「クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス」の版間の差分

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== XM-X0 クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス(Crossbone Gundam X-0 Full Cloth) ==
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{{登場メカ概要
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
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| 外国語表記 = Crossbone Gundam X-0 Full Cloth<!-- 公式名を優先とします。 -->
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| 登場作品 = [[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
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| デザイナー = 長谷川裕一<!-- デザイナー名 -->
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
*登場作品:[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
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{{登場メカ概要
*デザイナー:カトキハジメ
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| タイトル = スペック
*分類:他惑星用試作型[[モビルスーツ]]
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| 分類 = 他惑星用試作型[[モビルスーツ]]
*装甲材質:ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
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| 型式番号 = XM-X0
*頭頂高:15.9m
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| 頭頂高 =
<!-- *全高: -->
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| 全高 =
*本体重量:不明
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| 本体重量 =
*全備重量:不明
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| 全備重量 =
*主動力:[[熱核融合炉]]
+
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
*ジェネレーター出力:5,280kw
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| ジェネレーター出力 =
*スラスター推力:25,000kg×4(最大30,000kg×4)
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| スラスター総推力 =
<!-- *センサー有効半径: -->
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| 装甲材質 =
*開発組織:[[サナリィ]]
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| センサー有効半径 =
*所属:[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]][[蛇の足]]
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| 開発組織 =
*主なパイロット:[[カーティス・ロスコ]]
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*[[サナリィ]](本体)
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*[[蛇の足]](改修)
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| 所属 = [[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]([[蛇の足]])
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| 所属組織 =
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| 所属部隊 =
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| 母艦 = [[林檎の花]]
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| 主なパイロット = [[カーティス・ロスコ]]
 +
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]](海賊軍)の試作型[[モビルスーツ]]。[[クロスボーン・ガンダム ゴースト|クロスボーン・ガンダムX-0]]にマント型の追加装備「フルクロス」を装着した姿である。<br />この機体のフルクロスはかつて「鋼鉄の7人」作戦で投入された[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス|X1]]のそれの原型となった物であり、使い捨て式シェルフノズルの塊と言えるものである。それ故、本来は追加装甲ではなく高速加速器として設計されていた。とは言え防御力も決して低くはなく、装甲の内側に積層したABCマントと両肩のスカルヘッドユニットに内蔵された[[Iフィールド]]発生器によって対ビーム防御力を向上させている。積層されたABCマントの枚数はX1のフルクロスより少ないものの、本体部装甲にも銀色の耐ビームコーティングが施されているので、それと合わせる事で総合的に同程度の防御力を達成させた。海賊軍による改良も加えられ、必要な時にはマントを展開できるよう裏側に駆動フレームを増設している。<br />機動性もX1フルクロスと同等だが、本機ではコクピットに特殊な対Gシステムを搭載した事でその限界値が引き上げられており、より素早い動きや急な機動が可能となっている。
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[[クロスボーン・ガンダムX-0]]にフルクロスを装備した形態。
  
