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2024年1月31日 (水) 17:00時点における最新版
FSS(Federation Survey Service)[編集 | ソースを編集]
戦争によって散逸したデータの収集や編纂を行う地球連邦政府の外郭団体。
その組織の萌芽は、オデッサ作戦の終了と、その占領にまで遡る。地球連邦軍の各戦区司令部は占領地に遺棄、または放棄されたジオン公国軍の兵器や諸装備を回収、調査を始めたが、当時のそれは各軍管区によって独自に行われ、最悪の場合、縄張り意識などから総司令部への報告などは故意におざなりにされていた。
一年戦争終結後、宇宙世紀0080年に連邦軍は卓越した公国軍の技術を接収する事を目的に「兵器群調査委員会」を設置。旧公国軍の兵器体系を調査する運びとなった。しかし、0082年に調査規模が当初の想定より大きくなると判断した同委員会の初代委員長オクスナ―・クリフは、連邦本部に組織の拡大拡充を上申。これを受け入れる形で発足したのがFSSである。
第一次FSSと言われる組織は、0084年にその集大成として「Action Graphic」を発表。旧公国軍及び連邦軍双方のMSV(モビルスーツバリエーション)の発掘と分析、体系的位置づけに数々の成果を残し、その成果を受けて発展的解消的に第2次FSSへと移行。組織規模も巨大化し、調査範囲は戦史なども含めた、より巨大なものとなり予算も権限も拡大した。
宇宙世紀0089年、第2次FSSの主幹事業として、「MSV-Rプロジェクト」を発表。MSV調査以後に開示された共和国及び連邦軍の資料の追加調査を行った。
組織はジル・ブロッケン・フーバーを代表として、監査部、財務部、調査企画部、実行関係部署(調査部、資料管理、保安、広報等)から構成されている。戦史調査以外にも公的機関や民間に対して公開可能なレベルの調査資料の提供や、一般公開可能な資料に基づいたドキュメンタリー番組の制作と映像ソフトの販売も行っている。しかし、人員の内約10%は「幽霊役員」とも呼ばれる軍部などからの天下りであり、彼らのコネもあって組織的な保護や便宜が図られており、その引き換えとして公には出来ない極秘資料を含めた記録の保管庫として利用されており、この極秘資料が全て公開された場合、連邦政府が崩壊するとも言われている。
運営予算は連邦政府議会から捻出されているが、それ以外にも様々な個人・団体からの寄付も受けており、大口の団体にはジオン共和国そのものや、連邦・ジオン双方の政治家も含まれている。特筆すべきは共和国との人材交流プログラムであり、共和国から人員や資料なども提供された。
登場作品 [編集 | ソースを編集]
- MSV-R
- 出典元。同作は地球連邦軍が一年戦争終戦10周年の区切りとして同社に過去の文献や資料の調査を依頼したという体裁を執っている。
- 機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー
- 作品自体がFSS製作のドキュメンタリー番組という体裁を執っている。ア・バオア・クー攻防戦に参戦した元兵士や関係者へインタビューを行い、その証言をカメラに収めた。
- 機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
- レッド・ウェイラインらの所属組織として登場。同時に、組織の概要やその成り立ちなども語られている。最終的にゴップが筆頭理事となり、FSSに収蔵されたデータを月に移す計画が立案される。
構成員 [編集 | ソースを編集]
- ジル・ブロッケン・フーバー
- 代表。
- スコット・ウォレス
- レッド・ウェイライン
- リミア・グリンウッド
- アシュレイ・ブラウン・ブランドン
- アイシュワリヤ
- ゴップ
- 0095年の筆頭理事。