「Sガンダム」を編集中
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[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。同社と[[エゥーゴ]]が推進していた「[[Ζプロジェクト]]」において[[ΖΖガンダム]]と同時期に開発された7番目のアナハイム・ガンダムであり、第4世代[[MS]]に分類される。開発時のコードネームは「ι(イオタ)ガンダム」。正式名称は「スペリオル・ガンダム」。 | [[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。同社と[[エゥーゴ]]が推進していた「[[Ζプロジェクト]]」において[[ΖΖガンダム]]と同時期に開発された7番目のアナハイム・ガンダムであり、第4世代[[MS]]に分類される。開発時のコードネームは「ι(イオタ)ガンダム」。正式名称は「スペリオル・ガンダム」。 | ||
− | 本機は「究極のガンダム」というコンセプトで造り上げられており、それを実現すべく機体各部の本格的なユニット化を推し進め、非常に高度な設計の[[ムーバブルフレーム]] | + | 本機は「究極のガンダム」というコンセプトで造り上げられており、それを実現すべく機体各部の本格的なユニット化を推し進め、非常に高度な設計の[[ムーバブルフレーム]]を採用している。その自由度とフレーム数は通常のMSの二倍に相当し、本体部だけでなくバックパック等にも着脱式のムーバブルフレームが採用された。更に多数のオプションが用意され、作戦内容に合わせてパーツを換装する事により高い性能を発揮できるだけの柔軟な運用性を持つ。ユニット化されている事を利用し、任務内容や状況に応じて一部パーツを外した状態で出撃する事もある。これほどまでに高度にシステム化されたのは、本機が[[コアブロックシステム|コア・ブロック]]やMS本体を主軸とした壮大な兵器体系として設計・構築されている為である。故にパーツ換装によって全く異なる仕様の機体に変貌させる事も当初から設計に織り込み済みであった。 |
− | ΖΖガンダムと同様に[[可変モビルスーツ|分離・変形]] | + | ΖΖガンダムと同様に[[可変モビルスーツ|分離・変形]]が可能で、Aパーツ(上半身)はGアタッカー、Bパーツ(下半身)はGボマー、Cパーツ(コア・ブロック)はGコアとなる。分離状態でも宇宙戦闘機として運用可能で、各機の加速力の差が小さい為に3機同時に運用する際もバランスが良いとされる。戦闘中の合体も不可能ではないが、想定されていない上に難易度も非常に高い。ちなみに前述のオプション装備は変形・合体時に与える悪影響がなるべく無くなるよう充分に検討を重ねた上で採用されている。 |
− | + | GアタッカーとGボマーはコクピットが存在し、MS形態時にはGコアと連結される。緊急時にはその2つのコクピットを装着したままGコアが分離され、コア・ブロック状態でならば大気圏突入も可能。飛行形態に変形すれば大気圏内航行も行える。この状態では機体バランスに問題があるが脱出装置としては申し分ない性能を有し、不測の事態に備えて自動での帰還能力も持つ。コクピット内は従来通り[[全天周囲モニター]]と[[リニアシート]]だが、操縦桿は試験的に[[アームレイカー]]を採用している。 | |
− | + | 両肩部と両脛部に全部で4基のジェネレーターを分散して搭載し、前者はGアタッカー、後者はGボマーのエンジンとしても機能する。分散されたのは攻撃を受けた時に全ジェネレーターが一度に破損する事を防ぐ為で、万が一の場合は強制パージも可能。分離時における各機の加速力の差が小さいのもこの分散構造のおかげとされる。なおオプションの追加を想定して出力には余裕が持たされているので、2基までならば失っても戦闘に支障はない。 | |
背部には[[AMBAC]]用の大型テール・スタビレーターがあり、その回転モーメントの大きさを活かして細かな姿勢制御を行うのに用いられる。この内部には電子機器やセンサー類、プロペラントタンクが搭載されており、特にプロペラントタンクが占める容積の割合が高いとされる。テール・スタビレーターはバルカン砲を内蔵したタイプへの換装も可能で、用途に応じて使い分ける。この他、Gアタッカーの主翼もMS形態時にはサブ・スタビレーターとして機能し、バックパック自体も[[AMBAC]]ユニットとして活用可能。 | 背部には[[AMBAC]]用の大型テール・スタビレーターがあり、その回転モーメントの大きさを活かして細かな姿勢制御を行うのに用いられる。この内部には電子機器やセンサー類、プロペラントタンクが搭載されており、特にプロペラントタンクが占める容積の割合が高いとされる。テール・スタビレーターはバルカン砲を内蔵したタイプへの換装も可能で、用途に応じて使い分ける。この他、Gアタッカーの主翼もMS形態時にはサブ・スタビレーターとして機能し、バックパック自体も[[AMBAC]]ユニットとして活用可能。 | ||
