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*ミスター・ボール (同上)
 
*ミスター・ボール (同上)
 
| 俗称 = アジアのスイカ (MS IGLOO)
 
| 俗称 = アジアのスイカ (MS IGLOO)
| 分類 = 支援用量産型モビルポッド
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| 分類 = 支援用量産型戦闘用ポッド
 
| 型式番号 = RB-79<br/>VX-76 (小説版1st)
 
| 型式番号 = RB-79<br/>VX-76 (小説版1st)
 
| 全高 = 12.8m
 
| 全高 = 12.8m
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
地球連邦軍の量産型MS・[[ジム]]の支援用として作業用ポッドに[[ガンタンク]]のキャノン砲を取り付ける形で開発された戦闘用ポッド<ref>一般的には本機は「モビルポッド」とされるが、これは駆逐モビルポッド「[[オッゴ]]」の登場により普及した分類であり、ゲーム等では「モビルアーマー」に、プラモデルの解説書では「戦闘ポッドであり、簡易型MS」と表記される。</ref>。
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[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]が開発した戦闘ポッド<ref>一般的には本機は「モビルポッド」とされるが、これは駆逐モビルポッド「[[オッゴ]]」の登場により普及した分類であり、ゲーム等では「モビルアーマー」に、プラモデルの解説書では「戦闘ポッドであり、簡易型MS」と表記される。</ref>。
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なお、開発理由には諸説あり、ジオンに比べMS開発に大きく遅れを取り、量産と配備が一向に進まない事に業を煮やした連邦軍の窮余の策として開発された、とも言われる。
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[[熱核融合炉]]やビーム兵器などは装備しておらず、その名の通り、球形のコントロールブロックに2本のマニピュレータと大型キャノン砲などを装備した宇宙用のワンマンポッドであり、[[一年戦争]]後期に大量に実戦投入された。本機の大量投入による飽和攻撃は、特に一年戦争終盤の情勢を左右した宇宙要塞の攻略などにおいて有効だった。
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一般的な[[モビルスーツ]][[モビルアーマー]]とは異なり[[熱核融合炉]]ではなく燃料電池で駆動するため、推進剤の燃焼温度が低い(=加速力が弱い)、アームを俊敏に動かすほど出力が高くない(=[[AMBAC]]ができず運動性が低い)、稼働時間の制約が強い、といった弱点があるが、融合炉の冷却が不要なので運用設備が小規模で済む、戦闘機では不可能な後退もできるという利点もある。それでも戦闘力、特に防御力と運動性が非常に貧弱な事から、別名「動く棺桶」、あるいは「丸い棺桶」と呼ばれており<ref>勿論全く無力というわけではなく、『MS IGLOO』では護衛のMSを伴わない輸送艦や[[HLV]]、まともな挙動ができない陸戦仕様のザクIIにとっては大きな脅威となる様子が描かれている。</ref>、MSとの戦では一方的に撃破される事が多い。
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連邦軍の主力MSは[[ジム]]であるが、首脳陣は宇宙における戦力はジムのみでは不充分と考えていた。ジムは生産性を優先した結果、スペックが要求基準に達していない機体も多く、生産数そのものも連邦軍首脳の想定には不足していたため、宙空間における作業用に官民問わず使用されていた宇宙ポッド「SP-W03」を兵器化し、RB-79 ボールとして生産が決定。[[宇宙世紀]]0079年6月に[[プロトタイプボール|プロトタイプ]]が完成し、テストに並行して量産が行われ、[[ソロモン]]海戦から[[ア・バオア・クー]]攻略に至る帰還中に1200機が参戦している。
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ボールは、SP-W03の設計を流用しつつ、パイロットのサバイバビリティを向上させるため、コクピット(原型機のメインフレーム)周りをトラスフレーム構造で覆い、戦闘レベルまで強化。それに燃料電池やプロペラントタンクなどを追加した上で必要充分な装甲を施している。コクピットブロックや生命維持装置、制御機器はSP-W03の物がほぼそのまま流用され、基礎OSにも殆ど手は加えられていない<ref>基本プログラムに機能拡張やアプリケーションをいくつか追加するだけで必要充分な性能を発揮したと言われている。なお、ハード及びソフトの検証はソロモン攻略戦以降も続けられていた。</ref>
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メインスラスターとして高機動バーニアシステムを搭載し、姿勢制御は機体各所に配置されたサブスラスターで行う。これは、一種の指向性爆薬に近い固体燃料ペレットを爆発的に燃焼させる事で瞬間的に大推力を発生させるもので、燃料の消費は激しいが、メインスラスターを使わずに機体を自在に移動出来る利点があった。
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ボールは燃料電池を動力源としているため、MSレベルの運動性や機動性を確保出来る訳でもなく、[[AMBAC]]機動もビーム兵器のドライブも不可能であるが、帰還後の機体冷却設備などが不要であり、ボールのみならば軽武装艦やただの輸送艦も空母として運用出来るという利点があった。
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また、設計当初から生産時期や施設による多少の仕様違いは織り込み済みであり、マニピュレータの仕様や武装にもいくつかのバリエーションが存在する。また、それぞれの生産拠点や運用部隊による塗装バリエーションは多岐に渡っており、実際の稼働や任務に支障がない限り、部隊単位で独自の塗装も認められていたという。中でも旧世紀の戦闘機に倣った、いわゆる「シャークマウス塗装」は、実戦投入当初から多くのパイロットに好まれた塗装パターンの一つであった。
    
