{{登場メカ概要
| 読み =
| 外国語表記 = GM Cannon
| 登場作品 =
*[[MSV]]
*[[機動戦士Ζガンダム]]
*[[機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…]]
| デザイン = 大河原邦男
}}
{{登場メカ概要
| タイトル = スペック
| 分類 = 中距離支援用量産型[[モビルスーツ]]
| 生産形態 = 量産機
| 型式番号 = RGC-80
| 頭頂高 = 17.5m
| 全高 = 18.4m
| 本体重量 = 49.9t
| 全備重量 = 65.31t
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
| ジェネレーター出力 = 976kw<ref>ザクⅡと同数値、本来のジムの出力は1,250kwであるため誤植と思われる</ref>
| スラスター総推力 = 63,500kg
| 装甲材質 = チタン系合金
| センサー有効半径 =
| 開発組織 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
| 所属 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
| 所属組織 =
| 所属部隊 =
| 母艦 =
| 主なパイロット = [[リド・ウォルフ]]、他
}}
概要
[[ジム]]をベースに開発された中距離支援機。[[ガンキャノン]]の簡易量産型を目指し開発された。
[[地球連邦軍 (UC)|連邦軍]]最大拠点である[[ジャブロー]]では、既に簡易量産型[[モビルスーツ]]として[[ジム]]を開発していたが、[[ガンキャノン]]は高コストと低生産性から純正のまま量産される事はなかった。しかしながら本来の[[V作戦|RXプロジェクト]]である「コアを中心としたMSの多用途変換構想」は、ガンキャノンを簡略化する形で残っていた。これは、脱出システムとしての[[コア・ファイター]]には成らぬ代わりに[[コアブロックシステム]]の機能を残し、上半身だけキャノン砲装備の中距離支援型にしてしまおうという物であった。
ジャブローで工作されたキャノン砲装備型の[[プロトタイプ ジム・キャノン]]は、両肩に360mmロケット砲を積んだガンキャノンとほぼ変わらない物であったが、低反動タイプとはいえ重量バランスや安定性に問題が生じたのは言うまでもなく、ロケット砲はその後すぐに砲身の延長や装弾システムをマガジン式に改める等の改良が施され、機体の右側だけに装着された。これにより、[[ジム]]とのパーツ共有度は60パーセントとなり、量産化に寄与する事になった。
生産型はRCG-80 ジム・キャノンとしてガンキャノンを継ぐものとなったが、地上戦での安定性には依然不安が残り、膝下に姿勢安定用の増加装甲を取り付ける改修が施されている。
[[一年戦争]]終結までの総生産数は48機。生産後は北米戦線、アフリカ戦線(19機)、ジャブロー、オーストラリア、宇宙艦隊など多くの戦線に配備された。
また、連邦軍のモビルスーツの中では特にカラーバリエーションが多く、[[リド・ウォルフ]]専用機の黒、北米戦線仕様のグレー、アフリカ戦線仕様のサンドカラー、[[ホワイト・ディンゴ]]のグレー、[[不死身の第4小隊]]の赤など多岐にわたる。
カラーバリエーション
;通常カラー
:本機の標準的なカラー。ジムと同様の赤と白のツートンに、黒が加えられた配色になっている。
;北米戦線仕様
:北米戦線に配備された機体のカラー。白とライトグレーを基調とした冬期カラーになっており、右膝には「NA」の部隊章、左膝には「SW」のイニシャルが描かれている。
;アフリカ戦線仕様
:アフリカ戦線に配備された機体のカラー。頭部センサーがオレンジ色になっている他、全身がサンドカラーに塗装されており、両膝には「VF」のイニシャルと部隊章が描かれている。他にもキャノン砲のマズルには切り込み(マズルブレーキ)が入っている(媒体によっては他の機体も同様に描写されている)。
;ジャブロー防衛隊仕様 / [[キラービー隊]]仕様
