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ページの作成:「グラハム・エーカー / ミスター・ブシドー 声 - 中村悠一 MSWADに所属するMSパイロットで、『1st』では27歳。2280年9月10日生まれ…」
グラハム・エーカー / ミスター・ブシドー

声 - 中村悠一

MSWADに所属するMSパイロットで、『1st』では27歳。2280年9月10日生まれ。階級は中尉。乙女座で、本人曰く「我慢弱く落ち着きの無い男」。孤児であったが幼い頃から空を飛ぶことに憧れ、夢を叶えるために軍に入隊した。最新鋭MSフラッグに搭乗する「フラッグファイター」で、その操縦技能はきわめて高く、本来想定されていなかった空中変形をフラッグに初めて搭乗した際に成功させている。そのことから、空中変形を伴った空戦機動には「グラハム・スペシャル」(正式名称「グラハム・マニューバ」)と彼の名が付けられている。この変形技術は『劇場版』の時点では機体性能の向上、高い操縦技能のパイロットの出現といった理由でグラハム以外のパイロットにも可能となったためか、「スタンド・マニューバ」へと呼び名が変わっている。

非常に優れた洞察力を持ち、「イナクト」のデモンストレーションに乱入したエクシアの目的がAEUの戦力の焙り出しであることをいち早く察知し、さらにエクシアと初めて交戦した際、パイロット(刹那)が若者であることを看破して見せた。『2nd』にてダブルオーと最初に戦った時も、パイロットが刹那であることを即座に見破っている。またスメラギがAEU時代に起きた事件についても知っているが、エイフマンと同様彼女がソレスタルビーイングのメンバーであることまでは把握していない。

専用のカスタムフラッグは彼自身の希望でリミッターが外されており、通常の機体を大きく上回る運動性を誇る。反面、パイロットには大きな負荷がかかり、劇中ではダメージから吐血する場面も見られた。また、左利きのため、機体もライフルやサーベルなどを左腕に装備している。フラッグが次期主力機候補であった頃のテストパイロットでもあり、その模擬戦にて起きた、スレッグ・スレーチャー少佐の事故死[75]にも大きく関わっている。彼自身が釈明しないこともあり、事情を知らぬ者からは誹謗を受けることもあるが、意に介していない。

AEUの新型機「イナクト」のデモンストレーションに乱入したエクシアを目撃し、その圧倒的な性能に好意(曰く、興味以上の対象)を抱くようになった。その後、エクシアと交戦した経験を買われ、新設された対ガンダム調査隊に配属された。調査隊が「オーバーフラッグス」として再編された後は、同部隊の隊長として上級大尉に昇進している。

トリニティとは深い因縁があり、三大陣営合同のガンダム鹵獲作戦においてデュナメスの鹵獲を阻止された上に2名の隊員を失い、MSWAD本部を襲撃された際にはエイフマンを殺された挙句ハワードも戦死するなど、苦杯を舐めさせられ続けた。しかし、アイリス社の軍事工場が襲撃された際は単機でスローネアインを圧倒し、一矢報いている。そして、ハワードの墓前でフラッグに乗ってガンダムを倒す事を誓い、擬似太陽炉搭載型MS「ジンクス」が配備された国連軍への参加は拒否している。その後、ガンダムとの決戦に備え、ビリーの協力もあってジンクスの擬似太陽炉を自身のフラッグに移設し搭載する改修作業を行い、GNフラッグを完成させる。

最終決戦では、アレハンドロとの激闘で満身創痍となった刹那の前に突如として現れ、GNフラッグでエクシアに挑む。ガンダムに対する己の執着をしばしば恋愛に例えており、この場においては、もはや「愛」であると断言している。激しい戦いを繰り広げた末相討ちとなり機体は大破。自身も右半身の顔から脇腹、背中にかけて重傷を負うが、生還を果たす。ガンダム打倒後も戦いを望む思いは衰えることはなく、CBが復活することがあれば、ガンダムと戦う機会を与えてくれるようホーマーに直訴している。また、刹那に突きつけられた自身の「歪み」と向き合い、戦う者のみが到達することの出来る「極(きわみ)」を求めて、武士道の修行を行う。

『2nd』では32歳。アロウズに所属し、顔の傷跡を覆い隠すように仮面を被り、陣羽織風の特殊な軍服を着用する。それらの時代がかった格好に加え言葉遣いから、いつしか皆から「ミスター・ブシドー」と呼ばれるようになるが、本人は迷惑している。『2nd』の劇中ではブシドーの正体がグラハムであることを仄めかす描写が多くみられたが、両者が同一人物であることを知っていたのはビリーやホーマーといった極一部の者のみである。イノベイター勢力と直接関わるシーンは存在しないが、自身を「イノベイターの傀儡」と表現したことから、少なくとも彼らがアロウズを影で操る存在であることは認識している。

