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+ | 基本的にはイオリアの理想や価値観を最優先するように設計されていたが、度重なるバージョンアップや他人の手が入ったことで、必ずしもイオリアの意に沿った結果をヴェーダが出すとは限らない。 | ||
古代インドのバラモン教や、それが発展した現代インドのヒンズー教の聖典群(インドに残されている最古の文章も含まれる)と同じ名前を有しているが、この場合はもともとの「知識」という意味で付けられている。 | 古代インドのバラモン教や、それが発展した現代インドのヒンズー教の聖典群(インドに残されている最古の文章も含まれる)と同じ名前を有しているが、この場合はもともとの「知識」という意味で付けられている。 | ||
− | + | 既にその複雑さ故に、データとして人間の思考を有機物含む端末にインプットして生命体を生成することすら可能だが、ヴェーダ自体は自我を有してはいない。いわば超高性能計算機だがその域を出ておらず、判断は機械的。そのため、矛盾だらけな人の精神構造を理解するには至っておらず、その為に人を理解する為の生体端末「[[イノベイド]]」「[[ガンダムマイスター874]]」が開発された。こういった端末は固有の自我を有すると共に常にヴェーダとリンクしており、ヴェーダに人間のデータをアップデートする一方で監視されている。このイノベイド達は、設計の段階で刷り込みを施しており、「個々が思うより良い計画の在り方を目指す独断行動」はあれど、「計画の完全な妨害や中断」は出来ないようになっている。<br />また、太陽炉に対しても常に量子通信でデータを収集しており、ヴェーダにインプットされている基準で離反者と判断されたものには容赦無く処罰が下される。 | |
− | + | ただし、「振り幅を持った計画の進行」が基本理念であり、また計画に柔軟性を持たせる、「当時の人間の意見を取り入れる」という[[イオリア・シュヘンベルグ|イオリア]]の思想に従い、関係者からの意見は計画に支障がない限り積極的に採用する。事実、申請すれば大方の提案は通る。だがこれは提案そのものを理解しての行動ではなく、人間の心理的要因を含む提案はその合理性よりも「人を理解できないため、出来るだけ触れないでおく」という消極的な理由からである。<br />これ以外にも「計画に致命的な支障が出ない」とヴェーダが判断すれば、たとえ'''組織への背信行為であろうと容認される場合がある'''。[[アレハンドロ・コーナー|コーナー家]]や[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]がヴェーダを掌握するその時まで特に干渉されなかったのも、ヴェーダがギリギリまで容認し続けていた為である。<br />現在ヴェーダが最低水準と判断するのは、「人類が滅亡しない範囲で戦争行為が起きなければそれで良い」というもの。例えその恒久平和らしきものが実現出来た社会に自由意志や人権なぞ存在せずとも、ヴェーダの関知するところではない。 | |
− | 情報機密の段階としてレベル7まで存在し、[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]や[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]がレベル7までアクセスでき、[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]、監視者などはレベル3~4程度まではアクセスが可能。[[ネーナ・トリニティ|ネーナ]] | + | 情報機密の段階としてレベル7まで存在し、[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]や[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]がレベル7までアクセスでき、[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]、監視者などはレベル3~4程度まではアクセスが可能。[[ネーナ・トリニティ|ネーナ]]は外部から特別に権限を与えられているので、詳細なレベルは不明。<br />そのメモリには様々な技術が蓄積されており、情報のリアルタイムでの書き換え、さらに全世界のコンピュータへのハッキングを気付かせないまま行う事も可能としている。もっとも、ネットワークに接続された端末であれば問題無くハッキング出来るヴェーダだが、断線ないし隔絶された独立端末には干渉しようがない。その場合にはイノベイド等のエージェントの出番となる。 |
