ツインドライヴシステム

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ツインドライヴシステム (Twin-Drive System)

機動戦士ガンダム00」シリーズに登場する技術。

二基のGNドライヴを同調させることで、粒子生産量と粒子放出量を二乗化させるシステム。 元々は第二世代ガンダムの頃に搭載が検討されるも、様々な要因から見送られたが、量子演算型処理システム「ヴェーダ」の中に秘匿されていた、GNドライヴのブラックボックスに仕掛けられたシステムトラップ、すなわちイオリア・シュヘンベルグの死によってトランザムシステムとともに基礎理論のデータがソレスタルビーイングにもたらされた。 それによりダブルオーガンダムに実装されるが、当初はGNドライヴ同士の相性の問題から上手く稼動する事は無かったが、刹那がソレスタルビーイングに戻った事で0ガンダムのGNドライヴと最も相性の良いガンダムエクシアのGNドライヴが戻り、不安定ながらも稼働に成功した。その凄まじい機体性能に地球連邦軍モビルスーツはおろか、アロウズの最新モビルスーツすらも圧倒した。後にアニュー・リターナーによって持ち出され、リボーンズガンダムにも搭載された(厳密にはツインドライヴシステムではなく、放出量を高めた擬似的なものである)。

ツインドライヴシステムでのトランザムは理論値以上のGN粒子を生産・放出したため、その当時ですら制御不可能な代物であった。物語後半には解析が進み、制御ユニットオーライザーによって完全にコントロール下に置くことに成功、それにより不安定だったツインドライヴ自体も安定して稼動出来るようになる。以降はダブルオーガンダムオーライザーがドッキングした状態をダブルオーライザーと呼称し、「ガンダム」の名称が取り除かれる。また、トランザム中のダブルオーライザーは別次元の性能を発揮する事から「トランザムライザー」と呼ばれ、トランザム中はGNドライヴの放出する粒子が2つの輪を描き、機体の量子化や付近の宙域では意識の共有が起きる。これは脳量子波の有無に関係なく発生する現象で、言葉ではない「対話」を実現させる等の本来、開発者のイアン達が想定していない超常的な現象を引き起こした。

さらに、トランザム中にツインドライヴシステムによって散布される膨大なGN粒子が、純粋種のイノベイターの放つ脳量子波によって限界まで純度が高められたとき、ツインドライヴシステムの中に隠された真のシステムが発動する。システム名はモニターに表示された「TRANS-AM BURST」の文字から「トランザムバースト」と呼称される。この状態では2基のGNドライヴは通常の7倍以上の粒子放出を行い、さらにモビルスーツを吹き飛ばすなど物理的な影響が出る程の粒子量を可能とする。また、意識共有の深度も高まり、本当の意味でお互いを理解する「対話」を可能とした。なお、その際にはGN粒子が虹色の光を放ち、この状態のGN粒子を浴びたものは毒性を持ったGN粒子による細胞異常を回復させたり、イノベイター化を促すなど、人間の潜在能力・治癒能力を引き出す能力もあるとされる(実際はイオリア・シュヘンベルグの計画はこちらこそが主目的)。 ちなみに、劇場版を含めた作中では「トランザムバースト」という発言はなく、設定やスピンオフ作品で用いられている。(劇場版でトランザムバーストを使用する時にはライザーシステムを使うと言っている)

劇場版では、ツインドライヴ専用に調整されたGNドライヴが制作され、オーライザーのような制御ユニットを外付けする事なく安定して使えるようになり、粒子貯蔵タンクの改良によりダブルオーライザー (粒子貯蔵タンク型)でのトランザムバーストも行った。ダブルオーライザーの発展機であるダブルオークアンタにはクアンタムシステムが搭載され、2基のGNドライヴを直列に繋ぐ事でトランザムバースト以上の高濃度粒子領域を作り出すフルパワーモード「クアンタムバースト」を使用する事が出来る。クアンタムバースト時は一瞬だけ通常時のトランザム同様に赤く発光して、緑色に発光する。ELSとの最終決戦では、巨大ELSの中枢でダブルオークアンタによるクアンタムバーストで対話が成し遂げられ、人類とELSは分かり合うことができた。 この対話の後、宇宙に咲いたELSの花とともにクアンタムバーストのGN粒子を浴びた人々は急速にイノベイター化をはじめる。

登場作品

機動戦士ガンダム00
劇場版 機動戦士ガンダム00

関連用語

GNドライヴ
GN粒子
GNドライヴ[Τ]
イノベイター
トランザムシステム

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