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2,286 バイト除去 、 2014年8月19日 (火) 21:01
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久織ちまき氏の『THE EDGE』版も高山版に匹敵するほどの人気を誇る。「アスランからの視点で物語を見る」というコンセプトではあるが、アスランがシンに対して抱く感情とシンの感情の衝突を通じてシンというキャラクターを伝える、という描かれ方をされている。<br/>絶望の感情に満ちて力に傾倒し、アスランと一進一退の攻防を繰り広げるも敗北。月面に墜落した後の顔に明るさは無かったものの、力の呪縛から一時的に解き放たれて、必死に希望を掴もうとする表情のシンが立ち上がった所で彼のパートは終了となる。<br/>後にアスラン以外の様々な主要メンバーの視点で補完したオムニバス『THE EDGE Desire』も追加され、そこでは士官学校時代のシンも描かれている。
 
久織ちまき氏の『THE EDGE』版も高山版に匹敵するほどの人気を誇る。「アスランからの視点で物語を見る」というコンセプトではあるが、アスランがシンに対して抱く感情とシンの感情の衝突を通じてシンというキャラクターを伝える、という描かれ方をされている。<br/>絶望の感情に満ちて力に傾倒し、アスランと一進一退の攻防を繰り広げるも敗北。月面に墜落した後の顔に明るさは無かったものの、力の呪縛から一時的に解き放たれて、必死に希望を掴もうとする表情のシンが立ち上がった所で彼のパートは終了となる。<br/>後にアスラン以外の様々な主要メンバーの視点で補完したオムニバス『THE EDGE Desire』も追加され、そこでは士官学校時代のシンも描かれている。
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小説版でも全体的に原作では補完し切れなかった部分を改善されており、ステラを助ける為に連合へ送った事で起きたデストロイの被害(ステラを返さなかったとしても、スティングが搭乗したであろうが)、アスランを撃墜した後の精神の不安定さ、そして最後のレイとの会話等、様々な部分が書き足されている。
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小説版では、ステラを助ける為に連合へ送った事で起きたデストロイの被害(ステラを返さなかったとしても、スティングが搭乗したであろうが)、アスランを撃墜した後の精神の不安定さ、そして最後のレイとの会話等、様々な部分が書き足されている。
    
TV版では、中盤以降は物騒な発言や、自己中心的・身勝手な行動がだんだんと増えていき、視聴者に悪い印象を与えていくようになっていく。一部では「ストーリーの都合で、視聴者に嫌われるような演出になったのではないか?」と推察されている。<br/>家族を失った事による怒りや憎しみによる「負の要素」からの人間関係のもつれ・視野狭窄故に周囲が見えてない事などから、視聴者には主人公として悪いイメージが付きまとった。これは彼の人間的未熟さに起因するものではあるが、残念ながらそれを導いてやれる人物に恵まれなかった。
 
TV版では、中盤以降は物騒な発言や、自己中心的・身勝手な行動がだんだんと増えていき、視聴者に悪い印象を与えていくようになっていく。一部では「ストーリーの都合で、視聴者に嫌われるような演出になったのではないか?」と推察されている。<br/>家族を失った事による怒りや憎しみによる「負の要素」からの人間関係のもつれ・視野狭窄故に周囲が見えてない事などから、視聴者には主人公として悪いイメージが付きまとった。これは彼の人間的未熟さに起因するものではあるが、残念ながらそれを導いてやれる人物に恵まれなかった。
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前作の主人公のキラやアスランは「機動戦士ガンダムSEED」中盤からお互い健全な人間関係を築き上げたとのは対照的に、終止戦いから開放されず苦しい立場に置かれた事により、彼らに比べると健全なイメージを作り上げた主人公としての立場を無くした。またロボットアニメという世界は結局、主役ロボットに主人公が活躍してこそ視聴者も安心して見られるが、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」ではシンの主人公としてのイメージ、ラストのシンとデスティニーガンダムの敗退の描写が一層、主人公としての立場をなくしてしまった事が一番の要因である。TV放送時から番組構成面での問題が取り上げられたのだが、その割を食ったのがシンである事は異論はないだろう。
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「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の監督、福田己津央氏によれば「キラ、アスラン、シンの主人公3者でストーリーを動かしたかった」という旨の発言をしているのだが、先に述べた通りシンの主人公としての扱い、[[デスティニーガンダム|デスティニー]]と[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]を両者共に主役扱いしたいスポンサー・バンダイの販売に対する思惑等から、主人公を上手く機能させる事は出来なかったと言えよう。スペシャルエディションではシンとキラにソフトに接せるアスランが主人公として機能したのも、シンとキラとの主人公の格差の是非を取り上げたかったのでないかと考えられる。
      
