1行目: |
1行目: |
| == ミノフスキークラフト(Minovsky Craft) == | | == ミノフスキークラフト(Minovsky Craft) == |
− | [[ミノフスキー粒子]]を利用した飛行技術。粒子間に発生するTフォースと伝導性物質に対する難透過性を利用してIフィールドによる擬似的な斥力場を作り出し、その上に物体を乗せて浮遊させる。 | + | [[ミノフスキー粒子]]を利用した飛行技術。粒子間に発生するTフォースと伝導性物質に対する難透過性を利用してIフィールドによる擬似的な斥力場を作り出し、その上に物体を乗せて浮遊させる。ただし、原理上は「浮遊」しか出来ない為、移動や姿勢制御にはそれに対応したシステムが別途必要となる。 |
| | | |
− | 稼働には高出力のジェネレーター<ref>ミノフスキー粒子の生成・散布とIフィールドの維持等に膨大な電力を必要とする。</ref>が必要であり、当初は[[モビルアーマー]]や艦艇などの大型の機体にのみ搭載が可能であったが、[[宇宙世紀]]0100年代には[[熱核融合炉]]の出力向上や技術進歩もあって大型[[モビルスーツ]]への内装搭載や小型MSの搭載オプションユニット化を実現している。 | + | 稼働には高出力のジェネレーター<ref>ミノフスキー粒子の生成・散布とIフィールドの維持等に膨大な電力を必要とする。</ref>が必要であり、当初は[[モビルアーマー]]や艦艇などの大型の機体にのみ搭載が可能であったが、[[宇宙世紀]]0100年代には[[熱核融合炉]]の出力向上や技術進歩もあって[[モビルスーツ]]に搭載可能となった。 |
| | | |
− | 原理上「浮遊」しか出来ない為、移動や姿勢制御にはロケットエンジンなどの推進器が別途必要となる。
| + | ミノフスキークラフトを搭載したMSは「第5世代」に分類され、[[サブ・フライト・システム]]に頼らない運用が可能となったが、同時に機体の大型化を招く要因となった。その後は[[ガンダムF90-Aタイプ]]など小型MSのオプション装備として採用されるが、以降のMSの飛行システムは[[ミノフスキー・フライト]]や[[ビーム・ローター]]に移行していった。 |
| + | |
| + | 副次効果としてミノフスキークラフトの粒子展開面を特定の方向へ向ける事で熱遮断効果を発生させる「ミノフスキーエフェクト」があり、大気圏突入時の断熱などに使用されている。艦艇であればマスドライバーやロケットブースターを使用せずに大気圏の離脱・再突入も可能だが、[[アーガマ級]]のように単独での大気圏離脱能力を持たされていない例も存在する。 |
| | | |
− | 副次効果としてミノフスキークラフトの粒子展開面を特定の方向へ向ける事で熱遮断効果を発生させる「ミノフスキーエフェクト」があり、大気圏突入時の断熱などに使用されている。
| |
| == 関連用語 == | | == 関連用語 == |
| ;[[ミノフスキー粒子]] | | ;[[ミノフスキー粒子]] |
− | : | + | :この技術の基幹となる特殊素粒子物質。 |
− | ;[[ミノフスキーフライト]] | + | ;[[ミノフスキー・フライト]] |
| :ミノフスキークラフトから派生した簡易型技術。イオン・ロケットの一種とも言われている。 | | :ミノフスキークラフトから派生した簡易型技術。イオン・ロケットの一種とも言われている。 |
| ;[[ミノフスキードライブ]] | | ;[[ミノフスキードライブ]] |
− | :ミノフスキー粒子の力場同士を衝突させ推進力を生み出す派生発展型技術。 | + | :ミノフスキー粒子の力場同士を衝突させ推進力を生み出す派生発展型技術。こちらは浮遊に加えて移動も可能。 |
| + | |
| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
| ;[[機動戦士ガンダム]] | | ;[[機動戦士ガンダム]] |
26行目: |
28行目: |
| :[[シャンブロ]]の推進システムに組み込まれている他、[[ラー・カイラム]]にも新型のミノフスキークラフトが搭載されている。 | | :[[シャンブロ]]の推進システムに組み込まれている他、[[ラー・カイラム]]にも新型のミノフスキークラフトが搭載されている。 |
| ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] | | ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] |
− | :ミノフスキークラフト搭載型モビルスーツとして[[ペーネロペー]]と[[Ξガンダム]]が登場。ビーム・バリアとの併用でモビルスーツ単体での音速飛行を実現している。 | + | :ミノフスキークラフト搭載型モビルスーツとして[[ペーネロペー]]と[[Ξガンダム]]が登場。ビーム・バリアーとの併用でモビルスーツ単体での音速飛行を実現している。 |
| ;[[機動戦士ガンダムF90]] | | ;[[機動戦士ガンダムF90]] |
− | :[[ガンダムF90]]のA装備に搭載されている<ref>時系列的には、Ξガンダムやペーネロペーから六年後に小型モビルスーツにも搭載可能な外装オプション式ミノフスキークラフトユニットがロールアウトした事になる。</ref>。また[[MSA-120]]にもミノフスキークラフトを応用した「ハイインパクトガン」なる兵装が搭載されている。 | + | :[[ガンダムF90]]の[[ガンダムF90-Aタイプ|Aタイプ装備]]に搭載されている<ref>時系列的には、Ξガンダムやペーネロペーから六年後に小型モビルスーツにも搭載可能な外装オプション式ミノフスキークラフトユニットがロールアウトした事になる。</ref>。また[[MSA-120]]にもミノフスキークラフトを応用した「ハイインパクトガン」なる兵装が搭載されている。 |
| + | ;[[機動戦士ガンダムF91]] |
| + | :公式資料で明言はされていないものの、作中に登場するMSにはミノフスキークラフトが搭載されているとの事で<ref>[https://twitter.com/komatsuof1/status/1212562819326996480 参照ツイート1]</ref><ref>[https://twitter.com/komatsuof1/status/1212713250678136837 参照ツイート2]</ref>、実際にMSがコロニーの地上付近で浮遊するなどの描写が見られる。 |
| ;[[機動戦士Vガンダム]] | | ;[[機動戦士Vガンダム]] |
| :簡易派生技術としてミノフスキーフライトとビーム・ローター、発展技術としてミノフスキードライブが登場。また[[サラミス改級]]もミノフスキークラフトの搭載で大気圏内を飛行出来るようになっている。 | | :簡易派生技術としてミノフスキーフライトとビーム・ローター、発展技術としてミノフスキードライブが登場。また[[サラミス改級]]もミノフスキークラフトの搭載で大気圏内を飛行出来るようになっている。 |
36行目: |
40行目: |
| : | | : |
| ;[[ガンダム Gのレコンギスタ]] | | ;[[ガンダム Gのレコンギスタ]] |
− | :宇宙世紀後もミノフスキークラフトやミノフスキーフライトと利用した飛行技術は健在である。 | + | :宇宙世紀後もミノフスキークラフトやミノフスキーフライトを利用した飛行技術は健在である。 |
| + | |
| == リンク == | | == リンク == |
| *[[小辞典]] | | *[[小辞典]] |
| + | *[[技術]] |
| + | |
| == 脚注 == | | == 脚注 == |
− | <references /> | + | <references/> |
| <!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 --> | | <!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 --> |
| {{DEFAULTSORT:みのふすきーくらふと}} | | {{DEFAULTSORT:みのふすきーくらふと}} |