「モビルスーツ」を編集中
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== 各世界観のモビルスーツ == | == 各世界観のモビルスーツ == | ||
=== 宇宙世紀 === | === 宇宙世紀 === | ||
− | [[ミノフスキー粒子|ミノフスキー物理学]]によって[[熱核融合炉]]の小型化に成功し、それを動力源として開発された全長18mクラスの人型ロボット兵器。ミノフスキー粒子散布環境下では、電波撹乱効果によって精密誘導機械が無力化され、有視界戦闘を行う必要性があった事から、[[ジオン公国軍]] | + | [[ミノフスキー粒子|ミノフスキー物理学]]によって[[熱核融合炉]]の小型化に成功し、それを動力源として開発された全長18mクラスの人型ロボット兵器。ミノフスキー粒子散布環境下では、電波撹乱効果によって精密誘導機械が無力化され、有視界戦闘を行う必要性があった事から、[[ジオン公国軍]]が作業用という名目で開発を開始した事が始まりとなる。 |
− | [[AMBAC]]による高い姿勢制御能力と、宇宙・陸戦双方で既存兵器を上回る有用性を示し、ジオンに遅れる形で[[地球連邦軍_(UC)|地球連邦軍]] | + | [[AMBAC]]による高い姿勢制御能力と、宇宙・陸戦双方で既存兵器を上回る有用性を示し、ジオンに遅れる形で[[地球連邦軍_(UC)|地球連邦軍]]も開発に成功し、以後この世界における主力兵器の座を獲得した。 |
水中運用能力を持った水陸両用型や、非人型に変形する[[可変モビルスーツ]]、[[サイコミュシステム]]を搭載した[[ニュータイプ専用機]]といった派生モデルも数多い。また、18m未満で非戦闘用の機体は[[ジュニアモビルスーツ]]、[[プチモビルスーツ]]、[[ミドルモビルスーツ]]と呼称され、戦闘用MSと区分されている。 | 水中運用能力を持った水陸両用型や、非人型に変形する[[可変モビルスーツ]]、[[サイコミュシステム]]を搭載した[[ニュータイプ専用機]]といった派生モデルも数多い。また、18m未満で非戦闘用の機体は[[ジュニアモビルスーツ]]、[[プチモビルスーツ]]、[[ミドルモビルスーツ]]と呼称され、戦闘用MSと区分されている。 | ||
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一年戦争後に開発され、[[ムーバブルフレーム]]、[[全天周囲モニター]]、[[リニアシート]]、[[ガンダリウム合金]]を採用した機体は「'''第二世代'''」と呼ばれ、第一世代からワンランク上の性能や整備性を獲得。 | 一年戦争後に開発され、[[ムーバブルフレーム]]、[[全天周囲モニター]]、[[リニアシート]]、[[ガンダリウム合金]]を採用した機体は「'''第二世代'''」と呼ばれ、第一世代からワンランク上の性能や整備性を獲得。 | ||
− | 更に第二世代をベースに可変機構を取り入れた[[可変モビルスーツ]]を「第三世代」、[[サイコミュ]]と高出力[[メガ粒子砲]]を標準装備した機体を「第四世代」、[[ミノフスキークラフト]] | + | 更に第二世代をベースに可変機構を取り入れた[[可変モビルスーツ]]を「第三世代」、[[サイコミュ]]と高出力[[メガ粒子砲]]を標準装備した機体を「第四世代」、[[ミノフスキークラフト]]による大気圏飛行能力を有した機体を「第五世代」と呼称し、時代の変遷と共に進化を遂げていった。しかし、MSの発展は複雑な機構やシステムの搭載によって機体の大型化とコスト増を招き、第五世代機以降は[[サナリィ]]を中心にMSの小型・高性能化を意図した「'''第二期モビルスーツ'''」を開発。以降は15mクラスの機体がMSの標準サイズとして適用されるようになった。 |
