シャングリラ
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シャングリラ(Shangri-La)
サイド1にあるスペースコロニー1バンチ(bunch)の愛称。機動戦士ガンダムΖΖで登場。物語序盤の舞台であり、ジュドー・アーシタ達の故郷。史上初のシリンダー型スペースコロニーとして建造されたが、宇宙世紀0088の時点では経済・行政とも悪化の一途をたどっており、自転速度が遅れていたり、気象コントロールも何ヶ月も放置されている。そのためか治安は悪く、皮肉にもシャングリ・ラ(理想郷)という名前と正反対の環境となっている。
なお、シャングリ・ラとはジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平」に登場する、ヒマラヤの奥地にあるという僧院の名前。そこに住まう人達は不老長寿であるとされ、理想郷を意味する言葉となった。外界から隔絶された環境にあるものを指し、転じて少年少女の、特に学校などの小さな社会を形成しつつも外界から隔絶された環境を意味する場合もある。ジュヴナイル小説などで多く用いられる手法である。
えてして思春期の若者達は、自らの環境を不満に思い「シャングリ・ラ」を求めて外界へと飛び出していくもの。だが、大人の世界に打ちのめされ、自分たちのいた場所こそが「シャングリ・ラ」であったことを気づくものである。機動戦士ガンダムΖΖでもこうした意図をもってジュドーたちの故郷をそう名付けたと考えられる。