民間の往還シャトル。宇宙と地球とを往還するシャトルバスとして運用されている。テンプテーションなどの同型機と機体形状が類似しているものの、貨物スペースが無い、尾翼が1つだけなどやや形状が異なる。
『機動戦士ガンダム アグレッサー』本編の10年前に当時スパイだったハインツ・ハイウェイが息子と、幼いチェイス・スカルガードが父と共に乗船していたものの、地球を目前にテロリスト「星の涙」により船全体がジャックされてしまう。その際、乗船していたEF警察の覆面警備とテロリストの銃撃戦が発生し、テロリストの1人が持っていた手榴弾が爆発。船体に穴が開いた末にエンジンが誘爆し船体は爆散した。
- 機動戦士ガンダム アグレッサー
- 初登場作品。第21話に登場し、チェイスとハイウェイが出会った経緯が語られた。
- ウォールフィルムシステム
- 船体に穴が開いた際などに作動する非常時用の機能。シャボン玉のような樹脂膜が放出され、損傷部分で割れて穴を塞ぐ。
- 客室
- コックピット後方の客席部分。テンプテーションなどの同型機と比べるとスペースや座席数が圧倒的に多い。
- チェイス・スカルガード
- 『アグレッサー』の主人公。幼い頃、父と共にオリオンに乗船していたところ事件に遭遇。船が沈もうとする中、父が自らを犠牲にノーマルスーツを着せてくれた事で即死は免れる。その後、宇宙空間を漂流し酸素切れの危機に陥るもそこでハイウェイにより助けられ、2人で生還を果たした。以降、彼が父親代わりとなり、彼に尊敬の念を抱くようになる。
- ハインツ・ハイウェイ
- 後にチェイスの上官となる男。息子マットを連れて連邦にスパイとして潜入するため地球に向かっていたところ事件に遭遇。マーシャルの事を事前に知っており、彼を止めようとしたものの叶わず、船体に空いた穴から息子が宇宙空間に放り出されてしまう。その後、ノーマルスーツを着用し宇宙空間に投げ出されたところを同じく漂流していたチェイスを発見。酸素カプセルを分け与え、2人で辛うじて生還する。
- エア・マーシャル
- EF警察の覆面警備。訓練と経験が浅く、焦って拳銃を取り出したところを背後のリアに気付かれてしまい、手榴弾を持っている事に構わずそのまま射殺。直後、激昂したテロリストの男に射殺された。
- 「星の涙」の男
- 「スペースノイドの独立と権利のため戦う闘士集団」を名乗る反連邦組織「星の涙」の一員であるスキンヘッドの男。リアと共にオリオンをジャックし、アースノイドの乗客を人質にしようとするも、リアを射殺したマーシャルを射殺。直後に船体に穴が開いた事で完全に錯乱し、マットを探そうと詰め寄ってきたハイウェイに対しても発砲するが貫手により喉を突き刺され死亡した。
- リア
- 「星の涙」の一員である女性。マーシャルに手榴弾と拳銃を手に脅しをかけたが、焦ったマーシャルにそのまま射殺されてしまう。直後、手を離れた手榴弾が爆発し、船が沈没する大惨事へと繋がった。
- テンプテーション
- 『機動戦士Ζガンダム』に登場した往還シャトル。同型機も含め、本機とやや形状が異なる。