「ガンダムMk-II」を編集中

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*[[機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル]]
 
*[[機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル]]
 
*[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]
 
*[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]
| デザイナー = 藤田一巳
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| デザイン = 藤田一巳
 
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| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
 
| 分類 = 汎用試作型[[モビルスーツ]]
 
| 分類 = 汎用試作型[[モビルスーツ]]
| 生産形態 = 試作機
 
 
| 装甲材質 = チタン合金セラミック複合材
 
| 装甲材質 = チタン合金セラミック複合材
 
| 頭頂高 = 18.5m
 
| 頭頂高 = 18.5m
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| 所属 = [[ティターンズ]] ⇒ [[エゥーゴ]]
 
| 所属 = [[ティターンズ]] ⇒ [[エゥーゴ]]
 
| 主なパイロット =  
 
| 主なパイロット =  
*[[エマ・シーン]] (1号機)
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*[[エマ・シーン]](1号機)
*[[カクリコン・カクーラー]] (2号機)
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*[[カクリコン・カクーラー]](2号機)
*[[ジェリド・メサ]] (3号機)
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*[[ジェリド・メサ]](3号機)
*[[カミーユ・ビダン]] (3号機)
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*[[カミーユ・ビダン]](3号機)
 
*[[エル・ビアンノ]]
 
*[[エル・ビアンノ]]
 
*その他多数
 
*その他多数
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==概要==
 
==概要==
[[ティターンズ]]が組織のフラッグシップ機として[[グリプス]]工廠で開発した[[ガンダム]]の発展機。ティターンズの主導で開発が進められたガンダムMk-IIは、「[[ガンダムタイプ|ガンダム]]」という名称を受け継ぎ、[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]系の技術のみを用いる事が命題の一つとされた。完成式典においてティターンズ関係者が「我々の、我々による、我々のためのガンダム」と称した記録からも、当機の期待の高さがうかがえる。
+
[[グリプス]]にて[[ティターンズ]]が開発した[[ガンダム]]の発展機。ガンダムの正当な後継機をティターンズが開発する事で部隊の威権を補強し、連邦軍内での地位を固めると同時にティターンズの仮想敵であるジオン残党を恫喝するという政治的な意図を以って開発された。反地球連邦組織との本格的な軍事衝突が無い頃に開発が進められていた機体であり、当初より[[スペースコロニー]]の暴徒鎮圧用に開発されている。
  
その設計思想は、極論すれば「連邦軍製MSの復興」にあったと言え<ref>連邦のMS関連技術はジオンに10年は遅れていると言われる事もあってか、戦後の兵器調達は公国系MSの採用を許容する風潮にあり、徴発・回収されたジオン系MSは相当数に上っていた。技術者たちも多く徴用されたため、コスト面などから考えれば公国系技術の採用や機体流用は効率的であった。</ref>、開発に携わった技術者も、機密保持の徹底のために連邦系技術者のみを採用していたが、ティターンズの目的はあくまで「オリジナルのガンダムを再検証する」ことにあったとされている。また、一年戦争の時点で連邦製MSの建造に参画したメーカーの多くは、戦後[[アナハイム・エレクトロニクス社]]と提携、あるいは傘下に組み込まれたが、ティターンズはそれら企業とも独自に契約を交わし、通常よりも厳しい守秘義務を課す事で、機密の漏洩を防ぐ手段を講じていた。
+
地球至上主義を掲げるティターンズのフラッグシップとして、ジオン系の技術を排除し連邦系技術のみで開発が進められた。最大の特徴は装甲と別体化した「[[ムーバブルフレーム]]」と呼ばれる機体構造で、これによって既存のモビルスーツと比較して柔軟な稼動領域を獲得し、運動性や拡張性の向上に成功した。また、コクピットには[[全天周モニター]]と[[リニアシート]]が導入されており、ガンダムMk-IIは以後開発される第二世代モビルスーツの雛形と呼べる機体となった<ref>ただし、Mk-II自体はガンダリウム合金を用いていない為、1.5世代機と呼ばれる事もある。</ref>
  
