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完成した機体は[[ミネルバ]]所属のエースパイロット[[シン・アスカ]]に引き渡され、デュランダル自らが引き渡しを行った。引き渡し前にはそれまでのシンの各種戦闘データを参考に機体への大掛かりな再調整・微改造も行われており、この結果、本機は専属パイロットであるシン・アスカが搭乗した時にこそ最強の真価が発揮される事になった。
 
完成した機体は[[ミネルバ]]所属のエースパイロット[[シン・アスカ]]に引き渡され、デュランダル自らが引き渡しを行った。引き渡し前にはそれまでのシンの各種戦闘データを参考に機体への大掛かりな再調整・微改造も行われており、この結果、本機は専属パイロットであるシン・アスカが搭乗した時にこそ最強の真価が発揮される事になった。
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人体を模した形を持つMSは堅い外装を持つ故に人と同じように動く事が出来ず、戦闘用に特化したマシンとして「銃を撃つ」「剣を振る」など限られた基本動作はほぼ人間と同じように行う事が可能であったが、デスティニーはそうした限られた動作だけでは十分な性能を引き出せない事が設計段階で判明しており、全身のあらゆる箇所に設置されている武装を戦闘中にタイムロスなく使いこなす必要があった。この問題への解決策として、「より人間に近い動きが可能となる機体」が開発され、採用された技術として、基本構造を細かなパーツ二分割し、それぞれを連動させる方式が取られた。また、関節部においては[[フェイズシフト装甲]]技術を転用した特殊素材が採用された。これは運動に合わせて各部の素材性質を変化させるもので、文字通り柔軟性のある関節を生み出す事が可能となった。しかし、その構造は通常のMSの数倍複雑であり、生産とメンテナンスの面では大きな問題を残す事になった。
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人体を模した形を持つMSは堅い外装を持つ故に人と同じように動く事が出来ず、戦闘用に特化したマシンとして「銃を撃つ」「剣を振る」など限られた基本動作はほぼ人間と同じように行う事が可能であったが、デスティニーはそうした限られた動作だけでは十分な性能を引き出せない事が設計段階で判明しており、全身のあらゆる箇所に設置されている武装を戦闘中にタイムロスなく使いこなす必要があった。この問題への解決策として、「より人間に近い動きが可能となる機体」として開発されている。採用された技術として、基本構造を細かなパーツに分割し、それぞれを連動させる方式が取られ、関節部においては[[フェイズシフト装甲]]技術を転用した特殊素材が採用された。これは運動に合わせて各部の素材性質を変化させるもので、文字通り柔軟性のある関節を生み出す事が可能となった。しかし、その構造は通常のMSの数倍複雑であり、生産とメンテナンスの面では大きな問題を残す事になった。
    
本機の脚部は装甲を複数のパーツに分割し、それぞれをフレキシブルにスライドさせる事で広い可動範囲と高い運動性を実現している。これは装甲に隙間を作る事と同義語であり、防御力の低下は避けられないが、ザフト開発陣は専属パイロットであるシン・アスカの戦闘データを解析し、パイロットの運用実績に合わせた可動範囲の設定と装甲分割を行っている。これにより、敵に対する無防備な瞬間を最小限に留めながら最大の機動性を発揮する事が可能となった<ref>同様のシステムは[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]にも採用されているが、こちらは機動力を上げる事で被弾しない事を前提とした、「防御力の低下を無視する」仕様であり、根本的なシステム思想は大きく異なる。</ref>。
 
本機の脚部は装甲を複数のパーツに分割し、それぞれをフレキシブルにスライドさせる事で広い可動範囲と高い運動性を実現している。これは装甲に隙間を作る事と同義語であり、防御力の低下は避けられないが、ザフト開発陣は専属パイロットであるシン・アスカの戦闘データを解析し、パイロットの運用実績に合わせた可動範囲の設定と装甲分割を行っている。これにより、敵に対する無防備な瞬間を最小限に留めながら最大の機動性を発揮する事が可能となった<ref>同様のシステムは[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]にも採用されているが、こちらは機動力を上げる事で被弾しない事を前提とした、「防御力の低下を無視する」仕様であり、根本的なシステム思想は大きく異なる。</ref>。
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