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− ガンダムシリーズにおけるTVシリーズでは第12作目にあたる。TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として地上波放送。<br />1stシーズンは前作「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]」と同じ『土6』枠だったが、2ndシーズンはTV局の番組改編にあわせ移動した『日5』枠で放送された。+
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− 2007年10月6日から2008年3月29日「ファーストシーズン」(全25話)<br />2008年10月5日から2009年3月28日「セカンドシーズン」(全25話)<br />2010年9月18日にシリーズ完結編である[[劇場版 機動戦士ガンダム00|劇場版]]が公開。+
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− 1stシーズンと2ndシーズンでは主要登場人物等の変更はないが、物語は4年の空白があるので、あくまで別物語扱いを受けている。キャッチフレーズは<br />1st⇒「'''ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する'''」<br />2nd⇒「'''その再生を破壊する'''」+
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− 1stシーズンでは様々なサブキャラの掘り下げや、若干回りくどいとも取れる政治面の描写が多かった。しかし2ndシーズンではそういった描写は減り(無いわけではない)解りやすい対立の構図と派手な戦闘を重視している。<br />これは「主な視聴者である小中学生層には難解な描写が多く、受けが悪い」という'''上からの圧力があったため2ndシーズンまでの半年の間に方針転換があった'''とする説がある。勿論明確な発表は無いが、ムック本のスタッフインタビューなどでそれを仄めかす発言がある。<br />とはいえ、「物語のプロット等は大体当初の予定通り」ともインタビューで述べられており、変更したのは主に演出法等のこと。+
− また、脚本担当の黒田氏は、二期分割制作が決まった時に激しく抗議したとされる。これは本人が「絶対に制作に悪影響が出る」と感じたからであるが、連続と分割で比べることが出来ない以上総合的に良し悪しを判断することは困難である。しかし分割したことで新主役機[[ダブルオーガンダム]]の登場が5話程度早まるなど、作劇上の影響は少なからずあったと発言している。また52話から25話×2(+特番1)になったことによる圧縮も影響があったと思われる。+
− 物語として一応の決着をつけたものの劇場版へ続くことになった事も含め、癖の強い展開が批判されることも少なくはない。<br />しかし当初の予定と大幅にずれることなく物語を書ききり、使いまわしも殆ど無く高レベルで安定した作画など、'''『一つの作品を無理なく仕上げる』こと自体'''が評価される傾向にあり、ある意味では業界に対する皮肉と言えるだろう。+
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− 彼らが使う「ガンダム」は基本構造が同じであり、機体ごとに装飾や武装が一部異なる。「[[GNドライヴ[Τ]]]」と呼ばれるGNドライヴの劣化版を動力とする。
− ;[[ガンダムスローネアイン]]
− :スローネシリーズの1号機。[[ヨハン・トリニティ]]が搭乗。ビーム砲を主兵装とする。
− ;[[ガンダムスローネツヴァイ]]
− :スローネシリーズの2号機。[[ミハエル・トリニティ]]が搭乗するが、後に[[アリー・アル・サーシェス]]が搭乗。実体剣と誘導兵器を主兵装とする。
− ;[[ガンダムスローネドライ]]
− :スローネシリーズの3号機。[[ネーナ・トリニティ]]が搭乗。主に支援やレーダー等を撹乱する。
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− ==== 2ndシーズン ====
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− ==== GN粒子による武装 ====+
