「ミノフスキー粒子」の版間の差分

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マイクロ波から超長波にいたる電磁波の大半を減衰させる特殊電磁場効果を生み出す他、非伝導性物質を透過する強い透過性を持つ。通常では存在せず、人為的に生成し散布しないとその効果は現れない。
 
マイクロ波から超長波にいたる電磁波の大半を減衰させる特殊電磁場効果を生み出す他、非伝導性物質を透過する強い透過性を持つ。通常では存在せず、人為的に生成し散布しないとその効果は現れない。
  
ミノフスキー粒子はプラスかマイナスの電荷を持ち、互いの斥力(タウ・フォース)により立体格子状の「[[Iフィールド]]」を形成する。Iフィールドは空間そのものが電荷を帯びている為、そこを通過しようとする電磁波を遮断・減衰させる。一度散布されると消滅までの約一ヶ月間、その効果を発揮し続ける<ref>ミノフスキー粒子は発生源から距離の二乗に比例する速度で加速する為、立体格子を維持することが出来ない。逆に言えば、一ヶ月程度の期間が経てばその効果は消滅する。</ref>。また、伝導物質に対してもある程度の透過性があり、この効果とIフィールドの特殊電磁場効果によって電波や電子機器、通信機器やミサイルなどの自動追尾装置の性能が著しく低下し<ref>「電磁波を増幅し導体などに過負荷を与え破壊する原理」と勘違いされる事が多いが実際は真逆の「電磁波エネルギーを吸収し漸減する」ことでこの効果が発生している。</ref>、ときに使用不能に陥る。その為シールド処置の施された電子回路や光集積回路などを除く電子機器は電磁気力を失い制御力を無くし、電磁波の反射波で物体の探知を行う機器であるレーダーが無効化される。
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ミノフスキー粒子はプラスかマイナスの電荷を持ち、互いの斥力(タウ・フォース)により立体格子状の「[[Iフィールド]]」を形成する。Iフィールドは空間そのものが電荷を帯びている為、そこを通過しようとする電磁波を遮断・減衰させる。一度散布されると消滅までの約一ヶ月間、その効果を発揮し続ける<ref>ミノフスキー粒子は発生源から距離の二乗に比例する速度で加速する為、立体格子を維持することが出来ない。逆に言えば、一ヶ月程度の期間が経てばその効果は消滅する。</ref>。また、伝導物質に対してもある程度の透過性があり、この効果とIフィールドの特殊電磁場効果によって電波や電子機器、通信機器やミサイルなどの自動追尾装置の性能が著しく低下し<ref>「電磁波を増幅し導体などに過負荷を与え破壊する原理」と勘違いされる事が多いが実際は真逆の「電磁波エネルギーを吸収し漸減する」事でこの効果が発生している。</ref>、ときに使用不能に陥る。その為シールド処置の施された電子回路や光集積回路などを除く電子機器は電磁気力を失い制御力を無くし、電波放射による反射波で物体の探知を行う機器であるレーダーが無効化される。
  
 
あくまで粒子の性質による電磁気力の吸収漸減の為電子機器自体は物理的に壊れる事は無く、粒子が消滅し影響が無くなった時点で機能は元通り回復する。MSなどにレーダーが標準装備されているがこれは粒子の無い状態で使用するだけではなく放射電波の阻害具合を計る事で「ミノフスキー粒子濃度チェッカー」の機能も持たされている為である。
 
あくまで粒子の性質による電磁気力の吸収漸減の為電子機器自体は物理的に壊れる事は無く、粒子が消滅し影響が無くなった時点で機能は元通り回復する。MSなどにレーダーが標準装備されているがこれは粒子の無い状態で使用するだけではなく放射電波の阻害具合を計る事で「ミノフスキー粒子濃度チェッカー」の機能も持たされている為である。
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一説には赤外線や一部の可視光線も阻害するとされ、[[シャア・アズナブル]]のパーソナルカラーの赤はこの効果を狙ったとの説がある。
 
一説には赤外線や一部の可視光線も阻害するとされ、[[シャア・アズナブル]]のパーソナルカラーの赤はこの効果を狙ったとの説がある。
  
エネルギーを与え縮退変化させると強力な粒子エネルギービームとなる「メガ粒子」に変換される。この「メガ粒子」はミノフスキー粒子以上にその状態の維持時間は短く一定以上のエネルギーを消耗すると元の「ミノフスキー粒子」の状態に戻り雲散霧消していく。この性質などが従来既存のビーム兵器に比べ圧倒的に優位かつ利便性の高い物であった事等から従来既存方式のビーム・レーザー兵器が淘汰され宇宙世紀で「ビーム兵器=メガ粒子ビーム兵器」という認識を与えるまでに至っている。
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エネルギーを与え縮退変化させると強力な粒子エネルギービームとなる「メガ粒子」に変換される。この「メガ粒子」はミノフスキー粒子以上にその状態の維持時間は短く一定以上のエネルギーを消耗すると元の「ミノフスキー粒子」の状態に戻り雲散霧消していく。この性質などが従来既存のビーム兵器に比べ圧倒的に優位かつ利便性の高い物であった事等から従来既存方式のビーム・レーザー兵器の大半が淘汰され<ref>コロニーレーザーの様な超巨大規模のレーザー兵器の類などでしか他原理の指向性エネルギー兵器は見られない</ref>宇宙世紀で「ビーム兵器=メガ粒子ビーム兵器」という認識を与えるまでに至っている。
  