最大の特徴はそれまでの[[モノコック構造]]やセミ・モノコック構造とは異なる「[[ムーバブルフレーム]]」と呼ばれる機体構造を採用した点で、[[全天周囲モニター]]と[[リニアシート]]を内装するイジェクション・ポッドを中心に、骨格のようにフレームを構築する事で人体に近い極めて柔軟な稼働を実現し、運動性や拡張性の向上に成功。このムーバブルフレームの採用に伴って、近接戦闘における戦術や戦法を再検討すべく、標準的な兵装に加え、武装のバリエーションも広範に模索されることとなった<ref>その際、一年戦争以降に接収された[[ジオン軍]]系武装に加え、封印された筈の[[デラーズ紛争]]期の兵装なども試験的に運用されたと言われ、最終的な仕様では採用されなかったパーツなども多数存在していた。</ref>。ガンダムMk-IIが装備するムーバブルフレームは、まさに人体を模した物であり、各関節にかかる負担を全身に分散させる機能も持っていたとされる。一方で、ガンダムとは異なり腕部にはビーム兵器を稼働させるほどのエネルギーサプライケーブルは内蔵されていない。これは本機が試作機である事もあって、複雑な腕部構造内に消耗率が高い部品を内蔵すべきではないという判断と、連邦独自の[[エネルギーCAP]]技術の進展を見越したために可能となった構造で、この機体に装備されるビーム兵器のほとんどは、基本的にそれぞれの武装が独自にエネルギー源を有している事が前提とされている<ref>ただし、オプション装備の実装情報はマウントラッチのI/Oポートなどを通じてリンクしており、回避行動や射撃に際しての稼働や機動に反映される。</ref>。
+
同時期に[[エゥーゴ]]で開発されていた[[リック・ディアス]]と比較される事も多いが、連邦系技術のみで構成されている性質上技術的に未成熟な部分もあり、ムーバブルフレームも構造材の強度に問題がある。特に瞬発的な外力に対し剛性が不足しており、開発中も六回にも渡る設計変更が行われていたが、連邦由来の技術に拘るティターンズではこの欠点を克服する事は出来なかった。
  
しかし、ムーバブルフレームは技術的にも不完全であった上に、素材の問題から強度不足が指摘されており、特に瞬発的な外力に対して剛性が不足していた。この強度不足は脚部フレームに顕著に見られ、グリーン・ノア1での試験までに計6度の設計変更が行われたが、根本的な解決には至らなかった。こうした問題と、4号機が起こしたとされる墜落事故のため、ティターンズは当初予定した量産計画を見送る事になった。確かな機体設計を有しながらも、ティターンズでは活躍の機会に恵まれなかったが、[[エゥーゴ]]がこれを強奪。アナハイムがその画期的なコンセプトを貪欲に取り込むことで、独自技術であったブロックビルドアップの問題点を解消したばかりか、停滞していた[[Ζ計画]]の進展も見る事となった。無論、ガンダムMk-IIそのものが抱えていた問題点の解消や改良はもとより、データバンクに収められていた装備も複製し、専用オプションの開発なども積極的に行われた。これにより、ティターンズにおいては既に旧式扱いされていたMk-IIは、当時の最新鋭機に匹敵するスペックを獲得する事になった。
+
試作機として4機が製作されグリプスでテストが重ねられたが、4号機が高速機動試験中の墜落事故でパイロットと共に失われ、その後[[カミーユ・ビダン]]によってエゥーゴに強奪されたのを契機に当時稼動可能だった機体全機が[[エゥーゴ]]の手に渡った<ref>当初は3号機が[[カミーユ・ビダン]]により奪取され、2号機と共に強奪され、その後ティターンズの人質作戦により両機は一度奪還されたものの、カミーユがティターンズを離反した[[エマ・シーン]]と[[フランクリン・ビダン]]の協力を得て全機を持ち出した。</ref>。
  
