マスター・アジア
マスターアジア(Master Asia)
- 登場作品:機動武闘伝Gガンダム
- 声優:秋元羊介
- 本名:シュウジ・クロス
- 種族:人間
- 性別:男
- 年齢:49歳
- 身長:193cm
- 体重:85kg
- 所属:ネオホンコン
- スタイル:流派東方不敗
- 役職・称号など:ガンダムファイター
- 異名:東方不敗
- 主な搭乗機:マスターガンダム
- キャラクターデザイン:逢坂浩司
原作初登場シーンで生身でモビルスーツを撃破する実力者。その正体はドモンの師匠であり、シャッフル同盟「キング・オブ・ハート」の前任者。第12回大会優勝者で、現ネオホンコン代表。第12回大会で「射撃武器」の風評が強い本大会を自らの格闘技を持って優勝。東方不敗の異名を持つ。 非常にストイックで厳しい性格をしている一方で人格者であり、言葉には出さないが極めて情深い人物。言葉は厳しいものの、愛弟子のドモンに対してはむしろ過保護なほどに甘いくらいである。その人柄に惚れ込み、師事する者も少なくない。
マスターアジアの目的はガンダムファイトを本来在るべき「格闘路線」に戻すことであった。しかし、大会最中、自然を愛する東方不敗はその自然を自らの行為で殺めたことを悔やみ、自らシャッフル同盟から脱退する。そして不治の病に冒された東方不敗はその途中でデビルガンダムを発見、その力を見出して自然利用にすると考えた。当初はデビルガンダムを敵視するドモンと争うが、第13回大会決勝バトルロワイヤルで東方不敗の真の目的は「人類抹殺」で、デビルガンダムの目的と一致してその野望に身を費やしたことが判明する。 しかし、彼は単純な破壊者としてではなく、人類が平和の意味を取り違え、自ら傷つくことなく(=責任を負うことのない)代理戦争による平和(=世界への無関心)を否定した。これは、戦争を是とするのではなく、誰しも世界に対して責任を追わなければならないという考えによるものであり、もはやこれを正せないと確信したために「人類抹殺」へと突き進んでしまう。
ドモンはそんな東方不敗を否定し、最期のガンダムファイトで一騎打ちを行う。 死力を尽くした戦いに破れ「人類もまた自然の一部」であることドモンに気付かされて「人類抹殺」という自らの行いを悔いた。それがバカ弟子と言いながらも立派に成長したドモンに阻止されたのは、本望だったのかもしれない。 その後、自慢の弟子の成長に満足してこの世を去る。その志は弟子のドモンに引き継がれた。
「師匠」としてあまりにも有名であり、ガンダムの話題に限らず何の脈絡もなく「師匠」という単語が出た場合はたいてい彼のことを指していることが多い。「東方先生」とも呼ばれ、慕っているファンは数多いという。
登場作品と役柄
人間関係
名台詞
- 「流派東方不敗は 王者の風よ 全新系列 天破侠乱 見よ!東方は赤く燃えている!! 」
- 「わしの名を知らぬか?未だ負けを知らぬは、東方不敗よ!」
- 記録上は現役ガンダムファイターの頃から黒星は少なからずあったりする。年齢と病気があって現在の戦闘力と考えると、現役時代のマスターアジアを負かすというのはどんな実力者なのだろうか・・・。
- 「まだ分からんのか! なにがガンダムファイトだ! なにが理想的な戦争よ!
我が身を痛めぬ勝利が何をもたらす? 所詮はただのゲームぞ!」 - ドモンとの一騎打ちで。ガンダムファイトによる「無益な流血を避ける」という理想と異なり、世界はこの「戦争」をショーとして見ていた。世界に対する無責任さを指摘し、一人ひとりがそれを重く受け止め、そのありようを考えなければならない、と説いている。決して「戦争をして血を流せ」という意味ではない。
- 「こぉの馬鹿弟子がぁぁぁぁ!」
- 色々なところで使われているが、たいていは目の前の問題にばかり気を取られてしまうドモンに「もっと大局的に見よ」という師匠の訓示。馬鹿弟子といいながらもドモンのそんな真っ直ぐなところを気に入っていたようでもある。
- 「そこまでか?貴様の力などそこまでのものに過ぎんのか!それでもキングオブハートか!足を踏ん張り、腰を入れんか!そんなことでは悪党のワシ一人倒せんぞ!このバカ弟子が!
何をしておる、自ら膝をつくなど勝負を捨てたもののすることぞ!立て!立ってみせい!] - ドモンとの一騎打ちの最終局面、石破天驚拳の打ち合いで追い詰めながらもドモンを熱く鼓舞し、底力を引き出させた。敵でありながらも弟子を叱咤し、自分を乗り越えさせ、散っていく姿に多くのファンが胸をうたれた。
- 「……よろしい。今こそお前は、本当のキング・オブ・ハート……!」
- ドモンとの一騎打ちのトドメとなる石破天驚ゴッドフィンガーからのヒートエンドで、自分を超えた弟子への最高の賛辞。あまりのラスボスっぷりと見事すぎる散りざまに、監督である今川泰宏氏はこの後も話が続くにもかかわらず、絵コンテで「完」と入れてしまったという逸話があるほど。