このフルクロスはサナリィの補給船からX-0と共に引き揚げた実験装備の一つであり、[[カーティス・ロスコ|カーティス]]の指示で実戦投入すべく調整を繰り返していた。
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本来「フルクロス」と呼ばれる装備は元々使い捨て式のシェルフ・ノズルの集合体であり、装甲としてよりはむしろ高速加速器として設計された物である。その原型は木星戦役以前に完成しており、実験兵器として[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]の補給船(幽霊船)に積載されていた。肩部の[[Iフィールド|Iフィールド発生器]]もこの時点で実装されており、後の[[クロスボーン・ガンダムX3]]のIフィールド・ハンドはこの制作過程で培われた技術を転用した物であると推測されている。
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幽霊船から回収されたこの装備は、[[カーティス・ロスコ]]の指揮のもと、実戦投入の為の調整が繰り返されていた。装甲の内側に貼り込まれた[[ABCマント]]の枚数は「[[鋼鉄の7人]]」で運用された[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス|X1]]の物と比べて少ないが、X-0本体の銀色の耐ビーム・コーティングによって機体全体では当時と同等の防御性能を保っている。
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機体自体の機動性能は同等だが、コクピットをゲル状のクッションで満たす技術が実装された事でパイロットにかかる負担が現象した為、機動性の限界値も上昇。また、マント内壁に駆動フレームが追加され、必要に応じて外装を展開する事が可能となった。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
:パイロットは[[カーティス・ロスコ]]。<br />[[エル・ザンスカール軍]]や[[サーカス]]との決戦時に投入され、[[エンジェル・コール]]の焼却を行った。[[ミダス]]との戦闘ではミダス・タッチ・フラッシュシステムの影響で機体の反応速度を低下させられ、[[カオスレル]]に操られた[[バンゾ]]や[[バイラリナ]]の攻撃にも晒されるが、何とか打ち破った……と思われた時に急襲を受けて撃破された。
+
:初出作品。X-0から引き続き[[カーティス・ロスコ]]がパイロットを努め、[[エル・ザンスカール帝国]]や[[サーカス]]との決戦時に投入された。[[キゾ]]によって[[エンジェル・コール]]に汚染されたMSの焼却を実行するが、[[ミダス]]との戦闘でミダス・タッチ・フラッシュシステムの影響で機体の反応速度を低下させられ、[[カオスレル]]に操られた[[バンゾ]]や[[バイラリナ]]の攻撃にも晒されるがこれを撃破。しかし、連戦直後にミダスとの再戦を強いられ、クジャクのスマッシャーモードを至近距離から発射するが、これを防がれた上で撃破された。カーティスは咄嗟にコア・ファイターで脱出し、一命を取り留めた。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
  
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;耐ビームコーティング
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;耐ビーム・コーティング
:ビームが着弾するとフルクロスの装甲となっているABCマントが蒸発し、エネルギーを相殺して機体を守る。ラミネート構造を採用した事でレイヤーごとの機能分担を可能とし、それによって対弾性が向上している。<br />本体部の装甲にも銀色のコーティングが施されている。ただし[[ゴーストガンダム]]のコーティングと同一かどうかは不明。
+
:フルクロスの装甲表面に積層された[[ABCマント]]を利用した耐ビーム・コーティング。積層されているABCマントの枚数はX1のそれよりも少ないが、本体部の装甲にも銀色のコーティングが施されている為、機体全体の防御性能は同等とされている。。
;スカルヘッドユニット
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;スカル・ヘッド:ユニット
:両肩に1基ずつ装備。ユニット内部には[[Iフィールド]]発生器(X1フルクロスと同様、数は4基と思われる)が搭載されていて、これによって機体の周囲にIフィールドを展開させる事が可能。使い方次第では常時Iフィールドを展開させ続けられる。ユニットを腕部に装着できるかどうかは不明。<br />[[クロスボーン・ガンダムX3|X3]]のIフィールド・ハンドよりも先に完成しており、このユニットのノウハウが転用されたと考えられている。
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:両肩に1基ずつ装備する、Iフィールド発生器を搭載したユニット。ユニット内部には[[Iフィールド]]発生器(X1フルクロスと同様、数は4基と思われる)が搭載されていて、これによって機体の周囲にIフィールドを展開させる事が可能。使い方次第では常時Iフィールドを展開させ続けられる。[[クロスボーン・ガンダムX3|X3]]のIフィールド・ハンドよりも先に完成しており、このユニットのノウハウが転用されたと考えられている。
 
;ジェルクッション
 
;ジェルクッション
 
:コクピットに採用されている対Gシステム。カーティスらが外惑星探査を行った時に発見した物質を使用しており、その混合液をコクピット内に満たしている。この混合液は弱い電圧をかける事で粘性を自在に変化させる性質があり、クッションとして機能させる事ができる為、衝撃がかかるタイミングに合わせて電圧を制御すればあらゆる方向からかかるGからパイロットを保護できるようになり、通常ならば不可能だった急激な機動も可能となる。
 