その後、ムーバブルフレームと[[ガンダリウム合金]]を併用した第二世代モビルスーツの登場に伴い、これら後発機に遅れを取る事も多くなるが、様々なオプションやサポート兵器を導入する等の処置だけで[[グリプス戦役]][[第一次ネオ・ジオン抗争]]を戦い抜いており、その基本設計の良好さと汎用性の高さを証明している。
+
稼動率の低さや強奪事件などで機体そのものの量産化は見送られたが、機体に使用されたムーバブルフレームの技術は[[グリプス戦役]]以後のモビルスーツのほぼ全てに採用され、ガンダムMk-IIの強奪事件がその後のモビルスーツ開発競争に火を付けたといっても過言でもない。皮肉にも[[エゥーゴ]]及びその母体企業である[[アナハイム・エレクトロニクス社]]に渡り改修を受けた<ref>AEにも類似前身技術である「[[ブロックビルドアップ]]」構造が有りその技術を使いこなしていたからこそ早期の解析・改修、AE製後続開発機への反映が施せた部分が有る。</ref>ことで本機は[[ガンダム]]の後継機としての性能を発揮できるようになり、[[ティターンズ]]の保守的な傾向と技術力の差を見せつける結果となった。
  
== カラーバリエーション ==
+
ロールアウト当時は欠陥こそあれ高性能なモビルスーツであったが、ムーバブルフレームと[[ガンダリウム合金]]を併用した第二世代モビルスーツの登場に伴ってそれら後発機に遅れを取る事も多くなり、サポートメカやオプションによって性能差をカバーする事が多かった。しかしながら、様々なオプション兵器を導入する等の処置だけでグリプス戦役、第一次ネオ・ジオン抗争を戦い抜いているのは、その基本設計の良好さと汎用性の高さの証拠でもある。
;ティターンズカラー
 
:エゥーゴによる奪取以前のロールアウト当初のカラーリング。濃紺と黒を基調とした所謂「ティターンズカラー」に塗装されている。<br/>全4機が建造され、4号機は高速飛行試験中の墜落事故で失われ、3号機と2号機が[[カミーユ・ビダン]]によってエゥーゴへと強奪された。その後、ティターンズの人質作戦で一度は奪還されるも、カミーユがティターンズを離反した[[エマ・シーン]]と[[フランクリン・ビダン]]の協力を得た事で、全機がエゥーゴの手に渡る事になった。
 
;エゥーゴカラー
 
:エゥーゴによる奪取後に施されたカラーリング。白、黒、赤を基調としたカラーリングに塗装されている。強奪された機体の内[[アーガマ]]に残された1機を塗装を変更した上で実戦投入している。なお、もう1機は整備用のパーツ取りに解体され、最後の1機は[[アナハイム・エレクトロニクス社]]に研究用に収用された。<br/>アナハイムはこの機体をフライングアーマーなどを始めとする各種装備の実用試験のテストヘッドとしても活用し、その技術は並行して進んでいた新型機にもスピンオフされている。
 
;アムロ搭乗機
 
:PS2専用ソフト「サンライズ英雄譚2」に登場したゲームオリジナルカラー。ガンダムと同様の赤、青、白のトリコロールカラーに塗装された[[アムロ・レイ|アムロ]]専用機で、一定条件を満たす事で入手可能。ゲーム発売時の懸賞としてフィギュア化されている他、2017年6月にはプレミアムバンダイ限定品としてRGの[[ガンプラ]]も発売された。
 
;ヴァースキ機
 
:[[ヴァースキ・バジャック]]大尉用に[[ゴップ]]の手によって連邦軍の封印から解かれた機体。エゥーゴによる奪取後にAE社へ研究用として譲渡された機体から得られたデータを基にアナハイム主計科局次長[[フークバルト・サマター]]が全パーツを新造した機体と推測されている。機体カラーは青を基調としており、[[ハンブラビ]]を意識したと思われる配色になっている。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;[[機動戦士ゼータガンダム1/2]]
 
;[[機動戦士ゼータガンダム1/2]]
 
