ドロシー・カタロニア
ドロシー・カタロニア | |
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外国語表記 | Dorothy Catalonia |
登場作品 | |
声優 | 松井菜桜子 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 (アーリア系) |
性別 | 女 |
年齢 | 15歳 (16歳とも) |
出身 | 不明 |
身長 | 158cm |
体重 | 41kg |
髪色 | プラチナブロンド |
瞳の色 | ダークパープル |
職業 | 民間人 |
概要
ロームフェラ財団代表であるデルマイユ公爵の孫娘。腰まで伸ばした金髪のロングヘアーに二股に分かれた二重眉が特徴の勝気な少女である。
サンクキングダムでのリリーナの学友であり、彼女が王女ではなくなった後もファンを公言して終戦後には親衛隊まで組織した。
ファンと自称してはいるものの、リリーナの完全平和主義の欺瞞や欠陥に対して鋭く指摘することもあり、単純な好意からではなく「やれるものならやってみろ」という反抗心もあったと思われる。どちらかというと序盤はファンとして後押しをするというよりは逃げ道を塞ぐような意図が伺えたが、降りかかる困難にも意思を貫くリリーナを見て、最終的には持論を崩さないながらも完全平和主義のあり方を認めるようになった。
頭脳明晰、天真爛漫でずけずけとものを言う性格で、常に正論を語るために相手をやり込めてしまうこともしばしば。一方で何事にも物怖じせず、人懐っこい性格から同級生達に人気もある。同級生となったヒイロを挑発したり、金色のシャトルでホワイトファングに乗り込み傘下に収まったり、作中でもずば抜けた行動力の持ち主である。
そんな彼女だが、実は父親を戦争で亡くしており、表面では「戦うこと」を焚きつけているように見えるが、内面では戦争をひどく憎悪しており、「思う存分戦えばもう戦争をしなくても良くなる」というトレーズ・クシュリナーダに近い思想の下、戦争に対する復讐を目論んでいた。戦場で各勢力を渡り歩いていたのも戦争を求める当事者たちを理解しようとした事が起因している。その本心については彼女とヒイロ・ユイとの会話でもチラリと触れられており、ゼロシステムによって彼女と対決したカトルは「本当は自分よりもずっと優しい」と評している。
「Endless Waltz」劇場版において追加されたシーンでは、マリーメイア軍に対して民衆が立ち上がるきっかけを作っている。
登場作品と役柄
- 新機動戦記ガンダムW
- 初出作品。第29話からキーパーソンの1人として登場する。民間人=視聴者達の立場として登場するが、むしろ戦火に自ら飛び込んでいくなどぶっとんだ行動を見せた。しかしこれは一方で、「一部の人たちが行ったこと事件の真実が何なのか」を知りたいという一般人の思いの代弁者でもあると思われる。
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇
- OVA版終盤で民衆がデモを起こすシーンの補完となる特別篇の追加シーンにおいて登場。マリーメイア軍の武力を前に尻込みする民衆の前に突如として現われ、彼らを挑発。劣勢でありながらも抗い続けるガンダム達を指し示す事で民衆に決起を促し、大統領府まで送るためのトレーラー数台(1台は車体が金色)を用意した。
人間関係
家族
- デルマイユ・カタロニア
- 祖父。当初は彼の意に従っていたが、戦争のために戦争を行う彼を内心では軽蔑しており、次第に立場を失う彼を最終的に切り捨てて『名誉の戦死』を遂げさせる。
- キーリア・カタロニア
- 父。本編では既に故人で、彼女が戦争を憎悪するきっかけとなっている(彼は少年時代のトレーズの上官であり、彼やスペシャルズに多くの便宜を図ってくれていた。その縁でドロシーもミリアルドとの面識があった)。
OZ
- トレーズ・クシュリナーダ
- 親戚。特徴的な眉毛に血縁を感じさせる。ゼクスがリーブラの主砲で撃とうとした時は珍しく取り乱して止めている。
- ゼクス・マーキス (ミリアルド・ピースクラフト)
- 幼い頃に遊んだことがあったらしい。そのことを告げたら危うく撃たれそうになった。これは「ミリアルド・ピースクラフト」であることを隠すためであり、それを知る彼女は「ゼクス・マークス」の命を危うくするため。
学友 / ガンダムパイロット達
- リリーナ・ドーリアン
- 元学友。ファンを公言しているものの、彼女の掲げる完全平和主義を「できない」と確信しているため、表向きは友好的でありながら時折辛辣な発言でちくちく痛めつけていた。しかし頑として自分を曲げないリリーナを次第に認めるようになり、「実現が困難な理想に向かって走り続ける」彼女の本当の意味でのファンとなった。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 元学友。ゼロシステム同士の指揮で対決する、相反する主義などある意味ライバル関係。
名台詞
新機動戦記ガンダムW
- 「早く戦争になーれ!」
- 初登場回である第29話のラストより、笑顔で放ったとんでもない発言。この一言で「戦争大好き世間知らずのお嬢様」という印象を視聴者に産みつけたが、実際は戦争によって「世界が変わる=戦争のない世界になる」ということを望んでいることが根底にある。
Endless Waltz 特別篇
- 「いつまでおすわりしているつもり?」
- 「マリーメイアこそ、貴方達の待っていた新しいご主人様よ?さっさと尻尾を振って迎えに行ったらどう?」
- 「あら?言い間違えました。訂正しますわ。貴方達は、ご主人に尻尾を振る犬ではなく、犬に振られる尻尾なのよ」
- 『EW 特別篇』の追加シーンより、市民を挑発した台詞。犬呼ばわりされた事に怒った男の1人は「1年前の戦争で5機のモビルスーツを墜とした」と言い返すが…。
- 「ま、どこにそんな男がいるというの?私(わたくし)の知っている男達は、墓の下か、あそこにしかいないわ!」
- 上記の続き。男の反論を軽く流しながら、戦闘の様子を映す大型モニターを指し示すドロシー。過去最大規模の戦争をその目で直に見てきた彼女にとって、平和を勝ち取るため命を賭けて戦った数多の兵士達とガンダムパイロットこそ、真に誇るべき存在であった。そして彼らは戦争が終わった今もな平和のために必死に抗い続けている。彼女の言葉を受け省みた市民達は、やっと手に入れた平和に相応しくあろうと武器を持たずに戦う事を決意。ようやく戦う意志を見せた市民達にドロシーはここぞとばかりにトレーラーを集結させるのだった。