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== 概要 ==
 
== 概要 ==
「首切り王」こと[[エバンズ・ジルベスター]]専用のミキシングビルド[[モビルスーツ]]。頭部が無く右腕が異様な形状の異形の機体である。
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「首切り王」こと[[エバンス・ジルベスター]]専用の[[ミキシングビルドモビルスーツ]]。本体に頭部はなく、異様に長い右腕を有する異形の機体。
  
見た目からは全く分からないが、[[ファントム]]のフレームをベースに開発された機体である。そのためファントムに搭載されているファントムライトや[[Iフィールド]]等の機能も搭載されている。ファントムの欠点を改善すべく組み立て段階で冷却パイプが増設されたため、機体サイズは大型化してしまっている。だがそれに見合うようにファントムライトを連続で1時間ほど使用可能となった。頭部が無いのは「首切り王」としての象徴的な意味を持つためである。頭部が無いためカメラが搭載されていないのはもちろん、それどころか機体にセンサー類が一切装備されていない。そのためパイロットは光一つ無いコックピットで[[サイコミュシステム|サイコミュ]]による制御のみで操作を行っている。主武装となるのは無垢な[[ガンダリウム合金]]の塊をワイヤーで繋げた剣である。この剣は40mほどあり、右腕と一体化しているため機体本体の役割はこの質量兵器をコントロールするだけと言えるものとなった。バランスはとても悪い機体だが、ファントムライトとパイロットの技量で凄まじい性能を発揮している。だが、機体構成上宇宙空間だけでしか運用できないと思われる。
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[[讃美歌の国]]が[[サーカス]]から入手した[[ファントム]]のフレームをベースに開発されており、ファントム・ライトや[[Iフィールド]]発生器等も引き続き搭載されている。冷却材の使用で性能を維持していたファントムと異なり改造に時間的な余裕があったため、全身に冷却パイプを張り巡らせ、長時間に渡って機体温度の上昇を抑えるシステムが追加されている。さらに全身には[[木星]]製の[[バイオ脳]]が搭載されており、操縦時のサポートを担う。これらの機能の追加により機体が大型化し全高が18m級となった他、[[可変モビルスーツ|可変機構]]がオミットされ外観も大きく異なっている。
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バロックの「本体」と言えるのが全長40mに達する右腕の大型剣であり、[[モビルスーツ]]部分はそのコントロールユニットとして使用されているという特異な構成となっている。大型剣は無垢の[[ガンダリウム合金]]の削り出しによって精製されており、実体弾が主流となった[[宇宙戦国時代]]の情勢下では特に破壊の難しい武装となっている。また、刀身は7〜8ブロックをワイヤーで繋げる形で構成されており、仮に破壊したとしても決定的なダメージとはならない。この為、バロックの実態は「旋回する質量兵器」とでも呼ぶべき機体として完成した。
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ファントムがベースとなっている事もあり、極めて攻略しづらい機体となっており、稼働時間の延長されたファントム・ライトにより驚異的な機動性を発揮する他、Iフィールド発生器によりビーム兵器に対しても驚異的な防御性能を発揮する。加えて、首切り王は持ち前の技量により殆どの攻撃を回避するため、まさしく難攻不落の機体となっている。
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頭部ユニットの存在しない機体であるが、メインセンサーどころか他のセンサーも一切搭載されていない。そのためコクピットにも一切の映像が投影されず、首切り王の超感覚によって周囲の状況を把握し操縦される。ただ、モニター自体は残されているようで、他のパイロットとの通信時に使用されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
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:初出作品。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;[[ミノフスキードライブ|ファントムライト]]
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;ファントム・ライト
:[[ファントム]]から引き継いだミノフスキードライブ。同様に全身から「光の翼」を展開する。<br>機体各所に小型放出口が備わっているのは同じだが、冷却パイプが増設されたため連続で1時間ほど使用可能となっている。稼働時間を伸ばしただけでミノフスキードライブの完成度は変わらず、炎のように揺らめく点も同じである。
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:[[ファントム]]から引き継いだ[[ミノフスキードライブ]]。ファントムと同様に全身から「光の翼」を展開する。機体各所に小型放出口が備わっているのはベース機と同様だが、冷却パイプが増設されたため、約1時間の連続使用が可能となっている。稼働時間を伸ばしただけでミノフスキードライブの完成度は変わらず、炎のように揺らめく点も同じであるが、色は青色と異なっている。
;[[Iフィールド]]
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;[[Iフィールド]]発生器
:ファントムと同じく搭載されている。この機能が搭載されているため実弾は右腕で弾かれ、ビームはIフィールドによって弾かれるという圧倒的な防御力を獲得している。
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:ファントムと同じくミノフスキードライブの制御の為に全身に搭載されている小型Iフィールド発生器。[[ガンダリウム合金]]の塊である大剣は実弾での破壊は困難だが、更にIフィールドを併用する事でビームに対する防御にも対応している。ただ、大剣は非常に長いため、Iフィールドの範囲外となっている。
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;[[バイオ脳]]
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:全身に配置されている[[木星]]製の有機コンピュータ。操縦の一部を肩代わりしており、冷却システムと共に機体が大型化した要因でもある。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;連続剣
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;連接剣
:右腕と一体化した質量兵器。ガンダリウムの塊をワイヤーで繋げており、一部の塊が破損してもそれが外れるだけで無力化されない武装である。全長が40mもあり、非常に高い破壊力を持つ。
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:右腕と一体化した質量兵器で、7〜8個の無垢の[[ガンダリウム合金]]の塊をワイヤーで接続した全長40mの大剣。先端部にミノフスキードライブの放出口が備わっており、非常に高速で剣を振るうことが可能。その破壊力はデブリや艦艇を一撃で切断するほどで、複数の敵機をまとめて撃破する事も出来た。シールドとしての使用も可能で、万が一破損してもブロックの一部がパージされるだけで無力化されない。質量が大きいため、一度動き出してからは軌道を変えることができないという欠点を持つが、首切り王の反応速度は異常に速いため、同等の機動性を持つ機体でも回避するのが精一杯である。
 