:ジェリド達に引き渡される前の本機が登場。[[エドガー・エドモンド・スミス]]がテストパイロットとして搭乗し、[[ハーフガンダム]]との模擬戦を行っている。
 
:ジェリド達に引き渡される前の本機が登場。[[エドガー・エドモンド・スミス]]がテストパイロットとして搭乗し、[[ハーフガンダム]]との模擬戦を行っている。
;[[GUNDAM EVOLVE]]
 
:「EVOLVE 2」及び「EVOLVE../12」に登場。前者では[[宇宙世紀]]0087年4月20日に月空域で行われた訓練ミッション<ref>時系列的には『Ζ』第8話~第10話の間に相当</ref>の風景が描かれており、[[AMBAC]]の描写がふんだんに盛り込まれている。後者では[[リック・ディアス]] ([[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]機)との模擬戦が描かれている。
 
 
;[[機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル]]
 
;[[機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル]]
 
:[[アナハイム・エレクトロニクス社]]に運び込まれた1号機が登場。テストパイロットとして[[ジャック・ベアード]]や[[アスナ・エルマリート]]が搭乗し、解析および性能テストが行われた。
 
:[[アナハイム・エレクトロニクス社]]に運び込まれた1号機が登場。テストパイロットとして[[ジャック・ベアード]]や[[アスナ・エルマリート]]が搭乗し、解析および性能テストが行われた。
;[[ガンダムMSグラフィカ]]
 
:開発背景と4号機の存在が記載されている。
 
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデン帰還]]
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデン帰還]]
:[[ジム・ナイトシーカー (ヴァースキ隊仕様)|ジム・ナイトシーカー]]に代わる[[ヤザン・ゲーブル|ヴァースキ]]の新たな搭乗機としてヴァースキ大尉機が登場する。[[ゴップ]]により封印から解かれた際、AE社によって新規に製造された増強ユニットを装備し、[[フルアーマーガンダムMk-II]]として運用された。
+
:[[ジム・ナイトシーカー (ヴァースキ隊仕様)|ジム・ナイトシーカー]]に代わる[[ヤザン・ゲーブル|ヴァースキ]]の新たな搭乗機として、[[ゴップ]]の手によって連邦軍の封印から解かれた機体が登場する。その際AE社によって新規に製造された増強ユニットを装備しており、そのコンテナに[[フルアーマーガンダムMk-II|FA-178]]と書かれていた。機体カラーは青を中心としており、[[ハンブラビ]]を意識したと思われる配色になっている。
 
;[[獅子の帰還]]
 
;[[獅子の帰還]]
:[[ビスト財団]]が入手・改修し[[メガラニカ]]所有となった機体が登場。[[バナージ・リンクス]]が搭乗している。主兵装であるビーム・マグナムを使用するため、右腕が[[ドーベン・ウルフ]]の改造品に換装されている。
+
:[[メガラニカ]]所有の機体に[[バナージ・リンクス]]が搭乗。ビーム・マグナムを主兵装としている。
;[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]]
 
:第165話から登場。[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した機体と設定されており、左肩に「AE」のエンブレムが描かれ、カラーリングも当初からエゥーゴカラーに似た白になっている。「ビッグコミックスペリオール 2022年4号」や19巻の表紙及び同巻巻頭のカラー頁にも描かれているが、それぞれでやや配色が異なっている。<br/>作中では[[アンディー・ウェリントン]]が[[フォン・ブラウン]]で開発中の機体を[[イオ・フレミング]]に見せる形で登場。アンディー曰く「我がアナハイム・エレクトロニクス社が誇る次世代MSの筆頭」であり、最低でも8機が組み上がっているが、二人の会話で「実戦配備は5、6年先の話」である事が語られている。
 
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;換装 / 合体
+
;換装/合体
:バックパックにオプション装備用のハードポイントを装備し、サポートメカである[[Gディフェンサー]]との合体に用いられている。また、フルアーマーガンダムMk-II用の追加装甲等のオプション装備の開発も行われていた。
+
:フルアーマーガンダムMk-II用の追加装甲等のオプション装備を換装可能。またサポートメカである[[Gディフェンサー]]との合体も可能。
 +
 
