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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ジオン軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。唯一、設計段階から地上で行われた機体で、機体設計的には[[グフ]]と[[ドム]]の中間に位置し、グフの陸戦能力とドムの機動力がミックスされている。生産性が悪く、全部で8機しか製造されていない。これには宇宙至上主義であるジオン公国上層部には地上特化型のモビルスーツの受けが悪く、握りつぶされる形で計画が頓挫したという説もある。 | + | [[ジオン軍]]のち旧方面軍が独自開発した試作型[[モビルスーツ]]。機体設計的には[[グフ]]と[[ドム]]の中間に位置する<ref>グフとドムはそれぞれジオニック社とツィマッド社によって開発が行われており、双方の特徴を持った機体の開発については諸説ある。</ref>。ジオン系の機体で同じく08ナンバーを持つ機体に[[高機動型試験機]]が存在するが、機体の系譜は独立している。 |
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− | 開発計画には謎が多く、ジオニック社のグフとツィマッド社のドムの両方の特徴を持ったモビルスーツをどこが開発したのか、という系譜上のミッシング・リンクを抱えたミステリアスな機体。昨今では両社の計画書をジオン軍の「現場の判断」で設計した、という説もある。
| + | グフと同じく格闘戦重視の機体として開発されたが、テクニカルファイター的な性格を持つグフと異なり、イフリートは大推力と高出力を前面に押し出したパワーファイター的な機体となっている。武装も固定武装を重視したグフと異なり、専用に開発された手持ち武器を使用する。 |
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− | スーパーファミコン用ソフト[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]]が初出のMS。その後「8機製造された」という設定が加わり、『[[機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY]]』にその内の一体に改造を加えた[[イフリート改]]、『[[機動戦士ガンダム戦記 (PS3)]]』に同じく[[イフリート・ナハト]]、『[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]]』および『[[機動戦士ガンダムUC]]』にイフリート (シュナイド機) (後の[[イフリート・シュナイド]])の、計4機の所在が明らかになっている。なお、初出の時点で改造機の設定であり、原型機に関しては今のところ詳細は不明である。
| + | ジオンの陸戦MSとしては最高クラスの近接格闘能力を有しており、その推力は[[ゲルググ]]も凌駕していたが、宇宙至上主義であるジオン軍上層部が宇宙用MSの開発を重視していた事、生産性や操縦性に難点を残していた事などから、8機が完成した段階で生産は打ち切られた。生産数こそ少ないものの、設計上の余裕も大きく複数のバリエーションが存在する。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]] | | ;[[機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079]] |
− | :ウルフ・ガー隊隊長ヘンリー・ブーン大尉の乗機。試作機を改造した004号機である。ゴビ砂漠の中心でボルク・クライ大尉の駆るピクシーと壮絶な一騎討ちを繰り広げる。なお、ゲームでは設定画だと白い部分が赤く描写されている。 | + | :[[ウルフ・ガー隊]]隊長[[ヘンリー・ブーン]]大尉の乗機として登場。試作機を改造した004号機である。ゴビ砂漠の中心でボルク・クライ大尉の駆るピクシーと壮絶な一騎討ちを繰り広げる。なお、ゲームでは設定画だと白い部分が赤く描写されている。8機製造されたという設定はゲーム発売後に追加された設定となる。 |
| ;[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]] | | ;[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]] |
− | :マルコシアス隊総隊長ダグ・シュナイド大尉の乗機。パーソナルカラーである紫色に染め上げられたイフリートは、彼の戦闘スタイルにあわせてカスタマイズされている。後にこの機体は度重なる改修を受けて、フレッド・リーバーによって[[イフリート・シュナイド]]となる。 | + | :[[マルコシアス隊]]総隊長[[ダグ・シュナイド]]大尉の乗機。パーソナルカラーである紫色に染め上げられたイフリートは、彼の戦闘スタイルにあわせてカスタマイズされている。後にこの機体は度重なる改修を受け、[[フレッド・リーバー]]によって[[イフリート・シュナイド]]と名付けられる。 |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| ※生産の特性と、ジオン軍の慣例から、エースパイロットには階級に応じた任意のカスタマイズが許されていたため、基本となる装備が定かでないが、おそらくヘンリー・ブーン機のものが基本武装と思われる。 | | ※生産の特性と、ジオン軍の慣例から、エースパイロットには階級に応じた任意のカスタマイズが許されていたため、基本となる装備が定かでないが、おそらくヘンリー・ブーン機のものが基本武装と思われる。 |