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− ==== [[GNドライヴ]]搭載機のコアファイター ====
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− ==== 演出について ====+
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− *[[シリーズ一覧]]
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== 機動戦士ガンダム00(Mobile Suit Gundam 00) ==
== 機動戦士ガンダム00(Mobile Suit Gundam 00) ==
ガンダムシリーズにおけるTVシリーズでは第12作目にあたる。TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として地上波放送。1stシーズンは前作『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』と同じ「土6」枠だったが、2ndシーズンはTV局の番組改編にあわせ移動した「日5」枠で放送された。
*2007年10月6日から2008年3月29日「1stシーズン」(全25話)
*2008年10月5日から2009年3月28日「2ndシーズン」(全25話)
*2010年9月18日にシリーズ完結編である[[劇場版 機動戦士ガンダム00|劇場版]]が公開
1stシーズンと2ndシーズンでは主要登場人物等の変更はないが、物語は4年の空白があるので、あくまで別物語扱いを受けている。キャッチフレーズは
*1st:「'''ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する'''」
*2nd:「'''その再生を破壊する'''」
ガンダムシリーズ初の地上波デジタル放送対応作品で、アスペクト比も従来の4:3から16:9になっている。また、一つの作品を2期に分割して制作・放送する形態を初めて採った作品でもある(続編の制作は珍しくないが、最初から分割することが明言されているのは本作が初)。
ガンダムシリーズ初の地上波デジタル放送対応作品で、アスペクト比も従来の4:3から16:9になっている。また、一つの作品を2期に分割して制作・放送する形態を初めて採った作品でもある(続編の制作は珍しくないが、最初から分割することが明言されているのは本作が初)。
月刊誌や模型雑誌などで複数の[[機動戦士ガンダム00外伝|公式外伝作品]]が展開されているのも特徴。
月刊誌や模型雑誌などで複数の[[機動戦士ガンダム00外伝|公式外伝作品]]が展開されているのも特徴。
一方で、TVシリーズでも語り切れていない設定が多々存在し、小説版等を読まないと理解し難い部分も多い(刹那がマリナに拘る理由やライルとアニューが惹かれ合った理由、グラハムの「上官殺し」等)。ただし、具体的な解釈はここでは割愛するが、それぞれ「小説版の言及を重視すると意味合いがまた変わる」「(後者は)TVシリーズを見てれば分かる範疇」といった意見も多い。<br />また、製作途中で変更された初期設定や話の筋から外れない範疇で小説版独自に追加した設定も多く、完全に合致した設定補完用資料という訳でもない(例えば、1stシーズン序盤の主人公達は「緊急時以外殺さない(=交戦意欲のある敵のみを殺傷の対象とする)」というスタンスを完全な不殺主義として小説では扱う等)。
一方で、TVシリーズでも語り切れていない設定が多々存在し、小説版等を読まないと理解し難い部分も多い(刹那がマリナに拘る理由やライルとアニューが惹かれ合った理由、グラハムの「上官殺し」等)。ただし、具体的な解釈はここでは割愛するが、それぞれ「小説版の言及を重視すると意味合いがまた変わる」「(後者は)TVシリーズを見てれば分かる範疇」といった意見も多い。また、製作途中で変更された初期設定や話の筋から外れない範疇で小説版独自に追加した設定も多く、完全に合致した設定補完用資料という訳でもない(例えば、1stシーズン序盤の主人公達は「緊急時以外殺さない(=交戦意欲のある敵のみを殺傷の対象とする)」というスタンスを完全な不殺主義として小説では扱う等)。
