「機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY」の版間の差分

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(ゲーム)
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2022年12月22日 (木) 17:53時点における版

機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY(GUNDAM SEED BATTLE DESTINY)

  • 機動戦士ガンダムSEEDを題材とした3Dアクションゲーム。対応機種はプレイステーションVITA。2012年6月7日にバンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売。開発は株式会社スタジオアートディンク。後にBEST版も発売された。

PSVITA唯一のバトルシリーズであり、現行のコンシューマ機ではシリーズ最新となる。

概要

  • 機動戦士ガンダムSEEDに特化した内容になっており、『DESTINY』と銘打ってはいるが実際はSEED、SEED DESTNY、ASTRAY、スターゲイザーまでのコズミック・イラ全体を網羅している。

総機体数118と前作から大幅に減少したものの、その多くはバリエーション機ではなく、またプラットフォーム変更による美麗なグラフィックで描かれたモビルスーツの戦いは迫力満点。 水中機体などは実装されていないが今作では水中戦がなく、宇宙・地上がメインのゲームデザインとなっているのでやむを得ないところではある。シナリオの都合上か、アストレイゴールドフレーム天ミナは登場しない。

  • C.E.71からC.E.73までの出来事を地球連合軍、Z.A.F.T.、その他の3つの勢力の視点から描かれるストーリーモードを軸に、協力プレイ、対戦プレイなども実装されている。

プレイヤーは一般兵士として物語を進め、複数勢力を渡り歩くこともでき、ストーリーが分岐することもある(これによって開放される機体やシナリオが異なったりと隠し要素になっている)。 TV版では語られなかった物語としてASTRAYの視点も加わり、より深くコズミック・イラの世界を楽しめるように作られている。 なお、DESTINYシナリオをZ.A.F.T.で進めていけるので、最後の最後までシンが主役として描かれている稀有な作品だったりする。

  • これまでのゲームシステムを踏襲し、大きなプレイ感の変更はないままにバランスを調整したことで高い完成度を誇る。

アニメ原作のゲームとは思えないほどにしっかりと作られており、何も考えずに敵陣に突っ込んでいくとデスティニーでも簡単に撃墜されてしまう程度には骨太で、クリアするためにはしっかりとした戦術を立てる必要がある。さらにステージクリア時に高評価を得るためには強化や熟達なども要求される。ファングッズなどと思うなかれ、ロボットアクションものとしても非常に手応えのあるものになっている。 3つの勢力それぞれをクリアすることで新機体や新要素が開放されていくので、最低でも3回は通しでクリアする必要があるなどボリュームは過去最大級。

  • 基本的な設計は既存シリーズと大きく変わったところはなく、ゲームを進行して条件をみたすことで恒例の制限解除が行えるようになり、時代に関係なくパイロットを起用したり、過去に最新機を持ち込んだり、機体やパイロットパラメータの成長上限を解除したり、果てはコーディネーター専用機をナチュラルが自在に乗り回せるようになるといったかたちでゲームクリア後も長く遊べるように設計されている。

過去シリーズではできたストーリーモードでの機体の勢力跨ぎ(Z.A.F.T.勢力でフリーダムを使う、地球連合軍でインパルスを使うなど)で進めることはできなくなっており、SEED世界をかなり大事に扱っていることがうかがえる。もちろんシン&キラ&アスランのようなドリームチームはフリーシナリオモードであれば可能なのでファンも納得。

評価

  • バトルシリーズ最新作、ガンダムシリーズでも人気のSEEDということもあり売上は7万本近いと推測されており、携帯ゲーム機ではそこそこ。

しかしタイトルが『DESTINY』だったため、TVシリーズの賛否両論から手を付けなかったというファンも少なからず存在した。しかしシリーズファンはもちろん多くのゲームプレイヤーも唸らせた丁寧なゲームデザインが知られるようになるとこぞって買い走ったという。週刊誌やウェブサイトでは初週の売上を重視するため、発売後時間を置いてから売れる『ジワ売れ』現象は追跡できないことから、実売はもっとあるのでは?という声もあったりする。