:[[グリプス戦役]]時にジャブローに配備されていた機体。近代化改修によりコックピット部分が[[リニアシート]]方式へと改修されている。カラーパターンは3通りあり、黒の部分が赤に変更され、わき腹の一部や頭部も赤く塗られた「レッド・ヘッド」とも呼称される機体。頭部が白色である事以外はレッド・ヘッドと同一カラーの機体。レッド・ヘッドと比べて前腕が赤く、首元が黄色い機体([[不死身の第4小隊]]仕様として扱われるケースも)がある。
;[[ホワイト・ディンゴ]]仕様
:遊撃部隊ホワイト・ディンゴの所属機。部隊カラーであるライトグレーと黒を基調としたカラーリングが施されており、左肩には部隊章である白いディンゴが描かれている。また、『コロ落ち』のゲーム中では[[ビーム・サーベル]]が装備されている。
;[[リド・ウォルフ]]専用機
:エースパイロットであるリド・ウォルフの搭乗機。彼のパーソナルカラーである黒色とグレーを基調としたカラーリングに塗装されている。
登場作品と操縦者
;[[MSV]]
:出典元。『MSV』展開以前は量産されていない設定だった。連邦軍のMSVで初めてプラモデル化されている。資料によって総生産数が48機または58機とバラつきがあり、宇宙に上がった14機についても[[ソーラ・レイ]]により全滅またはほぼ全滅とするものがある。
;[[機動戦士Ζガンダム]]
:第12話「ジャブローの風」に登場。映像作品では初の登場となる。MSV版とは違う2種類のカラーリング<ref>当時発売されたガンプラの物を含めると計3種類</ref>の機体が数機登場し、ジャブロー内部で敵の迎撃を行った。本機のガンプラのインストによると、元ジオン軍である[[キラービー隊]]の所属機が含まれていたとされている。
;[[機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…]]
:ホワイト・ディンゴ専用機が初期機体の1機として登場。ジム・キャノンでは珍しくビーム・サーベルを装備している。
;[[機動戦士ガンダム戦記 (PS3)|機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル]]
:[[ア・バオア・クー]]戦に投入されており、[[ユーグ・クーロ]]の補給シーンなどで登場。補給中に[[ビグロ]]の襲撃を受け、他のジムや補給艦共々、撃墜された。他にも冒頭で[[ジム・コマンド宇宙戦仕様|ジム・コマンド]]のビーム・ガンを装備した機体も確認できる。
;[[GUNDAM LEGACY]]
:episode 10(単行本第3巻record 13)にて[[リド・ウォルフ]]専用機が登場。彼が戦闘機乗りから転向したばかりで操縦に不慣れだったこともあり、思うように戦果を上げることができなかった。
;[[機動戦士ガンダム ゼロの旧ザク]]
:第5話や第12話に登場。背景キャラ以外にも、いずれの回でもハイパー・バズーカ二挺持ちの機体が[[チベ級]][[チェーホフ]]に攻撃を仕掛けている。第5話ではチェーホフに損傷を与えるも、[[ニルス・テオレル|ニルス]]の[[ザクI]]の抵抗を受け武器が損傷し、さらに僚機の[[ジム]]2機が全滅したため撤退。第12話ではハイパー・バズーカに加えて両脚にビーム・スプレーガンをマウントし左腕に簡易小型シールドを装備した重装備の機体がチェーホフが停泊中の[[ア・バオア・クー]]のドック内に侵入。チェーホフの砲台を破壊し、さらに艦橋を船体から分断し航行不能にするも、艦載機の抵抗を受け姿勢を崩した隙を突かれ、チェーホフの機銃座で蜂の巣にされ撃墜された。
;[[MSD]]
:派生機である[[ジム・キャノン (空間突撃仕様)|空間突撃仕様]]がMSV-R枠として組み込まれており、本機もカトキハジメ氏による設定画が用意されている。
;[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]
:イベント「ソロモンの悪夢」のアニメパートにおいて外観にアレンジを加えられた機体が登場。本機に[[ジム (THE ORIGIN版)|THE ORIGIN版のジム]]を掛け合わせたようなデザインになっている。
装備・機能
武装・必殺攻撃
;60mmバルカン砲
:頭部に2門内蔵されている機関砲。
;肩部240mm<ref>初期設定では360mmとされていた。「ROBOT魂」など媒体によっては360mm設定が引き続き用いられているケースがある。</ref>ロケット砲