 +
=== 特殊装備 ===
 +
;フライングアーマー
 +
:[[カミーユ・ビダン]]のアイデアの元に開発された<ref>劇場版ではティターンズがMk-IIと共に開発していたという設定に変更されている</ref>、大気圏突入用の[[サブ・フライト・システム]]。突入後も大気圏内で飛行可能なSFSユニットとして機能する。後に[[Ζガンダム]]の設計プランに取り入れられている。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;バルカン・ポッド・システム
+
;VCU-505EX-Gry/Ver.009 バルカン・ポッド・システム
:頭部マウント・ラッチに外装するタイプのバルカン砲。頭部のコ・プロセッサの大型化に伴い、オプションとして外装化された。左側面が2門の銃口を備えた発射システム、右側面は弾倉とバランサーとなっており、それらを連結する給弾ベルトで構成される。ラッチの規格が合っていれば他の機体にも装備出来た。カートレス弾を採用し、ガンダムの物よりも装弾数が増量されている。<br/>ティターンズでは「'''VCU-505EX-Gry/Ver.009'''」、エゥーゴではそのコピーである「'''VCU-505EX-V・B/Ver.012'''」と「'''VCU-505EX-V・B/Ver.021'''」が運用されている。
+
:頭部のコ・プロセッサの大型化に伴い、オプションとして外装化された頭部バルカン砲。銃口は頭部左側に2門を備え、右側にはカウンターウェイトを兼ねたマガジンを備える。
;[[ビーム・サーベル]]
+
;XB-G-1048L ビーム・サーベル
:バックパックのフレキシブルバーニアスラスター部に2基装備。四角柱型の基部を持つ専用デザインの形状を持つが、内装するビーム発振デバイスは標準的な規格品を改造したものだった。<br/>先端部にスイッチが設けられており、マニピュレータでオン・オフを切り替える。バックパックにエネルギーサプライデバイスが配されており、取り外したサーベルは単体で稼働する<ref>腕部にサプライケーブルを備えていない機体であっても使用出来るが、敵に奪われて使用されるというデメリットもあった。</ref>。グリプス戦役初期に運用されていた主力機用の物とくらべても高出力。出力0.45MW。<br/>ティターンズでは「'''XB-G-1048L'''」、エゥーゴではアナハイム社がライセンス生産した「'''A・E-Br・G-Sc-L'''」<ref>末尾のG-Sc-Lはアナハイムのライセンス生産品であることを示しており、他にもRGM-79のビームスプレーガンなどに同様のコードが割り振られている。</ref>を使用していた。
+
:バックパックのバーニアアーム部に2基装備。出力0.45MW。バックパックにエネルギーサプライデバイスが配されており、取り外したサーベルは単体で稼働する<ref>腕部にサプライケーブルを備えていない機体であっても使用出来るが、敵に奪われて使用されるというデメリットもあった。</ref>。グリップ部は角柱型になっている。
 
