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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
;[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]] | ;[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]] | ||
− | : | + | :初登場作品。第4話から登場。アプサラス試験飛行の成功を祝したパーティに乱入し、ギニアスとアイナに馴れ馴れしく接するものの、兄妹からは疎んじられていた。その後、オデッサから撤退しラサへ向かい、[[ケルゲレン]]での宇宙脱出を図るが、アプサラス計画の拠点が発覚することを危惧したギニアスに拒まれる。ケラーネはそれでも計画中止を盾にギニアスに迫るも、逆にギニアスの策略によって部下らと共に爆殺された。だが、その爆煙が切っ掛けとなり、ラサ基地の位置は連邦軍の知る所となる。 |
;[[機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム]] | ;[[機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム]] | ||
:[[イリヤ・ソラリ]]の旧知の仲の一人として登場。[[リサイクル・センター]]でソラリと偶然再会し、連邦軍からの[[ジム]]強奪任務を彼女に依頼した。 | :[[イリヤ・ソラリ]]の旧知の仲の一人として登場。[[リサイクル・センター]]でソラリと偶然再会し、連邦軍からの[[ジム]]強奪任務を彼女に依頼した。 | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:ギニアスの妹。パーティで「俺の女になれ」と迫るが拒絶されており、兄同様快く思われていなかったことがうかがえる。 | :ギニアスの妹。パーティで「俺の女になれ」と迫るが拒絶されており、兄同様快く思われていなかったことがうかがえる。 | ||
− | ;シンシア | + | ;[[シンシア]] |
− | : | + | :ケラーネの秘書官。軍務以外の男女の関係が見受けられる。オデッサから撤退中のユーリを待っていたところをギニアスにより監禁され、自白剤によってアプサラス計画の中止命令がまだギレンに届いていない事を自白してしまう。結果、ギニアスは先手を打つ形でケラーネを謀殺した。 |
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− | :部下。オデッサからの撤退時、ケラーネの許可を得て[[マゼラアタック]] | + | :部下。オデッサからの撤退時、ケラーネの許可を得て[[バリー]]や[[ルネン]]と共に[[マゼラアタック]]で友軍撤退のための時間稼ぎを行った。その後合流するも、ギニアスの謀殺の巻き添えに遭い運命を共にした。 |
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:[[レッド・ウルフ隊]]隊長。旧知の仲で、前線で彼女と再会した際にジムの強奪作戦を依頼し、スパイから入手した起動キーを託す。 | :[[レッド・ウルフ隊]]隊長。旧知の仲で、前線で彼女と再会した際にジムの強奪作戦を依頼し、スパイから入手した起動キーを託す。 | ||
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− | < | + | ;「お前が高価なオモチャを造ってるって聞いて、ヨーロッパから駆けつけてきた」<br/>「おぉ、アイナかぁ!ヘヒャヒャヒャ、こりゃあ驚きだ。あのアイナがこんなレディに。この前会った時はほんの子供だったのに。女とは恐ろしいもんだぜぇ!」<br/>「アイナ、どうだ?俺の女にならんか?」<br/>「サハリンの名にこだわるアイツに付き合わんでも、一生、面白おかしく暮らせるぞぉ?」 |
− | < | + | :第4話より、パーティー会場でサハリン兄妹に絡みながらの発言。人目も憚らず、ギニアスには堂々とアプサラスを軽んじた発言をし、アイナにはデリカシーの無い発言をした挙句口説く無神経ぶりを見せた。これにはアイナも辟易してガードについたノリスと共に退室。ギニアスも直後にその場から立ち去った。 |
