「モビルトレースシステム」の版間の差分

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== モビルトレースシステム (MOBILE TRACE SYSTEM) ==
 
== モビルトレースシステム (MOBILE TRACE SYSTEM) ==
[[モビルファイター]]全機にバーチャルコクピットと共に共通して搭載されている操縦システム。[[未来世紀]]08年に初めて開発された第1回[[ガンダムファイト]]から基本的に殆ど変わっていない、ガンダムファイトの理念である「人機一体」を体現するシステムである。ガンダムファイトでは[[ガンダムタイプ|ガンダム]]と[[ガンダムファイター]]の一体化が求められており、単純に言えば人間の五感(六感・七感も含むという説もある)をピックアップし、機体と搭乗者をシンクロさせる。この「人機一体」の原則に違反しない限り、各種のセンサーや武器のトリガー機構などの追加は任意で可能とされている。
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[[モビルファイター]]全機にバーチャルコクピットと共に共通して搭載されている操縦システム。[[未来世紀]]08年に初めて開催された第1回[[ガンダムファイト]]から使用され、それ以降もガンダムファイトでの基本理念である「人機一体」を体現するシステムとして用いられている。
  
このシステムを使用する際に着用するファイティングスーツは、触感や痛覚などをフィードバックする[[ナノマシン]]が織り込まれた素材で構成され、ガンダムファイターの一挙手一投足を正確にモビルファイターに反映させ、逆にモビルファイターの反応やダメージを細大漏らさずガンダムファイターへ伝達する。特に[[マスターアジア]]の搭乗する[[クーロンガンダム]]及び[[マスターガンダム]]のコクピットシステムは独特で、搭乗時に特別なファイティングスーツは着用していない<ref>コミックボンボン版では初登場時のみファイティングスーツを着用している描写があった。</ref>。これは、マスターが常用している衣服がファイティングスーツの機能を持っているとする説が一般的だが、ホロコクピットが常に高性能でその必要が無いという説、更にマスターが自らのアストラル体<ref>物質的な肉体と重なり合って存在する精神的な身体、あるいはオーラや気の類によって肉体を模した形を成すフィールドなどの事。</ref>を用いて人機一体を達成しているという説などがある。
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ガンダムファイトでは[[ガンダムタイプ|ガンダム]][[ガンダムファイター]]の一体化が求められており、単純に言えば人間の五感(六感・七感も含むという説もある)をピックアップし、機体と搭乗者をシンクロさせる。この「人機一体」の原則に違反しない限り、各種のセンサーや武器のトリガー機構などの追加は任意で可能とされている。また、モビルファイターが刀剣類や銃を使用する際はコクピット内の搭乗者もビーム状の相当品を手にするため、問題なく動作を再現出来る。
  
また、モビルトレースシステムと共に採用されているバーチャルコクピットは、モビルファイターのコクピット内に擬似空間を作り出し、機体が置かれている環境をガンダムファイターのスケールにコンバートした上で電位差や重力加速度などをほぼ完璧に再現している。これは、未来世紀において可能となった重力制御を始めとするエネルギー=マテリアル技術を総動員して初めて可能となったものである。
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このシステムを使用する際に着用するファイティングスーツは、触感や痛覚などをフィードバックする[[ナノマシン]]が織り込まれた素材で構成され、ガンダムファイターの一挙手一投足を正確にモビルファイターに反映させ、逆にモビルファイターの反応やダメージを細大漏らさずガンダムファイターへ伝達する<ref>ファイターがあえて肩を脱臼させて関節を外した際には、機体も同様に機体の関節の固定を外すようになっている。</ref>。特に[[マスターアジア]]の搭乗する[[クーロンガンダム]]及び[[マスターガンダム]]のコクピットシステムは独特で、搭乗時に特別なファイティングスーツは着用していない<ref>コミックボンボンで連載されていたコミカライズ版では、初登場時のみファイティングスーツを着用している描写があった。</ref>。これはマスターが着用している衣服にファイティングスーツとしての機能が組み込まれた旧型のシステムであるという説が一般的だが、ホロコクピットが常に高性能でその必要が無いという説、更にマスターが自らのアストラル体<ref>物質的な肉体と重なり合って存在する精神的な身体、あるいはオーラや気の類によって肉体を模した形を成すフィールドなどの事。</ref>を用いて人機一体を達成しているという説などがある。
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ファイティングスーツは機体とガンダムファイター双方をリンクさせる重要な機能だが、一方で搭乗者に少なからぬ負担をかける為、操縦には高い身体能力に加え、格闘家としての資質が大きく問われる。
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また、モビルトレースシステムと共に採用されているバーチャルコクピットは、モビルファイターのコクピット内に擬似空間を作り出し、機体が置かれている環境をガンダムファイターのスケールにコンバートした上で電位差や重力加速度などをほぼ完璧に再現している。これは、未来世紀において可能となった重力制御を始めとするエネルギー=マテリアル技術を総動員して初めて可能となったものである。また、バーチャルコクピットはMFの姿勢に関係なく底部が常に下を向くよう設計されている。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
 