;クロー
 
;クロー
:左手がクローとなっている。戦闘に使用されるのは右腕で、こちらは動けない機体のコックピットを攻撃するのに用いられる。
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:左腕部の格闘用クロー。戦闘時に使用されるのは右腕の大剣であり、こちらは主に敵パイロットを掴んだりするのに使用される。
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;フレイム・ガン
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:サブスラスターから放出される光の翼をIフィールドで絞り込むことで発射可能なビーム。基本的にはファントムと同様だが、右腕の大剣先端部に備わる物は本体のIフィールドの影響を受けないため、直進するビームを放つことが可能。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ファントム]]
 
;[[ファントム]]
:フレームをベースとした。
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:ベース機。機体サイズは元よりコンセプトからして別物になっている為、一見して同系機と判別出来ない。
;[[バロック改]]
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;[[バロック改]] / [[バロック改・改]]
:切断された左腕に[[ガラハド]]の腕を移植した機体。
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:戦闘で切断された左腕を改修した機体。改では[[ガラハド]]の腕を移植し、改・改では[[デスフィズ]]の腕を更に追加している。
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;[[メルト・バロック]]
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:バロックを中枢とした巨大モビルアーマー。
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;バロック([[ロック]])
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:『[[MSV90]]』に登場する機体を構成する2機の内、後部のモビルアーマーが本機と同名。
 
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<!-- *説明 -->
 
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<!-- == 商品情報 == -->
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<!-- ASINにはAmazonの商品ページに記載されている10桁の番号を入力してください。 -->
 
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2024年1月31日 (水) 22:29時点における最新版

バロック
外国語表記 Baroque
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
デザイナー 長谷川裕一
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スペック
分類 ミキシングビルドモビルスーツ
生産形態 ワンオフ機
全高 18m程度
主動力 熱核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金(右腕)
開発組織 讃美歌の国
所属 讃美歌の国
母艦 ケルベロス
主なパイロット エバンス・ジルベスター
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概要[編集 | ソースを編集]

