アレルヤ・ハプティズム

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アレルヤ・ハプティズム(Allelujah Haptism)

  • 登場作品:機動戦士ガンダム00劇場版 機動戦士ガンダム00ガンダムEXA
  • 声優:吉野裕行、城雅子(幼年期)
  • 性別:男
  • 所属:ソレスタルビーイング
  • 階級:なし
  • 年齢:19歳(1stシーズン初期)→20歳(1stシーズン中盤以降)→24歳(2ndシーズン)→26歳(劇場版)
  • 身長:186cm
  • 体重:65kg
  • 血液型:B型
  • 生年月日:西暦2288年2月27日
ガンダムキュリオスアリオスガンダムガンダムハルートガンダムマイスター。過去に人類革新連盟の「超人機関技術研究所」により、幼少時から「超兵」となるべく過酷な人体実験と訓練を受けていた。被検体E-57。のちに施設内で反乱が発生、仲間とともに逃亡する。その後ガンダムマイスターとなった(詳しい時期は不明)。普段は温厚な青年であるが、人体実験の影響で誕生し、内乱時に発現した別人格「ハレルヤ」になると攻撃的な性格となる。
「アレルヤ」の名前は人体実験により名前を含む過去の記憶を失っている所をマリー・パーファシーに洗礼の意味で名付けられた。なお、何故か本名(彼の過去を考えると「自称」なのかもしれないが)とコードネームが同じである。

アレルヤ・ハプティズム

平時においてはこちらの人格が表に出ており、性格は温厚の一言であまり我を出さない。といっても寡黙なわけでもなくチーム内でのコミュニケーションは円滑なほうで、だれとでも分け隔てなく接する社交的な面もある。1stシーズンでは様々な作戦で主に機動力を生かした機体で活躍。トリニティ登場まではなにかと衝突しがちなチーム内ではなだめ役だった。物語序盤からソーマ・ピーリスとの関係をにおわせる展開がちりばめられていたが1stでは核心部分には触れられず。アレルヤは脳量子波をコントロールすることができないため、彼女との戦闘時には常に頭痛に悩まされ、先手を取られ続けてしまう。
最終決戦では半壊した機体ながらもハレルヤとの協力によりセルゲイ・スミルノフとソーマ・ピーリスのジンクスを追い詰めるが、僅差で敗北。国連軍に鹵獲されてしまう。
2ndシーズンでは連邦の施設に収容されていたが、新生ソレスタルビーイングによってマリナと共に救出される。この時点でアレルヤは1st最終戦で受けた頭部のダメージから脳量子波を失い能力は落ちていたが、『マリーを取り戻す』という目的を胸に戦い続けた。
最終決戦後、マリー・パーファシーと共に贖罪の旅に出た。小説版によると、この時2人が向かっていたのはアレルヤの出生地。ヴェーダと一体化したティエリアがアレルヤの過去のデータを発見し、プトレマイオスに送ったという。

1stでも2ndでも彼が中心となる話は物語の前半で片づけられてしまい、以降は話の中心から離れてしまっている事が多い。元々(ハレルヤ抜きでは)温厚な性格であることもあって他の3人と比べてどうも影が薄くなりがちである。また、彼の身体的な特性からどうしてもソーマ・ピーリスとの交戦時には悲鳴が目立ち、「いつもやられている感」が強くなってしまったことも無関係ではない。
そのためにファン達から付けられたあだ名が「ハブラレルヤ」。また、メメントモリ攻略時に他のマイスターが陽動や破壊作業を行う中、アレルヤとアリオスに与えられた役目は「トレミーの中で一人戦艦ごとトランザム」。確かに重要な役目ではあるのだが……。さらには救出任務や護衛任務が中心でその後全く出番なしと言ったこともざらで、戦闘シーンに至っては超兵復活の最終話までほとんどないという始末である。周りの仲間があまりに強烈な個性を持っているせいか「GN電池」「GNタクシー」などと呼ばれたりもしている。劇中での扱いがあまりにアレだが、何だかんだ言って皆から暖かく見守られているはず…と信じたい。

劇場版では依然として旅を続けていたが、立ち寄った太陽光発電施設でELSに遭遇。救出に来たロックオン・ストラトスと共にソレスタルビーイングに合流。「対話」に向けた戦いへと身を投じた。