「SEED」シリーズと同様、スペシャルエディション(SE)が発売されている。本作のSEは戦闘シーンの新規作画等本編で表現仕切れなかった部分の補完に力が入れられており、好評である。しかし、第1巻は1stシーズン25話を90分に収める、第2巻は2ndシーズンの第1~13話、第3巻は2ndシーズンの第15~25話に短縮するなど予定時間的制約が厳しく、新規に追加されたカットも多数あるものの、大幅に削減された部分やストーリー、演出の改変された部分は非常に多い。
「SEED」シリーズと同様、スペシャルエディション(SE)が発売されている。本作のSEは戦闘シーンの新規作画等本編で表現仕切れなかった部分の補完に力が入れられており、好評である。しかし、第1巻は1stシーズン25話を90分に収める、第2巻は2ndシーズンの第1~13話、第3巻は2ndシーズンの第15~25話に短縮するなど予定時間的制約が厳しく、新規に追加されたカットも多数あるものの、大幅に削減された部分やストーリー、演出の改変された部分は非常に多い。
=== 話題・評価 ===
=== 話題・評価 ===
制作に当たって水島監督は過去のシリーズを見て予習しようとしたが、「『ガンダムシリーズ』という先入観を持たないように」と止められたという。<br />また、各勢力ごとに担当メカデザイナーを変えたり、主要スタッフ間の情報交換を密にして出来る限り機体のギミックを本編に生かす等、作画との連携を重視した制作指揮を執ったとされる。
制作に当たって水島監督は過去のシリーズを見て予習しようとしたが、「『ガンダムシリーズ』という先入観を持たないように」と止められたという。
また、各勢力ごとに担当メカデザイナーを変えたり、主要スタッフ間の情報交換を密にして出来る限り機体のギミックを本編に生かす等、作画との連携を重視した制作指揮を執ったとされる。
1stシーズンでは様々なサブキャラの掘り下げや、若干回りくどいとも取れる政治面の描写が多かった。しかし2ndシーズンではそういった描写は減り(無いわけではない)解りやすい対立の構図と派手な戦闘を重視している。これは「主な視聴者である小中学生層には難解な描写が多く、受けが悪い」という'''上からの圧力があったため2ndシーズンまでの半年の間に方針転換があった'''とする説がある。勿論明確な発表は無いが、ムック本のスタッフインタビューなどでそれを仄めかす発言がある。とはいえ、「物語のプロット等は大体当初の予定通り」ともインタビューで述べられており、変更したのは主に演出法等のこと。
また、脚本担当の黒田氏は、二期分割制作が決まった時に激しく抗議したとされる。これは本人が「絶対に制作に悪影響が出る」と感じたからであるが、連続と分割で比べることが出来ない以上総合的に良し悪しを判断することは困難である。しかし分割したことで新主役機[[ダブルオーガンダム]]の登場が5話程度早まるなど、作劇上の影響は少なからずあったと発言している。また52話から25話×2(+特番1)になったことによる圧縮も影響があったと思われる。
余談だが本作は1話当たり1,700万円程度(二期は2,200万とも)の予算で制作された。これはTVシリーズ前作の「SEED DESTINY」の半分程度である。<br />スケジュールに余裕を持って作ることが作品のクオリティに影響を与えることを明確に示していると言える。
物語として一応の決着をつけたものの劇場版へ続くことになった事も含め、癖の強い展開が批判されることも少なくはない。しかし当初の予定と大幅にずれることなく物語を書ききり、使いまわしも殆ど無く高レベルで安定した作画など、'''「一つの作品を無理なく仕上げる」こと自体'''が評価される傾向にあり、ある意味では業界に対する皮肉と言えるだろう。
余談だが本作は1話当たり1,700万円程度(2期は2,200万とも)の予算で制作された。これはTVシリーズ前作の『SEED DESTINY』の半分程度である。スケジュールに余裕を持って作ることが作品のクオリティに影響を与えることを明確に示していると言える。
=== 玩具展開 ===
=== 玩具展開 ===
:プトレマイオスの戦況オペレーターの一人。
:プトレマイオスの戦況オペレーターの一人。
;[[フェルト・グレイス]]
;[[フェルト・グレイス]]
:プトレマイオスの戦況オペレーターの一人。刹那達の先代のガンダムマイスターで、「ガンダム00P」に登場したルイードとマレーネの娘。
:プトレマイオスの戦況オペレーターの一人。刹那達の先代のガンダムマイスターで、『ガンダム00P』に登場したルイードとマレーネの娘。
;[[リヒテンダール・ツエーリ]]
;[[リヒテンダール・ツエーリ]]
:プトレマイオスの操舵士。
:プトレマイオスの操舵士。
=== [[ユニオン]] ===
