ALICE

提供: ガンダムWiki
2019年6月4日 (火) 18:02時点におけるTomo (トーク | 投稿記録)による版 (→‎関連機体)
ナビゲーションに移動 検索に移動
ALICE
読み アリス
外国語表記 ALICE
正式名称 Advenced Logistic & Inconsequence Cognizing Equipment
登場作品 ガンダム・センチネル
声優 朴ロ美(Gジェネシリーズ)
テンプレートを表示
プロフィール
種族 AI搭載型教育型コンピュータ
性別 女性寄りの人格
開発者 ルーツ博士
所属 地球連邦軍
主な搭乗機 Sガンダム
テンプレートを表示

概要

Sガンダムに実験的に搭載された、Al搭載の教育型コンピューター。正式名称は「Advenced Logistic & Inconsequence Cognizing Equipment(発展型論理・非論理認識装置)」。Sガンダムの複雑な兵器システムの一部を簡便化する役割を担っている。

ALICEはモビルスーツの無人化を最終目的とするプロジェクトの過程で、IMPCの延長線上のシステムとして生み出されたシステムであったが、機械には連邦への忠誠心はあっても個人への忠誠心は無く、幾つかの私兵を持つ政府や軍の高官からは、自身の政治力の裏付けを失いかねないという危惧から圧力が加えられ、また開発責任者であったルーツ博士が爆発事故[1]に巻き込まれて死亡した事から、プロジェクトは凍結された。

感情など、論理では説明出来ない脳の働きをパイロットを介して「学習」することで、戦闘の状況を自律的に判断し、最終的にSガンダムの機体制御をALICE単独で担うように設計されている。「従順且つ、パイロットの命令に反してでも的確な行動を行えるAI」に育つよう、常識では推し量れない「理不尽な男」がパイロットとして割り当てられ、選定の結果ルーツ博士の息子であるリョウ・ルーツがSガンダムのパイロットに選ばれた[2]

ALICEは教育型コンピューターを核として二基の補助機器が結合する事で成り立っており、稼働にも膨大なコンピューター容量が必要となる為、基本的にSガンダムが合体した状態でなければその機能は成立しない[3]

登場作品

ガンダム・センチネル
Sガンダムと共にニュー・ディサイズの反乱鎮圧の際、余剰機材の活用という名目でシステムを凍結した上でα任務部隊へ配備された。しかし、実際にはシステムは凍結されておらず、戦闘でリョウの感情を学び、最終的に自我を獲得するまでに至った。
エアーズ市での戦闘ではガンダムMk-Vと交戦中に覚醒し、Ex-Sガンダムのシステムを掌握してこれを撃墜[4]
その後、対ゾディ・アック戦で完全に覚醒し、搭乗していたリョウ、シン、テックスを逃がす為に彼らが乗るGコアを排除。Aパーツ・Bパーツ状態となったSガンダムは大気圏に突入するNDのシャトルを撃墜するが、大気圏で燃え尽きALICEは普通の教育型コンピューターへと戻っていった。
SDガンダム GGENERATIONシリーズ
『ZERO』や『F』に『センチネル』が参戦した際、朴ロ美が声優を担当した。

人間関係

α任務部隊

リョウ・ルーツ
ルーツ博士の息子であり、Sガンダムのパイロットに選ばれた兵士。ALICEにとって父であり恋人であり兄であり弟でもある理不尽なパートナーとして選別され、「チャシャ猫」のコードネームで呼ばれた。
シン・クリプトテックス・ウェスト
リョウの戦友。彼らもALICEのパートナー候補としてリストアップされていた。
ストール・マニングスイートン・F・ヒースロウ
ALICEを知る数少ない人物。

地球連邦軍

ルーツ博士(ミズ・ルーツ)
ALICEの開発者。爆発事故の際、ALICEのシステムを守るように覆いかぶさって死んでいた。
キャロル
ルーツ博士のかつての同僚。ALICEを凍結したように偽装し、実戦投入させた。

ニューディサイズ

ブレイブ・コッド
エアーズ市でガンダムMk-Vに乗り対決。彼の抱く「優秀なパイロットとMSの組み合わせは大局をも変えられる」という思想を、AIによる無人操縦で真っ向から打ち砕いた。
ジョッシュ・オフショー
視力低下を押して戦闘に望むが、ALICEによって軽くあしらわれ、地球の引力圏へと放り投げられた。機械から人間以上の存在へと自立できたALICEとは逆に、最期まで自立する事ができなかったキャラとして対照的な結末を迎えた。

名台詞

※小説内の文章では台詞の前後が「ALICE」の大文字で区切られている。PS用ソフト『SDガンダム GGENERATION ZERO』では、メッセージウィンドウでその再現がされている。

ガンダム・センチネル 

「…………・イタイ?…………いたい…………痛い…………不快…………・」
「…………・ウルサイ?…………・うるさい…………・不快…………・」
第四章より、ALICEが初めて自我に目覚めた時の台詞。被弾アラームをうるさがるリョウに対し、アラームを消す事で応えた。この頃はまだまだ反応が機械的である。
「……ヤベェ……………………ヤバイ……やばい……危機感………………」
「……連中……………………仲間……?ヒトの集団…………」
「……妥当な選択………………助ける……戦闘……?………………」
「仲間の生命を存続させる戦闘………………………………………………」
「……自分が痛みを感じないのに?………………………………………………」
「……ヒトの痛み………………分からない………………………………」
「……それが……………………ヒト!?……………………………………」
第六章より、論理爆弾により行動不能に陥ったネロ隊をリョウ達が救おうとした際に。他者を気づかう行動に反応したALICEは、ここから人間について学習し始めるようになる。
チュン・ユン「三十機の攻撃隊MSが、もうたったの十機だ。ひょっとしたら今頃は艦隊も全滅したかもしれん。お前たちはまだ推進剤は残っているんだろう?」
リョウ「艦隊が全滅しちまってたら、帰る所が無えじゃねえか。だったらここに居た方がまだ良いぜ」
チュン・ユン「変なヤツだな」
リョウ「そう思ってんのはお互い様よ」
ALICE「……変なヤツ………………異常者……お互い様…………………………」
ALICE「……全員が異常…………全員が軍人……………………」
ALICE「……軍人は異常…………戦争は異常……………………」
ALICE「……皆んな狂っているの?……???…………………………………………」
上記シーンの後、敵の掃討部隊が来るであろう状況でのリョウ達の会話に対する反応。会話内容を言葉通りに受け取っているALICE。まだまだ学習途中だ。

関連機体

Sガンダム
搭載機。
Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)
Ex-Sガンダム
Sガンダム ディープ・ストライカー

余談 

リンク

脚注

  1. 計画反対派の妨害工作である可能性が示唆されているが、確証が無い為に原因不明の事故として処理されている。
  2. 本来の計画では、リョウの操縦による学習を経て熟練パイロットの戦闘経験データが投入され、システムは完成に至る予定であった
  3. ただし、作中では分離状態で戦術決定ディスプレイの最優先事項に「合体」の指示を出す描写が存在する。
  4. この際、EX-Sガンダムに乗っていたリョウは(物語の主人公でありながら)死にたくないと恐怖で喚く事しかしていなかった。