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:月外縁軌道統合艦隊を総べるエリオン家とクジャン家の当主。マクギリスが地球外縁機動統制統合艦隊を引き継ぎ、ギャラルホルン内部で台頭しつつあることに警戒を抱いている。 | :月外縁軌道統合艦隊を総べるエリオン家とクジャン家の当主。マクギリスが地球外縁機動統制統合艦隊を引き継ぎ、ギャラルホルン内部で台頭しつつあることに警戒を抱いている。 | ||
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− | : | + | :バエルの威光で彼らの戦力も加えて、アリアンロッド艦隊を討とうとするがガエリオが表舞台に出て来たことでセブンスターズに対する裏切りが発覚したこともあり、ネモとエレクは中立を選ぶ。 |
=== ギャラルホルン === | === ギャラルホルン === |
2021年8月13日 (金) 22:54時点における最新版
マクギリス・ファリド | |
---|---|
外国語表記 | Mcgillis Fareed |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ |
声優 | 櫻井孝宏 |
プロフィール | |
---|---|
性別 | 男性 |
出身 | 地球 |
所属 | ギャラルホルン監査局 ⇒ 地球外縁軌道統制統合艦隊司令、モンターク商会 |
所属組織 | 監査局 ⇒ 地球外縁軌道統制統合艦隊 |
階級 | 特務三佐(監査局時代) ⇒ 准将(地球外縁軌道統制統合艦隊時代) |
主な搭乗機 |
概要[編集 | ソースを編集]
世界の治安維持を目的とした武装組織『ギャラルホルン』に所属するモビルスーツパイロット。
組織内では、内部の是正と綱紀粛正を目的とする監査局に所属しており、若くして明晰な頭脳と冷静な判断力、そして鋭い洞察力を持ち合わせ、加えて小さな綻びや不正も決して見逃さないなど監査官として高い手腕を誇る。モビルスーツパイロットとしても非常に優秀。
組織全体を束ねる7家門(セブンスターズ)の1つ、ファリド家の息子であるが、表向きは当主イズナリオの愛人の子供とされているが実際には血縁関係はなく、男婦として働いていた際に客であったイズナリオに買われてファリド家に来た孤児であった。同様に買われてきた少年達の中で自身の力(=暴力)を見せつけた事でイズナリオに認められ、ファリド家の跡取りとして正式に引き取られる事となる。
その経験から「愛や友情」と言った人として尊い感情よりも、他者を屈服させる事の出来る「権力や暴力」と言った力に還元できる物を信じているが、一方で幼少期から愛人の子供として引き取られていても気にする事なく接して来たガエリオやカルタに対しては友情を抱いていた。それでもそれを認めてしまえば自身が抱いて来た物が揺らぎ前に進めなくなると恐れ、あえて見ないように目を背けて来た。
イズナリオに引き取られて以降、ギャラルホルンの創始者『アグニカ・カイエル』の伝記に触れた事が契機となり、『自身を含めて人間は過去に縛られる事で未来の目標が決定づけられる』という持論を持つに至っている。同時にこれを応用した人心掌握術にも長けている。
その中でも特にアグニカ・カイエルが搭乗していたガンダム・バエルに強く執着し、ギャラルホルンの象徴ともされているバエルを手に入れてからはバエルの威光を振るう。しかし、300年前の厄祭戦時のような劇的な効果を発揮するには至らず、ラスタル・エリオンを除いたセブンスターズが傍観の立場を取る程度の物だった。(ただし、バエルを起動させた者にはギャラルホルンの全権が与えられるという言い伝え自体は有効ではあったが、同時にガエリオによるセブンスターズに対する裏切り行為の露呈によりそこまでに留まった)
[1]
同じセブンスターズの出身であるガエリオ・ボードウィンやカルタ・イシューとは友人同士であり、またガエリオの妹であるアルミリアとの間にも婚約の話があるほか、カルタからは恋心を向けられている。
仮面の男『モンターク』[編集 | ソースを編集]