ミノフスキー粒子を用いた物理学全般をミノフスキー物理学と呼称し、これを応用して[[熱核融合炉|ミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉]]や重力に逆らう[[ミノフスキークラフト]]、メガ粒子砲に始まる各種メガ粒子ビーム兵装、Iフィールド・ジェネレーター等が生み出されている。
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ミノフスキー粒子を用いた物理学全般をミノフスキー物理学と呼称し、これを応用して[[熱核融合炉|ミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉]]や重力に逆らう[[ミノフスキークラフト]]、メガ粒子砲に始まる各種メガ粒子ビーム兵装を指すMAWS(Minovsky-theory Aapplied Weapon System=ミノフスキー理論応用兵装体系)、もしくはMBW(Minovsky Bame Weapon=ミノフスキー粒子兵器) 、Iフィールド・ジェネレーター等が生み出されている。
  
 
散布領域ではレーダーや通信の使用が難しくなる為、機体同士が接触して装甲の振動で音声を伝える「接触回線(俗称:お肌のふれあい通信)」やレーザー通信、発光信号やハンドサイン、信号弾などで通信を行う。また、ミノフスキー粒子散布下での索敵システムも模索されており、伝導性物質の位置とサイズを推定するミノフスキー干渉波形成分析式逆探知システム、Iフィールドの崩壊状態を観測して散布時期を推定して散布源の位置を割り出すミノフスキー・レーダーなどがその代表例である。が探知精度は正常動作している状態のレーダーに比べ著しく劣るレベルの物でしかない。
 
散布領域ではレーダーや通信の使用が難しくなる為、機体同士が接触して装甲の振動で音声を伝える「接触回線(俗称:お肌のふれあい通信)」やレーザー通信、発光信号やハンドサイン、信号弾などで通信を行う。また、ミノフスキー粒子散布下での索敵システムも模索されており、伝導性物質の位置とサイズを推定するミノフスキー干渉波形成分析式逆探知システム、Iフィールドの崩壊状態を観測して散布時期を推定して散布源の位置を割り出すミノフスキー・レーダーなどがその代表例である。が探知精度は正常動作している状態のレーダーに比べ著しく劣るレベルの物でしかない。
  
ちなみに粒子を散布し戦術的に利用する事を考えたのはUC0079年代のジオン軍が初であり、それまではこの粒子の利用法は艦砲用メガ粒子砲やM&Y式ジェネレーターなどの用途に使用は限定され、電波漸減の性質などは「漏れた場合のマイナス要素」でしかなかった。
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ちなみに粒子を散布し戦術的に利用する事を考えたのはUC0079年代のジオン軍が初であり、それまではこの粒子の利用法は艦砲用メガ粒子砲やM&Y式ジェネレーターなどの用途に使用は限定され、特徴的な電波漸減の性質などは「漏れた場合のデメリット・ネガティブ要素」でしかなかった。
  
 
== 登場作品 ==
 
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== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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;[[ミノフスキークラフト]]
 
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:Iフィールド斥力による浮揚力場形成技術及びその機器。
 
;[[ミノフスキーフライト]]
 
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;[[ミノフスキードライブ]]
 
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:ミノフスキー粒子力場による斥力発生を用いた反発力場推進システム及びその機構。
 
;[[熱核融合炉]]
 
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;[[Iフィールド]]
 
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:ミノフスキー粒子による斥力立方格子力場フィールド全般を指す語だが一般的にはそれを用いた対メガ粒子ビーム兵器用バリア力場発生システムの事を指している場合が多い。
 
;[[ニュートロンジャマー]]
 
;[[ニュートロンジャマー]]
 
:[[C.E.]]世界に存在する核分裂抑制の為の兵器。電波撹乱等の特性も持っている。
 
:[[C.E.]]世界に存在する核分裂抑制の為の兵器。電波撹乱等の特性も持っている。

2019年8月12日 (月) 10:26時点における版

ミノフスキー粒子(Minovsky Particle)

トレノフ・Y・ミノフスキー博士によって発見された光子と対になる粒子。宇宙世紀0040年代にミノフスキー博士が発表した統一場理論を証明する為に存在が仮定され、0069年に実証された。

マイクロ波から超長波にいたる電磁波の大半を減衰させる特殊電磁場効果を生み出す他、非伝導性物質を透過する強い透過性を持つ。通常では存在せず、人為的に生成し散布しないとその効果は現れない。

