概要
ザフト軍が建造した高速駆逐艦。ナスカ級DDMHとも略記される。艦種略号はDDMH Nazca Class。名の由来は「ナスカ文化」であり、本級に属する艦の名は歴史上の人物から取られている。
ザフト軍の主力艦であり、ローラシア級に次いで開発された。ローラシア級より火力は低下しているが、搭載しているモビルスーツを迅速に運用するために機動性が高められており、その速度はアークエンジェルにも匹敵するほどでエターナルの登場まではザフト軍最速と言われるほどの高速艦であった。カタパルトは半球部分で、モビルスーツの搭載数はローラシア級と同じく6機。『DESTINY』においても引き続きザフト宇宙艦の主力として運用されており、対核兵器用に改修されたものも登場している。
同型艦
- ヴェサリウス
- クルーゼ隊の旗艦。艦長はフレデリック・アデス。『SEED』序盤からアークエンジェルを幾度となく追撃した。
- ヘルダーリン、ホイジンガー
- クルーゼ隊の所属艦。『SEED』第44話(リマスター版第42話)において、メンデルでの戦闘でヴェサリウスと共に三隻同盟と交戦している。
- ハーシェル、フーリエ
- アーモリーワンの哨戒任務に就いていた艦。『DESTINY』第2話でファントムペイン所属のガーティ・ルーによる奇襲を受け轟沈する。
- ボルテール
- ジュール隊の旗艦。
- ルソー
- ジュール隊の所属艦。
- ホルスト、カーナヴォン
- グラスゴー隊の所属艦。『DESTINY』第39話でエターナルを追跡するも、迎撃に出たストライクフリーダムのスーパードラグーンによりスラスターを破壊され航行不能に陥った。
- マルベース、プルトン
- メサイアを防衛していた艦。『DESTINY』第50話(最終回)でメサイアのネオ・ジェネシスの砲撃に巻き込まれ爆沈した。
登場作品
- 機動戦士ガンダムSEED
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
装備・機能
特殊装備
- ニュートロンスタンピーダー
- 『DESTINY』において登場。本艦を改修して運用された対核兵器装備。特殊な電磁波を照射して中性子を暴走させ、強制的に核分裂を発生させる。電磁波そのものに殺傷能力は無いが、核ミサイルを強制的に起爆させられるほか、フリーダムのような核エンジン搭載MSの原子炉を暴走させる事も可能。未だ研究段階の装備であり、照射後は装置が焼き切れてしまい連続使用ができず、搭載した艦も航行不能となる等多くの問題点を抱えている。
武装
- 沈胴収納式58mmCIWS
- 艦体各所に10門装備されている近接防御機関砲。
- 450mm多目的VLS
- 艦体両舷側の丸い部分が発射管。
- 66cm2連装レールガン
- 艦橋下両舷に2門装備されている。
- 120cm単装高エネルギー収束火線砲
- 船体前部に2門装備されている。
関連機体
- ローラシア級
- 本艦の前に就任していた艦。
- ゴンドワナ級
- 本艦を収容可能な大型空母。
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