+
;BAUVA・XBR-M-8C2 ビーム・ライフル
;[[ビーム・ライフル]]
+
:[[エネルギーCAP|Eパック]]方式の採用によりパック交換を行える事で継戦能力が向上したビーム・ライフル。ライフル本体はパック内に充填されたメガ粒子の出力(使用量)を変更する事が可能で標準状態で7発、最大出力で3発発射可能。Mk-II自体は腕部にエネルギー供給用のサプライケーブルを持たない為、Eパックにライフル自体の稼動動力源である電源も内包する方式になっている。
:[[エネルギーCAP|Eパック]]方式を採用し、マニピュレータからのエネルギー供給方式をオミットしたビーム・ライフル。出力2.6MW。出力調整が可能なタイプで、側面のセレクタースイッチを変更する事でEパック1基につき通常出力で7発、最大出力で3発の射撃が可能であった<ref>機体・武装ともに試作品であるため、テスト時の不具合を考慮しOS・ソフトウェアに依存しない物理スイッチ式を採用している。</ref>。<br/>非使用時はサイドスカートのラッチなどにマウントして携行する事ができる。センサー部は起倒式を採用し、使用しない際は前方に倒れる事でセンサー面を保護出来る。
+
:使用しない場合はサイドスカートのラッチにマウントされる。
:ティターンズではボウワ社製「'''BAUVA・XBR-M-86-C2'''」とブラッシュ社製「'''BLASH・XBR-M86b'''」、エゥーゴではアナハイム社製「'''A・E-Br・XBR-87-C'''」と「'''A・E-Br・XBR-87-D'''」<ref>Mk-II用モデルはブラッシュ社とボウワ社の競作という形で開発が進行し、後にアナハイム社が複製した。</ref>が運用された。
+
;Baz-85-Gry/Ver.045 ハイパー・バズーカ
:;XBR-87-D 87D-ビームライフル
+
:当時、連邦軍が採用していたカートリッジ弾倉型バズーカ。発射する弾体も通常弾体と近接信管式の散弾などを使い分けて使用する事が出来た。
::アナハイム社による複製品の一つ。Eパック出力は2.2MW。<br/>元々はティターンズがボウワ社、ブラッシュ社に競作させていた本機専用モデルで、強奪したMk-IIの機体内データベースの情報を元に、各社の協力も得て製造された。<br/>模型企画『U.C. ARMS GALLERY』で設定された。
+
:非使用時にはリアスカートのラックに懸架される。予備カートリッジはサイドスカートにマウント可能。
;ハイパー・バズーカ
+
;ロング・ライフル
:カートリッジ式の弾倉を用いるタイプのバズーカ。上部にターゲットセンサーを有し、射撃精度が高いが、機関部は打突に使用する事もできるほどの堅牢さを誇る。通常弾等のほか、散弾なども用意されており、状況に応じて使い分けが可能。ビームの減衰率の高い大気圏内や水中などで使用されるケースが多かった。<br/>非使用時はリアスカートにマウントされ、弾倉はサイドスカートのラッチにマウントされる。<br/>ティターンズでは連邦純正の「'''H-Baz-85-Gry/Ver.045'''」、エゥーゴではアナハイム製の「'''H-Baz-87-A・E/Ver.004'''」「'''H-Baz-87-A・E/Ver.009'''」がそれぞれ使用された。
+
:[[Gディフェンサー]]のビーム砲。[[スーパーガンダム]]の時の主兵装だが、『Ζ』第33話ではMk-IIが単独で使用している。
;シールド
+
;RX・M-Sh-VT/S-00018 シールド
:全長を伸縮でき、慣性モーメントを調整出来るシールド。表面には耐ビームコーティングが施されており、数度のビーム直撃を減免する。裏面に予備のEパックやミサイル・ランチャーを装備できる他、上部にのぞき窓が設けられているため、シールドを構えながらの射撃も可能。<br/>主に腕部のマウント・ラッチに装着されるが、縮めた状態ならばサイドスカートにマウントして携行できた<ref>実際に描写されたのは『ΖΖ』劇中のみ。</ref>。<br/>ティターンズでは「'''RX・M-Sh-VT/S-0001B'''」が、エゥーゴでは「'''RX・M-Sh-VT/S-001'''」と「'''RX・M-Sh-VT/S-008'''」が運用されている。<br/>『Ζ』第49話の[[ハンブラビ]]との戦闘後には喪失した左腕の代わりに、シールドを左肩のムーバブルフレームに直接装着する応急処置が施された。
+
:スライド伸縮式かつ腕部マウント装着のみのシールドで、微弱ながら耐ビームコーティングが施されている。シールド裏に予備のEパックを2基装着する事が可能。
 +
:[[ハンブラビ]]との戦闘後には喪失した左腕の代わりに、シールドを左肩へ装着する応急処置が施された。
 
:;シールドランチャー
 
:;シールドランチャー
::シールド裏に装着された3連装ミサイルランチャー。『劇場版Ζ』で新規に設定された装備。
+
::シールド裏に装着された3連装ミサイルランチャー。劇場版で使用。
 