=== [[ユニオン]] ===
;[[グラハム・エーカー]]/[[ミスター・ブシドー]](仮面の男)
;[[グラハム・エーカー]] / [[ミスター・ブシドー]](仮面の男)
:ユニオンのトップガンであり、[[MSWAD]]に所属。階級は中尉。ガンダムの圧倒的性能に大きな衝撃を受け、[[対ガンダム調査隊]](後の[[オーバーフラッグス]])に転属する。2ndシーズンではアロウズのモビルスーツパイロットである和様の仮面と服装を身にまとった謎の男「ミスター・ブシドー」として登場。名前はその姿から付いた渾名。上層部から独自行動の許可を得ている「ライセンサー」である(本人曰く「ワンマンアーミー」)。
:ユニオンのトップガンであり、[[MSWAD]]に所属。階級は中尉。ガンダムの圧倒的性能に大きな衝撃を受け、[[対ガンダム調査隊]](後の[[オーバーフラッグス]])に転属する。2ndシーズンではアロウズのモビルスーツパイロットである和様の仮面と服装を身にまとった謎の男「ミスター・ブシドー」として登場。名前はその姿から付いた渾名。上層部から独自行動の許可を得ている「ライセンサー」である(本人曰く「ワンマンアーミー」)。
;[[ビリー・カタギリ]]
;[[ビリー・カタギリ]]
=== ソレスタルビーイング ===
=== ソレスタルビーイング ===
'''1stシーズン'''
;[[ガンダムエクシア]]
;[[ガンダムエクシア]]
:[[刹那・F・セイエイ]]が搭乗する第3世代型のガンダム。格闘戦を主にしたMS。
:[[刹那・F・セイエイ]]が搭乗する第3世代型のガンダム。格闘戦を主にしたMS。
:ソレスタルビーイングの実行部隊として機能する母艦。クルーから「トレミー」の愛称で親しまれている。
:ソレスタルビーイングの実行部隊として機能する母艦。クルーから「トレミー」の愛称で親しまれている。
'''2ndシーズン'''
;[[ダブルオーガンダム]]
;[[ダブルオーガンダム]]
:第4世代に属する新型ガンダム。パイロットは[[刹那・F・セイエイ]]。「ツインドライヴシステム」と呼ばれる[[GNドライヴ]]を二基搭載したMS。
:第4世代に属する新型ガンダム。パイロットは[[刹那・F・セイエイ]]。「ツインドライヴシステム」と呼ばれる[[GNドライヴ]]を二基搭載したMS。
;[[リィアン]]
;[[リィアン]]
:王商会の手で製造された機体。スローネドライをコアユニットとしており、偵察用として運用されている。
:王商会の手で製造された機体。スローネドライをコアユニットとしており、偵察用として運用されている。
==== チームトリニティ ====
彼らが使う「ガンダム」は基本構造が同じであり、機体ごとに装飾や武装が一部異なる。「[[GNドライヴ[Τ]]]」と呼ばれるGNドライヴの劣化版を動力とする。
;[[ガンダムスローネアイン]]
:スローネシリーズの1号機。[[ヨハン・トリニティ]]が搭乗。ビーム砲を主兵装とする。
;[[ガンダムスローネツヴァイ]]
:スローネシリーズの2号機。[[ミハエル・トリニティ]]が搭乗するが、後に[[アリー・アル・サーシェス]]が搭乗。実体剣と誘導兵器を主兵装とする。
;[[ガンダムスローネドライ]]
:スローネシリーズの3号機。[[ネーナ・トリニティ]]が搭乗。主に支援やレーダー等を撹乱する。
=== ユニオン ===
=== ユニオン ===
== メモ ==
== メモ ==
=== 世界観設定に関して ===
=== 世界観設定に関して ===
一見、平成ガンダムに見られる平凡な独自世界観を有しているように見えるが、昔を知る者の観点から見ると何点か過去シリーズで問題になった点に対しての独自のアプローチが採用されていることが分かる。刹那が「初代ガンダムに感銘を受けたガンダムを神格化しているファン」の体現であったようにこの作品の制作者が過去のガンダム事情についても詳しいことが垣間見える。
一見、平成ガンダムに見られる平凡な独自世界観を有しているように見えるが、昔を知る者の観点から見ると何点か過去シリーズで問題になった点に対しての独自のアプローチが採用されていることが分かる。刹那が「初代ガンダムに感銘を受けたガンダムを神格化しているファン」の体現であったようにこの作品の制作者が過去のガンダム事情についても詳しいことが垣間見える。
;GN粒子による武装
