リョウ・ルーツ

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リョウ・ルーツ
外国語表記 Ryuu Roots
登場作品 ガンダム・センチネル
声優 藤原啓冶
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プロフィール
コードネーム チェシャ猫
種族 人間 (スペースノイド)
性別
年齢 16歳[1] (訓練生時) ⇒ 18歳または22歳[2] (α任務部隊配属時)
出身 サイド7
髪色 黒髪
職業 パイロット訓練生 ⇒ MSパイロット
所属組織 地球連邦軍
所属部隊 実験MS隊 ⇒ α任務部隊 第110MS戦隊
階級 宙兵長 (訓練生時) ⇒ 少尉 (少尉扱いの曹長、α任務部隊配属時)
主な搭乗機
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概要 [編集 | ソースを編集]

ガンダム・センチネル』の主人公である新米パイロット。当初は月面の連邦軍第三訓練基地で操縦訓練に明け暮れていたものの、唐突に実験MS隊への配属が決定。ネバダのネリス基地における訓練期間を経て実戦部隊であるα任務部隊への配属が決まり、Sガンダムの専任パイロットを務めさせられる事になる。

戦闘AI「ALICE」の開発者を母親に持つが、彼女が開発のため地球へ強制赴任させられ、その後、ALICE開発を妨害する勢力が引き起こしたと思われる爆発事故により死亡。幼時を母親からの愛情を得る事のないまま過ごす事になる。残された父親も一年戦争時に戦死しており、孤児になった結果、社会や上下関係といった枠組を嫌う自信過剰で協調性に欠けた人物に育ってしまった。その粗暴ぶりは凄まじく、訓練生時に1年間で「上官反抗6件、傷害事件2件、命令違反9件、規律違反14件」もの問題行動を起こす程。加えて戦後の人材不足の状況下でかつ戦闘訓練の成績が優秀な方であったため、軍としても除隊処分を下す訳にいかず頭を抱えている。軍隊に入った理由も「職業訓練校だと思って入隊した」というもので、戦争に対しても「楽しくてカッコ良いモン」とヒーローごっこのように捉えていた。

しかし、その性格が「ALICE」に人間の行動と思考を理解させる「思春期」を与える人材の必須条件である「常識では判断できない”危険”な男」と合致した事がリョウの転機となった。「ALICE」に感情を学習させるためのサンプル「チェシャ猫」に選ばれたリョウは、表向きは予定数が間に合わないΖプラスに代わって新規配備されたSガンダムに専任パイロットとして選ばれ、ペズンの反乱において初の実戦を経験。さらに上官であるストール・マニングスの厳しくも熱心な訓練、敵のMk-Vによる仲間の死や直接対決で実感した死への恐怖、部隊間での連携による仲間意識の芽生えなどの経験を経て軍人として、人間として少しずつ成長していくようになる。

また、途中「ALICE」によって危機を度々救われた事もあり、本能的に「ALICE」の存在に気づいていた節がある。特にペズンの反乱の最終局面でSガンダムが自律行動を取った際には「生きている」と確信している。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

ガンダム・センチネル
初登場作品。同作における人間側の主人公である。ガンダム主人公としては異例のチンピラ主人公であり、その人間像はガンダムファンの間に強烈な印象を残す事になった。
SDガンダム GGENERATIONシリーズ
『センチネル』の初参戦作品である『ZERO』にて初参戦。藤原啓冶氏が声当てを担当しており、同氏の熱演もあってそのキャラクターはまさにヤンキーそのもの。映像化により知名度が上がり、人気も一気に上がった。

人間関係[編集 | ソースを編集]

家族 [編集 | ソースを編集]

ALICE開発に技師として携わっていた母親。本名は不明で、開発に携わっていた他の関係者から「ミズ・ルーツ」と呼ばれるのみ。強制的だったとはいえ家族を置いて地球に赴任し、果てには命を落としてしまったため、リョウはやさぐれた性格になってしまった。皮肉にもそれがALICEの教育に必要な人材を生む事になる。
キャロルの独白によると一年戦争時に戦死したとされる。

