グレイズリッター
EB-06r グレイズリッター (Graze Ritter)
- 登場作品:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- デザイナー:海老川兼武
- 分類:主力量産型モビルスーツ
- 装甲:ナノラミネートアーマー
- 全高:18.7m
- 本体重量:32.1t
- 主動力:エイハブ・リアクター
- 開発組織:ギャラルホルン
- 主なパイロット:カルタ親衛隊、地球外縁機動統制統合艦隊パイロット
ギャラルホルンの量産型モビルスーツ。グレイズの姉妹機で、地球外縁軌道統制統合艦隊への配備用として開発された。
フレームは同型を採用し、軌道上での戦闘を想定して機動性を重視した調整が施されている。また戦闘だけでなく式典用の機体としても運用される事を考慮し、設計時に組織の理念を体現する洗練された高潔さをデザインに取り入れており、頭部に鶏冠状のブレードアンテナ、両肩部にグレイズ以上の強度を持つスラスター内蔵型の装甲が装着された。
宇宙用と地上用に装備を換装可能となっており、宇宙用は背部にブースターを装着している。地上用では背部ブースターが取り外され、代わりに大腿部にスラスターを追加。また外見からは判別できない部分も地上用に調整されている。武装は基本的にグレイズと同じだが、接近戦用の専用武器としてナイトブレードを装備している。
名称の「リッター」は「騎士」を意味するドイツ語である。
パイロット達は常に厳しい訓練を積んでおり、式典で運用される際は華麗な編隊飛行を披露してみせているという。だが地球圏における諸問題はアリアンロッド艦隊が常に素早く対応していたという事もあって、本機が実戦投入された事はほとんど無い。
カルタの死後、地球外縁機動統制統合艦隊はマクギリス・ファリドによって再編されており、またアーブラウとSAUが戦闘状態に突入したこともあって、本機及びパイロットも実戦に恵まれることとなった。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- カルタ・イシューの親衛隊が搭乗し、地球へ降下しようとする鉄華団に攻撃を仕掛けるが実戦経験の差等もあってモンタークのグリムゲルデと三日月のガンダム・バルバトスによって一蹴される。残った機体の内の1機が地球の引力に引かれて燃え尽きる事を承知の上で尚も三日月を追撃し、コクピットを破壊された上にバルバトスが無事に大気圏を突破する為の耐熱シールド代わりとして利用されてしまった。
オセアニア連邦領内での戦闘でも鉄華団のMS部隊に終始押されており、多くが撃破された。残存していた機体も鉄華団の追撃任務でカルタが決闘を申し込んだ直後にビスケットをやられた怒りからか三日月に急襲され、撃破されている。
装備・機能
特殊機能
- 換装
- 環境に合わせて装備を換装可能。
- 降下用モジュール
- 地球降下用の装備。サーフボードのように上に乗って摩擦熱から機体を守る。
武装・必殺攻撃
- GR-W01 120mmライフル
- 携行式の速射砲。高い集弾性を持ち、メインウェポンとしてはもちろん支援武器としても有効である。精密射撃用のサブグリップも設置されている。両側面にはマガジンが取り付けられ、丸型と四角型の2種類が存在する。
銃身は着脱が可能で、外した状態でも発砲できる。 - GR-H01 9.8mバトルアックス
- 対MS戦闘用の格闘兵装。直接打撃によってナノラミネートアーマーを破壊する。
- ナイトブレード
- 左腰部にマウントされている接近戦用の実体剣。本機の専用武器として開発され、式典での運用を考慮して優雅さを採り入れたデザインとなっている。勿論、戦闘でも使用可能。
対決・名場面
関連機体
- グレイズリッター (カルタ機)
- カルタ・イシューの搭乗機。
- グレイズ、シュヴァルベ・グレイズ
- 姉妹機。
- ガンダム・バルバトス
- 第6形態の肩部にカルタ戦で鹵獲したグレイズリッターの装甲を取り付けている。