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− | アスノ家に代々伝わるメモリーユニット。通信端末としても機能する。<br /> | + | アスノ家に代々伝わるメモリーユニット。通信端末としても機能する。<br />内部にはAGEシステムの基礎理論データやガンダムの設計データなど、アスノ家の過去の様々な研究データが記録されている。ガンダムの戦闘データの蓄積の役割を持ちガンダムを起動させるキーの役割も持っている<ref>AGEデバイスをセットしていなくてもある程度の稼動は可能。</ref>。<br />小説版では、これは量子コンピュータの一種であるとされ、フリット以外には内部データの解析が出来ないらしい。また、そのフリットの頭脳をもってしても量産は不可能であるという。既存のOSとはまったくの別物である為、ハッキングやコンピューターウィルスに対しては無敵とも言える。<br />AGEデバイスの量産が出来ない為にAGEシステムを搭載したガンダムは一機しか投入出来ない。 |
=== AGEビルダー === | === AGEビルダー === | ||
− | AGEシステムが提示した設計データを実物として建造するユニット。卵を横たえたような形状をしている。<br /> | + | AGEシステムが提示した設計データを実物として建造するユニット。卵を横たえたような形状をしている。<br />建造にはインゴットが素材として使われ、それを高速で切り出して組み上げる事で完成させるため、戦闘中でも即座に運用が可能。印象としては3Dプリンタと言うよりも3Dプロッタに近い。<br />その反面、データが出揃った状態でないとほとんど意味が無く、その解析などにもかなり時間がかかる。さらに使われるインゴットは希少価値とコストが高いため、量産には不向き。<br />ノーラ襲撃の際にディーヴァに搭載され、後にディーヴァが改修した時に搭載されたフォトンブラスターキャノンの動力炉としても運用される。その為、ディーヴァから降ろす事が出来ないので全ての世代のガンダムの母艦としてディーヴァが運用される事になる。ディーヴァがディグマゼノン砲により沈んだ際に破壊されている。 |
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− | フリットが作った汎用携帯型ロボット。<br />内部にディスプレイとキーボード、AGEデバイスを差し込めるスロットを持ち、口を開けた「PCモード」に変形する事でAGEシステムのデータ解析用のパソコン端末として使用する事が出来る。それによりAGEシステムが収集したデータにパイロットの所見を反映させる事も可能。<br /> | + | フリットが作った汎用携帯型ロボット。<br />内部にディスプレイとキーボード、AGEデバイスを差し込めるスロットを持ち、口を開けた「PCモード」に変形する事でAGEシステムのデータ解析用のパソコン端末として使用する事が出来る。それによりAGEシステムが収集したデータにパイロットの所見を反映させる事も可能。<br />AGEデバイスと共にフリットからアセムやキオに渡っている<ref>AGEデバイスとは違いアセムやキオが持っているのはフリット編から出て来たハロと同一かは不明。</ref>。 |
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+ | :見えざる傘を対策する為に考案した特殊形態。 | ||
+ | ;[[ガンダムAGE-3 ノーマル]] | ||
+ | :3代目。高出力、大火力機。 | ||
+ | ;[[ガンダムAGE-3 フォートレス]] | ||
+ | :陸戦に重点を置いた大火力形態。 | ||
+ | ;[[ガンダムAGE-3 オービタル]] | ||
+ | :宇宙戦に重点を置いた高速戦闘形態。 | ||
;[[ガンダムAGE-FX]] | ;[[ガンダムAGE-FX]] | ||
:AGE-3の強化改修機。<br />火星圏で大破した[[ガンダムAGE-3 ノーマル|AGE-3]]の戦闘データを反映して産み出された[[Xラウンダー]]専用機である。 | :AGE-3の強化改修機。<br />火星圏で大破した[[ガンダムAGE-3 ノーマル|AGE-3]]の戦闘データを反映して産み出された[[Xラウンダー]]専用機である。 | ||
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2021年4月16日 (金) 16:25時点における最新版
AGEシステム(AGE System)[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダムAGEに登場するシステム。
長年にかけてアスノ家が集めた「生物進化の謎」の研究データにフリット・アスノが自己成長機能を追加して開発したシステムであり、ガンダム、AGEデバイス、AGEビルダーの三つから成る。コアユニットはガンダムに搭載されている。
過去の戦闘から得られたデータを基にして様々な装備の設計図を考案するが、あくまでもガンダムが装備をする事が前提である為、設計された武器は性能を重視して量産性を度外視している上に高度な技術が使われる事が多いのである意味、開発者泣かせなシステムとも言える。AGEシステムが設計する武器が余りにも高性能である為、連邦軍ではAGEシステムが生み出した武器をいかに量産機に搭載するかと言う方面で技術者が考えねばならない事もあり連邦軍の技術者の技術レベルの停滞を招いてしまった。