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Sガンダムは無人MS構想の試作機という側面も持っており、その為のメイン・コンピューター・システム「[[ALICE]]」を搭載している。このシステムの実戦における稼働データを収集する為に頭部は[[Ζプロジェクト|Ζ系MS]]の設計を参考としつつ独自開発され、排熱構造の高効率化を図った事で外見以外はΖ系とほとんど別物と化した。センサー等はALICE用に高性能な物を採用し、サブプロセッサーや強力な冷却機構も搭載した事でかなり高額化している。 | Sガンダムは無人MS構想の試作機という側面も持っており、その為のメイン・コンピューター・システム「[[ALICE]]」を搭載している。このシステムの実戦における稼働データを収集する為に頭部は[[Ζプロジェクト|Ζ系MS]]の設計を参考としつつ独自開発され、排熱構造の高効率化を図った事で外見以外はΖ系とほとんど別物と化した。センサー等はALICE用に高性能な物を採用し、サブプロセッサーや強力な冷却機構も搭載した事でかなり高額化している。 | ||
− | + | 本機は「芸術的」と評される程の高度なユニット化によって高い性能を獲得していたが、同時にそれは構造の複雑化も招いており、設計が困難で開発・運用にかかるコストも膨大なものとなった。それ故、実際に完成したのは4機だけで、オプションの方もペーパープランだけで終えた物を除いた数セット分しか完成していない。その反省なのか、本機の後に開発されたアナハイム・ガンダムは「信頼性を重視したシンプルな機体」というコンセプトの下に造られている。 | |
− | バリエーションとして[[Ex-Sガンダム]]、[[Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)|ブースター・ユニット装着型]]、[[ | + | バリエーションとして[[Ex-Sガンダム]]、[[Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)|ブースター・ユニット装着型]]、[[Sガンダム ディープ・ストライカー|ディープ・ストライカー]]など、ペーパープランを含めて多数が存在する。各バリエーションにはナンバーが振られており、100番台がノーマル型、200番台がExt、300番台がBst、400番台が100~300番台に属さないプランとなっている。 |
これ程までにバリエーションが多数存在するのは、機体の徹底的なユニット化とそれらのムーバブルフレームによる結合化を推し進めたのが理由である。 | これ程までにバリエーションが多数存在するのは、機体の徹底的なユニット化とそれらのムーバブルフレームによる結合化を推し進めたのが理由である。 | ||
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:Gコア、Gアタッカー、Gボマーに分離・合体が可能。ただし本来は戦闘中の合体は想定されていない。<br />また、緊急時にはコクピットブロックや破損したジェネレーターを分離可能。 | :Gコア、Gアタッカー、Gボマーに分離・合体が可能。ただし本来は戦闘中の合体は想定されていない。<br />また、緊急時にはコクピットブロックや破損したジェネレーターを分離可能。 | ||
;換装 | ;換装 | ||
− | :機体各部のパーツを交換・増設する事で各種バリエーションに換装出来る。主な換装バリエーションとして[[Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)|ブースター・ユニット装着型]]、[[Ex-Sガンダム|Ex-S]]、[[ | + | :機体各部のパーツを交換・増設する事で各種バリエーションに換装出来る。主な換装バリエーションとして[[Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)|ブースター・ユニット装着型]]、[[Ex-Sガンダム|Ex-S]]、[[Sガンダム ディープ・ストライカー|ディープ・ストライカー]]がある。 |
− | + | === 武装・必殺攻撃 === | |
− | === | ||
;60mmバルカン砲 | ;60mmバルカン砲 | ||
:頭部に4門内蔵されている近接防御用武器。炸裂弾を発射する。 | :頭部に4門内蔵されている近接防御用武器。炸裂弾を発射する。 | ||
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;大口径ビーム・カノン | ;大口径ビーム・カノン | ||
:バックパックに2門装備。こちらもムーバブルフレームに直に接続される。Gアタッカー時には主兵装となる。<br />コストパフォーマンスが比較的に良好であり、[[FAZZ]]にも転用されている。 | :バックパックに2門装備。こちらもムーバブルフレームに直に接続される。Gアタッカー時には主兵装となる。<br />コストパフォーマンスが比較的に良好であり、[[FAZZ]]にも転用されている。 | ||