ドルトコロニーにおいて、鉄華団やクーデリアと接触した時の姿。 老舗の流通企業である「モンターク商会」の使者を名乗って一行に接近し、支援と地球への降下ルートの確保を担った。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- 本来は火星支部の監査を行うために、ガエリオと共に火星へ赴いた。しかし、同時に火星支局はクーデリア・藍那・バーンスタインを抹殺するためにCGS施設へ戦力を差し向けていた。
現地調査のため火星に降り立ち、そこでガンダム・バルバトスを擁する鉄華団と邂逅。火星軌道上での戦闘で彼らと浅からぬ因縁を持つ事になり、同時にバルバトスを駆る三日月・オーガスに興味を抱き始める。
その後は『モンターク』を名乗って鉄華団を影から支援し、同時に自身の本懐である『腐敗した組織の改革』を成すために様々な暗躍を行っていく。 エドモントンの戦いの後、アーブラウ政府と結びついて実権を握ろうとした父、イズナリオを失脚させて名実共にファリド家の当主となった。
後に謀殺したカルタの後を継いで地球外縁統制統合艦隊の司令となった後は水面下で鉄華団の懐柔など準備を進め、最終的に革命軍を組織してクーデターを引き起こす。グレイズアインのデータから成人でも使える阿頼耶識システムを開発し、ガンダムバエルを手に入れアリアンロッド艦隊と全面的に敵対する事になる。その戦いにおいてアリアンロッド艦隊の圧倒的な戦力差とラスタルの策を前に革命軍は壊滅させられて僅かな戦力や鉄華団と共に火星圏へと逃亡する。敗走後、火星支部の戦力と合流し再起を図ろうとするも、すでにラスタルによりセブンスターズの総意でギャラルホルン内での立場がはく奪され、火星支部の協力を得られる事は無かったが、支部長の新江・プロトは万が一マクギリスが勝利する可能性も考慮して火星に降下する事を見逃される。火星に降下した際には鉄華団の本部に身を寄せるも、鉄華団共々、犯罪者として指名手配される事になる。鉄華団が勝つ事を諦めて生き延びる為の戦いを選択した後は単独で包囲網を突破し、トドの協力により宇宙に上がり、単独でラスタルに挑む。その戦闘においてガエリオと一騎打ちの果てにガンダムバエルは大破し、自身も重傷を失いながらもラスタルを狙うがガエリオにより阻止され命を落とす。
人間関係[編集 | ソースを編集]
家族[編集 | ソースを編集]
- イズナリオ・ファリド
- 父。表向きは妾との間の子としているが、血縁関係はなく、金髪の少年を好むイズナリオの性的な玩具として拾われただけであり、毎日のようにマクギリスを甚振っていた。その為、マクギリス自身にとっては「何度も見たい顔じゃない」と嫌われているが、復讐の力を得るための場所を与えてくれたことには感謝している様子。エドモントン争乱の際、自ら進めていた計画の頓挫に伴って、追放に成功。ラスタルに敗北した後に自身との関係を暴露し、マクギリスがファリド家の血筋ですらない事を明らかにされて失脚させられる一端を作られる。
セブンスターズ[編集 | ソースを編集]
- ガエリオ・ボードウィン
- 自分と同じギャラルホルンに属する親友。火星から帰った後、義兄となる予定だったが………
- アルミリア・ボードウィン
- ガエリオの妹にして婚約者。まだ9歳だが、マクギリスは彼女を淑女として扱っており、彼女も「マッキーに見合う女性でありたい」と慕うなど仲は良い様子。
- カルタ・イシュー
- セブンスターズの1家門であるイシュー家の武官。マクギリスがイズナリオに引き取られた際に出会っており、ガエリオ同様に付き合いは長い。割とあからさま(というか不器用)な好意を向けられていたが、彼にとってはそれすらも利用できる材料に過ぎなかった。
- ガルス・ボードウィン
- ガエリオとアルミリアの父。娘婿となったマクギリスを様々な面から支援し、ファリド家の当主へと押し上げている。後にガエリオが生きてる事が明らかになり、マクギリスが息子を嵌めた事を知り、激怒されるもマクギリスからはスルーされた。
- ラスタル・エリオン、イオク・クジャン
- 月外縁軌道統合艦隊を総べるエリオン家とクジャン家の当主。マクギリスが地球外縁機動統制統合艦隊を引き継ぎ、ギャラルホルン内部で台頭しつつあることに警戒を抱いている。
- ネモ・バクラザン、エレク・ファルク