:コクピットに採用されている対Gシステム。カーティスらが外惑星探査を行った時に発見した物質を使用しており、その混合液をコクピット内に満たしている。この混合液は弱い電圧をかける事で粘性を自在に変化させる性質があり、クッションとして機能させる事ができる為、衝撃がかかるタイミングに合わせて電圧を制御すればあらゆる方向からかかるGからパイロットを保護できるようになり、通常ならば不可能だった急激な機動も可能となる。
;分離
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;[[コアブロックシステム]]
:コアファイターに分離可能。<br />フルクロスを分離可能。
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:コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。基礎構造は[[クラスターガンダム]]のコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;バルカン砲
 
;バルカン砲
:頭部に2門内蔵されている。口径は不明。主に牽制やミサイルの迎撃等に使用される。
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:頭部に2門内蔵されている。小口径ながらも必要充分な威力を持ち、主に牽制やミサイルの迎撃等に使用される。
;ビーム・サーベル
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;[[ビーム・サーベル]]
:両肩部に1本ずつ、計2本を格納されている。
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:両肩部に1本ずつ、計2本を格納されている格闘用ビーム兵装。
;ビーム・ガン
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:;ビーム・ガン
:ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
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::ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
 
;バタフライバスターB
 
;バタフライバスターB
:[[ブラックロー運送]]が一年前に[[カーティス|カーティス・ロスコ]]から発注を受けて開発した武器。銃身を折り畳む事でガンモードからサーベルモードになる。<br />名前からも分かる通り、設計のコンセプトは[[クロスボーン・ガンダム ゴースト|バタフライバスター]]を基にしているが、最新技術で一新された結果、出力が12%程度向上している。<br />ちなみに原型品と同じパーツが現存していないので、形状は全く違う。
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:[[ブラックロー運送]]がカーティスから発注を受けて開発した武装。バタフライバスターの設計コンセプトをベースに開発されているが、20年前の兵器と同様のパーツが無い為、形状は著しく異なる。<br />最新技術でリニューアルされている為、バタフライバスターよりも12%ほど出力が向上している。
 
;ヒート・ダガー
 
;ヒート・ダガー
:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。<br />脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出して攻撃する事も可能。<br />本機の物は他の3機とは形状が若干異なっている。
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:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。<br />脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出または露出させて攻撃する事も可能。
 
;ブランド・マーカー
 
;ブランド・マーカー
 
:両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
 
:両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
;[[ビーム・シールド]]
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:;[[ビーム・シールド]]
 
:ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。<br />発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
 
:ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。<br />発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
 
;シザー・アンカー
 
;シザー・アンカー
:フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放した武器を掴んで振り回す事もある。
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:フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放した武器を掴んで振り回すといった芸当も可能。
 
;多目的攻撃兵装「クジャク」
 
;多目的攻撃兵装「クジャク」
:ブラックロー運送が一年前にカーティスから発注を受けて開発した武器。ムラマサ・ブラスターとピーコック・スマッシャーの機能を併せ持つ複合兵装であり、「バスターモード」と「スマッシャーモード」に変形する。<br />「バスターモード」では片側7本、計14本のビーム刃を展開でき、内蔵された小型ジェネレーターに加えてMS本体からの出力も合わせる事で並みのビーム兵器を凌駕するビーム圧を与えている。これによって相手をビーム・シールドごと切断できる。また先端部にはビーム砲が1門内蔵されている為、大型ビーム・ライフルとしても使用可能。<br />「スマッシャーモード」は「バスターモード」の刀身部をボウガン状に展開し、15門の砲口からビームを一斉に発射する。<br />性能が高い反面、'''MS1機分'''に匹敵する製造コストがかかる。<br />名称は「ピーコック」を「ムラマサ」の語源となる言語に翻訳したもの。
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:[[クロスボーン・ガンダム]]のムラマサ・ブラスターとピーコック・スマッシャーの能力を、変形による切り替えで双方とも使用できるようにしたマルチプル・ウェポン。地球でのエンジェル・コール争奪戦において戦力不足と判断したカーティスの発注によって、1年ほど前から事前にブラックロー運送が開発を行っていた。<br />ムラマサに相当する「バスターモード」とピーコックに相当する「スマッシャーモード」に変形し、前者は「ムラマサ」と同様に片側7本、計14本のビーム刃を展開し、後者では「バスターモード」の刀身部をボウガン状に展開し、15門の砲口からビームを一斉に発射する。名称のクジャクは「ピーコック」を「ムラマサ」の語源たる古代の国の名称に変換したものである。<br />小型ながらジェネレーターを内蔵し、MS本体の出力を合わせる事で通常の兵器を大きく上回るビーム圧を発生させる。高性能ではあるが制作費はMS1機分に相当する。
 