MSはそれ自体が強大な武器である反面、ジェネレーターに被弾した場合、大規模な爆発が発生する危険性を孕んでいる<ref>本来核融合炉は爆発を起こさないが、MSの動力炉として使用されているミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉はミノフスキー粒子を使用して炉心の高圧環境を維持しており、それがヘリウム3と結合する事で臨界反応を起こし、爆発するというメカニズムになっている。</ref>。更に第二期MSのそれはヘリウム3を[[Iフィールド]]で縮退寸前の状態で圧縮している関係から、より大規模な爆発を起こすリスクが高くなっている。 | MSはそれ自体が強大な武器である反面、ジェネレーターに被弾した場合、大規模な爆発が発生する危険性を孕んでいる<ref>本来核融合炉は爆発を起こさないが、MSの動力炉として使用されているミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉はミノフスキー粒子を使用して炉心の高圧環境を維持しており、それがヘリウム3と結合する事で臨界反応を起こし、爆発するというメカニズムになっている。</ref>。更に第二期MSのそれはヘリウム3を[[Iフィールド]]で縮退寸前の状態で圧縮している関係から、より大規模な爆発を起こすリスクが高くなっている。 | ||
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=== アフター・コロニー === | === アフター・コロニー === | ||
− | 「'''M'''anipulative '''O'''rder''' B'''uild and '''I'''ndustrial '''L'''abors '''E'''xtended '''Suit'''(建設および工業労働用有腕式拡充型(宇宙)服)」 | + | 「'''M'''anipulative '''O'''rder''' B'''uild and '''I'''ndustrial '''L'''abors '''E'''xtended '''Suit'''(建設および工業労働用有腕式拡充型(宇宙)服)」 の略称。元々はコロニー開発用の作業用機械を兵器転用した物であり、レーダー・ステルス・ジャミング技術の発展とともに従来型の誘導兵器を用いた近代戦が衰退する中でその有用性を発揮していった。人型を採用している利用については、[[ロームフェラ財団]]が憧憬や恐怖、人間臭さを考慮した上で導入したとする資料も存在する。 |
[[リーオー]]以下OZの運用する機体やコロニーのガンダムタイプは全て[[トールギス]]をベースに開発されている。また、リーオーの性能は全てのMSの基準として扱われ、リーオーの性能を100としてその上下幅で他の機体の性能を評価する「アビリティレベル」が設定されている。 | [[リーオー]]以下OZの運用する機体やコロニーのガンダムタイプは全て[[トールギス]]をベースに開発されている。また、リーオーの性能は全てのMSの基準として扱われ、リーオーの性能を100としてその上下幅で他の機体の性能を評価する「アビリティレベル」が設定されている。 | ||
AC195年末の[[EVEWAR]]終結後に発足された[[地球圏統一国家]]によってMSの放棄・解体が決定し、ウルカヌス事件、マリーメイア事変を経てMSの撤廃が成されている。ただし、[[火星]]では新たに[[マーズスーツ]]が発展・運用された。 | AC195年末の[[EVEWAR]]終結後に発足された[[地球圏統一国家]]によってMSの放棄・解体が決定し、ウルカヌス事件、マリーメイア事変を経てMSの撤廃が成されている。ただし、[[火星]]では新たに[[マーズスーツ]]が発展・運用された。 | ||
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=== アフター・ウォー === | === アフター・ウォー === | ||
MSの誕生・発展の経緯は不明。[[第7次宇宙戦争]]で連邦軍は主力機を[[ドートレス]]に一本化し、フラッグシップ機として[[ガンダムタイプ]]を投入。一方の[[宇宙革命軍]]は各種局地戦用MS・MAを開発・運用した。 | MSの誕生・発展の経緯は不明。[[第7次宇宙戦争]]で連邦軍は主力機を[[ドートレス]]に一本化し、フラッグシップ機として[[ガンダムタイプ]]を投入。一方の[[宇宙革命軍]]は各種局地戦用MS・MAを開発・運用した。 | ||
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=== コズミック・イラ === | === コズミック・イラ === | ||