ヴェーダ自体はネットワーク上に存在するが、そのコアとなる演算装置は[[月]]に存在し、[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]の手引きで[[アレハンドロ・コーナー|アレハンドロ]]が手中に収め、後に「[[外宇宙航行母船ソレスタルビーイング]]」の予備ターミナルに移動し、その一部になっている。[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]ら[[イノベイター]]らに使用され、地球連邦の情報統制に利用されたが、[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]がヴェーダと一体となって奪還した事でその野望を食い止めた。 | ヴェーダ自体はネットワーク上に存在するが、そのコアとなる演算装置は[[月]]に存在し、[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]の手引きで[[アレハンドロ・コーナー|アレハンドロ]]が手中に収め、後に「[[外宇宙航行母船ソレスタルビーイング]]」の予備ターミナルに移動し、その一部になっている。[[リボンズ・アルマーク|リボンズ]]ら[[イノベイター]]らに使用され、地球連邦の情報統制に利用されたが、[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]がヴェーダと一体となって奪還した事でその野望を食い止めた。 |
2013年7月19日 (金) 23:49時点における版
ヴェーダ(Veda)
イオリアによって、西暦2100年頃に建造された量子型演算処理システム。
ソレスタルビーイング、延いてはイオリアの計画の基幹となる存在であり、建造は200年近く経つが、その間にその時期の最新鋭技術を投入され改修やメンテナンスを施されている。武力介入の時代(西暦2300年代)でも世界最高の性能を有している量子コンピューターで、その情報ネットワークは巧妙に隠されながらも世界中に張り巡らされている。
基本的にはイオリアの理想や価値観を最優先するように設計されていたが、度重なるバージョンアップや他人の手が入ったことで、必ずしもイオリアの意に沿った結果をヴェーダが出すとは限らない。
古代インドのバラモン教や、それが発展した現代インドのヒンズー教の聖典群(インドに残されている最古の文章も含まれる)と同じ名前を有しているが、この場合はもともとの「知識」という意味で付けられている。
既にその複雑さ故に、データとして人間の思考を有機物含む端末にインプットして生命体を生成することすら可能だが、ヴェーダ自体は自我を有してはいない。いわば超高性能計算機だがその域を出ておらず、判断は機械的。そのため、矛盾だらけな人の精神構造を理解するには至っておらず、その為に人を理解する為の生体端末「イノベイド」「ガンダムマイスター874」が開発された。こういった端末は固有の自我を有すると共に常にヴェーダとリンクしており、ヴェーダに人間のデータをアップデートする一方で監視されている。このイノベイド達は、設計の段階で刷り込みを施しており、「個々が思うより良い計画の在り方を目指す独断行動」はあれど、「計画の完全な妨害や中断」は出来ないようになっている。
また、太陽炉に対しても常に量子通信でデータを収集しており、ヴェーダにインプットされている基準で離反者と判断されたものには容赦無く処罰が下される。
ただし、「振り幅を持った計画の進行」が基本理念であり、また計画に柔軟性を持たせる、「当時の人間の意見を取り入れる」というイオリアの思想に従い、関係者からの意見は計画に支障がない限り積極的に採用する。事実、申請すれば大方の提案は通る。だがこれは提案そのものを理解しての行動ではなく、人間の心理的要因を含む提案はその合理性よりも「人を理解できないため、出来るだけ触れないでおく」という消極的な理由からである。
これ以外にも「計画に致命的な支障が出ない」とヴェーダが判断すれば、たとえ組織への背信行為であろうと容認される場合がある。コーナー家やリボンズがヴェーダを掌握するその時まで特に干渉されなかったのも、ヴェーダがギリギリまで容認し続けていた為である。
現在ヴェーダが最低水準と判断するのは、「人類が滅亡しない範囲で戦争行為が起きなければそれで良い」というもの。例えその恒久平和らしきものが実現出来た社会に自由意志や人権なぞ存在せずとも、ヴェーダの関知するところではない。
情報機密の段階としてレベル7まで存在し、ティエリアやリボンズがレベル7までアクセスでき、スメラギ、監視者などはレベル3~4程度まではアクセスが可能。ネーナは外部から特別に権限を与えられているので、詳細なレベルは不明。
そのメモリには様々な技術が蓄積されており、情報のリアルタイムでの書き換え、さらに全世界のコンピュータへのハッキングを気付かせないまま行う事も可能としている。もっとも、ネットワークに接続された端末であれば問題無くハッキング出来るヴェーダだが、断線ないし隔絶された独立端末には干渉しようがない。その場合にはイノベイド等のエージェントの出番となる。
ヴェーダ自体はネットワーク上に存在するが、そのコアとなる演算装置は月に存在し、リボンズの手引きでアレハンドロが手中に収め、後に「外宇宙航行母船ソレスタルビーイング」の予備ターミナルに移動し、その一部になっている。リボンズらイノベイターらに使用され、地球連邦の情報統制に利用されたが、ティエリアがヴェーダと一体となって奪還した事でその野望を食い止めた。
その後は、連邦政府の恩恵を受ける一方、メモリ内に存在してるティエリアによって管理が行われていた様である。