ハレルヤ

幼少期に「超兵機関」による脳量子波施工手術を受けた際にアレルヤに生まれた「攻撃的な人格」。この別人格によってアレルヤの実験は失敗、廃棄処分にされたと記録上は残されていた。しかし実際はそれとは異なっており、研究所で起きた反乱によって実験体が逃走したという失態を隠蔽するために情報を改ざん。といっても酸素や食料が持たないと判断し、生存の可能性がないことから問題なしと考え、「廃棄」とされていた。
だが漂流のさなか酸素や食料が尽き、死を覚悟したアレルヤと入れ替わって「生存」のために他の生き残った「実験体」を殺害し、生存。その後紆余曲折あって量子型コンピュータ「ヴェーダ」によって見出され、ソレスタルビーイングに参加。平時においてはほとんど表に出てくることもなく、アレルヤがハレルヤを意識することもかなりまれ。しかしアレルヤの思案中には思考を読み取って意見することもあり、時には辛辣にアレルヤをこきころすこともあった。
攻撃的な人格と評され、実際に攻撃的ではあるが「暴力的」「好戦的」ではなく、彼自身の発言にもある通り自分自身の生存の危機においては苛烈に、無慈悲に振舞う。しかしそれ以外の(=自分に危害が及ばない)状況においては実に冷淡。自分から積極的、無差別に攻撃を仕掛けていくことはない。また、非常に鋭い洞察力を備えており、幾度もアレルヤの「やさしさ」を厳く指摘するなどの面を持つ。
また、条件次第ではアレルヤが表に出ている状態でもハレルヤの能力を発揮することができ、幾度も危機を救う。1stでは高濃度GN粒子が散布されている(=トランザム中)にソーマ・ピーリスの脳量子波を無効化したり、アレルヤが「その気になった」時には「超兵」と化して抜群の戦闘能力を発揮。2ndではダブルオーライザーのトランザム中限定で目覚めることができた。劇場版では2nd最終決戦時のトランザムバーストによって完全に覚醒している。

超兵アレルヤ

実は超兵機関の実験は失敗したのではなく、アレルヤは「思考」、ハレルヤは「反射」を担当しており、本来1人格で制御できない作業を、それぞれに分割した人格に担当させることで実現した「人工的なイノベイター(のひな型)」である。そのため「反射と思考の融合」が可能になった際にはイノベイター相当の能力を発揮する。アレルヤとハレルヤ2人の人格を同時に出すことで作中でも屈指の戦闘能力を有しているが、この覚醒モードは基本的に最終話限定となっている。「超兵」として覚醒した時の戦闘力は凄まじく、1期では半壊したキュリオスでセルゲイ&ソーマという最高クラスのパイロットを同時に手玉にとり、2期ではヴェーダのバックアップが切れたとはいえヒリングを圧倒しつつ撃破。この直後リボンズのフィンファングによって行動不能にされてしまうが、機体の破損が原因で避けきれなかったらしい。劇場版では、ハレルヤは「起きて」おり、ELSに襲われた際には無理やり入れ替わるなどの荒業を見せた。1期のガンダム鹵獲作戦においても、アレルヤが覚醒状態にあっても表に出てくるなど、その気になればいつでも肉体を支配できるようだ。しかし、能動的に入れ替わる際にはちゃんとアレルヤに断りを入れる律儀な面もあったりする(「悪いな、アレルヤ。俺はまだ死にたくないんでね」や「体を借りるぜ、相棒!」など)。戦闘では、マリーとの複座型のガンダムハルートを駆り、戦場を駆け抜けた。超兵のその戦闘力はすさまじく、モビルスーツ形態を取ったELSが、何の反応もできずになすすべもなくバラバラにされるほど。アレルヤ曰く「未来を切り開く力」とのこと。ちなみにTV版では普段は同時に表に出てくることができないため、鏡に映った自分を「もう一人の自分」と認識して会話を行っていた。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム00
ガンダムマイスターの一人。
劇場版 機動戦士ガンダム00
ガンダムマイスターの一人。2ndシーズン終了以降、マリー・パーファシ―(ソーマ・ピーリス)と共に贖罪の旅を続けていたが、旅先で訪れた太陽光発電施設でELSと遭遇。そこをロックオン・ストラトスに救出され、プトレマイオス2改へと舞い戻った。ELSが脳量子波に反応するということもあり、今作ではハレルヤの出番がTV版最終回並に多い。
ガンダムEXA

人間関係

刹那・F・セイエイ
ロックオン・ストラトス
ティエリア・アーデ
アレルヤの壮絶な過去に人間の愚かさを知るが、彼がそれを克服して生きていこうとすることに強く共感する。
スメラギ・李・ノリエガ
お酒を一緒に酌み交わすなどがある。しかし、アレルヤはそれほど強くはないようだ。
ソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)
超人機関時代に交流があった、大切な人。しかし色々とあって敵。そして紆余曲折の末に共に生きる存在に。
セルゲイ・スミルノフ
ミハエル・トリニティ
初対面して早々、彼から「不完全な改造人間」と嘲笑されてしまう。
ヒリング・ケア