「サキガケ」に搭乗し、イノベイド同様、戦闘において一切の自由行動が認められるという特権「ライセンス」を与えられており、階級がどれだけ上位の現場指揮官の命令であっても従う義務は無い。そのため、ガンダムとの直接戦闘が想定されないような作戦には参加しない。また、相手の機体が不完全だと察するや、止めを刺せる状態でありながら勝手に帰還してしまうなど、味方を困惑させるほどの勝手気ままさを発揮している。戦闘ではもっぱらサーベルによる近接戦闘を行い、射撃武器を用いることはほとんど無い。そのため、彼の乗る機体は全て格闘戦に特化しており、ビームライフルのような手持ちの火器は装備されていない。刹那を強くライバル視しており、純粋な勝負でガンダムに勝つことが、今の自分の生きる証であると考えている。

アロウズに転属したビリーと再会した後、彼の協力を経て新たな機体「マスラオ」を完成させ、クーデター派によって占拠されたアフリカの軌道エレベーターへ向かう刹那を待ち伏せし、再び戦いを挑む。ガンダム以外の機体で初めてトランザムを起動させ、トランザムを使用する機体同士の激しい戦闘を繰り広げたが、CBが救援に現れたことによって、水入りとなる。

以降も再戦の機会を待ち続け、ラグランジュ5のコロニー「エクリプス」へダブルオーライザーが単独で訪れた際、マスラオの強化改造機「スサノオ」に搭乗して現れる。仮面を外して正体を明かし、ガンダムによって仲間や恩師を奪われ、フラッグファイターとしての矜持も砕かれたと語り、ガンダムに対する己の思いは愛や憎しみを超越し、「宿命」であると刹那に訴え、真剣勝負を行う。互いに全力を出し切った戦いの末、「勝利だけではなく、その先にある明日を掴むために戦う」という刹那の気迫に圧倒され、完全に敗北。一人宇宙空間に取り残される中で『葉隠』の一説である「武士道とは死ぬことと見つけたり」と唱えながら短刀による自決を図ろうとしたが、刹那にかけられた「生きるために戦え」という言葉を思い出し、思いとどまる。以降は自分の戦う大義を見失ったことでアロウズから離れ、CBとイノベイター勢力の最終決戦後には、仮面を外してグラハムの姿へ戻り、ビリーの下を訪れている。

『劇場版』では34歳。地球連邦軍に所属しており、階級は少佐。勘の鋭さは相変わらずで、序盤では地上に落下した木星探査船の破片にいち早く興味を示し、ビリーに情報提供を依頼している。新型可変機「ブレイヴ」に搭乗し、グラハム機を含む6機のブレイヴで構成された新型MS部隊「ソルブレイヴス」の隊長を務めている。部下を率いて連邦軍先遣艦隊の援護に赴くが間に合わず、代わりにCBの窮地を救う。プトレマイオス2改に乗船した際は、意識不明の刹那を見守るフェルトに対し、自らを「ガンダムを超えようと愚行を繰り返した男」と名乗り、過去の述懐と共に「超えるのはガンダムではなくこの少年(刹那)だ」と、自分の新たな決意を語ると同時に、刹那を救えなかったことを悔やむ。過去に何人もの部下を失った経験から、地球圏防衛の最終決戦に出撃する際には、無謀な作戦であることを伝えたうえで彼らに生きて帰るよう諭している。刹那が復活した際には喜びを露わにしながら援護し、ELSへの攻撃を躊躇する彼に対し、かつて自分がそうされたように「生きて未来を切り開け!」と諭す。そして機体や自分の体が侵食を受ける中、刹那の攻撃で開いた穴が閉じないように、自機の擬似太陽炉をオーバーロードさせ、「未来への水先案内人は、このグラハム・エーカーが引き受けた」、「これは死ではない!人類が生きるための...!」と叫びながら超大型ELSに特攻を行い、自爆で刹那の血路を切り開く。

その際に戦死したかに思われたが、2018年4月14日に開催された『ガンダム00 Festival 10 "Re:vision"』で、ELSとの対話に成功した刹那の導きでELSとの同化することにより復活していたことが判明。対話後、ソレスタルビーイングに属し、ガンダムエクシアリペアIVのガンダムマイスターになったことが明かされている[43]。
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