GN粒子は、基本的には、[[宇宙世紀]]の[[ミノフスキー粒子]]の性質と同等であるが、それ自体が物理的な力場を持つ事が大きな特徴である。このため、本作のビーム兵器はビームでありながら、実弾の様な衝撃を伴う兵器として描写されている。これは「ビームサーベルと実体剣が切り結べるのはおかしい」という点に対してのアプローチの副産物であり、これによって問題の無い切り結びが実現している。つまり、この世界のビームサーベルは「刃こぼれしない高熱の実体剣」である。また、実体剣にはGN粒子によるバリアに対して効果的といった設定もあり、ビームと実弾が併用される理由付けになっている。<br />とはいえ、実体剣でビームサーベルと切り結べるのはあくまでもGNソードのような「刀身にGN粒子を定着させた物」のみであり(これが耐ビームコーティングの役割を果たしている)、そうでない通常の実体剣では溶断されてしまう可能性が高い。
:GN粒子は、基本的には、[[宇宙世紀]]の[[ミノフスキー粒子]]の性質と同等であるが、それ自体が物理的な力場を持つ事が大きな特徴である。このため、本作のビーム兵器はビームでありながら、実弾の様な衝撃を伴う兵器として描写されている。これは「ビームサーベルと実体剣が切り結べるのはおかしい」という点に対してのアプローチの副産物であり、これによって問題の無い切り結びが実現している。つまり、この世界のビームサーベルは「刃こぼれしない高熱の実体剣」である。また、実体剣にはGN粒子によるバリアに対して効果的といった設定もあり、ビームと実弾が併用される理由付けになっている。<br />とはいえ、実体剣でビームサーベルと切り結べるのはあくまでもGNソードのような「刀身にGN粒子を定着させた物」のみであり(これが耐ビームコーティングの役割を果たしている)、そうでない通常の実体剣では溶断されてしまう可能性が高い。
;GNドライヴによる浮遊
:今までのガンダムは陸海宇全てで戦える驚異的な汎用兵器として描かれてきたが、リアル思考の兵器としては、「アポジモーター・ブースター等が存在するのに水中に入れる」時点でスーパーロボットと大差ない設定であり、密かな問題となっていた。これに対するアプローチがこの「浮遊」であり、本作のガンダムはGNドライヴによって推力を得ているため、浸水の問題があるブースター関連の機器が装備されていない。<br />また、[[機動戦士ガンダム|初代ガンダム]]放送時に問題となった点として「ホワイトベース大気圏飛行問題」があり、200mもの戦艦が重力圏で浮遊するのは無茶だと言われ、ガンダムはSFモドキの烙印を押される事となった(富野監督は分かった上で絵と物語を取った)。だが、本作では疑似GNドライヴによる浮遊技術が確立する2ndシーズン以降にこれが一般的に登場しており、1stシーズンでは[[プトレマイオス]]のコンテナブロックだけがこの機能を持っている。更にGNドライヴはバリアとしての機能も有しているため、「戦艦が浮遊したところでミサイルと戦車砲でボロボロだ」「大気圏突入の摩擦で燃え尽きる」という問題に対してもある程度の説得力を持たせている。
今までのガンダムは陸海宇全てで戦える驚異的な汎用兵器として描かれてきたが、リアル思考の兵器としては、「アポジモーター・ブースター等が存在するのに水中に入れる」時点でスーパーロボットと大差ない設定であり、密かな問題となっていた。これに対するアプローチがこの「浮遊」であり、本作のガンダムはGNドライヴによって推力を得ているため、浸水の問題があるブースター関連の機器が装備されていない。<br />また、[[機動戦士ガンダム|初代ガンダム]]放送時に問題となった点として「ホワイトベース大気圏飛行問題」があり、200mもの戦艦が重力圏で浮遊するのは無茶だと言われ、ガンダムはSFモドキの烙印を押される事となった(富野監督は分かった上で絵と物語を取った)。だが、本作では疑似GNドライヴによる浮遊技術が確立する2ndシーズン以降にこれが一般的に登場しており、1stシーズンでは[[プトレマイオス]]のコンテナブロックだけがこの機能を持っている。更にGNドライヴはバリアとしての機能も有しているため、「戦艦が浮遊したところでミサイルと戦車砲でボロボロだ」「大気圏突入の摩擦で燃え尽きる」という問題に対してもある程度の説得力を持たせている。
;[[GNドライヴ]]搭載機のコアファイター
:2ndシーズンに登場する[[イノベイター]]の機体は、[[擬似太陽炉]]とコクピットを核とした脱出用のコアファイターが装備されている。これは[[イノベイター]]が自分達を人間と違う代えの効かない存在であると考えている事の現れであると取る事も出来る。<br />ただ、それ以上に本作の世界観においては、「オートメイション化された大規模生産力」と「機体より動力源(擬似太陽炉)の方が貴重」という設定的側面があり、従来のコアファイター搭載や換装型の機体に比べて、これらの機能の存在意義が増していると言える。