;[[機動武闘伝Gガンダム]]
 
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:初登場作品。それまでのガンダムシリーズとは異なり、レバーやペダルを用いず搭乗者の動きを再現するという設定で、作品特有の大胆な画作りに貢献している。
 
;[[超級!機動武闘伝Gガンダム]]
 
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2025年2月9日 (日) 07:15時点における最新版

モビルトレースシステム (MOBILE TRACE SYSTEM) [編集 | ソースを編集]

モビルファイター全機にバーチャルコクピットと共に共通して搭載されている操縦システム。未来世紀08年に初めて開催された第1回ガンダムファイトから使用され、それ以降もガンダムファイトでの基本理念である「人機一体」を体現するシステムとして用いられている。

ガンダムファイトではガンダムガンダムファイターの一体化が求められており、単純に言えば人間の五感(六感・七感も含むという説もある)をピックアップし、機体と搭乗者をシンクロさせる。この「人機一体」の原則に違反しない限り、各種のセンサーや武器のトリガー機構などの追加は任意で可能とされている。また、モビルファイターが刀剣類や銃を使用する際はコクピット内の搭乗者もビーム状の相当品を手にするため、問題なく動作を再現出来る。

このシステムを使用する際に着用するファイティングスーツは、触感や痛覚などをフィードバックするナノマシンが織り込まれた素材で構成され、ガンダムファイターの一挙手一投足を正確にモビルファイターに反映させ、逆にモビルファイターの反応やダメージを細大漏らさずガンダムファイターへ伝達する[1]。特にマスターアジアの搭乗するクーロンガンダム及びマスターガンダムのコクピットシステムは独特で、搭乗時に特別なファイティングスーツは着用していない[2]。これはマスターが着用している衣服にファイティングスーツとしての機能が組み込まれた旧型のシステムであるという説が一般的だが、ホロコクピットが常に高性能でその必要が無いという説、更にマスターが自らのアストラル体[3]を用いて人機一体を達成しているという説などがある。

ファイティングスーツは機体とガンダムファイター双方をリンクさせる重要な機能だが、一方で搭乗者に少なからぬ負担をかける為、操縦には高い身体能力に加え、格闘家としての資質が大きく問われる。

また、モビルトレースシステムと共に採用されているバーチャルコクピットは、モビルファイターのコクピット内に擬似空間を作り出し、機体が置かれている環境をガンダムファイターのスケールにコンバートした上で電位差や重力加速度などをほぼ完璧に再現している。これは、未来世紀において可能となった重力制御を始めとするエネルギー=マテリアル技術を総動員して初めて可能となったものである。また、バーチャルコクピットはMFの姿勢に関係なく底部が常に下を向くよう設計されている。

登場作品 [編集 | ソースを編集]

機動武闘伝Gガンダム
初登場作品。それまでのガンダムシリーズとは異なり、レバーやペダルを用いず搭乗者の動きを再現するという設定で、作品特有の大胆な画作りに貢献している。
超級!機動武闘伝Gガンダム
機動武闘外伝ガンダムファイト7th

関連用語 [編集 | ソースを編集]

ガンダムファイト
モビルファイター

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ファイターがあえて肩を脱臼させて関節を外した際には、機体も同様に機体の関節の固定を外すようになっている。
  2. コミックボンボンで連載されていたコミカライズ版では、初登場時のみファイティングスーツを着用している描写があった。
  3. 物質的な肉体と重なり合って存在する精神的な身体、あるいはオーラや気の類によって肉体を模した形を成すフィールドなどの事。