ELダイバー
ELダイバー(EL diver)
『ガンダムビルドダイバーズ』および『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する電子生命体。
GBN内にて確認された存在であり、GBNへのアクセス時にスキャンしたガンプラのデータを転送した際に生じる総容量100万分の1程の余剰データが蓄積されることにより生まれた電子生命体とされる。元々GBN用に変換の際に発生したデータの残滓から生じるためか、見た目も機能も一般ダイバーと変わらず、一目でELダイバーと判別することは不可能。判別に関しても、システム開発者クラスでないと困難である。
生命体であるため、記憶や感情、人格を有している[1]が、それらの増加はGBN内のデータ容量の増大と同義であり、結果ゲームシステムを圧迫し、バグ発生の原因となる。
運営側はパッチを適用し、初めて確認されたELダイバー「サラ」を削除することでバグへの対処とELダイバーの再誕予防を行おうとした[2]が、ビルドダイバーズのメンバーら一部のユーザーがこれに反発。この処遇を巡って第二次有志連合戦が勃発した。
第二次有志連合戦はビルドダイバーズの勝利となり、彼らの協力者の手によりビルドデカールとモビルドールと呼ばれるガンプラを使うことでGBNから独立させることに成功。以降、GBN内で誕生が確認されたELダイバーは、ELバースセンターで登録を行い、モビルドールや後見人を与えられた上で現実世界に送られるようになる。
誕生の経緯についてはGBN内の余剰データの他、惑星エルドラの古き民のデータが開発中のGBNのサーバーにたどり着き、それがGBNの余剰データと融合する事で誕生したと推測されている。
「EL」が何を指すのかは不明だが、「電子生命体」であることを考えると「Electronic Life-form」と思われる。
登場作品
- ガンダムビルドダイバーズ
- 初出作品。サラが登場し、物語後半では彼女の処遇を巡って第二次有志連合戦が勃発した。
- ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
- メイが登場。全サーバーで87人のELダイバーが保護されていることが確認されている。
- ガンダムビルドダイバーリゼ
- ELダイバーの主人公リゼが登場。ELバースセンターでの登録など、有志連合戦後のELダイバーの扱いが描かれている。
関連人物
ELダイバー
- サラ
- 初めて存在が確認されたELダイバー。白いドレスを身にまとった少女で、ビルドダイバーズ (BUILD DIVERS)と行動を共にしている。
- メイ
- ソロプレイを信条とするELダイバー。黒髪のロングヘアーが特徴の女性で、とある一件からビルドダイバーズ (BUILD DiVERS)と行動を共にしている。
- リゼ
- 87人目のELダイバー。寡黙だがバトル時には激情となる性格の少年で、ソロプレイをしていたユラギ・テツヤと偶然出会い、彼の下でガンプラバトルの腕を上げていく。
- イヴ
- 第二次有志連合戦以前にサラ以外で存在していたELダイバーの少女。GBNを始めた頃のクガ・ヒロトと出会って交流を深めるも、バグの影響によるGBNの崩壊を懸念して自ら命を絶ってしまう。
- アルス
- 惑星エルドラの月でヒトツメを率いていたホログラム体。GBNへ侵攻した際にエルドラへ帰還できなくなり、最後はダイバー達との決戦に敗北。ダイバーやELダイバー達の助言を受けてELダイバーとして生まれ変わる道を選択し、赤子の姿で生まれ変わった。
ELバースセンター
- ナナセ・コウイチ
- ビルドダイバーズ (BUILD DIVERS)のメンバー。サラを救うべく第二次有志連合戦前にシバへ協力を依頼し、ビルドデカールを共同制作。以降、ELバースセンターの運営も担当する。
- シバ・ツカサ
- かつてブレイクデカールを使って一連のバグ騒動を引き起こした張本人。ミカミ・リクとの直接対決後、コウイチからの依頼を受け、ビルドデカールを共同制作。以降、ELバースセンターの運営も担当する。
関連用語
- ガンプラバトル・ネクサスオンライン (GBN)
- ELダイバーの発生源となるVRMMO。ガンプラをスキャンする際に生じる余剰データが蓄積する事でELダイバーが誕生する。
- モビルドール
- 現実世界におけるELダイバー達の肉体となるガンプラ。身体の駆動にはGPデュエルで使用されたプラネットが使用されている。
- ビルドデカール
- ブレイクデカールの技術を応用し、ELダイバーのデータを保存する事でモビルドールに転写させる特殊デカール。
- 古き民
- 惑星エルドラの古代先住民族。過去の戦乱で肉体を捨てて電子生命体化し、銀河へ旅立った事が示唆されており、それが巡り巡ってGBNにたどり着いた事がELダイバーの発生の引き金になったと言われている。