ミスルトゥ

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ミスルトゥ (Mistletoe)[編集 | ソースを編集]

∀ガンダム』に登場する小惑星。座標は「ACナンバー D02-3」。

常に一方を太陽方向に向けたままの周辺軌道を周り続けている廃棄されたアステロイド・コロニーであり、かつてはディアナ・ソレルの先祖であるソレル家により管理されていた。なお名前の「ミスルトゥ」は英語で「ヤドリギ」を意味する。

内部にはかつてムーンレィスの大浮遊時代にソレル家が月での食糧や酸素を再生・増産する実験を行った実験農場があるが、施設が放棄されてから年月が経過しているため、内部は凍りつき冬眠状態となっている。ただ、空気は保たれており、電源も通っているため、機能を復旧すれば従時していた時の状態を再現する事は可能。

ギム・ギンガナムの手から逃れたディアナとレット隊が内部に逃げ込み、内部の荒廃ぶりに心を痛めたディアナによって電源が復旧されたが、ギンガナム率いるマヒロー隊の総攻撃により小惑星は四散。ディアナ達の脱出後、小惑星の残骸の一部「ミスルトゥα」が月のフォン・シティへの落着コースに入ったため、∀ガンダムが落下阻止のため核爆弾を使用し、残骸は爆破された。

登場作品 [編集 | ソースを編集]

∀ガンダム
初登場作品。第37話~第39話で登場し、ディアナ暗殺を企てるミーム・ミドガルドギム・ギンガナムから逃れるべく、ディアナとレット隊が逃げ込んだ。
機動戦士ガンダムF90FF
第35話において「農業衛星ミスルトゥ」の名前が登場。その近海で宙域パトロール隊がエグムの襲撃を受け壊滅したとウスライ・アミエが報告している。『∀』のミスルトゥとの関連性は不明。

各施設 [編集 | ソースを編集]

宇宙港
エアロックのある港。機能を停止していたため外壁が開かない状態になっていたが、ディアナが外部から電源を復旧させた事で使用可能となった。
橋脚部
小惑星同士を繋ぎ合わせている鉄骨部分。
植物園
宇宙港の先にある実験農場。ディアナ達が到着した時には内部は凍りつき、ナノマシンも死滅した状態だった。
制御室
施設の中心にあるコントロールルーム。部屋の中央に巨大な大木があり、それを取り囲むようにコントロールパネルが設置されている。内部には植物だけでなく虫も生息している。

関連人物 [編集 | ソースを編集]

ディアナ一行 [編集 | ソースを編集]

ディアナ・ソレル
月の女王であるソレル家の末裔。レット隊の協力によりジャンダルムから脱出し、逃走場所としてミスルトゥを指定し逃げ込んだ。到着後、キャンサー達の身を案じて地球に帰るよう促したが、彼女らの熱意を汲んで行動を共にした。ロラン達との合流後は崩壊するミスルトゥからシャトルを操縦して脱出し、ウィルゲムと合流した。
キャンサー・カフカ / ムロン・ムロン
レット隊のメンバー。ミドガルド達がディアナ暗殺を企てている事を偶然知り、ディアナの脱出を手引きした。ミスルトゥへの到着後もディアナに付き添い、マヒロー隊とも交戦。ミスルトゥ消滅後は漂流しながらもディアナの月への帰還を祝った。

ウィルゲム一行[編集 | ソースを編集]

ロラン・セアック
∀ガンダムのパイロット。ウィルゲムがディアナからの通信を受信した後、ソシエ・ハイムと共にディアナ保護のためミスルトゥに取り付いた。ディアナとの合流後は崩壊したミスルトゥから脱出しつつ、残骸の月への落下を阻止するため核弾頭を使用した。
メシェー・クン
ウィルゲムがミスルトゥに到着した際にウァッドで内部に侵入したが、そこでシッキネンと遭遇。偶然捕虜にする事に成功した。

ギンガナム艦隊 [編集 | ソースを編集]

ギム・ギンガナム
ギンガナム艦隊の総大将。ギンガナム家の台頭のためミドガルドにディアナを差し出すよう命令した。ディアナの脱出後、キエル・ハイムをディアナと偽るハリー・オードに対する挑発を目的にマヒロー隊にミスルトゥを攻撃・破壊させた。ミスルトゥの崩壊後はターンXトップに搭乗し、∀ガンダムとの接触を図った。
スエッソン・ステロ
マヒロー隊の隊長。マヒロー隊を指揮してミスルトゥに対する総攻撃を行った。
ヤン・シッキネン
マヒロー隊の一員。ディアナ達を追ってミスルトゥ内部に侵入したが、キャンサーに殴られ気絶させられた挙句、乗機のマヒローを奪われる。さらにメシェーと遭遇した際に再び気絶させられ、ウィルゲムの捕虜にされた。

リンク [編集 | ソースを編集]

余談[編集 | ソースを編集]

  • 英語で「ヤドリギ」を意味するミスルトゥだが、これはイギリスの研究書「金枝篇 (きんしへん)」(金枝=ヤドリギ)に由来しており、書籍ではイタリアのネミ地方に伝わる「王殺し」の物語を取り扱っている。物語では、ネミの森で多産と豊穣の神である女神ディーアナに仕える祭司(森の王)がおり、祭司になるためにはディーアナに守られている金枝を折り、現在の祭司を殺す事が条件となっている。
    • この「金枝篇」は『∀』本編の設定にも取り入れられており、ディアナの祖先が月の食糧を増産し王となった設定や、第33話でマニューピチに伝わる伝承に従ってクワウトル王が次期王であるタルカに討たれた流れなどが該当する。作中でも実際にロランがミスルトゥを「ディアナの森のヤドリギ」と称している。