- バエルの威光で彼らの戦力も加えて、アリアンロッド艦隊を討とうとするがガエリオが表舞台に出て来たことでセブンスターズに対する裏切りが発覚したこともあり、ネモとエレクは中立を選ぶ。
ギャラルホルン[編集 | ソースを編集]
- アイン・ダルトン
- 火星に査察に入った際にガエリオが部下にした兵。後に大怪我を負った際にはガエリオを唆して、ガンダムバエルを手に入れる為に必要な阿頼耶識システムの実験材料とする。
- コーラル・コンラッド
- 監査局が火星に赴く要因となった火星支局長。クーデリアの暗殺要請をはじめとした不正に手を染めており、文字通りの「腐敗の芽」であった。
- トド・ミルコネン
- パンツ一枚で鉄華団から叩き出された所を拾い上げた男。裏事情に精通していたことから重宝し、モンターク商会を立ち上げた時に専務に抜擢している。第2期終盤では自分を慕ってきた士官達の脱出を任せた。
- 石動・カミーチェ
- 地球外縁機動統制統合艦隊を引き継いだマクギリスが新たに副官として据えた士官。マクギリスからシュヴァルべ・グレイズを引き継ぎ、また独自の情報網を有することから重用されている。
- 新江・プロト
- コーラルの死後、マクギリスが推薦した火星支局長。マクギリスの息がかかっているが、マクギリスが失脚した際にはマクギリスに協力する事は無かったが、一方でマクギリスが悪運が強いとして、恩を売る為にマクギリスが火星に下りる事を見逃している。
- ライザ・エンザ
- マクギリスが起こしたクーデターの際に革命軍のリーダー格の青年将校。
鉄華団[編集 | ソースを編集]
- 三日月・オーガス
- 敵対する鉄華団のパイロット。火星で出会った時には一緒だったクッキー・グリフォン、クラッカ・グリフォンにお菓子を渡していたため、『チョコレートの人』呼ばれるようになった。後に『モンターク』を名乗ってイサリビに乗り込んできた際も、三日月は一目で正体を看破している。
- オルガ・イツカ
- 三日月と同じく鉄華団の中心となる少年達。『モンターク』として接触した時に正体を明かしており、エドモントンの戦い以降も度々交流を行っている。
火星[編集 | ソースを編集]
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「それでも一度手にした力は手放しがたいものなのさ、人類というものは……例えそれが、自らを滅ぼす力であったとしても」
- 「君という跡取りを失ったボードウィン家は、いずれ娘婿である私が継ぐことになる……セブンスターズ第一席、イシュー家の1人娘であるカルタも死んだ……ギャラルホルン内部の力関係は、一気に乱れるだろう。其処からが、私の出番だ」
- エドモントンで対峙したガエリオを一方的にあしらいながら語った真意。
- 「……幸せに、本当と偽物があるのか?」
- マクギリスがアルミリアに与えようとしていた幸せをガエリオがそれは偽物だと言った事に対しての言葉。ガエリオはマクギリスがその生まれや環境からそんな事すらも知らなかった事を知り涙を流す。
- 「お前は俺にとって……」
- 最後の言葉。ガエリオはその言葉が自分の想像りの言葉なら、マクギリスを許してしまうと遮る。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- シュヴァルべ・グレイズ(マクギリス機)
- 序盤で搭乗した機体。
- ヴィルム
- 火星支部に向かう際に搭乗した艦。
- グリムゲルデ
- モンタークとして接触してきた時の機体。
- グレイズリッター (マクギリス機)
- 地球外縁統制統合艦隊を引き継いだ時の機体。これまでと比べて機体特性が大幅に見直され、特に重力圏内において高性能を発揮する仕様に仕上がっている。
- ガンダム・バエル
- ギャラルホルンに反乱した時の搭乗機体。
- グレイズ・アイン
- この機体の阿頼耶識システムのデータからガンダム・バエルの阿頼耶識システムが開発された。
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ ガンダムエースの長井監督のインタビューによれば、「マクギリスはガンダム・バエルを手に入れた時点で目的を達成して、ある部分では満足してしまった」と語られている。