「首切り王」ことエバンス・ジルベスター専用のミキシングビルドモビルスーツ。本体に頭部はなく、異様に長い右腕を有する異形の機体。

讃美歌の国サーカスから入手したファントムのフレームをベースに開発されており、ファントム・ライトやIフィールド発生器等も引き続き搭載されている。冷却材の使用で性能を維持していたファントムと異なり改造に時間的な余裕があったため、全身に冷却パイプを張り巡らせ、長時間に渡って機体温度の上昇を抑えるシステムが追加されている。さらに全身には木星製のバイオ脳が搭載されており、操縦時のサポートを担う。これらの機能の追加により機体が大型化し全高が18m級となった他、可変機構がオミットされ外観も大きく異なっている。

バロックの「本体」と言えるのが全長40mに達する右腕の大型剣であり、モビルスーツ部分はそのコントロールユニットとして使用されているという特異な構成となっている。大型剣は無垢のガンダリウム合金の削り出しによって精製されており、実体弾が主流となった宇宙戦国時代の情勢下では特に破壊の難しい武装となっている。また、刀身は7〜8ブロックをワイヤーで繋げる形で構成されており、仮に破壊したとしても決定的なダメージとはならない。この為、バロックの実態は「旋回する質量兵器」とでも呼ぶべき機体として完成した。

ファントムがベースとなっている事もあり、極めて攻略しづらい機体となっており、稼働時間の延長されたファントム・ライトにより驚異的な機動性を発揮する他、Iフィールド発生器によりビーム兵器に対しても驚異的な防御性能を発揮する。加えて、首切り王は持ち前の技量により殆どの攻撃を回避するため、まさしく難攻不落の機体となっている。

頭部ユニットの存在しない機体であるが、メインセンサーどころか他のセンサーも一切搭載されていない。そのためコクピットにも一切の映像が投影されず、首切り王の超感覚によって周囲の状況を把握し操縦される。ただ、モニター自体は残されているようで、他のパイロットとの通信時に使用されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
初出作品。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ファントム・ライト
ファントムから引き継いだミノフスキードライブ。ファントムと同様に全身から「光の翼」を展開する。機体各所に小型放出口が備わっているのはベース機と同様だが、冷却パイプが増設されたため、約1時間の連続使用が可能となっている。稼働時間を伸ばしただけでミノフスキードライブの完成度は変わらず、炎のように揺らめく点も同じであるが、色は青色と異なっている。
Iフィールド発生器
ファントムと同じくミノフスキードライブの制御の為に全身に搭載されている小型Iフィールド発生器。ガンダリウム合金の塊である大剣は実弾での破壊は困難だが、更にIフィールドを併用する事でビームに対する防御にも対応している。ただ、大剣は非常に長いため、Iフィールドの範囲外となっている。
バイオ脳
全身に配置されている木星製の有機コンピュータ。操縦の一部を肩代わりしており、冷却システムと共に機体が大型化した要因でもある。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

連接剣
右腕と一体化した質量兵器で、7〜8個の無垢のガンダリウム合金の塊をワイヤーで接続した全長40mの大剣。先端部にミノフスキードライブの放出口が備わっており、非常に高速で剣を振るうことが可能。その破壊力はデブリや艦艇を一撃で切断するほどで、複数の敵機をまとめて撃破する事も出来た。シールドとしての使用も可能で、万が一破損してもブロックの一部がパージされるだけで無力化されない。質量が大きいため、一度動き出してからは軌道を変えることができないという欠点を持つが、首切り王の反応速度は異常に速いため、同等の機動性を持つ機体でも回避するのが精一杯である。
クロー
左腕部の格闘用クロー。戦闘時に使用されるのは右腕の大剣であり、こちらは主に敵パイロットを掴んだりするのに使用される。
フレイム・ガン
サブスラスターから放出される光の翼をIフィールドで絞り込むことで発射可能なビーム。基本的にはファントムと同様だが、右腕の大剣先端部に備わる物は本体のIフィールドの影響を受けないため、直進するビームを放つことが可能。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ファントム
ベース機。機体サイズは元よりコンセプトからして別物になっている為、一見して同系機と判別出来ない。
バロック改 / バロック改・改
戦闘で切断された左腕を改修した機体。改ではガラハドの腕を移植し、改・改ではデスフィズの腕を更に追加している。
メルト・バロック
バロックを中枢とした巨大モビルアーマー。
バロック(ロック)
MSV90』に登場する機体を構成する2機の内、後部のモビルアーマーが本機と同名。

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