ギャラルホルン

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ギャラルホルン(Giallarhorn)

ギャラルホルンは「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する武装組織。

本編から遡ること300年、地球圏全体を巻き込んだ大戦争「厄祭戦(やくさいせん)」の末期、戦争終結を目的として有志によって結成された組織が前身となったもの。阿頼耶識システムガンダム・フレームによって厄祭戦を終結に導いた。 現在では地球の各連合国の総意によって治安維持を目的とした武装勢力。 厄祭戦を戦い抜いた七家門「セブンスターズ」を頂点とし、武力行使を行う「統制局」と、統制局を監視する「監査局」からなる。 相転移炉「エイハブ・リアクター」の製造技術を独占し、モビルスーツをフレームから設計・建造・量産できる工業力も備えているため、その軍事力・組織の規模は群を抜いている。 組織の大目的は世界平和のための抑止力であるが必要であれば武力行使も厭わない為、「武力をもって武力を制す世界平和維持のための暴力装置」とも言われている。戦争や武力行使への忌避感から地球経済圏への内政干渉は許されない立場にある。

しかし現在(本編のP.D.323年時点)では組織の大部分は腐敗し、設立時の高潔な理念は失われつつある。この現状を嘆き、改革の必要性を声高に訴える構成員も少なくはない。

肥大化した組織の常として地域によって練度や士気に大きな差があり、地球圏付近から離れるにつれ徐々に低下する傾向にある。また高いモビルスーツの建造技術を持っているがために同等の戦力との戦闘経験がない、というジレンマに陥っており、教科書通りの手順以外での戦闘に対する適応力の低さが見受けられる。

組織構成

地球本部

地球の海上拠点『ヴィーンゴールヴ』に位置する中枢拠点。司令官はファリド家現当主のイズナリオ・ファリド

監査局

組織内部の不正や腐敗を摘発する内部調査機関。各支部の問題調査、綱紀粛正を主とする。主な構成員はマクギリス・ファリドガエリオ・ボードウィンなど。

火星支局

火星軌道上の宇宙ステーション『アーレス』を拠点とする支部。本来は火星全域を管轄とするが、支局長のコーラル・コンラッドが大富豪ノブリス・ゴルドンと癒着関係にあり、ノブリスの意向で火星独立運動のシンボルとなりつつあるクーデリア・藍那・バーンスタインの抹殺に踏み切った。しかし鉄華団の奮闘によって多くの人員、MSを喪失する羽目に陥った。

月外縁軌道統合艦隊(アリアンロッド)

月の公転軌道外を管轄する大規模艦隊。ドルトコロニー内で起きた大規模なクーデターに乗り出し、多数の市民を粛正した。しかし鉄華団とクーデリア・藍那・バーンスタインの行動によってそれらの詳細が全世界に公表される。

地球外縁軌道統制統合艦隊

セブンスターズの一員であるカルタ・イシューを指揮官とする、地球軌道周辺を管轄する防衛艦隊。『面壁九年・堅牢堅固』をスローガンに掲げる練度の高い部隊であるが、大抵の問題はアリアンロッドが事前に処理しているために実戦にはあまり恵まれていない。そのため他の部隊からは「お飾り」と揶揄されている。ちなみに面壁九年とは粘り強く忍耐すること、堅牢堅固とは守りや結束が硬いさまを指す。前者は達磨大師が壁に向かって9年の間座禅を組み、悟りを開いたという故事による。

構成員

地球本部

イズナリオ・ファリド
ファリド家の当主にして地球本部長。組織内において強大な権力を有している。

監査局

マクギリス・ファリド
特務三佐。イズナリオの養子にしてファリド家の次期当主。
ガエリオ・ボードウィン
特務三佐。ファリド家、イシュー家と同じセブンスターズの一家門であるボードウィン家の長男。

火星支局

コーラル・コンラッド
火星支局長。大富豪であるノブリス・ゴルドンと癒着しており、資金援助を得るため不正に手を染めている。
アイン・ダルトン
火星支局に属する若手のパイロット。鉄華団を巡る戦いで上官を失い、復讐のために彼等を追撃していく。
クランク・ゼント
火星支局に属する腕利きのパイロット。階級は二尉。三日月・オーガスの駆るガンダム・バルバトスに一騎打ちを挑んだ末に敗北し、死亡した。
オーリス・ステンジャ
クランクの教え子で階級は二尉。CGS襲撃の指揮を執るもガンダム・バルバトスにより撃墜され戦死する。

地球外縁軌道統制統合艦隊

カルタ・イシュー
艦隊指揮官にしてセブンスターズの一家門であるイシュー家の長女。階級は一佐。