シンの声優を担当した鈴村氏は、キラやアスランなどのシンが反目するキャラクターを好きな視聴者から「キラと対立するから嫌い」「アスランの言う事を聞かないから嫌い」等の批判の手紙が送られてきたということもあってか「シンの人格を理解したうえで彼を嫌ってくれるなら嫌いでいいですし、役者冥利に尽きます。しかし、折角各キャラクターを多面的に見られるアニメという媒体で、デュランダル議長に与するから、キラやアスランの敵だからという'''記号的な理由でシンを嫌う'''のはどうなのでしょうか?(意訳)」との感想を小説版第4巻のあとがきに綴っており、シン自体は嫌われてもしょうがないキャラクターである事は理解しながらも、その嫌われる理由に対しては問題提起をしていた。
 
シンの声優を担当した鈴村氏は、キラやアスランなどのシンが反目するキャラクターを好きな視聴者から「キラと対立するから嫌い」「アスランの言う事を聞かないから嫌い」等の批判の手紙が送られてきたということもあってか「シンの人格を理解したうえで彼を嫌ってくれるなら嫌いでいいですし、役者冥利に尽きます。しかし、折角各キャラクターを多面的に見られるアニメという媒体で、デュランダル議長に与するから、キラやアスランの敵だからという'''記号的な理由でシンを嫌う'''のはどうなのでしょうか?(意訳)」との感想を小説版第4巻のあとがきに綴っており、シン自体は嫌われてもしょうがないキャラクターである事は理解しながらも、その嫌われる理由に対しては問題提起をしていた。
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:[[ファントムペイン]]所属のパイロットで[[エクステンデッド]]の少女。第1話でシンが偶然胸を触ってしまう。その後ディオキアの海で溺れた際に助けられたことが切っ掛けで惹かれ合う。<br/>最初は溺れる原因となったステラの行動に怒ったシンであったが、無意識にステラのブロックワードである「死」を口走ってしまい、錯乱した彼女を『戦争でトラウマを負った少女』と誤解して必死に宥め、その後も優しく接していた。このシチュエーションはアスランとカガリが初めて出会った時と似ている。<br/>何気なく再会を約束した両者であったが、皮肉にも戦場で敵として遭遇してしまう。シンはステラを戦場から引き離すために奔走したが、結局ステラは戦場から逃れられず、乗機であったデストロイを脅威と感じたキラに機体を大破させられた時の怪我により絶命。その死はシンの今後に暗い影を落とした。<br/>最終回では月面に墜落し一時気を失っていたシンの精神世界に魂となった彼女が現れ、明日への希望をシンに語った。<br/>なお、最終回の描写は前作『SEED』では魂となってキラに語りかけた[[フレイ・アルスター]]との対比となっている。敗れたシンにはステラの声が届いていたが、勝利するキラにはフレイの声が届いていなかったという興味深い違いがある。<br/>鈴村氏はシンとステラの関係について「ステラは恋人というより戦争を感じさせる人間」と述べている。(恋人として死にゆく彼女に寄り添うよりも'''一人の人間として生きていてほしい'''という願いを最優先したから、ステラを[[ネオ・ロアノーク|ネオ]]の下へと帰した。恋愛とは人間関係の一つの形だが決して最上級のものではなく、シンとステラの間にはもっと大きな繋がりがあると考えて演技した、とも述べている。)
 