名台詞

アレルヤ・ハプティズム

「キュリオス、アレルヤ・ハプティズム、介入行動に移る」
「これで稀代の殺人者…。けどね、それがソレスタルビーイングだ!」
「それに…ガンダムマイスターは一人じゃない!」
「何故、こんな苦いものを…」
1期11話のラストシーン、自身の育った超兵機関の研究施設の破壊ミッションを終え、スメラギと酒を酌み交わしての一言。この回の初め、戦術の読み合いに負けて酒に逃避するスメラギを軽くたしなめたのだが、アレルヤ自身も結局は酒に頼ってしまい、それでもスメラギのようには逃避できなかったという、なかなかに皮肉なワンシーン。こういった場面がもっと後にもあれば、ここまでハブラレルヤには…。
「ここでプトレマイオスを守るよ。こうなった以上、ここも安全じゃない。出て行きたい気持ちは燻ってるけどね」
1期19話でトリニティの無茶な介入行動に憤ったロックオン、ティエリアまでが刹那の独断行動に参戦して出撃するかどうか訊ねられこの一言。優しい彼らしく、またトレミーの戦力を考えると当然の行動なのだが、この回は刹那・ロックオン・ティエリアの絆が深まる話である。こんな性格が裏目に出てハブ…いや、言うまい…。
「マリー…そんな…ソーマ・ピーリス…がマリーだったなんて…」
1期の最終決戦でソーマに機体を大破された際、彼女が生き別れになっていたマリーである事実を知ってしまい…。
「数が多すぎる!!」
1stシーズン終盤以降の多くの戦闘シーンにて。少数のガンダムで多数の国連やアロウズと戦うソレスタルビーイングの苦労が集約されたセリフといえる。だが、これをあえてアレルヤに言わせてしまったことで、ハレルヤがいなくなってからの苦戦ぶりもあり、視聴者にはヘタレのイメージが強く植えつけられてしまった。
「自ら引き金を引こうとしないなんて…罪の意識すら持つ気がないのか!!」
反政府組織カタロンの基地をアロウズが襲撃した際、対人兵器(オートマトン)による無差別虐殺を目の当たりにして。普段はあまり能動的に撃墜しようとしないアレルヤが激昂して突撃、GNニッパーで敵機を真っ二つにした。
苦悩しながらも罪を背負い、自ら引き金を引くアレルヤだからこそのセリフ。
「犯罪ですよ」
イアンが妻リンダを皆に紹介した時、沙慈と共にこのセリフで茶化す。ちなみにイアンは2ndシーズンで56歳、リンダはなんと32歳(!)で娘のミレイナは14歳(!?)。ホントに犯罪だろ…。
「世界は再び変わろうとしている…、けれどそのために僕が犯してきた罪は、人の命を奪ってきた罪は、決して…」
「この世界は矛盾に満ちていて、僕自身も矛盾していて…でも、それを変えていかなくちゃいけない。見つけるんだ、僕達が生きる意味を、その答えを」
2期のエピローグ。
「それでも善だ! 僕はもう、命を見捨てたりはしない!」
劇場版の最終決戦での、ハレルヤの「てめぇの行為は偽善だ!」に対する返し。
余談だが、1stで超兵機関の施設を襲撃した際、引き金を引く寸前で「殺す必要はないんじゃないか」と苦悩するアレルヤに、ハレルヤは「どんな小奇麗な言葉を並べ立ててもお前の行為は『偽善』だ」となじった。このときは何の反論もできなかったが、7年越しの返答ともいえる。