α任務部隊[編集 | ソースを編集]

ALICE
Sガンダムに搭載されている戦闘用人工知能。適材として選ばれたリョウの戦闘から次第に感情を学んでいき、Mk-V戦にて遂に覚醒。最終的に人間と同等の存在にまで成長し、リョウ達を救うと共に彼らを軍人として成長させた。
シン・クリプト
FAZZ隊のリーダーで同僚。リョウとの初対面時にさっそく喧嘩沙汰になったものの、以降は悪友として互いに気楽に接するようになる。
テックス・ウェスト
Sガンダムの僚機であるΖプラスC1型のパイロット。温厚な性格でかつ実戦経験者という事もあり、リョウの態度の悪さにも怒る事無く対応した。枠組を嫌うリョウの人柄についても「自由な心を持った、当り前の人間」と誰よりも理解していた。
ストール・マニングス
上官。謹厳実直な軍人でALICEの存在を知っている事もあり、ALICEの搭載されたSガンダムに乗るリョウを厳しくも熱心に鍛える。当初はリョウも反抗的な態度を見せたものの、次第に彼を超えるという挑戦心に燃えるようになる。
イートン・ヒースロウ
リョウ達の母艦であるペガサスIIIの艦長。艦ではマニングス以外でALICEの存在を知る唯一の人物であり、ALICEとリョウ達がペズンの反乱を終結に導いた際には「おちこぼれが世界を救うか」と心の中で安堵した。
チュン・ユン
ネロ中隊の指揮官。上官の命令は絶対という軍人気質の持ち主のため、リョウ達ガンダム・チームとは反りが合わず、度々罵声の応酬が繰り広げられた。しかし、月面降下時に敵の論理爆弾で窮地に陥った際、リョウ達に救われた事で借りが出来たため、互いに関係が改善している。

ニューディサイズ[編集 | ソースを編集]

ブレイブ・コッド
ニューディサイズの首領である、ガンダムMk-Vのパイロット。FAZZ隊を全滅に追い込んだ仇敵であり、当初はその仇討ちに燃えていたものの、月面での一騎討ちの際にはその実力と気迫に気圧され、あわや撃墜される寸前にまで追い込まれた。

その他 [編集 | ソースを編集]

キャロル
「チェシャ猫」の選定に携わった人物の1人であり、過去にルーツ博士と共にALICEの開発に携わっていた。彼女を知る貴重な人物という事もあり、ご子息であるリョウを一目見た時にはその性格に唖然とした。

名台詞[編集 | ソースを編集]

搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]

Sガンダム
α任務部隊における主な搭乗機。機体のコアであるGコアに搭乗し、複数人搭乗時には操縦を担当する。
Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)
ペズンの仮設砲台へ電力供給を行う発電衛星SOL7804を破壊する際に搭乗。リョウにとって初の実戦で搭乗した機体であり、また、マニングスから「ションベン大将」呼ばわりされる所以になった機体でもある。
Ex-Sガンダム
エアーズ市における攻防戦において搭乗。
ワイバーン
訓練生時代に搭乗。
ΖプラスB型
実験MS隊所属時の搭乗機。

テーマ曲[編集 | ソースを編集]

Superior Attack
『GジェネF』にて採用された専用戦闘BGM。曲名はアーケードゲーム「機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST」にて設定。前作『ZERO』では別の専用BGMがあったが『F』でこちらに変更。以降、Gジェネシリーズだけでなく他のゲーム作品においてもSガンダム及びリョウ・ルーツ専用BGMとして採用されるようになった。『ZERO』に収録されているガンダムMk-Vとの対決ムービーで流れた曲が基となっており、疾走感と激しさのある曲調はユーザー間でも非常に人気が高い。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 『ガンダム・センチネル』が幕末の「新政府軍 対 新撰組」の構図をモチーフとしているため、その主人公であるリョウの名前も「坂本龍馬」を由来にしているとされている。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 『ALICEの懺悔』第一部序章 (本編2年前)にて。ただしその場合、後記する22歳と計算が合わない
  2. 前者は『センチネル』、後者は『ALICEの懺悔』