風の会
風の会 (Wind Party)
小説『機動戦士ガンダムUC』に登場するジオン共和国の右翼政治団体。会員数は1千人から1万人とも言われており、その多くが戦後世代で構成されている。
ジオン共和国軍の一部将校にも思想が浸透しており、遠洋航海の護衛任務に優先的に回され、残党軍部隊に戦力提供を行えるよう手筈を整えている。ラプラス事変では連邦との決戦に備えて風の会に共鳴した部隊を袖付きの増援として派遣しているが、MSの性能や軍の練度、戦闘経験の不足から、その戦力は残党軍より劣る。
また行動理由も単純かつ乱暴なものもあり、中にはインダストリアル7の戦争博物館を『連邦の庇護の下にジオンの魂を晒している』という感情的な理由で攻撃した一派も存在した。
名前の由来はかつて日本に存在した右翼政党「たたかう国民連合・風の会」。
登場作品
- 機動戦士ガンダムUC (原作小説版)
- 初登場作品。訓練航行中の共和国軍第45練習艦隊に袖付きのフロンタル隊と協力してネェル・アーガマを占拠するよう、指示を出した。同艦隊はスベロア・ジンネマンの協力もあって一時ネェル・アーガマを占拠したが、すぐに奪還され、出撃中の艦載機と占拠に向かった兵士を残して艦隊は全滅した。
- 機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
- 第6話で登場。OVA版UCの時間軸では唯一の登場となる。ハイザック部隊がインダストリアル7のアナハイム工専を襲撃したが、エンデ・アベニールが搭乗するガンダム頭のジムIIに撃退された。
- 機動戦士ガンダムNT
- 直接的な登場はないが、モナハン・ハバロのキャラクター解説で存在が語られている。
構成員
- モナハン・バハロ
- ダルシア・ハバロの長子。共和国国防大臣。最大の支援者であり、思想に共鳴した共和国軍兵士を袖付きの増援として派遣した。
- ギリガン・ユースタス
- 「風の会」が掲げる思想に傾倒するMSパイロット。性格は横暴で艦長の命令を無視して艦隊の一部をネェル・アーガマ追撃に参加させている。実戦経験は浅く民間人であるバナージからですら「素人」と見破られている。ブレードアンテナ付きのハイザック・カスタムに搭乗する。
- ホーギー
- グルトップの艦長。
- ヘンスレル
- ムサイ級巡洋艦バルムンク艦長。袖付きを「国を捨てた残党共」と蔑んでおり、艦のハイザック部隊で戦争博物館を襲撃した。
- フィス
- バルムンクの副長。
運用兵器
モビルスーツ
- ハイザック
- 共和国軍の主力機。ジオンカラーへの塗装が禁止されているため、出荷時の白無垢の機体を運用している。
- ハイザック・カスタム
- ハイザックと同様、機体色が白無垢のままとなっている。