AGEシステムが考案する物はガンダムの戦闘データに依存してしまう為、特定のMSに対する物、特定のパイロットに適した物、特定の環境下に合わせた物など汎用性に欠けている事やデータが揃わない時は考案出来ず、無理に考案させるとAGE-3のブラスティアキャノンのように一度使えば耐久力が限界となり自壊する欠陥品を考案すると言う欠点も持つが、ドッズライフルのように半世紀後でも使用される物を生み出す事もある。
また、想定こそされていないもののガンダム以外への応用も不可能ではない。
小説版ではAGEシステムは本来、戦闘用のシステムではなく、平和的[1]に使われる事を目的としていたらしいとされている。
ガンダム[編集 | ソースを編集]
AGEシステムの戦闘データを集める役割とAGEシステムが導きだした武器を使う役割を持ったMS。
AGEシステムを搭載したガンダムはガンダムAGE-1、ガンダムAGE-2、ガンダムAGE-3、ガンダムAGE-FXの計4機が存在する[2]。
全機に共通しているのは胸部に「A」の形状をしたセンサーが搭載されている事でそこにAGEシステムのコアユニットが内蔵されている事とAGE-1とAGE-2はバックパックの水平翼状のブロードアンテナが取り付けられ、それがAGEビルダーにデータを送信する事が可能となっている。
AGE-3はコアファイターの翼が同じ役割を持っている。
AGEデバイス[編集 | ソースを編集]
アスノ家に代々伝わるメモリーユニット。通信端末としても機能する。
内部にはAGEシステムの基礎理論データやガンダムの設計データなど、アスノ家の過去の様々な研究データが記録されている。ガンダムの戦闘データの蓄積の役割を持ちガンダムを起動させるキーの役割も持っている[3]。
小説版では、これは量子コンピュータの一種であるとされ、フリット以外には内部データの解析が出来ないらしい。また、そのフリットの頭脳をもってしても量産は不可能であるという。既存のOSとはまったくの別物である為、ハッキングやコンピューターウィルスに対しては無敵とも言える。
AGEデバイスの量産が出来ない為にAGEシステムを搭載したガンダムは一機しか投入出来ない。
AGEビルダー[編集 | ソースを編集]
AGEシステムが提示した設計データを実物として建造するユニット。卵を横たえたような形状をしている。
建造にはインゴットが素材として使われ、それを高速で切り出して組み上げる事で完成させるため、戦闘中でも即座に運用が可能。印象としては3Dプリンタと言うよりも3Dプロッタに近い。
その反面、データが出揃った状態でないとほとんど意味が無く、その解析などにもかなり時間がかかる。さらに使われるインゴットは希少価値とコストが高いため、量産には不向き。
ノーラ襲撃の際にディーヴァに搭載され、後にディーヴァが改修した時に搭載されたフォトンブラスターキャノンの動力炉としても運用される。その為、ディーヴァから降ろす事が出来ないので全ての世代のガンダムの母艦としてディーヴァが運用される事になる。ディーヴァがディグマゼノン砲により沈んだ際に破壊されている。
ハロ[編集 | ソースを編集]
フリットが作った汎用携帯型ロボット。
内部にディスプレイとキーボード、AGEデバイスを差し込めるスロットを持ち、口を開けた「PCモード」に変形する事でAGEシステムのデータ解析用のパソコン端末として使用する事が出来る。それによりAGEシステムが収集したデータにパイロットの所見を反映させる事も可能。
AGEデバイスと共にフリットからアセムやキオに渡っている[4]。
登場作品[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムAGE
- ガンダムの戦闘力を強化するのに使われている他、ディーヴァの強化にも本システムが応用された。
フリットは軍在籍中に何度もAGEシステムの有用性を訴えていたが、軍はアスノ家に技術力で負けている事を認めたくがなかったが為にこれを否定していた。逆に敵であるヴェイガンはその有用性を脅威と認め、ガンダムの奪取を試みている。
ラ・グラミス攻防戦から37年かけてEXA-DBと共にマーズ・レイを無効化するイヴァース・システムを生み出した。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ガンダムAGE-1 ノーマル
- 最初に搭載された機体。
- ガンダムAGE-1 タイタス
- 対バクト用に考案したパワーと防御に特化した形態。
- ガンダムAGE-1 スパロー
- 対ゼダス用に考案した高機動型形態。
- ガンダムAGE-1 レイザー
- スパローのシグルブレイドの欠点を克服した近接戦闘形態。
- ガンダムAGE-1 スタークス
- AGEシステムによって考案されたが、実際に製造はされていなかった。
後に保管されていた設計データを発見した連邦軍の技術部によってアデルの装備として製造される。 - ガンダムAGE-2 ノーマル
- AGE-1に続いて搭載される事になった。また、ゼダスとの戦闘データから考案した可変機構を採用している。
- ガンダムAGE-2 ダブルバレット
- アセムの操縦に合わせ、単機突破を目的とした対Xラウンダー用の火力特化形態。
- ガンダムAGE-2 アルティメス
- 見えざる傘を対策する為に考案した特殊形態。
- ガンダムAGE-3 ノーマル
- 3代目。高出力、大火力機。
- ガンダムAGE-3 フォートレス
- 陸戦に重点を置いた大火力形態。
- ガンダムAGE-3 オービタル
- 宇宙戦に重点を置いた高速戦闘形態。
- ガンダムAGE-FX
- AGE-3の強化改修機。
火星圏で大破したAGE-3の戦闘データを反映して産み出されたXラウンダー専用機である。 - ガンダムAGE-1 (ダイキVer.)
- ディーヴァ
- 本来、使用は想定されていないのだが、グルーデック・エイノアの指示で使われる事になり、強化案を導き出した。
- シド
- 直接的な関係はないが、戦闘データを元に自身を進化させると言うAGEシステムと良く似た能力を持っている。