− | + | ;ルネン「あれは…まさか…」<br/>「ただの”気化爆弾”さ。まさか、ハッ!」 | |
− | + | :第7話より、敗残兵の集結ポイントに迫る連邦軍の部隊を巨大な爆発で一瞬にして葬った際に。本人は気化爆弾と称しているが、爆発の規模は周辺一帯を衝撃波で吹き飛ばすほど凄まじく、MSが一瞬にして蒸発している辺り、明らかに核爆弾を使用したとしか思えない描写になっている。部下からの信頼が厚い男とはいえ、その戦略には闇がある。 | |
− | < | + | ;「お前の基地を、オデッサ勢力再編の拠点にさせてもらおう」<br/>ギニアス「何ッ!?」<br/>「そう怒るな、天才。戦争は所詮、陣取り合戦よ。お前のオモチャ1つで、大勢を変えられるようなチャチなモンじゃねぇ。決戦は<ruby>宇宙<rt>そら</rt></ruby>だ。今は、1人でも多くの兵を、<ruby>宇宙<rt>そら</rt></ruby>へ上げる時なのだ。その為には、お前の所の動力源…ケルゲレンが必要だ。分かるな?ギニアス。アプサラスの開発は、中止する」<br/>ギニアス「クッ…!……フ、フフ…」<br/>「それがジオンとしての義だ。お…?」 |
− | < | + | :第8話より、モニター越しのギニアスとのやり取り。以前よりアプサラスを期待していない発言が多かったケラーネだったが、それも日に日に悪化する前線の様子を目の当たりにしてきた立場ゆえの発言だった。地上を放棄し宇宙への脱出手段を確保するため、ギニアスの宿願であるアプサラス開発の中止を促すケラーネだったが、この瞬間、彼の先の運命が決まってしまった。破壊したモニターを執拗に銃撃する狂気のギニアスは、計画を成就させるべく次の手を打つ……。 |
− | < | + | ;「支援も補給も、保証は出来んのだぞ!?」<br/>ルネン「承知しております!」<br/>ボーン「兵達をお願いします」<br/>バリー「<ruby>宇宙<rt>そら</rt></ruby>へ上げてやってくれ!」<br/>「クッ…お前達……!よぉし!マゼラ・アタック隊、出撃!!」<br/>一同「ハッ!」 |
+ | :第9話より。危険を冒してまで時間稼ぎに務めようとするボーン達の忠義に涙をこらえるケラーネ。その後も友軍を見捨てたギニアスに憤慨したり、敗残兵たちが基地内部に逃げ込む中、外でマゼラ・アタック隊を1人待つ姿が描かれるなど、それまでの回と比べて情の厚さが色濃く描写されている回となっている。しかし…… | ||
+ | ;「ルネン!バリィィィ!!」<br/>「ギニアァァァス!!」 | ||
+ | :最期。敗れながらも無事帰還したボーン達を労いながら基地に繋がる坑道に入ったケラーネ達だったが、突如として目の前の通路が封鎖された。それはシンシアを尋問しアプサラス開発計画の中止命令がまだギレンの耳に届いていない事を知ったギニアスによる仕業だった。彼はケラーネに「名誉の戦死」を遂げさせ、口封じしようというのだ。ボーン達に坑道から脱出するよう促すケラーネだったが時既に遅く、迫り来る爆炎に呑まれ非業の死を遂げた。 | ||
+ | === 復讐のレクイエム === | ||
+ | ;「一体何をやってるんだ!?」<br/>ロネ「ユーリ・ケラーネ少将でありますか?! ようこそ!!」<br/>「連邦の攻撃を阻止した直後に喧嘩か。また君からふっかけたのか、イリヤ・ソラリ大尉」 | ||
+ | :第4話。リサイクル・センターを訪れた直後、[[ニーランド・ルショーン]]と[[ロルフ・ロネ]]が一触即発となった状況で見て一括。彼の登場によって、その場の空気は一変する。 | ||
+ | ;「少佐、いい仕事をしたな。ジャンクからザクを組み立てたって訳だ。大した工夫だよ」<br/>ロネ「お越しになる予定はなかったかと?」<br>「たまたま戦闘が見えてな。正直近づきたくはなかったが、お陰で思わぬ拾い物をした。よくやった」 | ||
+ | :その場を諌めるべく、ケラーネは[[無識別型ザクII]]のレストアに懐疑的であったロネにあえて花を持たせ、同時に[[イリヤ・ソラリ|ソラリ]]の戦いぶりを称える。 | ||
+ | ;「少佐、大急ぎでザクの修理と再武装だ。あっちの奴の腕も忘れるな!」 | ||
+ | :直後、戦闘で傷付いたザクの整備と補給を指示する。無論、ケラーネはロネがザクのレストアを主導していないことなどお見通しであり…… | ||
