概要
[[ペイル・テクノロジーズ]]が擁立するパイロット。パイロット科3年。学籍番号「KP002」。ペイル寮の筆頭で、決闘委員会にも所属している。ある事情から本人と、本物のエランと瓜二つに整形された影武者を合わせて3人のエランが存在している。また、影武者は[[GUND-ARM]]搭乗のために身体改造された[[強化人士]]となっている。
強化人士4号
最初に学園に送り込まれたエラン・ケレスの影武者。他人に興味を示さず学園内の誰にも心を開かない孤高の人で、無表情とその冷たい印象から一部の生徒からは「氷の君」と呼ばれている。
強化人士として改造された際に過去の記憶を失っており、ガンダムに乗ることだけが自身の存在意義として捉えている。パイロットとしての操縦技量は高く、決闘の個人戦オッズランキングでも最上位に位置している。決闘自体はあまり受けてないらしく、[[スレッタ・マーキュリー|スレッタ]]との決闘前までの戦績は7勝0敗0分け。
他人に興味を持たない彼であったが、スレッタと[[グエル・ジェターク|グエル]]の決闘を見てスレッタに興味を抱いた。これは[[ガンダム・エアリアル|エアリアル]]がガンダムであり、スレッタもまたガンダムに乗るために作られた人間であると感じ取り、自分と同じ境遇にあると思ったためであった。だが、エアリアルはパイロットに負荷をかけないガンダムであったため、彼女と自分が違いことに気づき、彼女に歪んだ憎悪を向けることとなった。
スレッタとの決闘を経て記憶を思い出し、自分にも幸せな過去があったことを知り、スレッタと束の間に心を通わせた。だが、体が限界に達し強化人士としての使命を果たせなくなったため、ペイル社によって処分された。
強化人士5号
強化人士4号の後を継いで学園に送り込まれた影武者。天使のような笑顔を持つが、オリジナルのエランに似た性格の悪さを隠し持つ。
自身のことを「命の安い者」と例えながら誰よりも生に執着し、生き延びようと足掻いてきた人物で、整形を受け強化人士となったものも生きるためである。強化人士4号とは対照的に社交的な性格で、[[株式会社ガンダム]]の面々とも打ち解けていた。パイロットとしての技量は高いが、生への執着から[[GUNDフォーマット]]の使用は必要な際に限定している。
性格は悪いが誠実さも持っており、自身に非があれば面子を気にせずに謝罪する面もある。ペイル社からの任務を手段を選ばず忠実にこなそうとしていたが、任務を達成できずに処分されそうになると、生きるためにペイル社から脱走している。脱走後はグラスレー寮に身を隠しており、そこで共に監禁されていた[[ノレア・ディノク|ノレア]]に共感し、彼女が学園を無差別攻撃した際には止めようと行動した。ノレアを救うことはできず、その後は地球寮の仮設の建物の裏で身を隠していたが、スレッタの出自や[[クワイエット・ゼロ]]の情報などを聞き、スレッタにこれまでの非礼を詫び、自身も見逃すことを条件に協力を申し出た。
ガンダムに乗ることはあらかじめ断っており、[[ミオリネ・レンブラン|ミオリネ]]達の護衛としてクワイエット・ゼロ内部へと侵入した。そしてミオリネが停止コードを入力する時間稼ぎをし、[[プロスペラ・マーキュリー|プロスペラ]]を無力化させて作戦を成功に導いた。[[ベネリットグループ]]が解散してから3年後には、ノレアがスケッチに残していた光景を探して、[[地球]]を旅している。
オリジナル
ペイル社が擁しているオリジナルのエラン。「ペイルグレード」のトップの評価を持つ時期CEO候補。
頭脳明晰な人物であるが、モビルスーツの操縦適性に関しては低い。そのため、[[デリング・レンブラン|デリング]]が[[ミオリネ・レンブラン|ミオリネ]]の花婿を決める決闘を開始した際には、影武者である強化人士を送り、自身はペイル社に身を隠すこととなった。
しかし、長い間飼い殺しの状況に不満を持っており、ベネリットグループの解散が宣言された際に見切りを付け、ヘッドハンティングされる形でペイル社を辞職した。3年後には[[セセリア・ドート|セセリア]]を手を組んで、[[ジェターク・ヘビー・マシーナリー]]に事業斡旋などを活動を行なっている。