− | C.E.のMSは[[ジョージ・グレン]]が[[木星]]探査の際に使用した外骨格補助動力装備の宇宙服に端を発する。その後C.E.65年に[[ザフト軍|ザフト]]が史上初のMS試作1号機「ザフト」を開発。その後67年に量産を前提とした[[プロトジン]]を完成させ、69年にザフトがMS部隊を公表・実戦投入した事によってその有用性を実証。[[ニュートロンジャマー]] | + | C.E.のMSは[[ジョージ・グレン]]が[[木星]]探査の際に使用した外骨格補助動力装備の宇宙服に端を発する。その後C.E.65年に[[ザフト軍|ザフト]]が史上初のMS試作1号機「ザフト」を開発。その後67年に量産を前提とした[[プロトジン]]を完成させ、69年にザフトがMS部隊を公表・実戦投入した事によってその有用性を実証。[[ニュートロンジャマー]]による電波撹乱効果によって、MS運用に適したっ有視界戦闘環境を構築し、その有用性を確固たるものとした。連合、オーブ等もザフトの後を追う形でMSを開発・配備。その戦力比は初期の戦闘用MSである[[ジン]]1機で連合のMA[[メビウス]]5機分の戦力に匹敵する。 |
当初は優れた身体能力と情報処理能力を有する[[コーディネイター]]にのみ操縦が可能だったが、[[ナチュラル]]用OSの開発によってナチュラルでも操縦可能な機体が次々と開発され、MSの操縦資質に種族の壁は問われなくなった<ref>ただし、8のサポートを介して操縦したロウ・ギュールのような例外も存在する。</ref>。 | 当初は優れた身体能力と情報処理能力を有する[[コーディネイター]]にのみ操縦が可能だったが、[[ナチュラル]]用OSの開発によってナチュラルでも操縦可能な機体が次々と開発され、MSの操縦資質に種族の壁は問われなくなった<ref>ただし、8のサポートを介して操縦したロウ・ギュールのような例外も存在する。</ref>。 | ||
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コロニー間戦争後に締結された[[銀の杯条約]]により戦闘兵器としてのモビルスーツが破棄もしくは封印され、戦時中の技術の大半がロストテクノロジー化。MSの性能も用途別に厳しく制限され、作業用の[[モビルスタンダード]]、競技用の[[モビルスポーツ]]、警備用の[[モビルセキュリティ]]が辛うじて存続しており、モビルスタンダードの開発やモビルスポーツのチューンを生業とする「MS鍛冶」と呼ばれる職種によってその基幹技術が継承されていた。 | コロニー間戦争後に締結された[[銀の杯条約]]により戦闘兵器としてのモビルスーツが破棄もしくは封印され、戦時中の技術の大半がロストテクノロジー化。MSの性能も用途別に厳しく制限され、作業用の[[モビルスタンダード]]、競技用の[[モビルスポーツ]]、警備用の[[モビルセキュリティ]]が辛うじて存続しており、モビルスタンダードの開発やモビルスポーツのチューンを生業とする「MS鍛冶」と呼ばれる職種によってその基幹技術が継承されていた。 | ||
− | しかし、地球に侵攻した[[ヴェイガン]]に対抗する為に[[地球連邦軍_(AGE)|地球連邦軍]]はモビルセキュリティの戦闘力を強化した[[ジェノアス]] | + | しかし、地球に侵攻した[[ヴェイガン]]に対抗する為に[[地球連邦軍_(AGE)|地球連邦軍]]はモビルセキュリティの戦闘力を強化した[[ジェノアス]]を開発。しかし、ヴェイガン製MSはコロニー間戦争時代の技術を用いていた事もあってジェノアスとの性能差は絶対的であった。その後A.G.115年に[[フリット・アスノ]]が開発した[[ガンダムAGE-1 ノーマル|ガンダムAGE-1]]と[[AGEシステム]]がこの性能差を覆し、以降ガンダムのデータやAGEシステムで製造された機器を元に、連邦軍内の装備が開発・拡充されていくことになった。 |
AGEシステムによって生み出された装備は高性能ではあるが、オーバーテクノロジーで扱いが難しく量産に適さない物も多く、量産には人間の技術者の手を介してリバースエンジニアリングやブラッシュアップを行う必要があった<ref>代表例として[[ガンダムAGE-2 ノーマル|ガンダムAGE-2]]の再現を試みた[[プロトタイプ クランシェ]]が挙げられる。</ref>。 | AGEシステムによって生み出された装備は高性能ではあるが、オーバーテクノロジーで扱いが難しく量産に適さない物も多く、量産には人間の技術者の手を介してリバースエンジニアリングやブラッシュアップを行う必要があった<ref>代表例として[[ガンダムAGE-2 ノーマル|ガンダムAGE-2]]の再現を試みた[[プロトタイプ クランシェ]]が挙げられる。</ref>。 | ||