+ | ;「で、本当のところ、あのオモチャを作らせたのは君なんだろう、イリヤ?」<br/>ソラリ「この基地の司令はロネ少佐です」<br/>「フッフッフッ……あの少佐には無理だな。このゴミ捨て場を見たらそんな才能がないことぐらい分かるさ」 | ||
+ | :その後ソラリと二人でウィスキーを酌み交わし、事態の真相を把握していることをソラリに告げる。 | ||
+ | ;「君が倒したモビルスーツはジムと呼ばれている。大量生産され、実戦投入が始まった。という訳で、一機盗んで来てくれ」<br/>ソラリ「本気なんですか、閣下!?」<br/>「あのモビルスーツは戦争の趨勢を変えちまうぞ。弱点を見つける必要がある。パーツひとつにまでバラして調べなけりゃならん」 | ||
+ | :ソラリとの再会間もなく、彼女にジムの強奪を依頼し、同時にその必要性を説く。 | ||
+ | ;「君の部下のことは残念だ。優秀な連中だった」<br/>ソラリ「イエス・サー……」<br/>「それだけじゃない。君の旦那のこともだ。彼は良い音楽家だった。君と同じで。彼の死は大きな損失だ」<br/>ソラリ「ありがとう……ございます」 | ||
+ | :部下を失い、またそれ以前に夫を空爆で失ったソラリを労る。同時に、「音楽家の死」が文化的な損失であることを説く辺りに、ケラーネの文化人としての一面を覗かせる。 | ||
+ | ;「我が軍のスパイが入手したコマンドキーだ。これを使えばジムを乗っ取ることができる」<br/>「で、この辺りの基地で適当なのを見つけられるはずだ。モビルスーツさえ何とかなれば、まだ勝機はある」<br/>「俺は軍を再編し体制を立て直す。俺のために大きなオモチャをオデッサに持ってきてくれたら、みんなで仲良く宇宙へ帰れるってわけだ。分かったか、大尉?」<br/>ソラリ「了解しました、閣下」 | ||
+ | :ソラリにコマンドキーを託し、ソラリもケラーネの依頼を敬礼を以て引き受ける。だが、彼が何となく指標した「この辺りの基地」で耐え難い苦難が待ち構えていることを、ソラリはまだ知らない。 | ||
+ | == 搭乗機体・関連機体 == | ||
+ | ;[[シーランス]] | ||
+ | :『08』第7話で集結ポイントから出発する際にシンシアと共に搭乗。 | ||
<!-- == 余談 == --> | <!-- == 余談 == --> | ||
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2024年10月24日 (木) 11:27時点における最新版
ユーリ・ケラーネ | |
---|---|
外国語表記 | Yuri Kellerne |
登場作品 |
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム |
声優 |
上恭ノ介 デリック・ドーバー (RfV英語版) |
デザイナー | 川元利浩 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
没年月日 | 宇宙世紀0079年11月 |
出身 | ジオン公国 |
職業 | ジオン公国軍欧州方面制圧軍師団長 |
所属組織 | ジオン公国軍 |
所属部隊 | ジオン公国軍欧州方面制圧軍 |
階級 | 少将 |
概要[編集 | ソースを編集]
ヨーロッパ戦線のジオン地上軍で師団長を務める将校。貴族社会の一員でもあり、ギニアス、アイナ兄妹とは旧知の間柄だが、よく言えば豪放磊落、悪く言えば品のない言動が目立ち、兄妹の双方から疎まれている節がある。
袖を肩口からカットし、胸をはだけさせたラフな軍服を着用するなど、およそ将校とは思えない格好をしているが、現実主義で情け容赦のない行動力と大局を見据える視野の持ち主で、部下想いなこともあって信望も篤い。