ジムと同じく集団戦を想定しており、長距離射撃によってジムを支援することが基本的な運用とされるほか、本来の用途である作業目的にも活用されている<ref>『0083』でソーラ・システムII展開作業を行っている機体など。</ref>。それに加え元々過酷な宇宙環境での作業を目的としていたこともあってか、センサー類に関してはザクはおろかジム以上、場合によってはガンキャノン並の性能があるとされる。
 
ジムと同じく集団戦を想定しており、長距離射撃によってジムを支援することが基本的な運用とされるほか、本来の用途である作業目的にも活用されている<ref>『0083』でソーラ・システムII展開作業を行っている機体など。</ref>。それに加え元々過酷な宇宙環境での作業を目的としていたこともあってか、センサー類に関してはザクはおろかジム以上、場合によってはガンキャノン並の性能があるとされる。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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=== 特殊機能 ===
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;アーム
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:原型の作業用宇宙ポッドの装備を軍用基準まで強化した汎用マニピュレータ。無重力空間における機体保持や繋留の他、前線では各種作業にも活用された。マニピュレータ出力は540hp前後で、作業用としての使い勝手は上々であった。<br/>機体がベース機より幾分大型化されたため、民生用の規格としてひとクラス上の作業能力が付与されており、先行量産された機体に装備されたサブアームもその一つであったが、本格的に量産された機体からはこれがオミットされている。これは、実際の運用を通じた検証によって不要だと判断されたとする説と、とにかくコストを下げるために排除されたとする説がある。なお、後期生産型と呼ばれる機体群では、このサブアームが復活している仕様の物も覆い。
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;180mm低反動キャノン
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;180mm低反動砲
:本機の主武装。機体上部に1門搭載している。180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあったほか、試作機のRX-76には[[ガンタンク]]から流用した120mmキャノンが搭載されていた<ref>ガンプラ「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」説明書</ref>。これは、口径が180mmだけでなく120mmや90mmと、資料によってバラつきが生じていることに対する辻褄合わせと思われる。『1st』作中ではドムを一撃で破壊している他、開発経緯を考えれば射程は長いと思われる。なお、『小説版1st』ではハイパー・バズーカと呼称されている。
+
:機体上部のターレットにマウントされた実体弾砲。2列式弾倉を採用し、装弾数は21発。いくつかのバリエーションがあり、砲身を2門装備する機体も相当数生産された。<br/>180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあったほか、試作機のRX-76には[[ガンタンク]]から流用した120mmキャノンが搭載されていたとされる<ref>ガンプラ「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」説明書この解説は、口径が180mmだけでなく120mmや90mmと、資料によってバラつきが生じていることに対する辻褄合わせと思われる。</ref>。『1st』作中ではドムを一撃で破壊している他、開発経緯を考えれば射程は長いと思われる。なお、『小説版1st』ではハイパー・バズーカと呼称されている。
;連装フィフティーンキャリバー
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;2連装キャノン砲
:連射可能なキャノン砲または機関砲。『MS IGLOO 黙示録0079』や『THE ORIGIN』に登場した一部の機体が装備。
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:俗に15(フィフティーン)キャリバーとも呼ばれる連装キャノン砲。主に補給艦の護衛機に採用され、ゼロ距離射撃も可能であった。一時期は180mmキャノンと表記され、様々な物議を醸し出したとされる。<br/>『MS IGLOO 黙示録0079』や『THE ORIGIN』に登場した一部の機体が装備。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
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=== 系列機・派生機 ===
 
=== 系列機・派生機 ===
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;[[スペースポッド]]
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:本機のベースとなった作業用ポッド。
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;[[プロトタイプボール]]
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:RX計画で開発されたとされるボールの試作機。ガンタンクの120mmキャノン砲を転用したバージョン。
 
;[[ボールK型]]
 
;[[ボールK型]]
 
:ボールの先行量産機。オレンジ色の機体色が特徴。
 
:ボールの先行量産機。オレンジ色の機体色が特徴。
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;[[フィッシュアイ]] / [[水中型ボール]] / [[フロッグ・ボール]]
 
;[[フィッシュアイ]] / [[水中型ボール]] / [[フロッグ・ボール]]
 
:ボールをベースに水中用に改修した機体群。
 
:ボールをベースに水中用に改修した機体群。
;[[スペースポッド]]
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:本機のベースとなった作業用ポッド。
   
;[[ボール改]]
 
;[[ボール改]]
 
:『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』に登場。サブアームが増設された本機の改良型。
 
:『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』に登場。サブアームが増設された本機の改良型。
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