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| | 分類 = 地上用量産型[[モビルスーツ]] | | | 分類 = 地上用量産型[[モビルスーツ]] |
| | 型式番号 = TMF/A-802 | | | 型式番号 = TMF/A-802 |
− | | 全高 = 11.07m | + | | 全高 = 11.07m (ターレット基部まで) |
| | 重量 = 69.30t | | | 重量 = 69.30t |
| | 主動力 = [[バッテリー]] | | | 主動力 = [[バッテリー]] |
− | | 装甲材質 = 不明 | + | | 装甲材質 = |
| | 開発組織 = [[ザフト軍]] | | | 開発組織 = [[ザフト軍]] |
| | 所属 = [[ザフト軍]] | | | 所属 = [[ザフト軍]] |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ザフト軍]]が開発した陸戦用[[モビルスーツ]]。地盤や地形の悪い環境下での走破性や機動性を主眼においており、そのために人型を捨てて獣型の四脚歩行方式が採用されている。また、脚部にはキャタピラが備えられており、姿勢を低くする事で戦車のように移動する事が出来る。構造上、仰向けに転倒してしまうと起き上がりにくいという弱点がある。背部の武装をレールガンとミサイルポッドなどに変更できる。後に連合軍から強奪したGAT-Xシリーズの技術を流用して造ったビームサーベルを装備した後期型が生産されるようになった。 | + | [[ザフト軍]]が開発した陸戦用[[モビルスーツ]]。砂漠や雪原などの特殊な戦場に対応するため、安定性の高い四足歩行を採用している。また、無限軌道を有し、四肢を折りたたむ事で砂漠や雪原といった極度に足場の悪い環境でも安定した高速移動が可能な走行形態への変形も可能。 |
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− | なお、本機の見た目は「'''[[モビルアーマー]]'''」みたいだが、あくまでも「'''モビルスーツ'''」である。
| + | [[コズミック・イラ]]70年3月15日の「[[第一次ビクトリア攻略戦]]」の失敗を鑑み、プラント評議会は新たに大規模赤道封鎖作戦「[[オペレーション・ウロボロス]]」を可決。同時に、この作戦の主力となるであろう次期主力MSのラインナップを発表。その中でもひときわ異彩を放っていたのが、四足歩行獣型という独創的なフォルムを持つ本機であった。 |
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| + | 「オペレーション・ウロボロス」に伴う新型MS群は(当初は)[[ジン]]の後継とされていたシグーを除き地上での活動を主としていたが、特にバクゥは作戦成功の叶え目である砂漠の要衝[[ビクトリア基地]]や、最終局面での激戦が予想されていた極寒の大要塞[[アラスカ基地|JOSH-A]]など、特殊な環境での戦闘を想定して開発されていたとされる。実際、事実上の初陣となったエル・アラメインでの戦闘では、[[アンドリュー・バルトフェルド]]の指揮によってアフリカ地域におけるザフト最大の障害となっているユーラシア大戦車部隊をその機動性と火力で壊滅状態に追い込み、この地の戦局を大きく変える事になった。 |
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| + | バクゥは、当初の目的であったビクトリア基地陥落後も対[[地球連合軍|連合]]MSとの戦闘を見越し[[ビームサーベル]]を装備するなどのマイナーチェンジを行いながら停戦条約締結まで数多くの戦果を挙げた。また、和平五もこの機体の有用性は注目され、[[ユニウス条約]]制約下における[[ガイアガンダム]]の設計コンセプトに影響を与えた他、[[ブレイク・ザ・ワールド]]後の二度目の大戦においても旧世代機ではあるものの多数が投入され、更に[[ニューミレニアムシリーズ]]のロードマップに合わせた延命プログラムの実行による改修が施され、[[ケルベロスバクゥハウンド]]などのは正規が誕生している。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[機動戦士ガンダムSEED]] | | ;[[機動戦士ガンダムSEED]] |
− | :劇中では[[アンドリュー・バルトフェルド]]らが搭乗し、地上戦に慣れていない[[アークエンジェル]]や[[ストライクガンダム]]を大いに苦しめた。その後もオペレーション・スピットブレイクなどで投入された。 | + | :初登場作品。モビルスーツでありながら人型ではない四足獣型の機体として登場し、注目を集めた。劇中では[[アンドリュー・バルトフェルド]]らが搭乗し、地上戦に慣れていない[[アークエンジェル]]や[[ストライクガンダム]]を大いに苦しめた。その後もオペレーション・スピットブレイクなどで投入された。 |
| ;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] | | ;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] |
| :[[C.E.]]73時にも運用が確認されており、ガルナハンのローエングリンゲート攻略作戦やエンジェルダウン作戦などで投入されている。 | | :[[C.E.]]73時にも運用が確認されており、ガルナハンのローエングリンゲート攻略作戦やエンジェルダウン作戦などで投入されている。 |
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| === 特殊機能 === | | === 特殊機能 === |
| ;換装 | | ;換装 |
− | :背部の武装を換装可能。 | + | :バクゥは対戦車戦の他、ビクトリア基地などの要衝攻撃用にも投入された機体である為、背部ターレットには固定式であるが数種類の武装が用意されており、これらを用途に応じて換装可能。 |
| + | ;走行形態 |
| + | :四肢を折りたたみ、脚部の無限軌道を展開する事で走行形態へと変形する。砂漠や雪原といった極度二足場の悪い環境でも安定した高速移動が可能となる。また、コクピットである腹部を歩兵等による攻撃から守る目的もあった。バクゥは障害物の多い場所での機動性に四足形態と、平地での高速移動に長けた走行形態を使い分ける事により、効率的な運用が可能である。 |
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| ;450mm2連装レールガン | | ;450mm2連装レールガン |
− | :ターレットに装備されるレールガン。 | + | :背部ターレットに装備された2門のレールガン。バクゥがその戦闘性能を最も発揮するのは機動性を利用した一撃離脱式の波状攻撃であり、投入当初は主な攻撃目標であった戦車群にとって、想定外の速度や位置から次々と撃ち抜かれ、己は敵(バクゥ)を捕捉することが敵わないという最悪の戦技と言われている。 |
| ;400mm13連装ミサイルポッド | | ;400mm13連装ミサイルポッド |
− | :レールガンとの選択式でターレットに装備されるミサイルポッド。全方向に発射可能。 | + | :レールガンとの選択式でターレットに装備される大型ミサイルポッド。レールガン装備の機体と連携しての、ロングレンジのミサイル攻撃からの敵への高速突入戦も多くの戦果を上げた。 |
− | ;2連装ビームサーベル | + | ;2連装[[ビームサーベル]] |
− | :後期生産型に装備された頭部の近接戦用武装。両サイドに発振させ、すれ違うように切り裂く。 | + | :頭部に左右装備された連装式ビームサーベル。[[ヘリオポリス]]におけるG奪還作戦はザフトに様々な戦果をもたらしており、その一つがビームサーベルの本格的な実用化で、ごく近い将来に予想されてるMS対MSの接近戦闘においてその機体形状や装備面から苦戦が予想されていたバクゥにとって何よりの朗報であった。 |
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| == 対決・名場面 == | | == 対決・名場面 == |