− | ; | + | ;ビーム・サーベル |
:両膝部のボックス・ユニットに計2本格納されている。<br />ちなみにこのボックス・ユニットもムーバブルフレームに接続され、[[AMBAC]]ユニットとして機能する。質量は小さいので、射撃時などの微調整が主な役割となる。またユニット自体もニークラッシャーとして攻撃に使用可能。 | :両膝部のボックス・ユニットに計2本格納されている。<br />ちなみにこのボックス・ユニットもムーバブルフレームに接続され、[[AMBAC]]ユニットとして機能する。質量は小さいので、射撃時などの微調整が主な役割となる。またユニット自体もニークラッシャーとして攻撃に使用可能。 | ||
;ビーム・スマートガン | ;ビーム・スマートガン | ||
− | : | + | :本機のオプションとして採用された長砲身のビーム・ライフル。[[百式|メガ・バズーカ・ランチャー]]と比較して出力は劣る(それでも通常のビーム・ライフルを凌駕するレベル)が、使い勝手はこちらの方が良い。<br />装備時には大腿部ビーム・カノンを取り外し、右側にクランクを介して砲身を、左側にエネルギー供給用のサポートユニット(サブグリップも格納されている)を接続して機体の前方で合体させる。エネルギーはムーバブルフレームから供給する仕組みである。<br />この武装自体にもオプションが用意されており、Ζプラスのビーム・スマートガンと同じディスク・レドームが装着できる。この場合、通常時よりも広範囲のスキャンが行えるようになるというメリットがあり、特にGボマー形態時や3人でMS形態時の操縦を行う場合に索敵手が性能を存分に発揮させられる。他にも大容量冷却装置を持つ砲身に換装する事で連射性が向上するが、こちらはコストの高騰化と重量増加が問題視されている。 |
;ミサイル | ;ミサイル | ||
:Gコアに4基装備されている他、Gボマーの主翼の下側に設置されたハードポイントにも追加が可能。 | :Gコアに4基装備されている他、Gボマーの主翼の下側に設置されたハードポイントにも追加が可能。 | ||
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== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
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;[[Ex-Sガンダム]] | ;[[Ex-Sガンダム]] | ||
:オプションパーツを追加した重装仕様。 | :オプションパーツを追加した重装仕様。 | ||
;[[Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)]] | ;[[Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)]] | ||
:バックパックと下半身をブースター・ユニットに交換した高機動仕様。 | :バックパックと下半身をブースター・ユニットに交換した高機動仕様。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[Sガンダム ディープ・ストライカー]] |
− | : | + | :ブースター・ユニットやレドーム、艦艇の主砲、[[Iフィールド]]と多数の装備を追加した状態。 |
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;[[ネロ]] | ;[[ネロ]] | ||
:[[ネモ]]の後継機。下半身がSガンダムの設計を基にしている。 | :[[ネモ]]の後継機。下半身がSガンダムの設計を基にしている。 | ||
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;[[ガンダムMk-V]] | ;[[ガンダムMk-V]] | ||
:オーガスタ研究所で開発された機体。インコムの基本設計を共有している。 | :オーガスタ研究所で開発された機体。インコムの基本設計を共有している。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
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[[Category:登場メカ英数字・記号]] | [[Category:登場メカ英数字・記号]] | ||
[[Category:ガンダム・センチネル]] | [[Category:ガンダム・センチネル]] | ||
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