 
 
=== その他 ===
 
=== その他 ===
;FXA-00 フライングアーマー
 
:[[カミーユ・ビダン]]のアイデアの元に開発された<ref>劇場版ではティターンズがMk-IIと共に開発していたという設定に変更されている</ref>、大気圏突入用の[[サブ・フライト・システム]]。突入後も大気圏内で飛行可能なSFSユニットとして機能する。
 
:後に[[Ζガンダム]]が装備するFXA-01系のフライングアーマーに発展し、同機の重要な機構として取り入れられた。
 
;ロング・ライフル
 
:[[Gディフェンサー]]の長砲身ビーム砲。[[スーパーガンダム]]の時の主兵装だが、『Ζ』第33話ではMk-IIが単独で使用している。
 
;ビーム・ライフル (テスト用)
 
:「EVOLVE 2」で使用したテスト用のビーム・ライフル。同作用に新規デザインされた物となっている。
 
 
;ビーム・マグナム
 
;ビーム・マグナム
 
:[[ユニコーンガンダム]]が使用する物と同一。『獅子の帰還』でバナージ機が使用。
 
:[[ユニコーンガンダム]]が使用する物と同一。『獅子の帰還』でバナージ機が使用。
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== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
=== 機動戦士Ζガンダム ===
 
=== 機動戦士Ζガンダム ===
;黒いガンダム
 
:第1話~第2話より。ティターンズが開発した新型ガンダムの情報を得るべくグリーンノア1に単身潜入したクワトロは、そこでティターンズカラーと呼ばれる塗装を施された新型ガンダム「ガンダムMk-II」と遭遇。生身の人間にバルカンを発砲してくるMk-IIから逃げ切り、新型ガンダムの存在を報告する事に成功する。<br/>リック・ディアス隊を率いて再度コロニーへと潜入するクワトロだったが、その一方でコロニー内ではMk-IIの墜落事故が発生していた。そしてエゥーゴの攻撃と墜落事故による混乱の最中、ある1人の少年がMk-IIへと駆け寄っていた。
 
;一方的に殴られる痛さと怖さ
 
:第2話より。[[ジェリド・メサ|ティターンズの仕官]]に殴りかかった事で[[マトッシュ|ティターンズのMP]]から拷問紛いの取調べを受けたカミーユは、Mk-IIを奪取した際に逃げ惑う人ごみの中にMPを発見。仕返しとばかりにわざと、MPの近くに機体を着地させて、生身のMP相手にバルカンを威嚇射撃し戦慄させた。<br/>主人公でありながら最序盤でいきなり生身の人間に向けてモビルスーツの武装で威嚇射撃するという暴挙を働き、「ザマァないぜ」と高笑う姿は視聴者に強烈なインパクトを残す事となった。
 
 
;対[[ハンブラビ]]
 
;対[[ハンブラビ]]
 
:
 
:
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
=== 強化・装備バリエーション ===
 
 
;[[スーパーガンダム]]
 
;[[スーパーガンダム]]
 
:Mk-IIが支援機「[[Gディフェンサー]]」と合体した形態。
 
:Mk-IIが支援機「[[Gディフェンサー]]」と合体した形態。
 
;[[フルアーマーガンダムMk-II]]
 
;[[フルアーマーガンダムMk-II]]
 
:本機にガンダリウム合金の追加装甲を施した状態。機動性が低下したため、スーパーガンダムの案が採用された。
 
:本機にガンダリウム合金の追加装甲を施した状態。機動性が低下したため、スーパーガンダムの案が採用された。
;[[ガンダムMk-IIxII]]
 
:『Define』に登場した本機の改修機。機体の各所にスラスターが追加され、機動性が向上している。
 
 
=== 系列機・派生機 ===
 
 
;[[ガンダムMk-II試作0号機]]
 
;[[ガンダムMk-II試作0号機]]
 