地球連邦軍の一大反攻作戦であるオデッサ作戦のために欧州各地を飛び回るが、オデッサ基地陥落後は撤退戦の最中に南極条約違反の核爆弾(本人は「気化爆弾」と主張)を使用して撤収までの時間を稼いだ。その後、地上の友軍を宇宙へ逃がすためにラサ秘密工場基地を再集結地点に使用しようと画策。脱出の手段であるケルゲレン確保のためにアプサラス計画の中止をギレン・ザビに進言しようと企むが、これが狂気に走ったギニアスの暴挙を招き、基地に通じる坑道内で共に逃げ込んだ部下たちと共に謀殺された。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- 初登場作品。第4話から登場。アプサラス試験飛行の成功を祝したパーティに乱入し、ギニアスとアイナに馴れ馴れしく接するものの、兄妹からは疎んじられていた。その後、オデッサから撤退しラサへ向かい、ケルゲレンでの宇宙脱出を図るが、アプサラス計画の拠点が発覚することを危惧したギニアスに拒まれる。ケラーネはそれでも計画中止を盾にギニアスに迫るも、逆にギニアスの策略によって部下らと共に爆殺された。だが、その爆煙が切っ掛けとなり、ラサ基地の位置は連邦軍の知る所となる。
- 機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム
- イリヤ・ソラリの旧知の仲の一人として登場。リサイクル・センターでソラリと偶然再会し、連邦軍からのジム強奪任務を彼女に依頼した。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ギニアス・サハリン
- 旧知の仲にあるジオン軍技術少将。ギニアス本人から疎んじられており「戦争屋」と蔑視されている。オデッサから宇宙へ撤退するためにアプサラス計画の中止をちらつかせた結果、彼の怒りを買い謀殺される。
- アイナ・サハリン
- ギニアスの妹。パーティで「俺の女になれ」と迫るが拒絶されており、兄同様快く思われていなかったことがうかがえる。
- シンシア
- ケラーネの秘書官。軍務以外の男女の関係が見受けられる。オデッサから撤退中のユーリを待っていたところをギニアスにより監禁され、自白剤によってアプサラス計画の中止命令がまだギレンに届いていない事を自白してしまう。結果、ギニアスは先手を打つ形でケラーネを謀殺した。
- ボーン・アブスト
- 部下。オデッサからの撤退時、ケラーネの許可を得てバリーやルネンと共にマゼラアタックで友軍撤退のための時間稼ぎを行った。その後合流するも、ギニアスの謀殺の巻き添えに遭い運命を共にした。
- イリヤ・ソラリ
- レッド・ウルフ隊隊長。旧知の仲で、前線で彼女と再会した際にジムの強奪作戦を依頼し、スパイから入手した起動キーを託す。
名台詞[編集 | ソースを編集]
第08MS小隊 [編集 | ソースを編集]
- 「お前が高価なオモチャを造ってるって聞いて、ヨーロッパから駆けつけてきた」
「おぉ、アイナかぁ!ヘヒャヒャヒャ、こりゃあ驚きだ。あのアイナがこんなレディに。この前会った時はほんの子供だったのに。女とは恐ろしいもんだぜぇ!」
「アイナ、どうだ?俺の女にならんか?」
「サハリンの名にこだわるアイツに付き合わんでも、一生、面白おかしく暮らせるぞぉ?」 - 第4話より、パーティー会場でサハリン兄妹に絡みながらの発言。人目も憚らず、ギニアスには堂々とアプサラスを軽んじた発言をし、アイナにはデリカシーの無い発言をした挙句口説く無神経ぶりを見せた。これにはアイナも辟易してガードについたノリスと共に退室。ギニアスも直後にその場から立ち去った。
- ルネン「あれは…まさか…」
「ただの”気化爆弾”さ。まさか、ハッ!」 - 第7話より、敗残兵の集結ポイントに迫る連邦軍の部隊を巨大な爆発で一瞬にして葬った際に。本人は気化爆弾と称しているが、爆発の規模は周辺一帯を衝撃波で吹き飛ばすほど凄まじく、MSが一瞬にして蒸発している辺り、明らかに核爆弾を使用したとしか思えない描写になっている。部下からの信頼が厚い男とはいえ、その戦略には闇がある。
- 「お前の基地を、オデッサ勢力再編の拠点にさせてもらおう」
ギニアス「何ッ!?」
「そう怒るな、天才。戦争は所詮、陣取り合戦よ。お前のオモチャ1つで、大勢を変えられるようなチャチなモンじゃねぇ。決戦は宇宙だ。今は、1人でも多くの兵を、宇宙へ上げる時なのだ。その為には、お前の所の動力源…ケルゲレンが必要だ。分かるな?ギニアス。アプサラスの開発は、中止する」
ギニアス「クッ…!……フ、フフ…」
「それがジオンとしての義だ。お…?」 - 第8話より、モニター越しのギニアスとのやり取り。以前よりアプサラスを期待していない発言が多かったケラーネだったが、それも日に日に悪化する前線の様子を目の当たりにしてきた立場ゆえの発言だった。地上を放棄し宇宙への脱出手段を確保するため、ギニアスの宿願であるアプサラス開発の中止を促すケラーネだったが、この瞬間、彼の先の運命が決まってしまった。破壊したモニターを執拗に銃撃する狂気のギニアスは、計画を成就させるべく次の手を打つ……。