;遅燃性高熱弾
 
;遅燃性高熱弾
:[[エンジェル・コール]]焼却の為に用意された武器で、フルクロスの裏側に発射用の銃を最低でも5挺装備している。<br />汚染されたコクピットに撃ち込んで焼却する。
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:[[エンジェル・コール]]焼却の為に用意された武装。フルクロスの裏側に発射用の銃を最低でも5挺格納している。<br />汚染された機体のコクピットに撃ち込み、高熱によって宇宙細菌を焼却・滅菌する。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[クロスボーン・ガンダムX-0]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX-0]]
:ベース機。
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:ベース機。フルクロスも本体と同時期にサルベージされていた。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス]]
:本機の物を原型としたフルクロスを装備している。
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:鋼鉄の7人で投入されたX1の最終決戦仕様。本機の物を原型としたフルクロスを装備している。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX3]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX3]]
 
:この機体のIフィールド・ハンドはX-0のフルクロスから技術転用されたと考えられている。
 
:この機体のIフィールド・ハンドはX-0のフルクロスから技術転用されたと考えられている。
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
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[[Category:機動戦士クロスボーン・ガンダムシリーズ]]
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2021年2月1日 (月) 09:10時点における版

クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス
外国語表記 Crossbone Gundam X-0 Full Cloth
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
デザイナー 長谷川裕一
テンプレートを表示
スペック
分類 他惑星用試作型モビルスーツ
型式番号 XM-X0
主動力 熱核融合炉
開発組織
所属 宇宙海賊クロスボーン・バンガード(蛇の足)
母艦 林檎の花
主なパイロット カーティス・ロスコ
テンプレートを表示

概要

クロスボーン・ガンダムX-0にフルクロスを装備した形態。

本来「フルクロス」と呼ばれる装備は元々使い捨て式のシェルフ・ノズルの集合体であり、装甲としてよりはむしろ高速加速器として設計された物である。その原型は木星戦役以前に完成しており、実験兵器として宇宙海賊クロスボーン・バンガードの補給船(幽霊船)に積載されていた。肩部のIフィールド発生器もこの時点で実装されており、後のクロスボーン・ガンダムX3のIフィールド・ハンドはこの制作過程で培われた技術を転用した物であると推測されている。

幽霊船から回収されたこの装備は、カーティス・ロスコの指揮のもと、実戦投入の為の調整が繰り返されていた。装甲の内側に貼り込まれたABCマントの枚数は「鋼鉄の7人」で運用されたX1の物と比べて少ないが、X-0本体の銀色の耐ビーム・コーティングによって機体全体では当時と同等の防御性能を保っている。

機体自体の機動性能は同等だが、コクピットをゲル状のクッションで満たす技術が実装された事でパイロットにかかる負担が現象した為、機動性の限界値も上昇。また、マント内壁に駆動フレームが追加され、必要に応じて外装を展開する事が可能となった。

登場作品と操縦者

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
初出作品。X-0から引き続きカーティス・ロスコがパイロットを努め、エル・ザンスカール帝国サーカスとの決戦時に投入された。キゾによってエンジェル・コールに汚染されたMSの焼却を実行するが、ミダスとの戦闘でミダス・タッチ・フラッシュシステムの影響で機体の反応速度を低下させられ、カオスレルに操られたバンゾバイラリナの攻撃にも晒されるがこれを撃破。しかし、連戦直後にミダスとの再戦を強いられ、クジャクのスマッシャーモードを至近距離から発射するが、これを防がれた上で撃破された。カーティスは咄嗟にコア・ファイターで脱出し、一命を取り留めた。