2ndシーズンに登場する[[イノベイター]]の機体は、[[擬似太陽炉]]とコクピットを核とした脱出用のコアファイターが装備されている。これは[[イノベイター]]が自分達を人間と違う代えの効かない存在であると考えている事の現れであると取る事も出来る。<br />ただ、それ以上に本作の世界観においては、「オートメイション化された大規模生産力」と「機体より動力源(擬似太陽炉)の方が貴重」という設定的側面があり、従来のコアファイター搭載や換装型の機体に比べて、これらの機能の存在意義が増していると言える。
=== 1stシーズン第一期OPテーマ「DAYBREAK'S BELL」について ===
=== 「DAYBREAK'S BELL」について ===
本作1stシーズンの第一期OPテーマを飾り、1stシーズン・2ndシーズン両方の最終話を締めくくるEDテーマとなった「DAYBREAK'S BELL」だが、それ以外にも本曲は2ndシーズンにて特殊な扱いを受けていると思しき描写がある。<br />2ndシーズン第一期EDでは「'''地面に突き刺さった銃に花が巻きついている'''」という描写がなされ、第二期EDでは「'''半壊したダブルオーガンダムから花々が咲いている'''」という描写がなされているが、「DAYBREAK'S BELL」では「'''澄み渡る未来が来たなら、草花も兵器に宿るだろう'''」とこの一連の描写を指し示す内容が歌われている。この曲に限らず、2nd第一期OPテーマ「儚くも永久のカナシ」も同様に、物語と関連する歌詞で組み立てられており、映像・音楽の両方からメッセージ性の強いものとなっていた。
本作1stシーズンの第一期OPテーマを飾り、1stシーズン・2ndシーズン両方の最終話を締めくくるEDテーマとなった「DAYBREAK'S BELL」だが、それ以外にも本曲は2ndシーズンにて特殊な扱いを受けていると思しき描写がある。<br />2ndシーズン第一期EDでは「'''地面に突き刺さった銃に花が巻きついている'''」という描写がなされ、第二期EDでは「'''半壊したダブルオーガンダムから花々が咲いている'''」という描写がなされているが、「DAYBREAK'S BELL」では「'''澄み渡る未来が来たなら、草花も兵器に宿るだろう'''」とこの一連の描写を指し示す内容が歌われている。この曲に限らず、2nd第一期OPテーマ「儚くも永久のカナシ」も同様に、物語と関連する歌詞で組み立てられており、映像・音楽の両方からメッセージ性の強いものとなっていた。
=== 演出について ===
00では同じセリフや似た演出を、発言者や立場を変えて繰り返し使われた。これは登場人物の心情の変化や決意などを強調する狙いがあると言われている。
00では同じセリフや似た演出を、発言者や立場を変えて繰り返し使われた。これは登場人物の心情の変化や決意などを強調する狙いがあると言われている。
といったセリフから、ロックオン(ニール)が死亡した際に刹那につかみかかったティエリアが、2ndではアニューを撃った刹那につかみかかったロックオン(ライル)を止める立場になるなど、随所に使われていた。<br />これらの「どこかで聞いたセリフ」や「どこかで見たシーン」は何気ない一言から印象的なシーンまで数多くあり、1回見ただけでは分からないほど。
といったセリフから、ロックオン(ニール)が死亡した際に刹那につかみかかったティエリアが、2ndではアニューを撃った刹那につかみかかったロックオン(ライル)を止める立場になるなど、随所に使われていた。<br />これらの「どこかで聞いたセリフ」や「どこかで見たシーン」は何気ない一言から印象的なシーンまで数多くあり、1回見ただけでは分からないほど。
== 書誌情報 ==
== 商品情報 ==
=== Blu-ray ===
=== Blu-ray Disc ===
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=== DVD ===
=== [[DVD]] ===
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=== オフィシャルファイル ===
=== オフィシャルファイル ===
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