:[[ガンキャノン]]のキャノン砲と同じ口径のロケット砲。ガンキャノンとは異なり、右肩に1門取り付けられており、給弾機構もマガジン式に改められた。予備マガジンを腰部リアアーマーの固定用フックに2個マウントできる。
;ビーム・スプレーガン
:[[ジム]]が装備している小型のビーム兵器。右または左腰にマウントが可能。
;シールド
:[[ジム]]が装備している十字マーク付きのシールド。ホワイト・ディンゴ隊は十字マーク無しの物を装備している。
その他
;[[100mmマシンガン]]
:地球連邦軍のモビルスーツの汎用装備。ホワイト・ディンゴ所属機などが装備。
;BR-S-85-C2 [[ビーム・ライフル]]
:[[ジムII]]などが用いているビーム・ライフル。『Ζ』に登場したジャブロー配備機が装備。
;ロケット・ランチャー
:[[陸戦型ガンダム]]などが用いているロケット・ランチャー。ホワイト・ディンゴ所属機が装備。
;[[ビーム・サーベル]]
:ホワイト・ディンゴ所属機が装備。
;ビーム・ガン
:[[ジム・コマンド宇宙戦仕様]]などが用いているビーム兵器。『ガンダム戦記 (PS3版)』のアバンタイトル冒頭で撃墜された機体が装備。
;ハイパー・バズーカ
:ガンダムなどが用いている大口径のバズーカ。『ゼロの旧ザク』でチェーホフと交戦した機体はいずれも二挺持ちしている。
;簡易小型シールド
:[[フルアーマーガンダム]]が左腕に装備しているシールド。『ゼロの旧ザク』第12話でチェーホフと交戦した機体が左腕に装備している。
対決・名場面
関連機体
別デザイン
;[[ジム・キャノン (サンダーボルト版)]]
:『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト|サンダーボルト]]』における本機。ジムにキャノン砲や増加装甲を装備させた機体。カラーリングは本機の物を踏襲している。
系列機・派生機
;[[プロトタイプ ジム・キャノン]]
:本機のプロトタイプ。評価試験で判明した問題点を洗い出すことで、本機が開発された。
;[[ジム・キャノン (空間突撃仕様)]]
:本機を宇宙戦用に改装した機体。
;[[ジム・キャノンII]]
:後継機。本機と[[量産型ガンキャノン]]のデータを元に開発された。
;[[ジム・コマンドキャノン]]
:[[ジム・コマンド]]に本機と同様の改修を施した機体。機体の一部に量産型ガンキャノンのパーツが用いられている。
;[[ジム]]
:原型機の一つ。生産ラインを流用している。本機のパーツの60%はこの機体の物。
;[[ガンキャノン]]
:原型機の一つ。本機は直接の量産機版ではなく派生機亜種機体に当たる。
その他
;[[キャノン・イルフート]]
:どこか本機を彷彿とさせる外見を持つ機械人形。初期稿の段階で[[Gキャノン]]だったものがデザイン元になっている。
;[[ジム (THE ORIGIN版)|ジム (ショルダーキャノン)]] / ジム遠距離砲撃タイプ
:『[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN|THE ORIGIN]]』の世界における本機と同じ立ち位置の機体。
商品情報
[[ガンプラ]]
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フィギュア
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資料リンク
*[https://tamashiiweb.com/special/gundam_anime/gmcannon.html ROBOT魂 機動戦士ガンダム 一年戦争 ver. A.N.I.M.E. 魂ウェブ:ジム・キャノン]
*[https://tamashiiweb.com/special/gundam_anime/gmc_africa.html ROBOT魂 機動戦士ガンダム 一年戦争 ver. A.N.I.M.E. 魂ウェブ:ジム・キャノン アフリカ戦線仕様]
リンク
*[[登場メカ]]
脚注
<references />
{{DEFAULTSORT:しむ きやのん}}
[[Category:登場メカさ行]]
[[Category:MSV]]
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]