- 「支援も補給も、保証は出来んのだぞ!?」
ルネン「承知しております!」
ボーン「兵達をお願いします」
バリー「宇宙へ上げてやってくれ!」
「クッ…お前達……!よぉし!マゼラ・アタック隊、出撃!!」
一同「ハッ!」 - 第9話より。危険を冒してまで時間稼ぎに務めようとするボーン達の忠義に涙をこらえるケラーネ。その後も友軍を見捨てたギニアスに憤慨したり、敗残兵たちが基地内部に逃げ込む中、外でマゼラ・アタック隊を1人待つ姿が描かれるなど、それまでの回と比べて情の厚さが色濃く描写されている回となっている。しかし……
- 「ルネン!バリィィィ!!」
「ギニアァァァス!!」 - 最期。敗れながらも無事帰還したボーン達を労いながら基地に繋がる坑道に入ったケラーネ達だったが、突如として目の前の通路が封鎖された。それはシンシアを尋問しアプサラス開発計画の中止命令がまだギレンの耳に届いていない事を知ったギニアスによる仕業だった。彼はケラーネに「名誉の戦死」を遂げさせ、口封じしようというのだ。ボーン達に坑道から脱出するよう促すケラーネだったが時既に遅く、迫り来る爆炎に呑まれ非業の死を遂げた。
復讐のレクイエム [編集 | ソースを編集]
- 「一体何をやってるんだ!?」
ロネ「ユーリ・ケラーネ少将でありますか?! ようこそ!!」
「連邦の攻撃を阻止した直後に喧嘩か。また君からふっかけたのか、イリヤ・ソラリ大尉」 - 第4話。リサイクル・センターを訪れた直後、ニーランド・ルショーンとロルフ・ロネが一触即発となった状況で見て一括。彼の登場によって、その場の空気は一変する。
- 「少佐、いい仕事をしたな。ジャンクからザクを組み立てたって訳だ。大した工夫だよ」
ロネ「お越しになる予定はなかったかと?」
「たまたま戦闘が見えてな。正直近づきたくはなかったが、お陰で思わぬ拾い物をした。よくやった」 - その場を諌めるべく、ケラーネは無識別型ザクIIのレストアに懐疑的であったロネにあえて花を持たせ、同時にソラリの戦いぶりを称える。
- 「少佐、大急ぎでザクの修理と再武装だ。あっちの奴の腕も忘れるな!」
- 直後、戦闘で傷付いたザクの整備と補給を指示する。無論、ケラーネはロネがザクのレストアを主導していないことなどお見通しであり……
- 「で、本当のところ、あのオモチャを作らせたのは君なんだろう、イリヤ?」
ソラリ「この基地の司令はロネ少佐です」
「フッフッフッ……あの少佐には無理だな。このゴミ捨て場を見たらそんな才能がないことぐらい分かるさ」 - その後ソラリと二人でウィスキーを酌み交わし、事態の真相を把握していることをソラリに告げる。
- 「君が倒したモビルスーツはジムと呼ばれている。大量生産され、実戦投入が始まった。という訳で、一機盗んで来てくれ」
ソラリ「本気なんですか、閣下!?」
「あのモビルスーツは戦争の趨勢を変えちまうぞ。弱点を見つける必要がある。パーツひとつにまでバラして調べなけりゃならん」 - ソラリとの再会間もなく、彼女にジムの強奪を依頼し、同時にその必要性を説く。
- 「君の部下のことは残念だ。優秀な連中だった」
ソラリ「イエス・サー……」
「それだけじゃない。君の旦那のこともだ。彼は良い音楽家だった。君と同じで。彼の死は大きな損失だ」
ソラリ「ありがとう……ございます」 - 部下を失い、またそれ以前に夫を空爆で失ったソラリを労る。同時に、「音楽家の死」が文化的な損失であることを説く辺りに、ケラーネの文化人としての一面を覗かせる。
- 「我が軍のスパイが入手したコマンドキーだ。これを使えばジムを乗っ取ることができる」
「で、この辺りの基地で適当なのを見つけられるはずだ。モビルスーツさえ何とかなれば、まだ勝機はある」
「俺は軍を再編し体制を立て直す。俺のために大きなオモチャをオデッサに持ってきてくれたら、みんなで仲良く宇宙へ帰れるってわけだ。分かったか、大尉?」
ソラリ「了解しました、閣下」 - ソラリにコマンドキーを託し、ソラリもケラーネの依頼を敬礼を以て引き受ける。だが、彼が何となく指標した「この辺りの基地」で耐え難い苦難が待ち構えていることを、ソラリはまだ知らない。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- シーランス
- 『08』第7話で集結ポイントから出発する際にシンシアと共に搭乗。