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[[厄祭戦]]で対[[モビルアーマー]]用に開発された人型兵器類。[[高硬度レアアロイ]]製のフレームに、動力源として[[エイハブ・リアクター]]が組み込まれている。また、エイハブ・リアクターから発せられるエイハブ・ウェーブによって硬化する性質を持つ[[ナノラミネートアーマー]]によって、ビーム兵器や射撃兵装に対して高い防御力を誇る。 | [[厄祭戦]]で対[[モビルアーマー]]用に開発された人型兵器類。[[高硬度レアアロイ]]製のフレームに、動力源として[[エイハブ・リアクター]]が組み込まれている。また、エイハブ・リアクターから発せられるエイハブ・ウェーブによって硬化する性質を持つ[[ナノラミネートアーマー]]によって、ビーム兵器や射撃兵装に対して高い防御力を誇る。 | ||
− | + | ナノラミネートアーマーの高い防御力とエイハブ・リアクターの高出力によって汎用兵器として最上位クラスに位置するが、戦後は[[ギャラルホルン]]によってリアクターの製造技術が独占され、これを新規に開発出来る組織はギャラルホルン以外に無く、MSを新規に開発出来る組織も限られている。海賊や武装組織は戦場跡に放置された機体をレストアして運用している一方、[[テイワズ]]等は戦場跡から回収したリアクターを新規開発したフレームに搭載する事でMSを生産している。 | |
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− | ナノラミネートアーマーの高い防御力とエイハブ・リアクターの高出力によって汎用兵器として最上位クラスに位置するが、戦後は[[ギャラルホルン]] | ||
厄祭戦時に開発された機体と戦後開発された機体とでコンセプトに隔たりがあり、前者は対MA戦を想定した機能や武装を持つ一方で、過剰な戦闘力を持たせる必要がなくなった戦後世代の機体は汎用性を重視した機体として開発される傾向にある。ただし、MSは[[モビルワーカー]]と比較して過剰な戦力を持っているも同然であり、MSに対抗出来るのは、原則として同じMSのみに限られる。 | 厄祭戦時に開発された機体と戦後開発された機体とでコンセプトに隔たりがあり、前者は対MA戦を想定した機能や武装を持つ一方で、過剰な戦闘力を持たせる必要がなくなった戦後世代の機体は汎用性を重視した機体として開発される傾向にある。ただし、MSは[[モビルワーカー]]と比較して過剰な戦力を持っているも同然であり、MSに対抗出来るのは、原則として同じMSのみに限られる。 | ||
また、厄祭戦時の機体は[[阿頼耶識システム]]での機体操縦を前提としたインターフェイスを採用しており、この性質をフルに活用するべく機体と搭乗者の一体感を強める方向で開発・改修された機体も存在する。戦後は阿頼耶識システムの非合法化に伴い、ギャラルホルンを始め各勢力でレバー・ペダル式の操縦システムが一般化している。 | また、厄祭戦時の機体は[[阿頼耶識システム]]での機体操縦を前提としたインターフェイスを採用しており、この性質をフルに活用するべく機体と搭乗者の一体感を強める方向で開発・改修された機体も存在する。戦後は阿頼耶識システムの非合法化に伴い、ギャラルホルンを始め各勢力でレバー・ペダル式の操縦システムが一般化している。 | ||
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== 関連用語 == | == 関連用語 == | ||
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;[[モビルドール]]<ref>厳密には[[新機動戦記ガンダムW]](A.C.)と[[ガンダムビルドダイバーズ]]で意味の異なる語である点に注意。</ref> | ;[[モビルドール]]<ref>厳密には[[新機動戦記ガンダムW]](A.C.)と[[ガンダムビルドダイバーズ]]で意味の異なる語である点に注意。</ref> | ||
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