| + | ==== 本体搭載装備 ==== |
| + | ;スモーク・デスチャージャー |
| + | :機体に4基搭載。設定のみであり、搭載位置等は不明。 |
| + | ;バルカン砲 |
| + | :頭部に2門内蔵されている小口径機関砲。スペック表には表記が行われていない。 |
| + | |
| ==== ヘンリー・ブーン機 ==== | | ==== ヘンリー・ブーン機 ==== |
| <!-- ゲーム説明書の表記に合わせています --> | | <!-- ゲーム説明書の表記に合わせています --> |
− | ;専用ヒートサーベル | + | ;専用ヒート・サーベル |
− | :日本刀然とした格闘武装。両腰部に1本ずつ装備している。原作ゲームでは必殺技として、3回斬りつける「'''ウルフ1'''」、5回斬りつける「'''ウルフ2'''」を使用してくる。また、同ゲームでは単刀で戦うが、媒体によっては二刀流で戦う場合がある。 | + | :片刃・直刀タイプの格闘武装。非使用時には腰のホルダーに装着される。 |
| + | :原作ゲームでは必殺技として、3回斬りつける「'''ウルフ1'''」、5回斬りつける「'''ウルフ2'''」を使用してくる。また、同ゲームでは単刀で戦うが、媒体によっては二刀流で戦う場合がある。 |
| ;専用ショットガン | | ;専用ショットガン |
− | :本機専用のショットガン。ダブルオーバックシェル42mm散弾を発射する。だか資料が少ないため、一部では[[ケンプファー]]の物と同じ武装として扱われている。 | + | :本機専用のショットガン。ダブルオーバックシェル42mm散弾を発射する。一部資料では[[ケンプファー]]の物を使用していたとする記述も存在する。 |
− | ;スモークデスチャージャー
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− | :4基搭載。設定のみ。
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− | ;バルカン砲
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− | :頭部に2門内蔵。
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| ==== ダグ・シュナイド機 ==== | | ==== ダグ・シュナイド機 ==== |
| ;ヒート・ランス | | ;ヒート・ランス |
− | :長斧状の格闘武装。 | + | :長斧状の格闘武装。非使用時は折りたたんで腰部にマウントされる。 |
− | ;ショット・ガン | + | ;ショットガン |
− | :ヘンリー機と同型のショットガン。 | + | :ケンプファーと同型の多目的自動ショットガン。 |
| ;ジャイアント・バズ | | ;ジャイアント・バズ |
− | :[[ドム]]系列機が使用しているバズーカ。 | + | :主に[[ドム]]系列機が使用している大口径バズーカ。 |
− | ;スモーク・ディスチャージャー
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− | :
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| ;3連装35mmガトリング砲 | | ;3連装35mmガトリング砲 |
| :[[グフカスタム]]と同型の前腕装備型のガトリング砲。主に近距離での迎撃、牽制に用いられる。 | | :[[グフカスタム]]と同型の前腕装備型のガトリング砲。主に近距離での迎撃、牽制に用いられる。 |
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| :シュナイド機を長年にわたり強化・改修していった機体。 | | :シュナイド機を長年にわたり強化・改修していった機体。 |
| ;[[高機動型試作機]] | | ;[[高機動型試作機]] |
− | :形式番号に共通点が見られるが、関連性は不明。 | + | :形式番号に共通点が見られるが、関連性は無いとされる。 |
| ;[[キャノン・イルフート]] | | ;[[キャノン・イルフート]] |
| :『[[∀ガンダム(作品)|∀ガンダム]]』に登場する[[ジム・キャノン]]似のモビルスーツ。イフリートの登場予定が没になったため、名前だけがこの機体に引き継がれた。 | | :『[[∀ガンダム(作品)|∀ガンダム]]』に登場する[[ジム・キャノン]]似のモビルスーツ。イフリートの登場予定が没になったため、名前だけがこの機体に引き継がれた。 |