「バイアラン・カスタム」の版間の差分
(新規作成) |
(相違点なし)
|
2012年12月27日 (木) 01:37時点における版
RX-160S バイアラン・カスタム(Byarlant Custom)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC(OVA版)、機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
- デザイナー:カトキハジメ
- 分類:空戦用試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 頭頂高:20.6m
- 本体重量:38.9t
- 全備重量:60.3t
- 主動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:1,840kw
- スラスター総推力:98,300kg
- センサー有効半径:11,200m
- 開発組織:地球連邦軍トリントン湾岸基地
- 主なパイロット:ディエス・ロビン、ビア・キャトリエム
地球連邦軍の試作型モビルスーツ。
トリントン湾岸基地で立案された技術試験計画用の機体で、2機存在している。廃棄予定だった残存のバイアランをベースに既存の技術のみで滞空能力を向上させていて、最新技術は一切使用されていない。
搭載された熱核ジェット・エンジンは強化され、それに伴って姿勢制御プログラムも調整が加えられている。背部には大型プロペラントタンクと接続させたスラスターが増設され、これはサブスラスター的な役割として取り付けられてはいるものの、その推力は既存のMS1機分に相当するとされる。
腕部はベース機の物からガブスレイのクローアームに交換され、踵も新造パーツに取り替えられている(この為、頭頂高が2m高まった)。頭部センサーユニットもモノアイから複合型のバイザー式に変わっているが、これは連邦本部が計画を承認する為の必須条件として提示してきた為。
なお、計画に必要なパーツ等の入手は様々なルートを駆使しては余剰、あるいは廃棄寸前の物を自分達でかき集めてくる、という手段がとられている。
ちなみに、こんな時間の無駄といえる計画が通ったのは、トリントン基地には戦略的な価値が極めて低く、連邦軍から「忘れられた」という言葉がピッタリの基地である所が大きい。それは、十年近く前のMSであるジムIIが主力である所から伺える。
基地の軍人達の多くがこの計画に協力しているが、これは立案者であるディエスの計画に対する熱意に感化された事以外に、特にやる事もなくて暇だったというのもあるようだ。
1号機
増設した背部スラスターのマッチングと改修した各部の検証用の機体。
2号機
「完全版」として完成予定の機体。ギャプランのムーバブル・シールド・バインダー等でスラスターユニットを造り直して空間機動性を安定させ、コクピットブロックを新型の94タイプへ換装するつもりであった。
ビア・キャトリエムとゼフテラ・ベルクはそれを知り、本機を前者は「ティターンズMSの合成獣(キメラ)」、後者は「麒麟」と称した。
現在はせいぜい起動するだけが精一杯で、歩行すら出来ない状態である。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムUC(OVA版)
- 1号機のみ登場。
ジオン残党軍のMSを相手に一騎当千の活躍を見せ、旧式機は勿論、最新鋭機であるゼー・ズールをも沈黙させている。最終的にはヨンム・カークスのザクI・スナイパータイプの狙撃でスラスターを破壊されつつもマラサイを撃破しているが、その後、本機がどうなったかは不明である。 - 機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
- パイロットは1号機がディエス・ロビン、2号機がビア・キャトリエム。
1号機の起動試験を行っていたが、ジオン残党軍の攻撃に際して2号機も起動。1号機の出撃を援護する為、格納庫前にいたザク・マリナーを攻撃して撃破するが、直後にエラーで機能を停止させた。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- メガ粒子砲
- 両腕に1門ずつ内蔵。出力は以前より上がっていて、高い速射性も維持している。また出力や収束率の任意変更が可能であり、それによる多様な射撃モードを活かす事で死角となる間合いがなくなっている。
- ビームサーベル
- メガ粒子砲の砲口からビームサーベルを形成可能。
- クローアーム
- 両腕をクローとして使用可能。また、踵も空中戦の際、クローとして機能する。
ちなみにこの踵はバウンド・ドックのそれと形状がよく似ているが、前述のように新造品なので実際には一切関係はない。
対決・名場面
- 対ジオン残党
関連機体
- バイアラン
- 人型のまま、空を制しようとしたMS。本機のベースになった。
- ガブスレイ
- この機体の脚部クローアームが本機の腕に転用されている。
- ギャプラン
- 2号機の改修用としてこの機体のパーツが用意された。
余談
- 近年では主役機ガンダム以上に活躍したモビルスーツとして有名である。それまでガンダム以外のモビルスーツは活躍したこそすれ、出番が多く取られたことを踏まえると、ガンダムUCでの活躍ぶりはファンにとっても衝撃的だった。