:『ギレンの野望』シリーズに登場するゲームオリジナル機体。本機のプロトタイプに位置する。
 
:『ギレンの野望』シリーズに登場するゲームオリジナル機体。本機のプロトタイプに位置する。
;[[ガンダムMk-III]]
+
;[[ガンダムMk-IIxII]]
:アナハイム社が奪取した本機を解析し、そのデータを基に開発した発展機。
+
:『Define』に登場した本機の改修機。
;[[プロトタイプサイコガンダム]]
+
;[[Gディフェンサー]]
:[[ムラサメ研究所]]が本機をベースに開発した[[ニュータイプ]]専用試作機。
+
:本機との連携を目的に開発された宇宙戦闘機。
 
;[[バーザム]]
 
;[[バーザム]]
:ティターンズの主力量産機。資料・媒体によっては本機の量産型または本機を参考に開発された量産機とされる。
+
:本機の量産型または本機を参考に開発された量産機とされる。
 
:;[[バーザム改]]
 
:;[[バーザム改]]
 
::本機の量産型。バーザムと比較してMk-IIと共通パーツの割合が増えている。
 
::本機の量産型。バーザムと比較してMk-IIと共通パーツの割合が増えている。
 
;[[ジムIII]]
 
;[[ジムIII]]
:[[ジムII]]の後継機。本機の設計の一部が取り入られており、バックパックなど一部に共通点が見られる。Gディフェンサーとの合体で[[ジムIII・ディフェンサー]]となる。
+
:本機の設計の一部が取り入られており、バックパックなど一部に共通点が見られる。Gディフェンサーとの合体で[[ジムIII・ディフェンサー]]となる。
 
:;[[ヌーベル・ジムIII]]
 
:;[[ヌーベル・ジムIII]]
::ジムIIIの新造機。性能向上により本機の実質的な量産型と言える機体となっている。
+
::ジムIIIの新造機で、本機の実質的な量産型。
 
 
=== 技術的関与のある機体 ===
 
;[[Gディフェンサー]]
 
:本機との連携を目的に開発された宇宙戦闘機。
 
 
;[[ネモ・ディフェンサー]]
 
;[[ネモ・ディフェンサー]]
 
:Gディフェンサーと合体した[[ネモ]]。合体用にバックパックが本機の物に換装されている。
 
:Gディフェンサーと合体した[[ネモ]]。合体用にバックパックが本機の物に換装されている。
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;[[ジム・クゥエル]]
 
;[[ジム・クゥエル]]
 
:初期のティターンズの主力機。本機の直接の前身であり、腕部などにムーバブルフレームの前身技術が用いられている。
 
:初期のティターンズの主力機。本機の直接の前身であり、腕部などにムーバブルフレームの前身技術が用いられている。
:;次世代試作機
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;次世代試作機
::『[[ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに|ADVANCE OF Ζ]]』の設定に登場する機体。[[ジム・クゥエル]]をベースとしたガンダムMk-II開発の為の試作機であり、頭部はアーリーヘイズルと同様の物に換装され、バックパックと武装(ビーム・ライフル、バルカンポッド、シールド)はMk-IIの物を装備。ふくらはぎ部分はガンダムNT-1と同様の形状となっている。長らく詳細設定の無い機体だったが、『[[A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-|A.O.Ζ Re-Boot]]』にて同型機[[ヘイズル・ケルデルク]]の設定に組み込まれた。
+
:『ADVANCE OF Ζ』の設定に登場する機体。[[ジム・クゥエル]]がベースとなっており、パーツや武装に本機との共通点が見られるが、詳細は不明。
;[[ジェダ]]
 
:ガンダムMk-IIの技術を用いて開発された量産検討機。
 
 
 
=== その他 ===
 
 
;[[ビルドガンダムMk-II]]
 
;[[ビルドガンダムMk-II]]
:『[[ガンダムビルドファイターズ]]』に登場するMk-IIベースの改造[[ガンプラ]]。幻の5号機という設定で、背部に強化ユニットであるビルドブースターMk-IIを装備している。
+
:『[[ガンダムビルドファイターズ]]』に登場するガンプラ。本機がベースになっている。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==

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