マーサ・ビスト・カーバイン

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マーサ・ビスト・カーバイン

声 - 塩田朋子

サイアムのもう1人の孫であり、カーディアスの妹。アルベルトバナージの叔母にあたる。55歳。アナハイム・エレクトロニクスの創業者一族であるカーバイン家に嫁ぐ。小説中では社長夫人とも呼ばれている。妖艶な美貌を持ち、政治家的な気質と才覚を多分に擁した人物であり、こと政治的手腕においては兄をも凌ぐ女傑。アナハイムの拠点である月に腰を据えていることから、「月の女帝」と呼ばれるほどの権勢を奮っている。

アニメ版では利用できる物はとことん利用する現実主義者として性格面や野心が整理されている。

機動戦士ガンダムUC

「ラプラスの箱」については、財団とアナハイムと連邦の関係の現状維持を望んでおり、「箱」の開放阻止に奔走する。インダストリアル7の襲撃も彼女の差し金であり、アルベルトをネェル・アーガマへ送り込んだ黒幕。 かつてサイアムに父親が謀殺されたことに衝撃を受け、以後「男社会」に対して激しい憎悪を抱くようになる。だがその行動は過激で、インダストリアル7への武力介入を始め、「再調整」されたマリーダ(女)がジオン残党(男)を殺していく様をミネバに見せつけ、その上で生物としての女性上位の理論を嬉々として彼女に語る。甥であるアルベルトと近親相姦的関係をもつなど破滅的な行動を取ることもある。自分たち女が主導する世界に社会を変革しようと、自分と同じ強く気品ある女性であるミネバに共闘を持ちかけたこともある。だがそのミネバからは、彼女の気質は男そのものと拒絶される。 物語終盤、ネェル・アーガマ部隊への妨害やバンシィによる実力行使を行い「箱」の奪取を目論むがバナージやその仲間たちの奮戦により失敗。最終手段としてメガラニカを「グリプス2」で消滅させて「箱」の流出を妨害しようとするも、その場に居合わせたロンド・ベル司令ブライト・ノアにより身柄を拘束される。 機動戦士ガンダムNT U.C.0096の『ラプラス事変』を拡大させた責任を問われて、連邦政府によって幽閉状態にあったマーサだが、態度は以前とは変わらず堂々と自信に満ち溢れていた。『報告書-U.C.0097-』によれば、マーサはバンシィフェネクスのテストにAE社側として立ち会っていた一人であり、『不死鳥狩り』作戦を進めるにあたっては、彼女の協力・情報提供は欠かせないとされている。AE社、ビスト財団、連邦軍もマーサとは距離を置いてある状況であるから、ルオ商会としては情報提供の代わりに彼女の名誉を回復するのも一つの手段であると書かれている[28]。