:[[ファントムペイン]]所属のパイロットで[[エクステンデッド]]の少女。第1話でシンが偶然胸を触ってしまう。その後ディオキアの海で溺れた際に助けられたことが切っ掛けで惹かれ合う。<br/>最初は溺れる原因となったステラの行動に怒ったシンであったが、無意識にステラのブロックワードである「死」を口走ってしまい、錯乱した彼女を『戦争でトラウマを負った少女』と誤解して必死に宥め、その後も優しく接していた。このシチュエーションはアスランとカガリが初めて出会った時と似ている。<br/>何気なく再会を約束した両者であったが、皮肉にも戦場で敵として遭遇してしまう。シンはステラを戦場から引き離すために奔走したが、結局ステラは戦場から逃れられず、乗機であったデストロイを脅威と感じたキラに機体を大破させられた時の怪我により絶命。その死はシンの今後に暗い影を落とした。<br/>最終回では月面に墜落し一時気を失っていたシンの精神世界に魂となった彼女が現れ、明日への希望をシンに語った。<br/>なお、最終回の描写は前作『SEED』では魂となってキラに語りかけた[[フレイ・アルスター]]との対比となっている。敗れたシンにはステラの声が届いていたが、勝利するキラにはフレイの声が届いていなかったという興味深い違いがある。<br/>鈴村氏はシンとステラの関係について「ステラは恋人というより戦争を感じさせる人間」と述べている。(恋人として死にゆく彼女に寄り添うよりも'''一人の人間として生きていてほしい'''という願いを最優先したから、ステラを[[ネオ・ロアノーク|ネオ]]の下へと帰した。恋愛とは人間関係の一つの形だが決して最上級のものではなく、シンとステラの間にはもっと大きな繋がりがあると考えて演技した、とも述べている。)
 
;[[キラ・ヤマト]]
 
;[[キラ・ヤマト]]
:[[フリーダムガンダム|フリーダム]]のパイロットで、シンにとってはステラの仇。ただ、キラ本人が仇と知るのは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS ~選ばれた未来~」の中で、アスランがキラをフリーダムのパイロットとして紹介した時である。<br />キラが「一緒に戦おう」と語りかけると、シンは涙ながらに「はい」と答え、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」は本当のエンディングを迎えるのであった(ただし、この描写が「自分の行いを省みず、更にシンまで丸め込もうというのか!」と更なるアンチを作る原因となってしまった)。<br />ちなみにこのエピローグ、シン役の鈴村健一氏が本編放送終了後に発した'''シンは最後まで自分の意志を貫けて良かった'''という言葉をコケにしているのではないかと指摘されたりもしている。
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:[[フリーダムガンダム|フリーダム]]のパイロットで、シンにとってはステラの仇。ただ、キラ本人が仇と知るのは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS ~選ばれた未来~」の中で、アスランがキラをフリーダムのパイロットとして紹介した時である。<br />キラが「一緒に戦おう」と語りかけると、シンは涙ながらに「はい」と答え、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」は本当のエンディングを迎えるのであった。
 
;[[マユ・アスカ]]
 
;[[マユ・アスカ]]
 
:実妹。シンにとって可愛い妹であったが、オーブで戦闘が行われた際、フリーダムとカラミティの砲撃に巻き込まれて死亡。シンはマユの落とした携帯電話を拾いに行ったために砲撃に巻き込まれずに済んだ。<br/>シンは彼女の遺品である携帯電話を大切に保管しており、留守録に吹き込まれたマユの肉声を聞いている描写があった。また『THE EDGE Desire』においては、士官学校の同期にその携帯を見つけられただけでシンがヒステリックな反応を示すシーンがあり、心の傷の深さを改めて読者に訴えかけている。<br/>ちなみにマユの担当声優は後にシンと恋仲になるルナマリアと同じ坂本真綾氏。声が似ているというのは付き合ったことには関係ない…はず。
 
:実妹。シンにとって可愛い妹であったが、オーブで戦闘が行われた際、フリーダムとカラミティの砲撃に巻き込まれて死亡。シンはマユの落とした携帯電話を拾いに行ったために砲撃に巻き込まれずに済んだ。<br/>シンは彼女の遺品である携帯電話を大切に保管しており、留守録に吹き込まれたマユの肉声を聞いている描写があった。また『THE EDGE Desire』においては、士官学校の同期にその携帯を見つけられただけでシンがヒステリックな反応を示すシーンがあり、心の傷の深さを改めて読者に訴えかけている。<br/>ちなみにマユの担当声優は後にシンと恋仲になるルナマリアと同じ坂本真綾氏。声が似ているというのは付き合ったことには関係ない…はず。
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