ハレルヤ

「事故か。クッハッハッハ……ご愁傷さまだなぁ」
沙慈達の乗った重力ブロックが切り離され、漂流していくところを嘲笑するように。
「そんな大層なモンじゃねぇだろぉ?人を改造して兵士にするような社会にどんな秩序があるってんだ?」
ガンダム鹵獲作戦で気を失ったアレルヤと入れ替わって現れたハレルヤによって危機を脱し、無力化された人類革新連盟のミン中尉との通信で。「いつかお前たち(ソレスタルビーイング)は報いを受ける」と告げられるが、その人類革新連盟の「社会」の「秩序」によって生み出された自身がそれを否定する。
「そんでもって……俺は女に逃げられて少々ご立腹だ。だからさぁ……楽には殺さねえぞ!!」
「どうよ?一方的な暴力に命をすり減らしていく気分は?ハハハッ……こいつぁ命乞いって奴だなー。最後は何だ?『ママ』か?『恋人』か?今頃走馬燈で子供の頃からやり直してる最中か!?」
常識人でお人よしなくらいのアレルヤが文字通り豹変する姿は衝撃の一言。
「あ?待てよアレルヤ……今い~いところなんだからよ」「何言ってんだよ、お前ができねえから俺がヤッてやってんだろ……」
「あぁーそうかい、わかったよ、アレルヤ……まったく、お前には叶わねえよ……なんてな!!」
アレルヤからなぶり殺しにするような真似を止めるよう強く求められ、従うのかと思わせておいて……。
「楽しいよなぁ、アレルヤ…アレルヤァッ!」
敵を殺戮しておいてこの台詞。視聴者の強烈な印象を与えた。余談だがゲームのCMでも使われている。
「甘いな。どうやって保護する?どうやって育てる?施設から逃げたお前がマトモに生きてこられたか?ヘッ、できもしねえこと考えてんじゃねぇよ!」-「しかし、このままでは彼らがあまりにも”不幸だ”……」
「”不幸”?不幸だって?施設にいる奴らは自分が不幸だなんて思ってねえよ」-「いつかはそう思うようになる……」
「ならティエレンに乗っていたあの女は自分が”不幸”だと感じているのか?そうじゃないだろ?独りよがりな考えを相手に押し付けんな。どんな小奇麗な言葉を並べ立てても、お前の優しさは『偽善』だ。優しいフリして自分が満足したいだけなんだよ!」-「彼らは生きている……」
「改造されてなぁ!!そしていつか俺らを殺しにくる!!敵に情けをかけるな!!」
超人機関への攻撃を躊躇うアレルヤに対し、辛辣な現実を突きつけるハレルヤ。自分が生きるために他者を切り落とす。その姿勢は、かつて生き残るために仲間達を撃ち殺したあの頃から変わっていなかった。だがそれは生存競争において当然の思考であり、「助けられない」「マトモに生きられない」ことをよく知っているハレルヤだからこそ「できもしないこと」をしようとすることでむしろ傷口を広げてしまうことを避けるための、非常にドラスティックで合理的な思考でもある。
「……それとも何か?また俺に頼るのか?自分がやりたくないことに蓋をして、自分は「悪くなかった」とでも言うのか。」
「俺はヤルぜ。他人なんざどうでもいい!俺は俺という存在を守るために戦う!」-「そんなこと!」
「ならなぜここに来た?」-「僕は……ソレスタルビーイングとして」
「殺しに来たんだろ?」-「違う!ガンダムマイスターとして……」
「立場で人を殺すのかよ?引き金くらい感情で引け!己のエゴで引け!!無慈悲なまでに!!」
「撃ちたくない」「誰も殺したくない」と思いながらも「敵は銃を向けてくる」という事実に対し、自分が生きるために引き金を引かなければならないという非情な事実。ハレルヤはこの「生きるために他人を踏みつける」ということを一切ごまかさない。その虚飾の無い姿勢はついにアレルヤに引き金を引く決意をさせるが……。
「脳量子波は俺が遮断してやったぜ……ぶち殺せよ!アレルヤ!!」
ソレスタルビーイング掃討作戦「フォーリンエンジェル」のさなか、ソーマ・ピーリスとの戦闘で苦境に立たされたアレルヤがトランザムを起動。それと同時に脳量子波の干渉で起きていた頭痛が消えたと驚くアレルヤに。遮断できるなら最初からやれ、という気もするが、実はトランザム時の高濃度GN粒子散布状態になったためにアレルヤの脳量子波が強化され、遮断ができるようになったので、別にハレルヤがサボっていたわけではない。
「なら、あの女に見せつけてやろうぜ。本物の、超兵ってヤツをなぁっ!」
「全く…おちおち寝てもいられねえぜ」
第二期において遂に復活したハレルヤ。が、ダブルオーライザーがいないと登場できないため、この後しばらく出番がなくなるのであった。どれくらい出番がなかったかというと、小説版では2巻を彼の復活で締めくくって、3巻では丸々出番がなかったほど。
「ヴェーダに依存しっぱなしで、俺達に勝てる訳無ぇだろぉ!」
2期の最終決戦でヒリングを圧倒した時の台詞。
「俺は喧嘩番長だぜっ!」
ドラマCDでの台詞。

余談

アレハレ無双のインパクトから「アレルヤは最初空気→最後に爆発」「キュリオス、アリオスは半壊(ダメージ受けてから)してからが本気」とファンに言われている事から最初から無双可能な劇場版ではどうなるか期待されている。因みにこの状態の通称はマゼルヤ(二人だから)、アゲルヤ(オールバックにするから)、ヤレルヤ(活躍するから)などがあり、安定しない。

さらに劇場版予告では何故か山道(?)を上っていたため、新たにノボルヤというあだ名が加わった。ここまで名前がネタにされた人物はガンダム界広しと言えどももなかなかいないのではないだろうか。

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話題まとめ

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