「モノコック構造」の版間の差分
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構造体としての機能を装甲に委ねた結果骨格に相当する部位が存在しないため機体構造の単純化に繋がっており、製造が容易で生産性に優れている。また、その構造の性質上機体内容積が確保されているため、ペイロードにも余裕がある。 | 構造体としての機能を装甲に委ねた結果骨格に相当する部位が存在しないため機体構造の単純化に繋がっており、製造が容易で生産性に優れている。また、その構造の性質上機体内容積が確保されているため、ペイロードにも余裕がある。 | ||
− | + | 一方で、装甲が損傷した場合は機体を支えられなくなり、被弾状況次第では機動性や耐荷重制限の低下を招くという欠点を有している。また、損傷箇所の修繕にも手間がかかり、装甲の一部が損傷した場合その部位の外装そのものを取り替える必要がある<ref>セミ・モノコック構造はフレーム構造の併用によってこの手間が簡便化されているため、メンテナンス性に優れている。</ref>。 | |
機体外部への拡張性にも乏しく、機体に予め備わっているラッチや換装機構を使用する以外に機体機能を拡張させるには外装の強度や機体バランスの計算を含めた再設計が必要となる。 | 機体外部への拡張性にも乏しく、機体に予め備わっているラッチや換装機構を使用する以外に機体機能を拡張させるには外装の強度や機体バランスの計算を含めた再設計が必要となる。 |
2020年8月18日 (火) 21:16時点における最新版
モノコック構造(monocoque Construction)[編集 | ソースを編集]
外殻装甲と柔剛構造体が一体化している機体構造。主に一年戦争時の第一世代モビルスーツ(特にジオン軍のMS)に採用される。
構造体としての機能を装甲に委ねた結果骨格に相当する部位が存在しないため機体構造の単純化に繋がっており、製造が容易で生産性に優れている。また、その構造の性質上機体内容積が確保されているため、ペイロードにも余裕がある。
一方で、装甲が損傷した場合は機体を支えられなくなり、被弾状況次第では機動性や耐荷重制限の低下を招くという欠点を有している。また、損傷箇所の修繕にも手間がかかり、装甲の一部が損傷した場合その部位の外装そのものを取り替える必要がある[1]。
機体外部への拡張性にも乏しく、機体に予め備わっているラッチや換装機構を使用する以外に機体機能を拡張させるには外装の強度や機体バランスの計算を含めた再設計が必要となる。
モノコック構造のバリエーションとして「セミ・モノコック構造」や「バルクヘッド構造」などがある。セミ・モノコック構造はモノコック構造の内側に内張り式のフレームを組み合わせて強度を増した物で、主に連邦軍の機体に採用されている。バルクヘッド構造は機体各部を独立ブロックで区分する構造で、水陸両用MSの浸水被害を最小限に留める事ができる。
一年戦争後は外部装甲と構造体を独立させたムーバブルフレームが開発され、次第にそちらを採用した機体が主流になっていった。ただし、モノコック構造を採用した第一世代MSも技術的なアップデートは可能であり、改修によって後発機に迫る性能を発揮できるようになる[2]。
登場作品 [編集 | ソースを編集]
関連技術 [編集 | ソースを編集]
リンク [編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ セミ・モノコック構造はフレーム構造の併用によってこの手間が簡便化されているため、メンテナンス性に優れている。
- ↑ ガンダムTR-1[ヘイズル]、リゲルグなど。