AGEシステム
アスノ家に代々伝わる技術の一切を受け継いだフリット・アスノが、自身の創意工夫を加えて開発したシステム。中枢ユニットおよび情報収集装置である「ガンダム」、プロテクションキーとなる「AGEデバイス」、そして情報の統合的分析とパーツ工作を行う「AGEビルダー」によって構成される。
その基本設計はアスノ家の技術史を体現するものであり、ガンダムの装甲のもとになる特殊鋼材の精製技術とともにAGEデバイスのメモリデータとしてフリットに受け継がれて来た。この際、フリットのアレンジによって収集データにパイロットの所見を加えるための入力デバイス「ハロ」が追加され、システムはより的確に状況に応じた装備開発プランを提示することが可能となった。
AGEビルダーはまず特殊鋼材からフレームと外殻部分を成型し、内部に蓄積された材料を分子設計の段階から高分子デバイスで構築、各種回路などとして組み込むことによってパーツを完成させている。だが、これはあくまで基礎工程であり、システム自体が学習することにより、より高度な作業を実現することも可能である。
AGEシステムによる装置の開発や改修の理論構築は、情報収集装置であるガンダムの情報の収集量に比例して(=経験を重ねていくほどに)より強力な装備や機能がガンダムに追加されいくというものである。AGEシステムがモビルスーツを進化させると言われる所以はここにあり、アスノ家が密かに継承してきた前時代の知識と部品を基に、その膨大な情報処理能力と特異な思考モデルを駆使した提案を行うが、実験的な意味合いの強いシステムであったがゆえに提示されるプランはいずれも汎用性に乏しく、またシステム自体も大量生産に対応した設計ではなく、作り出すものも大量生産を考慮したものではなかった。また、AGEシステム自体にもモビルスーツ鍛冶であるアスノ家独自の技術が多用されていることからシステムの中には一部ブラックボックス化した部分もあり、ガンダム以外の機体に転用するのは困難を極め、タイタスに代表されるウェアシステムの量産化には時間が必要とされた[1]。
当初、ヴェイガンのMSとの圧倒的な技術格差に苦戦を強いられていた連邦軍はデウス・エクス・マキナのようにオーバーテクノロジーを生み出すAGEシステムに兵器開発を頼らざるを得ず、システムが提案し生み出したものを分析し、動作原理や設計思想を読み解き、これを応用するリバースエンジニアリングで現状を打破するという方策が打ち立てられたが、システムと技術者の工学知識レベルが違いすぎるため、連邦の技術者がAGEシステムの提案した設計図を見てもほとんど理解することができなかったとされ[2]、システムが示す基礎的な言葉や記号、数式を読み解くことから始めなければならなず、なんとか分析した技術を連邦の工業生産力に合わせたレベルに落とし込む必要があった。
- 機動戦士ガンダムAGE
- 初登場作品。ガンダムの戦闘力を強化するためのシステムとしてフリットが開発し、その後ディーヴァの強化にも本システムが応用された。
フリットは軍在籍中に何度もAGEシステムの有用性を訴えていたが、軍はアスノ家に技術力で負けている事を認めたくがなかったが為にこれを否定していたが、コウモリ退治戦役以降はAGEシステムが製造した技術を元に連邦軍の軍備も増強されることになった。また、ヴェイガンは当初からその有用性を脅威と認めており、長期にわたってガンダムの奪取や破壊を試みている。
ラ・グラミス攻防戦後は、37年かけてEXA-DBと共にマーズ・レイを無効化するイヴァース・システムを生み出した。また、小説版ではAGEシステムは本来、戦闘用のシステムではなく外宇宙の探索や開拓など平和的に使われる事を目的としていたらしいとされている。 - 機動戦士ガンダムAGE EXA-LOG
- 第6回プロトタイプ クランシェの解説と共にAGEシステムの提示したプランを人間の技術者が理解出来るよう「翻訳」した苦難の歴史が語られており、AGEシステムの設計を大量生産機に取り入れようとしたものの、連邦の工作レベルがそれに追いつかずに妥協を強いられており、これによって連邦の技術者に対して自立的なMS開発を行う意欲を失わせたともされる。
- ガンダムAGE-1 ノーマル
- 最初にAGEシステムが搭載された機体。
- ガンダムAGE-1 タイタス
- 対バクト用に考案したパワーと防御に特化した形態。
- ガンダムAGE-1 スパロー
- 対ゼダス用に考案した高機動型形態。
- ガンダムAGE-1 レイザー
- スパローのシグルブレイドの欠点を克服した近接戦闘形態。
- ガンダムAGE-1 スタークス
- AGEシステムによって考案されたが、実際に製造はされていなかった。
後に保管されていた設計データを発見した連邦軍の技術部によってアデルの装備として製造される。
- ガンダムAGE-2 ノーマル
- AGE-1に続いて搭載される事になった。また、ゼダスとの戦闘データから考案した可変機構を採用している。
- ガンダムAGE-2 ダブルバレット
- アセムの操縦に合わせ、単機突破を目的とした対Xラウンダー用の火力特化形態。
- ガンダムAGE-2 アルティメス
- ヴェイガンの見えざる傘を対策する為に考案された特殊形態。
- ガンダムAGE-3 ノーマル
- ウェアシステムを発展させ、それぞれを独自行動可能な戦闘機として分離可能とした機体。
- ガンダムAGE-3 フォートレス
- 陸戦に重点を置いた大火力形態。
- ガンダムAGE-3 オービタル
- 宇宙戦に重点を置いた高速戦闘形態。
- ガンダムAGE-FX
- 火星圏で大破したAGE-3の戦闘データを反映して産み出されたXラウンダー専用機。
- ガンダムAGE-1 (ダイキVer.)
- ディーヴァ
- 本来、使用は想定されていないのだが、グルーデック・エイノアの指示で使われる事になり、強化案を導き出した。