行用のグリップは無く腕部マウント用のコネクタで前腕に装着する。ヘビーガンの物より面積は広がっている。
対決・名場面
関連機体
改修機
;[[ハーディガン・ブリッツクリーク]]
:本機とヘビーガンの中間的機体。第106守備中隊に配備されているのが確認されている。
;[[ハーディガン・ナイトレイド]]
:夜間降下急襲任務用として改造された機体。機体各所にセンサーが増設されている。
技術的関与のある機体
;[[ヘビーガン]]
:ベース機。対外的にはヘビーガンカスタムと呼ばれる機体の発展機とされている。
;[[ヘビーガンII]]
:ヘビーガンのマイナーチェンジモデルであり、プロト・ハーディガンを経て、ハーディガンが開発された。
;[[プロト・ハーディガン]]
:ヘビーガンにキャノンガンのデータをフィードバックした機体。
:;[[Gカスタム]]
::プロト・ハーディガンをベースにした先行試作型。[[MSA-120]]の装備が転用されている。
;[[キャノンガンダム]] / [[Gキャノン]]
:サナリィ製の試作機と、それをOEM生産した量産機。キャノンガンダムの仕様をGキャノンに盛り込む形でハーディガンが開発された。
;[[シルエットガンダム]] / [[Gキャノン・マグナ]]
:シルエットフォーミュラプロジェクトで開発された同期機体。
;[[ジェムズガン]] / [[F80 ガンレイド]]
:RGM-X計画での共作機。
;[[ジェスタ]] / [[グスタフ・カール]]
:前世代の特殊部隊用・特務用機。
商品情報
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リンク
*[[登場メカ]]
{{DEFAULTSORT:はあていかん}}
[[Category:登場メカは行]]
[[Category:機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]