装備・機能

特殊機能

耐ビーム・コーティング
フルクロスの装甲表面に積層されたABCマントを利用した耐ビーム・コーティング。積層されているABCマントの枚数はX1のそれよりも少ないが、本体部の装甲にも銀色のコーティングが施されている為、機体全体の防御性能は同等とされている。。
スカル・ヘッド:ユニット
両肩に1基ずつ装備する、Iフィールド発生器を搭載したユニット。ユニット内部にはIフィールド発生器(X1フルクロスと同様、数は4基と思われる)が搭載されていて、これによって機体の周囲にIフィールドを展開させる事が可能。使い方次第では常時Iフィールドを展開させ続けられる。X3のIフィールド・ハンドよりも先に完成しており、このユニットのノウハウが転用されたと考えられている。
ジェルクッション
コクピットに採用されている対Gシステム。カーティスらが外惑星探査を行った時に発見した物質を使用しており、その混合液をコクピット内に満たしている。この混合液は弱い電圧をかける事で粘性を自在に変化させる性質があり、クッションとして機能させる事ができる為、衝撃がかかるタイミングに合わせて電圧を制御すればあらゆる方向からかかるGからパイロットを保護できるようになり、通常ならば不可能だった急激な機動も可能となる。
コアブロックシステム
コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。基礎構造はクラスターガンダムのコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。

武装・必殺攻撃

バルカン砲
頭部に2門内蔵されている。小口径ながらも必要充分な威力を持ち、主に牽制やミサイルの迎撃等に使用される。
ビーム・サーベル
両肩部に1本ずつ、計2本を格納されている格闘用ビーム兵装。
ビーム・ガン
ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
バタフライバスターB
ブラックロー運送がカーティスから発注を受けて開発した武装。バタフライバスターの設計コンセプトをベースに開発されているが、20年前の兵器と同様のパーツが無い為、形状は著しく異なる。
最新技術でリニューアルされている為、バタフライバスターよりも12%ほど出力が向上している。
ヒート・ダガー
両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。
脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出または露出させて攻撃する事も可能。
ブランド・マーカー
両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
ビーム・シールド
ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。
発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
シザー・アンカー
フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放した武器を掴んで振り回すといった芸当も可能。
多目的攻撃兵装「クジャク」
クロスボーン・ガンダムのムラマサ・ブラスターとピーコック・スマッシャーの能力を、変形による切り替えで双方とも使用できるようにしたマルチプル・ウェポン。地球でのエンジェル・コール争奪戦において戦力不足と判断したカーティスの発注によって、1年ほど前から事前にブラックロー運送が開発を行っていた。
ムラマサに相当する「バスターモード」とピーコックに相当する「スマッシャーモード」に変形し、前者は「ムラマサ」と同様に片側7本、計14本のビーム刃を展開し、後者では「バスターモード」の刀身部をボウガン状に展開し、15門の砲口からビームを一斉に発射する。名称のクジャクは「ピーコック」を「ムラマサ」の語源たる古代の国の名称に変換したものである。
小型ながらジェネレーターを内蔵し、MS本体の出力を合わせる事で通常の兵器を大きく上回るビーム圧を発生させる。高性能ではあるが制作費はMS1機分に相当する。
遅燃性高熱弾
エンジェル・コール焼却の為に用意された武装。フルクロスの裏側に発射用の銃を最低でも5挺格納している。
汚染された機体のコクピットに撃ち込み、高熱によって宇宙細菌を焼却・滅菌する。

対決・名場面

ミダス

関連機体

クロスボーン・ガンダムX-0
ベース機。フルクロスも本体と同時期にサルベージされていた。
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
鋼鉄の7人で投入されたX1の最終決戦仕様。本機の物を原型としたフルクロスを装備している。
クロスボーン・ガンダムX3
この機体のIフィールド・ハンドはX-0のフルクロスから技術転用されたと考えられている。

商品情報

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