ミノフスキー粒子はプラスかマイナスの電荷を持ち、互いの斥力(タウ・フォース)により立体格子状の「Iフィールド」を形成する。Iフィールドは空間そのものが電荷を帯びている為、そこを通過しようとする電磁波を遮断・減衰させる。一度散布されると消滅までの約一ヶ月間、その効果を発揮し続ける[1]。また、伝導物質に対してもある程度の透過性があり、この効果とIフィールドの特殊電磁場効果によって電波や電子機器、通信機器やミサイルなどの自動追尾装置の性能が著しく低下し[2]、ときに使用不能に陥る。その為シールド処置の施された電子回路や光集積回路などを除く電子機器は電磁気力を失い制御力を無くし、電波放射による反射波で物体の探知を行う機器であるレーダーが無効化される。

あくまで粒子の性質による電磁気力の吸収漸減の為電子機器自体は物理的に壊れる事は無く、粒子が消滅し影響が無くなった時点で機能は元通り回復する。MSなどにレーダーが標準装備されているがこれは粒子の無い状態で使用するだけではなく放射電波の阻害具合を計る事で「ミノフスキー粒子濃度チェッカー」の機能も持たされている為である。

一説には赤外線や一部の可視光線も阻害するとされ、シャア・アズナブルのパーソナルカラーの赤はこの効果を狙ったとの説がある。

エネルギーを与え縮退変化させると強力な粒子エネルギービームとなる「メガ粒子」に変換される。この「メガ粒子」はミノフスキー粒子以上にその状態の維持時間は短く一定以上のエネルギーを消耗すると元の「ミノフスキー粒子」の状態に戻り雲散霧消していく。この性質などが従来既存のビーム兵器に比べ圧倒的に優位かつ利便性の高い物であった事等から従来既存方式のビーム・レーザー兵器の大半が淘汰され[3]宇宙世紀で「ビーム兵器=メガ粒子ビーム兵器」という認識を与えるまでに至っている。

ミノフスキー粒子を用いた物理学全般をミノフスキー物理学と呼称し、これを応用してミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉や重力に逆らうミノフスキークラフト、メガ粒子砲に始まる各種メガ粒子ビーム兵装を指すMAWS(Minovsky-theory Aapplied Weapon System=ミノフスキー理論応用兵装体系)、もしくはMBW(Minovsky Bame Weapon=ミノフスキー粒子兵器) 、Iフィールド・ジェネレーター等が生み出されている。

散布領域ではレーダーや通信の使用が難しくなる為、機体同士が接触して装甲の振動で音声を伝える「接触回線(俗称:お肌のふれあい通信)」やレーザー通信、発光信号やハンドサイン、信号弾などで通信を行う。また、ミノフスキー粒子散布下での索敵システムも模索されており、伝導性物質の位置とサイズを推定するミノフスキー干渉波形成分析式逆探知システム、Iフィールドの崩壊状態を観測して散布時期を推定して散布源の位置を割り出すミノフスキー・レーダーなどがその代表例である。が探知精度は正常動作している状態のレーダーに比べ著しく劣るレベルの物でしかない。

ちなみに粒子を散布し戦術的に利用する事を考えたのはUC0079年代のジオン軍が初であり、それまではこの粒子の利用法は艦砲用メガ粒子砲やM&Y式ジェネレーターなどの用途に使用は限定され、特徴的な電波漸減の性質などは「漏れた場合のデメリット・ネガティブ要素」でしかなかった。

登場作品

機動戦士ガンダム
機動戦士Ζガンダム
機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダムUC
機動戦士ガンダムF91
機動戦士Vガンダム

関連用語

ミノフスキークラフト
Iフィールド斥力による浮揚力場形成技術及びその機器。
ミノフスキーフライト
ミノフスキードライブ
ミノフスキー粒子力場による斥力発生を用いた反発力場推進システム及びその機構。
熱核融合炉
Iフィールド
ミノフスキー粒子による斥力立方格子力場フィールド全般を指す語だが一般的にはそれを用いた対メガ粒子ビーム兵器用バリア力場発生システムの事を指している場合が多い。
ニュートロンジャマー
C.E.世界に存在する核分裂抑制の為の兵器。電波撹乱等の特性も持っている。
GN粒子
GNドライヴから放出される特殊粒子。ミノフスキー粒子と酷似している。
エイハブ・ウェーブ
P.D.世界に存在する「エイハブ・リアクター」から発生する「エイハブ粒子」の崩壊時に生じる物で電磁波を阻害する性質などはミノフスキー粒子に近似する。

関連商品

話題まとめ

資料リンク

リンク

脚注

  1. ミノフスキー粒子は発生源から距離の二乗に比例する速度で加速する為、立体格子を維持することが出来ない。逆に言えば、一ヶ月程度の期間が経てばその効果は消滅する。
  2. 「電磁波を増幅し導体などに過負荷を与え破壊する原理」と勘違いされる事が多いが実際は真逆の「電磁波エネルギーを吸収し漸減する」事でこの効果が発生している。
  3. コロニーレーザーの様な超巨大規模のレーザー兵器の類などでしか他原理の指向性エネルギー兵器は見られない